
「40代で介護職に転職ってどうなのかな?」
「未経験の40代でも介護職に転職できるの?体力的にきつそうだけど大丈夫?」
不安に感じる方も多いかもしれませんが、40代未経験でも介護職への転職は叶います!
高齢化が進む日本において、介護業界は慢性的な人材不足で、社会人経験を積んでコミュニケーション能力のある40代の働き手は、未経験であっても期待され、求められる人材なのです。
本記事では、40代での介護職転職について転職事情から、メリット、デメリットまで詳しく解説していきます。
後半には、介護職への転職に役立つ、おすすめの転職サービスを3選ご紹介するのでぜひ参考にしてください。
この記事を最後まで読んで頂ければ、介護職とはどういった仕事かが詳しく理解でき、40代での転職先に選ぶべきかどうかの正しい判断ができるようになります。
目次
1.40代未経験でも「介護職に転職できる」3つの理由
「未経験の40代でも介護職に転職できる」と言い切れる理由は3つあります。
- 理由①介護業界の人手不足|40代未経験は「期待できる」存在
- 理由②データで証明|介護職での40代は「これから」の年代
- 理由③介護職には人生経験が必要|40代までに「培った能力」が活かせる
1-1.理由①介護業界の人手不足|40代未経験は「期待できる」存在
40代未経験でも介護職に転職できると言える第1の理由は、介護業界の人手不足です。
現代の高齢化社会において、介護業界は慢性的な人手不足に陥り、経験や年齢を問わず、人柄や意欲を重視してより多く人材を採用しようとする傾向にあります。
厚生労働省が公表している職業別一般職業紹介状況(令和3年1月分)によると、「介護サービスの職業」では有効求人倍率が3.87(職業全体が1.04)と、かなり高い数値になっていて、1人に対して4件近くの求人があるという結果が出ています。
日本の高齢化は進行の一途を辿っているため、この人手不足は今後ますます深刻化していくと考えられ、介護業界では、未経験でもやる気のある人を、これからに期待出来る新たな担い手として、ひとりでも多く雇い入れたいと思っているのです。
慢性的な人手不足の介護業界は、未経験でも転職がしやすい業界です。
40代という年齢についてもあまり問題なく、次項でも述べますが、豊富な社会人経験を買われてむしろ歓迎されるケースもあります。
1-2.理由②データで証明|介護職での40代は「これから」の年代
40代での介護職転職が年齢の点で難しくないことは、データでも示されています。
厚生労働省の「介護労働の現状」によると、介護職(介護職員・訪問介護員)における年代の割合は下表のようになっています。
| (性別) | 20〜29歳 | 30〜39歳 | 40〜49歳 | 50〜59歳 | 60歳以上 |
| 男性 | 2.5% | 20.4% | 28.1% | 19.4% | 27.7% |
| 女性 | 1.5% | 7.9% | 23.3% | 38.4% | 27% |
※厚生労働省「介護労働の現状(平成29年度)」を元に作成
男女共に、20歳〜39歳までの年代の占める割合に対し、40代以降が圧倒的といっていいほど多いのがわかります。
さらにいえば、50歳以上の世代が男性で約47%、女性では65%となっていて、この割合でいくと、40代は若い世代と50歳以上のちょうど間に立つ、まさに中心的な年代だといえます。
データからみてわかるように、介護職での40代はまだまだ活躍できる「これから」を期待される年代なのです。
1-3.理由③介護職には人生経験が必要|40代までに「培った能力」が活かせる
3つめの理由として挙げたいのが、介護職では他の職業よりも人生経験が求められる点です。
高齢者と接する介護の仕事では、コミュニケーション能力や判断能力、協調性など、40代までの豊富な人生経験から培った能力が活かせます。
介護職は、職員同士、介護者、介護者の家族…と様々な人と接することが求められるコミュニケーション能力がポイントとなる仕事です。
意思疎通の取りにくい人と向き合う忍耐力も必要です。また、高齢者の体調に異変が起きたときなど、感情に左右されず落ち着いて物事を処理する判断力が求められます。
さらに、介護の仕事は自分1人で行うことは難しく、職員同士や、医師や介護士との連携によるチームプレーが求められます。チーム内で物事を調整したり、ケアの内容を共有して統一していく協調性が求められるのです。
こうした能力は、若い世代よりも、社会人経験、人生経験を経てきた40代の方が長けています。
豊富な人生経験が必要な介護職は、40代までに培ってきた能力が活かせる仕事なのです。
2.介護職の基礎知識
40代で介護職への転職を考えているけれど、実際のところ『介護職とはどんな仕事なのか?』が曖昧にしかわからず悩んでいる方もいるかと思います。
そこで2章では、介護職の基礎知識として、介護職に就いたら何をするかが具体的にイメージできるように、次の4つを解説します。
- 介護職とは
- 介護職の仕事内容について
- 介護職の働く職場について
- 介護職の給与について
転職を決める前に、介護職がどんな仕事なのかをしっかり把握しておきましょう。
2-1.介護職とは
介護職とは、主にケアを必要とする高齢者が安心して生活できるように、介護保険施設や老人ホーム、介護事業所などにおいて、高齢者の身の回りの世話や相談援助等を提供する仕事です。
介護職の現場で働く人は、一般に「介護士」または「介護職」と呼ばれ、無資格で行うことが可能です。
ただし、訪問介護を行うホームヘルパーになるには、介護職員初任者研修(旧・ヘルパー2級)以上の資格が必要になります。また、介護の話題でよく耳にする「介護福祉士」は、介護に関する資格の1つを指します。
職種を指す「介護士」「介護職」と混同しないように注意しましょう。
2-2.介護職の仕事内容について
介護士(介護職)の仕事内容は大きく3つに分けられます。
- 身体介護
- 生活援助
- その他の支援
2-2-1.身体介護
身体介護は、利用者の身体に直接触れて、身の回りのお世話をする仕事です。
具体的には次のような内容になります。
- 洗髪や洗身などの入浴介助
- おむつ交換・トイレへの誘導などの排泄介助
- 着替えの手伝いをする更衣介助
- ベッドから車いす、車いすからトイレへ行く際などの移動・移乗介助
- 食事の用意が自分でできない、自分で食べられない方への食事介助
2-2-2.生活援助
生活援助とは、掃除や洗濯、買い物や食事の準備など、身体に触れずに行える身の回りのお世話のことです。
通常、介護保険で行える生活援助のサービスは、利用者さんが自分でできないことが対象となります。
2-2-3.その他の支援
その他の支援とは、リハビリや余暇活動のためのレクリエーションを提供することや、メンタル面のケアを指します。
この中には、介護保険の適用範囲内で行える支援と利用者さんの完全自己負担となる支援があり、施設によって提供するサービスは異なります。
2-3.介護職の働く場所について
介護職での働く場所は、介護施設のほか、利用者の個人宅、医療機関があります。
働く場所によって、仕事の内容や拘束時間等も変わってきます。ここでは、主な介護職の働く場所と仕事内容をご紹介します。
| 種類 | 内容 |
| 特別養護老人ホーム | 日常生活において、常に介護が必要な高齢者の為の施設で、入所者は要介護認定をされている人。介護の仕事は、24時間体制で行われる。 |
| 軽費老人ホーム | 家庭環境や住宅の事情で生活が困難になった高齢者のための施設で、日常生活のサポートと食事を提供。A型、B型、ケアハウスの3種類に分類され、提供するサービスが異なる。 |
| 有料老人ホーム | 生活のサービスや介護サービスを提供する施設。入所のための基準はなく、必ずしも介護が必要な高齢者とは限らない。「介護型」「住宅型」「健康型」の3種類がある。 |
| グループホーム | 認知症の高齢者が対象で、少人数で共同生活をする施設。 介護士は生活のサポートや日常の生活上の介護、機能訓練を提供する。 |
| 老人保健施設 | 病状が安定した高齢者がリハビリテーションを行いながら、自宅復帰を目指す施設。病院と自宅の中間の役割になる。 |
| デイサービス | 自宅で生活する高齢者が、日帰りで日常の世話やレクリエーション、機能訓練を受けることができる施設。高齢者にとっては交流の場であると同時に、家族の介護の負担を軽減する役割も担っている。 |
| 個人宅 | 自宅に通って身体介護や生活援助を行う。掃除やゴミ捨て、調理、入浴、通院介助など、各利用者ごとにさまざまな支援を行う。 |
| 医療機関 | 院内ヘルパーとして、担当医師や看護師の指示に従って食事の配膳やベットメイキングなどを行う。 |
2-4.介護職の給与について
厚生労働省が公表した「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、介護職の平均月収は約24万円、平均ボーナスは約52万円で、年収にすると約340万円になります。
| 平均年収 | 約340万円 |
| 平均月収 | 約24万円 |
| 平均ボーナス | 約52万円 |
※厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」を元に作成
全産業の平均年収と比較すると、高い給与水準とはいえませんが、現在、国として介護現場の従事者を増やす施策として処遇の改善に努めており、年々給与相場にも改善が見られています。
今の時点で十分な成果が表れているとは言えませんが、今後の国の政策の方針によっては、大きく状況が変わる可能性もあるでしょう。
3.40代で介護職に転職する4つのメリット
40代で介護職に転職するメリットは4つあります。
40代で介護職に転職するメリット
- 景気に左右されず長く仕事が続けられる
- 生活のリズムに合った働き方が選べる
- 40代からでもキャリアアップできる
- 両親や家族の介護に活かせる
3-1.景気に左右されず長く仕事が続けられる
介護職に転職すると、40代以降も景気に左右されず長く仕事が続けられます。
前述のように、日本は高齢化により介護が必要な高齢者が増加していて、今後数十年に渡って、介護サービスの需要は伸び続けるでしょう。
他の業種の求人は景気の動向に少なからず左右されますが、介護職で働く人への需要に限っては高齢者の数に左右されます。厚生労働省の将来予測では、最も高齢者人口が多くなるのは2042年で、65歳以上の高齢者は3,878万人になると予測されています。
介護を必要とする高齢者がいる限り、介護職へのニーズが減ることはありません。それどころか、今現在、慢性的な人材不足となっているのですから、今後はさらに多くの人材が必要になると考えられます。
介護業界は、現代日本における数少ない成長産業なのです。介護職の転職では、失業のリスクが少なく、長く仕事が続けられることが大きなメリットといえます。
3-2.生活のリズムに合った働き方が選べる
介護職に転職する2つめのメリットは、生活のリズムに合った働き方が選べることです。
介護職というと、日勤夜勤問わずフルタイムで忙しく働くイメージがあるかもしれませんが、実は多様な働き方が選択できる職種なのです。
40代になると、仕事以外にも子育てや親の介護など優先したい個別の事情がそれぞれ出てくるかと思います。
介護職では、パートや派遣として週3日だけ働く、午後だけ働くといった勤務も可能ですし、デイサービスで日勤のみのシフトを選んだり、逆に夜勤のみのシフトで週1〜2回働くこともできます。最初は派遣で少なめのシフトにして、慣れてきたら勤務時間を増やす、正社員に応募する、といった選択をしてもよいでしょう。
人手不足の業界なので正社員になること自体のハードルはそこまで高くありません。一般的な企業と違って、多様な働き方の中から自分の生活リズムにあった働き方を選択できるという点は介護職転職の利点です。
3-3.40代からでもキャリアアップできる
介護職では、40代未経験からでもキャリアアップすることができます。
介護職には多くの資格があり、実務経験を重ねつつ資格を取得していけば、介護業界に入ったのが40代でも、そこから主任やリーダーなどの管理職になることは十分可能なのです。
たとえば、働きながら早いうちに取得できる資格として、次のようなものがあります。
- 介護初任者研修
- 介護実務者研修
職場によっては資格取得をサポートする制度を取り入れている所もあります。
資格を取れば、より手当が多く給料が高いところに転職しやすくなりますし、ケアマネージャーなどの上位の資格にチャレンジすることもできるようになります。
3-4.両親や家族の介護に活かせる
介護職に転職することで、その経験を両親や家族の介護に活かせます。
身近な親族に介護が必要になった時、適切な介護できることはもちろん、どんな施設やサービスを選択していくかの正しい判断することができます。
介護は誰しも向き合う可能性がある問題です。実際40代の方であれば両親も高齢になり、介護について考え始めているのではないでしょうか。介護の現場で働いていれば、その時になって慌てたり迷ったりすることなく、知識や技術を活かして家族に合った介護を実践することができます。
施設選びも適切に判断できますし、分かりづらい介護保険制度や仕組みを理解していることも、大いに役立ちます。両親や家族の介護に仕事での技術や知識を活かしていけることも、介護職転職のメリットの1つといって良いでしょう。
4.40代で介護職に転職するデメリット
40代での介護職転職にはメリットが多くありますが、一方で下記のようなデメリットがあることも、知っておかねばなりません。
40代で介護職に転職するデメリット
- 他業種に比べて体力面がきつい
- 年下の上司に使われてストレスを感じることがある
- 年収が下がる可能性がある
4-1.他業種に比べて体力的にきつい
40代で介護職に転職するデメリットの1つめは、他業種に比べて体力的にきついことです。
サービスの種別や職場の違いなどもありますが、介護職は想像以上に肉体労働が多く、腰痛など身体に支障をきたす人が少なくありません。
介護の代表的な仕事は「三大介助」と呼ばれる食事介助、入浴介助、排泄介助です。こういった仕事では、以下に示したように、かがむ態勢になったり、利用者を持ち上げたりと自分の身体への負担がかかる動作が多くあります。
- 利用者の体を抱えてベッドから起こす
- 車椅子に利用者を乗せたり降ろしたりする
- 利用者の服を脱がせたり着せたりする
- 利用者の入浴をサポートする
このように、若い人でも腰痛などを患いがちな仕事が中心なので、40代ではかなり負担があるのを覚悟しなければならないでしょう。
身体にかかる負荷を軽減しながら働く技術を身に着けることや、日頃から体をケアする習慣を持つことが必要になります。
4-2.年下の上司に使われてストレスを感じることがある
40代未経験の転職では、年下の上司から厳しく指導を受けてストレスを感じてしまう場合があります。
介護職に限ったことではなく、一定の年齢を経て異業種に転職した場合、誰でも経験することですが、前職で役付だったようなプライドの高い人は、傷ついてしまうことが少なくありません。
ただ、これに関しては、プライドは捨てて初心にかえるしかありません。
たとえ自分の娘や息子のような年齢の上司でも、あなたより介護の経験が長く能力も知識もあるのです。年下だからといって、指導を受けたり、使われたりすることを恥じる必要は全くありません。
能力は今後の経験の積み重ねで身につきますし、知識も学んでいけるのですから、年上年下関係なく、先輩の指導を真摯に受けて、少しでも吸収していく姿勢を持つことが重要です。
4-3.年収が下がる可能性がある
40代で介護職に転職すると、年収が下がる可能性があります。
今まで正社員として長く働いてきた方であれば、前職より20%〜30%程も下がることを覚悟しておいた方が良いでしょう。
「2-4.介護職の給与について」で前述したように、厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、介護職の平均月収は約24万円、平均ボーナスは約52万円で、年収にすると約340万円と、高い給与水準とはいえません。
ただ、資格を取得したりキャリアアップを図ることで、給与アップはめざせます。また現在、国として介護現場の従事者を増やす施策として処遇の改善に努めており、年々給与相場にも改善が見られています。
しかしながら、今の時点で、他の業種に比べて介護職の年収は高いとは言いがたく、40代の転職ではこれまでより収入が減るデメリットがあることはしっかり把握しておきましょう。
5.40代での介護職転職に向いている人・あまり向いていない人
ここまで解説してきた内容から、40代での介護職転職に「向いている人」と、「あまり向いていない人」をまとめました。
5-1.40代での介護職転職に向いている人
40代で介護職に転職するのが向いているのは次のような人です。
40代での介護職転職に向いている人
景気に左右されず安定した仕事がしたい人:介護業界は、現代日本における数少ない成長産業。高齢化の影響で、介護職への需要は伸び続けている。
生活のリズムに合った働き方をしたい人:介護職は多様な働き方が選択できる仕事。パートや派遣として週3日だけ働く、午後だけ働くといった生活のリズムに合わせた勤務が可能。
40代からキャリアアップをめざしたい人:介護職では、実務経験を重ねつつ資格を取得していけば、40代からでも主任やリーダーなどの管理職になることが可能。
コミュニケーション能力がある人:介護職は、職員同士、介護者、介護者の家族…と様々な人と接するため、コミュニケーション能力が必要となる。
5-2.40代での介護職転職に向いていない人
40代での介護職への転職が向いていないのは次のような人です。
40代での介護職転職に向いていない人
体力に自信がない人:介護職は、肉体労働が多く、腰痛など身体に支障をきたす人が少なくない。
前職より収入を下げたくない人:介護職の給与は他業種に比べて低めなので、収入が下がる可能性が高い。
コミュニケーション能力が低い人:介護職は、職員同士、介護者、介護者の家族…と様々な人と接するため、コミュニケーション能力がどうしても必要になる。
6.40代はじめての介護職|おすすめしたい3つの職場
ご自身が介護職への転職に向いているかどうか、判断できましたでしょうか。
ただ、同じ介護職でも、職場となる介護施設によって働き方はかなり違ってくるので、特に未経験の人にとっては、職場選びがとても大切になります。
ここでは40代で未経験の人が働きやすい、おすすめの介護の職場を紹介します。
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- デイサービス
それぞれの特徴やメリット&デメリット、おすすめの人を解説していきますので、参考にしてください。
6-1.特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは、要介護3以上の認定を受けた方が入居する施設です。
自分で動けない入居者もいるため、持ち上げたり移動させたりなどの身体介護が多い職場になります。
体力的にはハードな部分がありますが、その分、職員の人数も多めで、上司や同僚に相談などがしやすい環境なのが特徴です。
仕事内容も個人での仕事というよりも、お風呂の介助やおむつ交換など、多人数でこなす仕事が多いので、他職員と働いていれば、自然と基礎の介護技術が身につきます。40〜50代の未経験者を多く受け入れている施設が多いのも、おすすめしたいポイントです。
| メリット |
|
| デメリット |
|
| おすすめしたい人 |
|
6-2.介護老人保健施設
介護老人保健施設は、利用者の機能回復と在宅復帰を目的とする施設です。
主な業務は、食事・入浴・排泄の介助や歩行訓練などです。
病院から直接入所してくる利用者が多く、介護職の他に医師・看護師・理学療法士・栄養士など色々な専門分野のスタッフと協力して仕事を行うので、介護技術はもちろん、医療知識・リハビリに必要な知識を学ぶことができます。
40代以上の介護士が多く働いているので、働きやすい職場といえます。また、介護職からいずれは看護師と考えている人へ向けて、学費支援など金銭的なサポートを行っている職場もあり、将来的に看護師になりたい人にもおすすめの職場となっています。
| メリット |
|
| デメリット |
|
| おすすめしたい人 |
|
6-3.デイサービス
デイサービスは、ご利用者へ食事・入浴・レクリエーションなどのサービスを日帰りで提供する施設です。
入居施設と比較すると要介護度の低い人が利用するため、介助者の技術はそこまで求められず、身体的な負担も少ない点が、40代未経験の方の転職におすすめしたい第1のポイントです。
また、デイサービスでは夜勤がなく、週末は休みとしている事業所も多い為、仕事以外の予定が立てやすいのも働く側にとっては魅力的です。
ただし、夜勤がなく勤務時間も短めのため、給与は少なめになります。
| メリット |
|
| デメリット |
|
| おすすめしたい人 |
|
7.40代未経験の介護職への転職を成功させるポイント
40代未経験の介護職への転職を成功させるポイントは3つあります。
- 施設の下調べをする
- 資格をとっておく
- 転職サービスを利用してアドバイスを受ける
7-1.施設の下調べをする
勤務先となる施設の下調べはしっかりと行いましょう。
前述のように、職場となる施設によって働き方は大きく異なります。募集要項に記載された内容だけを鵜呑みにして、家から近いなどの理由で即決してしまうと、転職してから「聞いていたのと違う。失敗した」と感じる可能性が高まります。具体的には以下のような下調べを行ってください。
| 事前に施設見学や体験入職をさせて貰う | 自分の目で見て、体験することで、働く前と後とのギャップが生まれず失敗が防げる |
| 働いている人、過去に働いていた人の話を聞く | 施設内部の様子や人間関係がわかる |
| 施設は1箇所だけでなく複数比較して決める | 1箇所だけでは、自分に合っている職場かどうか判断しづらい |
介護施設は同じ施設形態でも、施設ごとに経営方針や働いている方たちの顔ぶれ、忙しさが違います。
雰囲気や人間関係を、求人広告や面接だけで推し量ることは容易ではありません。自分に合った施設を選んで転職を成功させるには、さまざまな施設に実際に足を運び、自分の目で観察し、働く人の様子、入居者の様子や施設の雰囲気を知ることが欠かせません。
また、1箇所だけでなく複数の施設を見比べて比較することも、相性が良く長く働ける職場選びのポイントになります。
7-2.資格を取っておく
転職の前に資格を取っておくのも、未経験からの転職を成功させるポイントの1つです。
介護職は資格がなくても転職できますが、資格を取得しておくことで、介護に関する基礎知識を学習していることが証明でき、どのような仕事をするのかを理解した上で、働きたいという意欲をアピールすることができます。
介護職未経験者でも取得しやすい介護の資格として代表的な資格が、介護職員初任者研修です。全国の資格のスクールなどで一年に複数回の講座が実施されていて、数ヶ月の受講期間で取得することができる資格です。
比較的費用負担も少なく、本人のやる気次第で取得できる資格のため、ぜひ転職前に取得しておくことをおすすめします。
7-3.転職サービスを利用してアドバイスを受ける
40代での介護職への転職を成功させるためには、介護職に特化した転職サービスを利用することをおすすめします。
転職サービスでは専門のアドバイザーがサポートしてくれるので、「未経験で介護職に転職するので様々な判断が難しい」といった場合に安心です。転職サービスを利用するメリットは、たくさんあります。
- 条件に合う転職先を紹介してもらえる
- 求人が豊富で、一般公募以外の非公開求人を提案してもらえる
- アドバイザーが履歴書の書き方から面接までサポートしてくれる
- 給与面や福利厚生など、自分から問い合わせしづらいことを担当者が代行して事前確認してくれる
- 転職先の施設の内部情報を得られる
特に、施設の内部情報に関しては、個人の下調べだけではわからない点などを、転職サービスの持つ特別なルートで調査して教えてくれるので、リアルな現場の雰囲気がイメージしやすくなります。
転職サービスを利用して、プロのアドバイスを受けながら仕事選びをすることで、入職後のミスマッチの確率を減らすことができます。
8.40代の介護職転職をめざす人におすすめ!介護職向け転職サービス3選
40代の介護職への転職を成功させるために、転職サービス(転職サイト・転職エージェント)を利用しましょう。
ここでは、特におすすめの介護職向け転職サービスを3つ紹介します。
それぞれ実績と人気のある転職サービスですので、ぜひ参考にして頂けたらと思います。
8-1.マイナビ介護職

出典:マイナビ介護職
「マイナビ介護職」は、転職業界大手のマイナビが運営する介護職専門の転職エージェントです。
介護士はもちろん、ケアマネージャーや管理職など介護関連のあらゆる好条件求人を50,000件以上保有しています。
“一人ひとりに寄り添える転職を”という理念を掲げており、サポート体制も充実!
登録すると、元介護士を始め介護の業界に詳しいプロのキャリアアドバイザーから連絡をもらえ、希望に沿った転職実現に向けたアドバイスを受けながら、介護職への道を歩むことができます。
【マイナビ介護職】
| 特徴 |
|
| 公式サイト | マイナビ介護職 |
8-2.きらケア

出典:きらケア
「きらケア」は、総求人数4.4万件以上と業界トップクラスを誇る介護職専門の転職サービスです。
地域の専門アドバイザーが「自宅から徒歩で通いたい」「人間関係が良い職場に転職したい」などの一人ひとりのニーズに合わせた職場を提案してくれます。
「未経験・無資格可」の案件も保有していて、未経験の方に対しても、医療・介護業界で培ったネットワークから条件に合った求人を紹介しています。
面接同行や内部情報をあらかじめ教えてもらえるなどサポートもきめ細やかなので、「転職に失敗したくない!」という方におすすめです。
【きらケア】
| 特徴 |
|
| 公式サイト | きらケア |
8-3.ミラクス介護

出典:ミラクス介護
「ミラクス介護」は、日本最大級の介護職向け転職サービスで、総求人数が12万件超と群を抜いています。
中でも、東京・神奈川・埼玉・千葉といった首都圏の介護求人の量と質に強みを持っており、サービス登録者のみが紹介してもらえる非公開求人には正職員の求人もあることで有名です。
好条件でトップクラスの非公開求人が多数あるので、管理職を目指しているといった向上心の強い方や、今の待遇に不満があるといった方に特におすすめしたい転職サービスになります。
【ミラクス介護】
| 特徴 |
|
| 公式サイト | ミラクス介護 |
9.まとめ
40代未経験からでも介護職への転職は叶います。
ただし、介護職への転職にはメリットとデメリットがあるので、自分に向いているかどうかを照らし合わせて検討しましょう。
| メリット | デメリット |
|
|
40代で介護職に転職する場合は、次の3つの職場がおすすめです。
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- デイサービス
転職成功のポイントは3つです。
- 施設の下調べをする
- 資格を取っておく
- 転職サービスを利用してアドバイスを受ける
介護職は、これからの日本においてますます求められる、やりがいのある仕事です。
記事を参考に、あなたの希望に添った転職を叶えて頂けたらと思います。




コメント