
IT土方とは、IT産業で働くプログラマーのうち、長時間・低賃金で仕事をする人を指します。
- 「プログラマーの仕事が激務でまったく休めない!自分はIT土方になってしまってるんだろうか?」
- 「IT土方のままでいると、どんなデメリットがあるんだろう?このままでいいのか不安…..」
ITプログラマーとして、毎日大量の仕事に押しつぶされていると、このように不安に感じる方も多いでしょう。
結論からお伝えすると、今のようにIT土方の状態で仕事を続けていくと、以下のようなリスクが起こります。
| IT土方を続けるリスク | |
| 体力面 | 無理な長時間労働を続けることで健康を害してしまう |
| 収入面 | 低賃金で働き続けることで今後の人生設計に悪影響が出てしまう |
このような事態を避けるためには、自分がIT土方に当てはまるのかどうか現状を正しく見極め、負担の多い労働環境を変えるための行動を起こす必要があります。
そこで今回の記事では、IT土方とはそもそもどういうものなのか、IT土方のままでいるとどのようなリスクがあるのか、そして現状を脱却するためにはどうしたらいいのかについて、詳しくご紹介していきます。
この記事をお読みいただければ、あなたが今置かれている状況がIT土方に当てはまるのかどうかを判断でき、将来に向けてどのような対策を練っていけばいいのかを知ることができます。
現在の職場に少しでも疑問を感じ、改善したいと考えているならば、ぜひ最後までお読みくださいね。
目次
1.IT土方とは?
まずはIT土方とはどういうものなのか、年収・仕事内容などの面から見ていきましょう。
1-1.IT土方とは
冒頭でもお伝えしたように、IT土方とは、IT産業で働くプログラマーのうち、長時間・低賃金で仕事をする人を指します。
そもそもプログラマーはシステムエンジニアと同様、情報技術を駆使する技術者です。そのため、高い専門知識を武器に多くの収入を得ている華やかなイメージがありますが、現状に目を向けると、作業内容自体は単調で地味な内容も多く含まれ、長時間パソコンに向かい続けるという厳しい環境にあります。
もちろんなかには高い報酬で働く人がいますが、多くのプログラマーは非正規雇用の方も多く、会社から与えられた大量の仕事を次から次へとこなし、能力に見合わない賃金で重労働を強いられています。
IT業界の末端で働くこうした姿を、やはり同じように不安定な雇用環境の中で働く土木作業員の姿と重ね合わせ、「IT土方」という言葉が使われています。
1-2.IT土方の年収
IT土方の年収は、250~350万と言われています。
厚生労働省「賃金構造基本統計調査(令和2年)」によると、一般的なプログラマーの平均年収は526万1000円(10人以上の社員が在籍する会社の場合)となっているため、非正規雇用が多いIT土方の年収がかなり低いことがわかります。
このような低収入にもかかわらず、IT土方の仕事は「長時間労働のブラック環境」であるイメージが強く根付いています。どのような仕事内容を請け負っているのか、次項で見ていきましょう。
1-3.IT土方の仕事内容
IT土方の仕事内容は、「下流工程」と呼ばれる仕事がメインとなります。これは単調で地味な作業であり、誰もができる作業であるとみなされています。ここで「上流工程」「下流工程」の違いを確認しておきましょう。
一般的に1つのシステムを制作する際は、以下の技術者たちが携わります。
①プロジェクトマネージャー(PM)
→システム制作の際、全体の進行管理や予算管理に対して責任を担う。
②システムエンジニア(SE)
→システムの設計やプロジェクト推進、要件定義(開発前に開発者の視点から見たニーズをまとめ、作業工程の進め方を決定すること)を行う。いわゆる「上流工程」を担う。
③プログラマー(PG)
→バグのテストやコーディング(ブラウザ上でWebデザインが見えるようソースコードを入力する作業。HTML、CSS、JavaScriptなどの言語を使用する)を行う。いわゆる「下流工程」を担う。
「下流工程」をさらに詳しく見てみましょう。作業内容としては、以下のものがあてはまります。
- SEの制作した設計書を見てプログラムコードを入力していく
- プログラムのバグを見つけるためのテストを行う
このような作業は「プログラマー」という華やかな響きからはほど遠い、単調でクリエイティビティのない作業となります。そのため単価も低く、労働時間が長引いてしまうのです。
1-4.IT土方の見分け方
この記事をお読みになっている方の中には、「自分はもしかしてIT土方なのかもしれない」と不安に思っている方もいることでしょう。
そんな方は、以下の項目をご覧ください。こちらの条件にあてはまっているようなら、あなたはIT土方だと言えるでしょう。
| IT土方の見分け方 | |
| 見分け方1 | システムの設計に携われていない |
| 見分け方2 | 労働時間に対して給料が低い |
| 見分け方3 | 元請けから仕事をもらっている、下請け会社(二次請け・三次請け)で仕事している |
こちらの条件に当てはまったあなたは、現在苛酷な労働環境の中で仕事をしていることでしょう。このような状態を長く続けてもいいのか、日々葛藤がある方もいらっしゃいます。
確かにこのような仕事を長く続けていくのは、若いうちは可能ですが、年を重ねることに無理ができなくなってきます。いつかは抜け出さないといけないのは確実ですよね。
一体どうしたら現状を変えていけるのか、詳しくは「4.IT土方を抜け出すために必要な3つの準備」でお伝えしますのでぜひ合わせてお読みくださいね。
2.IT土方は何が大変なのか?リアルな現状を知る

マイナスイメージがつきまとうIT土方ですが、具体的にはどのような点が「きつい」と感じる要素なのでしょうか。2章では、いくつかの視点からIT土方のリアルな現状を見ていくことにしましょう。
2-1.IT土方がきついと感じる4つの理由
実際にIT土方として仕事していると、以下4点で苦労することが多いのです。
2-1-1.収入が低い
「きつい」と感じる一番の理由は、収入が低いことが挙げられます。
なぜなら、「1-2.IT土方の年収」でもお伝えしたように、IT土方の年収は250~350万と言われているからです。
この数字は、日本の平均年収は433万円(国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査結果」より)から考えても、かなり低い年収と言わざるを得ないでしょう。
年収250~350万を1か月あたりの収入にしてみると、もっとも多い年収350万円の場合ですら、1か月あたり29万1600円の収入となります。1人暮らしならまだしも、将来結婚して家庭を持ちたいと考えているのであれば、この金額ではなんとも心細い状態であることがわかります。IT土方がきついと言われる理由は、まずはこのような収入状態の悪さが挙げられます。
2-1-2.労働時間が長い
2つ目に労働時間が長く、自由時間を持てるゆとりがないことが挙げられます。
労働時間が長くなってしまう理由として、元請け会社から差し迫った納期を指定されて、残業や徹夜が続いてしまうことがあります。
また、納品の段階までこぎつけたにもかかわらず、直前になって仕様変更を命じられ、一からやり直しになるケースも見受けられます。当然期日までになんとか間に合わせようと、無理をして仕事をするため、自然と労働時間が長くなってしまうのです。
ただし最近は、過労死や超過勤務に対して世間の目が厳しくなっていることもあり、残業が極端に増えないよう仕事量を調節する職場もあります。とはいえ、職場によって対応に差があるのが事実ですので、勤務先次第では労働時間が長くなってしまい、健康面で不安を感じる場面も出てくるでしょう。
2-1-3.案件ごとに職場が変わる
3つ目の理由として、IT土方は開発案件ごとに通勤する職場が変わるのも難点だと言えるでしょう。
自宅から近い職場であれば問題ありませんが、遠方地へ配属になった時などは毎日の通勤に労力を伴います。
また、職場が変われば社風や人間関係も変わります。せっかく時間をかけて、居心地の良い環境を築けたとしても、案件が変わればすぐに次の職場へと出向くことになるので、またゼロから関係を築き、新しい社風に慣れる必要があります。
なぜこのような働き方になるかというと、プログラマーとして働く職場には、1次請けした案件を自社で開発するメーカー系、親会社からの案件だけでなく他社からの開発案件も請け負うユーザー系、親会社は特になく、自分たちで独立してシステム開発を請け負う独立系などがあります。
このうち、大手会社は開発案件を下請けに出すことも多く、その下請け会社がさらに下請けに出す「二次請け」「三次請け」といったケースもあります。
IT土方に属するプログラマーの多くは、この二次請け・三次請けの職場に勤めていることが多いため、開発案件によっては発注元の会社に派遣され、作業をするケースも多々あります。
そのため、職場環境が幾度となく変わることになってしまうのです。
2-1-4.やってもやっても成長できない
IT土方が大変と言われる4つ目の理由として、いくら仕事をこなしても、自分の成長につながるものが少ない点が挙げられます。
例えば、システムの設計書などを作るシステムエンジニアや、予算やスケジュール、人員を管理するプロジェクトマネジャーの立場だと、業務内容に広がりがあり、個人の判断やセンス、専門知識などが求められるため、常に学び続けることができ、自分への成長へとつながっていきます。
しかし、毎回同じ作業を繰り返すプログラマーという立場では、とにかく数を消費するだけの仕事内容になっているため、発展的な仕事をすることができません。
そのため何年経っても、技術面やマネジメント経験、クリエイティブな制作経験などを積むことができず、年齢だけを積み重ねてしまうことになります。
2-2.IT土方で得られることもある
しかしそうはいっても、IT土方でも得られることはあります。それは、さまざまな会社の業務を体験できることです。
派遣型のプログラマーは、要請のある会社にいくつも出向くことになるため、さまざまな会社の業務や社風を直接体験できます。
あくまでも、派遣型のスタッフとしての立場ではありますが、もしあなたが今後転職を考えているならば、働きやすい会社を見極めるつもりでいれば、こうした経験は大いに役立つでしょう。
3.IT土方のままで動き出さないのは危険な理由!

「とはいっても仕事が忙しすぎて転職なんて無理」
「迷惑をかけてしまうから、今の職場を辞めると言いにくい」
このように考えてしまう方もいるかもしれませんね。しかしこのまま動き出さないと、【健康面】【収入面】において、将来的に非常に苦労するかもしれません。
ではIT土方のまま動き出さないと危険な理由を2つに分けて解説していきます。
3-1.【健康面】激務で体調を崩すこともある
長時間労働のIT土方を続けることで、疲労が重なり体調を崩しやすくなってしまいます。
最悪、うつ病や慢性的な病気を発症するようになってしまうと、再就職するのが難しくなってしまうかもしれません。
IT土方の労働環境では徹夜が続いたり、残業が多すぎて不規則な生活が続いてしまうことで、免疫が下がり、大病にかかるリスクが大きくなります。
冒頭で触れたように、自律神経失調症やうつ病を発症してしまうケースもあります。
このようなデメリットを考えると、やはり無理のない職場環境で仕事をすることが、いかに重要であるかがよくわかりますね。
3-2.【収入面】収入が低いため将来設計ができない
IT土方のままでいることが危険な2つ目の理由として、収入面での不安があるために将来設計がうまく描けないことが挙げられます。
将来的な収入アップがなかなか見込めないIT土方においては、以下のようなライフイベントを計画することが難しいでしょう。
- 結婚
- 出産
- マイホーム
- 老後の生活
通常の会社に勤める社会人であれば、自分の年齢や能力に応じた役職、収入のステップアップが見込めるため、その時々の経済状況に合わせて、「そろそろ結婚しようかな」「教育費を考えると子どもは二人ぐらい持ちたい」など、具体的な人生設計を描くことができます。
しかし何年勤めても単純作業ゆえにスキルに成長がなく、それに伴う収入アップが見込めないIT土方では、自分の将来が想像しにくいのではないでしょうか。
今は良くても、これからの出費や、働けなくなってからの生活を考えると、すぐにでも動きだすべきです。
4.IT土方を抜け出すために必要な3つの準備
IT土方を抜け出そうと考えているなら、以下3つの方法をぜひ試してみましょう。
- 資格取得やスキルアップのための勉強をする
- 転職サイトに複数登録しておく
- ポートフォリオをしっかり作っておく
こうした準備は、一夜漬けでできるものではありません。いつか来るチャンスに備えて、常日頃から少しずつ準備しておくことが重要です。
この章ではこの3つの具体的な抜け出す準備をご紹介します。
4-1.資格取得やスキルアップのための勉強をする
IT土方を抜け出すための最初の方法として、資格取得やスキルアップのための勉強をすることをおすすめします。
なぜなら、今の職場で同じような仕事を繰り返していても、スキルアップできる見込みがないからです。
「1-3.IT土方の仕事内容」でもお伝えしたように、IT土方の仕事内容は「下流工程」が主なため、学んだスキルを活かしてシステムを設計したり、自分の裁量でプロジェクトを管理したりする機会がありません。
何年経っても、「設計書に従ってプログラムコードを入力するだけ」「プログラムのバグを見つけるためのテストを行うだけ」の仕事内容では、自分のスキルを大きく伸ばせないでのす。
こうした繰り返しの現状を打破し、別の環境で思い切った挑戦をするためには、新しい勉強やスキルアップが必要になります。幸い今は、インターネットを通じたオンラインスクールなども多数開講しています。
中には無料体験を設け、受講しやすいかどうかを判断できるサービスを展開しているところもありますので、空き時間にこのようなスキルアップのための勉強を続けていくことをおすすめします。
4-2.転職サイトに複数登録しておく
2つ目にできることは、いつでも転職できるよう複数の転職サイトに登録しておくことです。
新着情報が出た際には、欠かさずチェックできる体制を普段から整えておきましょう。特に、IT土方にならないための働き方として、今までのように二次請け・三次請けの会社に所属するのではなく、自社でシステムを開発するメーカー系企業などに就職するのが、安定した働き方の1つにつながります。
または、IT業界に限らず、よりよい条件を求めるならば業界を越えての転職情報をチェックしておくのもいいかもしれません。詳しくは、転職エージェントに相談してみることをおすすめします。なぜなら、転職エージェントは通常の転職サイトとは異なり、業界に精通したアドバイザーが求職者に寄り添って、共に転職活動を進めてくれるからです。
転職エージェントを活用するメリットについては、「5.忙しいあなたでも転職できる!転職エージェントを活用するメリット」にて詳しくご紹介していますので、ぜひ合わせてご読みくださいね。
転職エージェントの中にも、それぞれの得意分野あります。
例えば、IT業界に強い転職エージェントでおすすめできるのは、以下のようなサイトが役立つでしょう。
IT業界に強いおすすめの転職エージェント
また、IT業界に限らず、広い視点で転職先を検討したいのであれば、あらゆる職種の情報を提供している以下の転職エージェントをチェックしてみましょう。
おすすめの転職エージェント
他にも、以下の記事でおすすめの転職サイトについて解説していますので、ぜひあなたに合った転職サイトとを見つけるきっかけにしてくださいね。
【関連記事】おすすめの転職サイトを条件別に厳選!全49サイトから適したサイトを見つけよう
【関連記事】IT業界に特化した転職サイトおすすめ12選!経験者・未経験者・職種別ランキング
4-3.ポートフォリオをしっかり作っておく
IT土方を抜け出すための3つ目の対策として、自分の作ったアプリやサイトをまとめた、ポートフォリオを作っておくのも有力です。こちらは、エンジニアとしてキャリアップを目指す方に大変有効なやり方です。
こうしたポートフォリオは、自身のスキルを転職先にアピールするのに、とても役立つ資料となるからです。そのため、よりしっかりしたポートフォリオを作ろうと、プログラミングスクールに通う人も多いのです。
スクールに通う時間がない方は、インターネットでもプログラマーのポートフォリオのテンプレートが公開されていますので、一度参考にしてみるのもいいかもしれません。
5.忙しいあなたでも転職できる!転職エージェントを活用するメリット
IT土方から脱却するためには、転職することが最良ですが、激務にさらされ休日出勤も多い労働環境の中で、転職活動の情報集めから企業選定、スキルアップや応募書類作成などすべて自力でこなすのは難しいですよね。
IT土方の厳しい環境で働くあなただからこそ、転職エージェントを頼るのがおすすめです。転職エージェントに登録すると、以下のようなメリットが享受でき、あなたの転職活動をスムーズにサポートしてくれます。
- アドバイザーが希望条件の求人を紹介してくれる
- 企業とのやり取りをしてくれるので時間を取らない
- 丁寧に転職のサポートをしてくれる
- 非公開求人の情報を数多く持っている
5-1.アドバイザーが希望条件の求人を紹介してくれる
転職エージェントに登録する最大のメリットは、あなたのプロフィールを参考にしたアドバイザーから、希望条件の求人を紹介してもらえることです。
なぜなら、転職エージェントのアドバイザーは、求職者のデータと企業の求人情報をアップデートしており数多くの情報を持っているので、その中からあなたにふさわしい求人をマッチングしやすいのです。いざ自分で優良な企業を探そうと思っても、時間と手間がかかるものですから、アドバイザーの存在はとても大きなものだとわかりますね。
IT業界を始め各業界に詳しい転職エージェントであれば、さまざまな業界や企業情報を汲んだ上で最適な求人情報を提供してくれます。
その分、あなたがこれまで知らなかった会社との出会いがあるかもしれませんし、見落としていた条件のいい仕事に応募できるチャンスが増えます。
5-2.企業とのやり取りをしてくれるので時間を取られない
転職エージェントが提供してくれる2つ目のメリットは、忙しいあなたに代わって企業とのやり取りをしてくれる点です。
例えば、転職のための面談日時の調整や転職後の給与条件のやり取りなど、本人ではなかなか話しにくいことでもきっちり交渉してくれるので、求職者も時間・精神共にゆとりができて大変助かります。
そのため、企業とのパイプ役をしっかりこなしてくれる転職エージェントは、あなたの転職活動を左右する上でとても貴重な存在であることがおわかりいただけるでしょう。
5-3.丁寧に転職のサポートをしてくれる
3つ目のメリットは、転職を希望する企業に向けて、丁寧に転職のサポートをしてくれることです。
サポート内容としては、主に「応募書類の作成を指導」と「面談の練習を実施」となります。以下、詳しくご紹介しましょう。
5-3-1.応募書類の作成を指導
転職サポートの1つ目として、応募書類の作成を指導してくれることが挙げられます。
求職者にとって応募書類は、転職したい企業への初めてのコンタクトであり、良い第一印象を与えるための大切なツールになります。応募書類は、職歴や資格、志望動機など多くの項目を書かなければいけないだけでなく、企業担当者に自己アピールをする絶好の機会にもなります。書き方1つで印象も大きく変わりますので、第三者のアドバイスや添削はとても重要です。
その点を踏まえて、転職エージェントのアドバイザーはこれまで培ってきた経験から、どのような書類を作成すれば相手の目に留まるのか、効果的なアピールができるのかをアドバイスしてくれますので、急所者にとっても心強いのです。
転職活動の際には、転職エージェントによる応募書類の指導は、ぜひ利用した方がいいでしょう。
5-3-2.面談の練習を実施
転職サポートの2つ目として、アドバイザーが転職面談の練習をしてくれることが挙げられます。
多くの企業では、最初の書類選考を終えた後は、面接を実施します。
その際、限られた面接時間の中で転職先の担当者にどのようにアピールすべきか、普段からきちんと練習していなければ、重要なことをテンポよく伝えることは難しいですよね。
しかも、面談は1人で練習するよりも相手がいてこそ効果を発揮するものです。
その意味でも、転職活動をする際は、必ずアドバイザーと共に面談練習に臨み、少しでも実践に慣れておくことが重要です。
5-4.非公開求人の情報を数多く持っている
4つ目のメリットとして、転職エージェントは公開前の特別な求人情報を数多く持っていることが挙げられます。
なぜなら、企業によっては急なポジションの空きで一刻も早く採用活動を進めたかったり、また企業の重要な事業戦略に結び付く職種なため、一般的な内容公開を控えたかったりなどさまざまな事情があるからです。
そして、常日頃から企業にコンタクトを取り、求人情報を収集しているアドバイザーの元には、こうした非公開求人の情報が多く集まってきているのです。転職エージェントは、応募にふさわしい人材がいれば、公開前の求人情報を求職者に知らせて、マッチングへとつなげてくれます。
以上のようなメリットを考えると、本気で良い転職をしたいのであれば、転職エージェントに登録し、無事就職するまでサポートしてもらうことを検討するのがいいでしょう。
6.まとめ
今回は、IT土方とは一体どんなものなのかについて、収入や仕事内容、労働時間などの現状をご紹介してきました。本記事でわかったのは、IT土方は長く続けていても将来性が見えないという点です。
その理由としては、以下2点です。
【体力面】激務で体調を崩すことがある
【収入面】収入が低いため将来設計ができない
さらに、IT土方の仕事内容は上から指示された単調な作業が多いため、長く続けても自分自身のスキルアップにつながらないこともお伝えしました。
もしいま、あなたがIT土方の立場にあるならば、ただちに以下3つの対策でよりよい職場へと転職することをおすすめします。
- 資格取得やスキルアップのための勉強をする
- 転職サイトに複数登録しておく
- ポートフォリオをしっかり作っておく
本来であれば、高いIT技術を身に付けたプログラマーという職業は、しっかりした専門性のある貴重な職業です。にもかかわらず、薄給で身を粉にして働くのは大変もったいないですよね。
ぜひ本記事を参考にスキルアップをはかり、あなたが能力を存分に発揮できる職場に行けるよう心から願っています。




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