
2021年4月15日に行われた、株式会社LABOTによる「完全無償のプログラミング学習」CODEGYM Academyの記者発表会に参加させていただきました。
「コロナで悩んでいる学生が、平等に挑戦できる機会」というテーマでプログラミング学習を学べるという内容です。
今回は共催として、NPO法人CLACKと行っており、本プログラミング教育の対象外の年齢だったり、どうしても挫折してしまった方に、NPO法人CLACKで行っている「コードトレイル」と連携しながら進められる体制を取っています。
目次
株式会社LABOTについて

株式会社LABOTは「テクノロジーと金融の力をかけ合わせ、未来の教育を提案する。」というミッションを掲げて運営しており、日本で初めてISAを採用した教育スタートアップを取り入れています。
【ISA】
就職や転職を目指す教育カリキュラムで、それを実現するまで一切の費用を学生が負担せずに、転職成功後の収入から一定割合(月給の15%など)を支払うシステム。
つまり昨今の状況から、就職や転職をするのが困難な状況で、今後も役に立つプログラミングを学ぼうと考えた学生たちが、無料でスキルを習得することができるプログラムです。
先進国アメリカでは2019年にはISA法案が導入されるなど、すでに若者に向けた支援を実現していますが、日本ではまだこの制度は極めて少ないです。
それを実現したのが株式会社LABOTのCODEGYM Academyとなります。
プログラミング教育の無償提供
株式会社LABOTのCODEGYM Academyではコロナ禍の学生に対して、オンラインでプラグラミング教育を無償で提供すると発表しました。
募集内容
- 6ヶ月/600時間/最大1000人まで受け入れ
- 講義/課題:毎週土曜日 9:00〜19:00(途中休憩合計2時間あり)※5月〜10月
- 課題に取り組むための学習として週25時間
しっかりとした時間を確保して学べるだけでなく、カリキュラム修了者にはハーバード大学のコンピュータサイエンスの履修証明書を取得できます。
さらには、卒業時期にキャリアカウンセラーによる講座などで就職サポートも実施されます。
就職するまでを支援してくれるプログラムとなり、通常のプログラミングスクールでは数十万円とかかる費用が無償で提供されるという驚きの内容となっています。
では、どのような内容を学ぶことができるのか?
プログラミング教育のカリキュラム
今回のプログラミング教育で学ぶ内容とカリキュラムは米Harvard UniversityがCreative Commmons ライセンスにて無償公開しているOpenCourseWareを利用します。
こちらは記載の通り無償で個人でも受けられますが、英語での対応となるので約9割の方が挫折してしまうという結果が出ています。
そこでCODEGYM Academyでは
- 日本語での学習サポート
- カリキュラムの翻訳
- 課題に対する解説
- 補助教材の導入
- コーチングによる学習支援
これらによって、挫折せずに続けられる環境を提供しています。
カリキュラムとして毎週土曜日に25回に渡って、「Harvard’s CS50 」を中心に取り組みます。
CS50:第1週〜第11週

序盤の第1週から第4週までは集団授業で進行。
第4周目が終了時点で主体性の低い方は退校の助言がなされるので、ここでやる気があるかどうか見極められるポイントとなる。
これは本人に対してもだが、他の受講生のことも考えた上での措置ではないかと考えられます。
まだ、第5週目からはCODEGYMの得意とする1対1でのコーチング学習を隔週で実施して、効率アップを図ります。
CS50:第12週〜第25週

カリキュラムの終盤になるとオリジナルのWEBアプリケーションの開発が実施されます。
こちらは後ほどご紹介いたします、協賛企業の現役エンジニアによるメンターが付いての指導となる。
最終の第25周目には「Demo Day」としてLive中継もあるプレゼンとして、開発したアプリを発表となります。
CS50はこれまで情報系の知識が無かった学生たちでも理解ができるように、動画での説明や様々な演出が盛り込まれたプログラムとなっていますが、CODEGYMではさらに分かりやすくするために、ライセンスに基づいた翻訳の他、理解が難しい部分の補講や質疑応答の対応も行っています。
おすすめの副教材
どうしても、メイン教材だけでは理解が難しかったり、基礎的な内容がわからないことも出てきます。
そこでCODEGYMでは副教材も使うことをおすすめしています。
- コンピューター&テクノロジー解体新書
- スッキリわかるC言語入門
- ソーシャルメディア四半世紀
- ネット興亡記す
- アルゴリズムとデータ構造
副教材は受講生の実費となるが、実際にプログラミングスクールに通うよりも遥かに安く済む。
プロがおすすめしているということは、本カリキュラムだけでなく、プログラミングを学ぶ上で必要な情報がわかりやすく書かれているからこそ、おすすめしているのでしょう。
協賛企業

今回の記者発表会では協賛企業として、
GMOインターネット株式会社 取締役 兼 事業統括本部
ドメイン・ホスティング事業本部⻑ 児玉 公宏
株式会社スマレジ パートナー推進部 部⻑ 鈴木 周吾
の2名も登壇されました。
GMOインターネット株式会社:児玉 公宏 様

登壇メッセージ
GMO社内の半数がエンジニアとなっており、プログラミングに対する知見に力をいれている。
中高生や子供向けのプログラミング教育には特に力をいれ、将来のネット業界のために支援活動しており、今回もお声をいただき、喜んで協賛させていただく運びとなった。
自社で持っているノウハウなどを活用しながら貢献していきたいと考えている。
インターネット事業の大手であるGMOは今回の協賛の中でも特に大きな支援を行い、ダイアモンド協賛として参加しています。
社員の半数がエンジニアというのも大げさな話ではなく、昨今、様々な事情・流通の変化にともない、ネットの仕組みが目まぐるしく変化しています。
児玉さんがおっしゃるように、これからもエンジニアというのは活躍の場が増えるだけでなく、必要不可欠な存在になるのではないでしょうか。
株式会社スマレジ 鈴木 周吾 様

登壇メッセージ
業務システムを提供する事業を行っており、インターネットと現代社会は密接な関係になっている。
ネット社会でより使いやすい環境にしていきたい。よりワクワクするような環境を作っていきたいが、ITエンジニアがまだまだ足りないというのが現状です。
今回は新たに1000名のエンジニアが誕生するということで、とても楽しみにしてます。
株式会社スマレジはプラチナスポンサーとして協賛している企業。
インターネットは近年「IoT」というモノのインターネットも普及しているため、このような背景からもエンジニアは必要な存在となってくるでしょう。
参加者の声
- 19歳 女性
入学式や講義など、思い描いていたキャンパスライフとは違った。ただ、時間ができたことで、自分を見つめ直すことができ、その中でプログラミングを使った仕事の幅が広がり、実際に学んでみたいと思った。 - 19歳 女性
プログラミングスクールにも半年通った経験があったが、途中で挫折してしまった経験があった。今回は無償提供ということもあり、経済的にも助かることと、仲間と一緒に進められるという点で、CODEGYMを利用しようと思った。
実際にこのような声を聞くと、学生たちは本当に厳しい状況にあることが伝わってきます。
- 思っていた学生生活と違う
- 通常のプログラミングスクールでは挫折してしまう
- 就職・転職が大変
このように、学生たちは手に職をつけようとしても、金銭的に厳しかったり、上手く行かない状況となっている現実。
このような学生たちで、本当にどうにかしたい!と思う学生たちには、今回の株式会社LABOTの取り組みはかなりの手助けになるのではないでしょうか?
募集概要
日程
| 選考応募締め切り | 4月23日(金)まで |
| WEBテスト | 4月25日(日) |
| 選考結果/入校案内 | 4月下旬〜5月上旬 |
| 入学/学習開始 | 5月中旬(5/15) |
| 卒業制作 | 10月下旬 |
| 内定者インターン | 11月 |
| 正社員/入社 | 2022年4月 |
応募条件
■ 2021年4月1日時点で満16歳以上 22歳以下の学生
■ コロナ禍において、自身の学習・キャリアに影響が出た方
■ プログラミング、IT/Web技術に関して、高い関心とコミットメントがある方
■ 5/15(土) 以降〜 毎週土曜日、原則として24回、欠席なく講義に出られる方
■ 本プログラムの修了後、IT/Web企業への就職、 またはインターンを希望される方
料金
| 受験料 | 0円 |
| 入学金 | |
| 授業料 | |
| 手数料 | |
| 実費負担 | 3〜4万円 |
実費負担分として、
- 副教材として推奨する一般書籍(3〜7冊)
- ハーバード大学の履修認定証明書の発行手数料(199ドル)
応募・公式サイト





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