今さら聞けない「キャリア」とは?定義や意味をスッキリ明快に解説

キャリアとは、個人の長期にわたる職業的な経歴のことです。キャリアには、今までに経験してきた仕事、職種、業界、役職、地位などの職歴(職業的な経験)が含まれます。

キャリアの特徴は、時間的な持続性・継続性を持っていることです。年月の経過とともに蓄積されていく体験の連鎖がキャリアであるともいえます。

キャリアに関する深い理解は、働くすべての人にとって欠かせないものですが、多くの人は曖昧な理解のまま、なんとなくキャリアという言葉を使っています。

改めて「キャリアとは、どういう意味ですか?」と聞かれたら、うまく答えられないのではないでしょうか。

そこでこの記事では、今さら聞けない「キャリア」について詳しく解説します。

この記事のポイント

  • キャリアの基本的な意味がスッキリと理解できる
  • 転職活動に役立つキャリアの捉え方がわかる
  • キャリアを積むうえでの注意点まで解説

この解説を最後までお読みいただければ、あなたは「キャリアの基本」はもちろん、転職に必要なキャリアや今後のキャリアの積み方まで理解できるようになります。

キャリアを正しく理解することで、より自分が望むキャリアに近づくことができるはずです。

では、さっそく「キャリア」の解説を始めましょう。

1. キャリアとは

まずは「キャリア」の基本的な意味から見ていきましょう。

1-1. キャリアの基本的な意味とは

キャリアという言葉は、さまざまな分野やシチュエーションで使われていますが、最初に仕事やビジネスの分野で使われる基本的な意味をご紹介します。

キャリアとは一言でいうなら、「個人の長期にわたる職業的な経歴」のことです。

ここでいう“経歴”には、年月が経過するなかで今までに経験してきた仕事、職種、業界、役職、地位などの職歴(職業的な経験)が含まれます。

例えば「キャリアを積む」と表現した場合には、
「長期的に職歴を積み重ねることで、職業的な経験を重ねていく」
という意味になります。

1-2. キャリアには持続性・継続性がある

続いて、さらに深くキャリアの本質を捉えていきましょう。

キャリアという概念を理解するために押さえたいポイントが、キャリアには「長期的な持続性・継続性」があるという点です。

厚生労働省の資料では、以下のとおり定義されています。

「キャリア」とは、一般に「経歴」、「経験」、「発展」さらには、「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないし継続性を持った概念として捉えられる。

出典:厚生労働省

「キャリア」という言葉を使うときには、社会人になってから現在に至るまで、脈々と続いてきた職務の連鎖・連なり・積み重ね・つながりをイメージすると、本質を捉えやすくなります。

単なる「職歴」というニュアンスだけでなく、あらゆる経験が持続的・継続的に蓄積し連鎖して構築されていくのがキャリアの本質です。

先ほど厚生労働省の資料からの引用をご紹介しましたが、もうひとつ、文部科学省の資料をご紹介しましょう。

キャリアについて以下のように表現されています。

○人は、他者や社会とのかかわりの中で、職業人、家庭人、地域社会の一員等、様々な役割を担いながら生きている。これらの役割は、生涯という時間的な流れの中で変化しつつ積み重なり、つながっていくものである。また、このような役割の中には、所属する集団や組織から与えられたものや日常生活の中で特に意識せず習慣的に行っているものもあるが、人はこれらを含めた様々な役割の関係や価値を自ら判断し、取捨選択や創造を重ねながら取り組んでいる。

○人は、このような自分の役割を果たして活動すること、つまり「働くこと」を通して、人や社会にかかわることになり、そのかかわり方の違いが「自分らしい生き方」となっていくものである。

○このように、人が、生涯の中で様々な役割を果たす過程で、自らの役割の価値や自分と役割との関係を見いだしていく連なりや積み重ねが、「キャリア」の意味するところである。

出典:文部科学省

つまり、“働くこと”を通して得た体験が積み重なっていった結果、組み立てられるその人自身の生き方が、キャリアであるともいえるのです。

1-3. 仕事・ビジネス分野以外のキャリアの意味

少しややこしいのが、日本語での「キャリア」には、ほかの意味もあるということです。ここで整理しておきましょう。

ここまでにご紹介してきた仕事・ビジネス分野で使うキャリアは、英語では「Career」です。経歴・職歴といった意味合いがあります。

一方、「Carrier」というまったく別の言葉も存在します。日本語ではどちらも「キャリア」と表記されますが、こちらのCarrierは通信や医学、運搬などの分野で使われる言葉です。

▼ CareerとCarrierの違い

意味
キャリア(Carrer)
  • 経歴、職歴
キャリア(Carrier)
  • 電気通信事業者。通信キャリアの略(例:3大キャリア)
  • 保菌者。病原体を保有している発症していない者
  • 物を運搬する器具、台車
  • 自転車などの荷台

和製英語ですが「キャリーバッグ」という言葉があるように、「運搬する、運ぶ」という意味があるのが、Carrierのほうのキャリアと覚えておくと、記憶しやすいでしょう。

日本語としての発音は同じ「キャリア」ですが、仕事・ビジネス分野におけるキャリア(Career)とは根本的に意味が異なりますので、注意が必要です。

2. 転職活動で評価材料となる3つのキャリア

転職活動をする際には、これまでのキャリアがあなた自身の評価材料となります。求人企業がチェックしているキャリアは次の3つです。

  1. スキル・能力・技術
  2. 在職した企業・勤続年数
  3. 人間性

それぞれ詳しく見てみましょう。

2-1. スキル・能力・技術

1つめのキャリアとは「スキル・能力・技術」です。

個々人が、今までのキャリアを通して身に付けた具体的なスキル・能力・技術は、求職企業にとって最も重要な評価ポイントのひとつです。

「うちの会社に入社したら、具体的に何ができるのか」
を示すのが、スキル・能力・技術といえます。

過去に在籍した企業での経験から培ったスキルはもちろん、例えば「大学時代にアメリカに短期留学して獲得した語学力」という能力も、転職活動のキャリアとして活用できます。

あるいは、個人的に勉強して取得した資格や受講したセミナー・研修などの経験も役立つでしょう。

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2-2. 在職した企業・勤続年数

2つめのキャリアとは「在職した企業・勤続年数」です。

例えば、これまでにどんな会社に何年間在籍しているのか、あるいは何度転職して、どんな業界や職種を経験しているのかといった情報は、求職企業が念入りにチェックしているポイントです。

一言でいえば「職務経歴書に記載する内容=転職時に評価されるキャリア」といえます。

実際に入社した事実や在籍年数は、求人企業にとっては判断するうえで信頼性の高い情報となります。

採用したい人材に必要な経験や知識を持っていることが予測できる社歴や在籍企業であれば、転職活動が有利になります。

2-3. 人間性

3つめのキャリアとは「人間性」です。

求人企業が人材を採用するときには、その人が持っている能力やスキル、知識・経験のほかに「どんな人柄なのか」も重視します。

社風に合っている価値観の持ち主や、企業の目指すビジョンと方向性が合致する志を持つ人を採用したいと考えているためです。

これまでのキャリアを通して、人としてどんなことを学び、どんな考えを持つようになったのかについても、キャリアの一部として評価されます。

本記事の前半で「“働くこと”を通して得た体験が積み重なっていった結果、組み立てられるその人自身の生き方が、キャリアであるともいえる」とお伝えしました。

転職活動では、スキルや職歴だけでなく、あなたの人間性もキャリアとしてアピールしましょう。

3. キャリアを含む用語集

仕事・ビジネス分野におけるキャリア(Carrier)には、「キャリア●●」「●●キャリア」といった言葉がたくさん存在します。

  • キャリアビジョン
  • キャリアプラン
  • キャリアパス
  • キャリアデザイン
  • キャリア形成
  • キャリアアップ
  • キャリアチェンジ
  • パラレルキャリア
  • キャリアアンカー
  • キャリア組(キャリア官僚)/ノンキャリア組
  • キャリアウーマン
  • キャリアコンサルタント

どれも一見同じような意味に思えて、混乱しやすいのではないでしょうか。ここではキャリアを含む用語をひとつずつ見ていきましょう。

3-1. キャリアビジョン

キャリアビジョンとは「仕事をしていくうえでの自分の将来の理想像」という意味です。

キャリアを積み上げながら、最終的にどんな自分になりたいかという理想の姿のことを、キャリアビジョンと呼びます。

キャリアビジョンを描くことは、自分が目指す目的地を明確にして、望む人生を歩むために重要な意味を持つといえるでしょう。

3-2. キャリアプラン

キャリアプランとは「仕事をしていくうえで将来の理想像を実現する計画」という意味です。

前述のキャリアビジョン(自分がなりたい理想の姿)を実現するために、いつ・何をすべきかを明確にした実行計画がキャリアプランです。

自らキャリアプランを描き、キャリアプランに沿ってキャリアを積んでいくことは、自分の理想像の実現の確実性やスピードを速めてくれます。

3-3. キャリアパス

キャリアパスとは「企業内における昇進の道筋」という意味です。

会社に入社してから、最終的に目指す役職やポジションにたどり着くまでの中長期的な計画をキャリアパスと呼びます。

近年では人事評価制度にキャリアパスを導入する企業が増えており、「キャリアパス制度」と呼ばれます。

人事評価の透明性を高めることで、優秀な人材の獲得を促進すると同時に、従業員のモチベーションを高める効果が期待できるのが特徴です。

3-4. キャリアデザイン

キャリアデザインとは「自分のキャリアの積み方を設計すること」という意味です。

キャリアプラン(仕事をしていくうえで将来の理想像を実現する計画)と類似した概念ですが、キャリアプランは“行動計画”の意味合いが強いのに対し、キャリアデザインは「設計・構想」の意味合いが強い言葉です。

  • キャリアプラン:キャリアビジョンを実現する行動計画
  • キャリアデザイン:キャリアの積み方の設計・構想

また、個人のキャリアプランと、企業が提示するキャリアパスを組み合わせて、最適な設計を考えることをキャリアデザインと呼ぶこともあります。

3-5. キャリア形成

キャリア形成とは「職業経験を通して職業能力を形成していくこと」という意味です。

キャリアを積みながら、個々人が仕事の技術・スキル・能力を伸ばしていくプロセスをキャリア形成と呼びます。

長期の安定的な雇用が保障されない社会に変化しつつある今、キャリアを通して「自分に身に付いている職業能力」を高めるキャリア形成が注目されています。

3-6. キャリアアップ

キャリアアップとは「スキルや能力を高めてより高度な専門職や管理職を目指すこと」や「今よりも地位の高い職に転職したり昇進したりすること」という意味です。

より高い地位・より高い年収など待遇のレベルアップが伴うと同時に、人生における目標の実現や自分の可能性の追求などに好影響を与えるのがキャリアアップといえます。

具体的には、転職やスキルアップを通じて、キャリアアップを目指していくことになります。

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3-7. キャリアチェンジ

キャリアチェンジとは「今までのキャリアから路線変更をして、未経験の業界や職種へ転職すること」という意味です。

今までとは異なる業界や職種へ転職するため、人によっては今までのキャリアがリセットされることになります。

前述のキャリアアップとは異なり、年収や役職などの待遇・処遇が下がるケースが多いのがキャリアチェンジの特徴です。

一方「自分が本当にやりたい仕事に挑戦できる」というメリットがあり、キャリアチェンジに挑戦する人も増えています。

3-8. パラレルキャリア

パラレルキャリアとは「本業を続けながら、第二の仕事(もうひとつの世界)を持つこと」という意味です。

ドラッカーの書籍に登場する概念で、第二の人生を始めるための方法のひとつとして紹介されています。

第二の方法は、パラレル・キャリア(第二の仕事)すなわちもう一つの世界をもつことである。

20年、25年続け、うまくいっている仕事はそのまま続ける。週に40時間、50時間を割く。あるいは、あえてパートタイムとなったり、コンサルタント的な契約社員となる。しかしもう一つの世界をパラレル・キャリアとしてもつ。多くの場合、非営利組織で働く。週10時間といったところである。

たとえば、教会の運営を引き受ける。地元のガール・スカウトの会長を引き受ける。夫の暴力から逃れてきた女性のための保護施設を助ける。地元の図書館で、パートの司書として子供たちを担当する。同じく、地元で教育委員会の委員になる。

出典:P・Fドラッカー『明日を支配するもの――21世紀のマネジメント革命

上記の書籍が出版されたのは1999年です。ドラッカーの先見性は有名ですが、パラレルキャリアにおいても同じことがいえます。

2020年代の日本では副業ブームが起きており、多くの人がパラレルキャリアに着目しています。

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3-9. キャリアアンカー

キャリアアンカーとは「キャリアを選択するときに、どうしてもゆずれないその人の本質的な判断基準」を表した概念です。

どうしても犠牲にしたくないコンピタンス(能力)や動機、価値観のことをキャリアアンカーと呼びます。

マサチューセッツ工科大学のエドガー H. シャイン博士が開発した理論で、キャリア選択や決定の際に役立つツールとして知られています。

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3-10. キャリア組(キャリア官僚)/ノンキャリア組

キャリア組とは「国家公務員試験の国家公務員採用1種(旧上級甲)に合格し中央本省庁に採用された職員」という意味です。

簡単にいえば、国家公務員のなかでも超エリートで、身分固定的に幹部候補となりスピード昇進が約束された人たちの俗称が「キャリア組」です。「キャリア官僚」と呼ばれることもあります。

逆にノンキャリア組とは、キャリア組以外の国家公務員(国家公務員試験の国家公務員採用2種および3種に合格した職員)という意味です。

キャリア組とノンキャリア組では、待遇・処遇に大きな違いがあるとされます。

過去には、キャリア組は若い年齢で出世を果たしたうえに50歳前後で天下りする慣行があり、世間の批判を浴びたこともありました。

ただし、2008年に成立した国家公務員制度改革基本法では、キャリア制度の廃止を念頭に採用試験や育成過程の見直しを図っています。

キャリア と は
出典:政府の行政改革

キャリア組/ノンキャリア組という表現が過去のものとなるのも、時間の問題かもしれません。

3-11. キャリアウーマン

キャリアウーマンとは「職業を持つ女性」という意味です。

キャリアウーマンは、女性が仕事を持つことが当然とはいえなかった1970年代頃に生まれた言葉です。

働く女性のなかでも、特に「上昇志向が強く管理職を目指してバリバリと働く女性」といった意味合いで多く使われていました。

しかしながら、女性が働くのは特別なことではなくなった現代では、キャリアウーマンという言葉自体が古くなりつつあります。

同時に、ジェンダーの視点からキャリアウーマンは差別用語であると捉える人が増えており、アメリカを中心に使用頻度が減っていることも知っておきましょう。公的な発信や文書では避けたほうが賢明な言葉といえます。

3-12. キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントとは「求職者のキャリア適性を分析・把握して、就職や転職に効果的な助言や指導を行うコンサルタント」という意味です。

もともと、キャリアコンサルタントのほか、キャリアカウンセラーという名前でも活動する人々が増えており、複数の民間資格が乱立している状況がありました。

そんななか、2016年4の職業能力開発促進法の改正により「キャリアコンサルタント」として統一され国家資格となりました。

▼ キャリアコンサルタントの役割

「キャリアコンサルタント」とは、キャリアコンサルティングを行う専門家です。キャリアコンサルティングとは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。
キャリアコンサルティングを通じて、自分の適性や能力、関心などに気づき、自己理解を深めるとともに、社会や企業内にある仕事について理解することにより、その中から自身に合った仕事を主体的に選択できるようになることが期待できます。

出典:国家資格 キャリアコンサルタント試験 公式ウェブサイト

キャリアコンサルタント国家資格は学科試験と実技試験の両方に合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録することにより「キャリアコンサルタント」として名乗ることができます。

詳しくは「国家資格 キャリアコンサルタント試験 公式ウェブサイト」をご覧ください。

4. キャリアの成功を実現するポイント

自分が思い描くようなキャリアを実現させ、仕事人生を成功させるためには、どうすれば良いのでしょうか。

3つのポイントをお伝えします。

4-1. キャリアプランを立てる

1つめのポイントは「キャリアプランを立てる」です。

行き当たりばったりの計画なしでキャリアを成功させられる可能性は、ほぼないに等しいでしょう。そこで必要なのが「いつ・どう行動するか」という計画であるキャリアプランです。

キャリアプランを立て、その計画に沿って行動していくことが、キャリア成功の最大のコツといえます。

キャリアプランを立てるためには、まずは現状把握とキャリアビジョン(自分の理想の姿)の設定を行い、現状とキャリアビジョンのギャップを埋めるために必要な行動を計画していきましょう。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

4-2. 自分をよく知る

2つめのポイントは「自分をよく知る」です。

自分にとって成功と思えるキャリアを積むためには、まずは自分にとって何が成功なのかを知らなければなりません。

何となく周囲に流されて出世を目指したり、親の希望通りのレールを歩いたりしても、それはキャリアを成功させることにはつながらないでしょう。

本記事の前半でもお伝えしたとおり、キャリアには「あなた自身の生き方そのもの」という側面があります。

まずは自分の価値観や強み・好きなことなどを十分に知り尽くし、自分自身が望むキャリアとは何なのかを考えることが大切です。

4-3. 専門家のアドバイスを得る

3つめのポイントは「専門家のアドバイスを得る」です。

キャリアプランや自己分析の重要性を理解できていても、ひとりではなかなか上手にできない人が多いのではないででしょうか。

そんなときに積極的に利用したいのが、専門家のアドバイスです。

特に専門家のアドバイスが効果的なのが、転職活動をスタートするときです。じっくり自分と向き合う時間が取れないなか、短期間で最適なキャリアを考えるためには、プロの手助けが欠かせません。

具体的には、無料で利用できる転職エージェントサービスを活用して、キャリアアドバイザーの助言を得るのがおすすめです。

▼ 転職エージェントサービス

名称特徴
リクルートエージェント業界最大手の転職エージェントでキャリアアドバイザーから応募書類の書き方や面接対策などのアドバイスを受けられる
マイナビエージェント20代の支持率が高い転職エージェントで第二新卒の転職や初めての転職におすすめ
doda大手・優良企業を中心に豊富な求人情報から最適な求人を求人検索でき転職エージェントサービスも展開している

適したサポーターがいれば、望むキャリアに向けて歩み出すことができます。

5. キャリアを積むうえでの注意点

最後に、キャリアを積むうえでの注意点を2つ、ご紹介します。

5-1. キャリアは人生を楽しむためにある

1つめの注意点は「キャリアは人生を楽しむためにある」ということです。

キャリアと聞くと、「バリバリと激務もいとわずハードに働いて仕事中心にがんばる」というイメージを持つ人もいますが、これは本来のキャリアではありません。

キャリアとは、自分の人生を思うように生き、楽しむために積んでいくものです。心身の健康を害したり、生きがいを感じられなかったりしては、本末転倒といえます。

改めて、あなた自身の人生を楽しむためのキャリアであることを念頭におき、自分が目指すべきキャリアを考えていきましょう。

5-2. 出世することだけがキャリアではない

2つめの注意点は「出世することだけがキャリアではない」ということです。

キャリアは人生を楽しむためにあるといっても、“キャリアを積む=出世すること”と捉えていては楽しむことができないでしょう。

もちろん、出世を目指したい人にとっては、キャリアを重ねた先に昇進があるのは当然といえます。

ですが、出世したくない人は、必ずしも昇進を目指す必要はありません。

一度きりの人生を、どんなふうに行きたいのかを考え、仕事を通してかけがえのない経験や出会いを繰り返しながら生涯を送ることが、キャリアにつながっていきます。

ぜひ、あなただけのキャリアを考えてみてください。

6. まとめ

キャリアとは、個人の長期にわたる職業的な経歴のことで、今までに経験してきた仕事、職種、業界、役職、地位などの職歴(職業的な経験)が含まれます。

キャリアには単なる職歴だけでなく、あらゆる経験が持続的・継続的に蓄積し連鎖して構築されていくものという意味合いがあります。

日本語の「キャリア」にはさまざまな意味がありますが、英語で表記するとCareerとCarrierはまったく別の言葉です。

▼ CareerとCarrierの違い

意味
キャリア(Carrer)
  • 経歴、職歴
キャリア(Carrier)
  • 電気通信事業者。通信キャリアの略(例:3大キャリア)
  • 保菌者。病原体を保有している発症していない者
  • 物を運搬する器具、台車
  • 自転車などの荷台
転職活動で評価材料となる3つのキャリアは次のとおりです。
  1. スキル・能力・技術
  2. 在職した企業・勤続年数
  3. 人間性

キャリアを含む用語として以下があります。

  • キャリアビジョン
  • キャリアプラン
  • キャリアパス
  • キャリアデザイン
  • キャリア形成
  • キャリアアップ
  • キャリアチェンジ
  • パラレルキャリア
  • キャリアアンカー
  • キャリア組(キャリア官僚)/ノンキャリア組
  • キャリアウーマン
  • キャリアコンサルタント

キャリアの成功を実現するポイントはこちらです。

  1. キャリアプランを立てる
  2. 自分をよく知る
  3. 専門家のアドバイスを得る

キャリアを積むうえでは、次の2点に注意してください。

  1. キャリアは人生を楽しむためにある
  2. 出世することだけがキャリアではない

キャリアの本質を捉えれば、より良い仕事人生を考えるきっかけとなります。ぜひ、あなただけのかけがえのないキャリアを築いていってください。

コメント

あなたが目指すべき
キャリアアップとは?

よりよいキャリアアップを目指して先々の計画を立てることをキャリアデザインと言います。
どのようなキャリアを積み、自分の人生に役立てていくかを、常日頃からイメージしておくとよいでしょう。
もちろん、無理してキャリアアップなどせずに平坦に暮らしていたいというのも、ひとつの考え方です。

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