
転職エージェントを登録するうえで、何社くらい利用するべきか悩んでいませんか?
転職エージェントは複数(目安は3~5社)登録して利用することが基本です。
また複数利用していることをエージェント側に伝えることで、より効率良く相性の良いアドバイザーに出会う確率を上げられます。
この記事では、転職エージェントを複数利用するべきたった1つの理由をお伝えしています。あわせて、転職エージェントを賢く利用する手順や複数登録するのにおすすめの転職エージェントを紹介しています。
複数の転職エージェントに登録するべき理由をシンプルに解説しているので、この記事を読んだあとすぐに転職活動を開始できますよ。
目次
1.転職エージェントは複数(3~5社)利用しよう
より有利に転職を進めるために、転職エージェントは複数(目安は3~5社)登録することをおすすめします。
転職エージェントを複数利用することで、より相性の良い担当アドバイザーと出会う確率を上げられるためです。この章では、
1-1.転職成功者は平均で4.2社の転職エージェントを利用している
転職エージェントを複数利用するべき理由として、大手転職サイトのリクナビの調査で、転職成功者は平均4.2社のエージェントを活用していることが分かっているためです。
転職成功者に対して全体では平均2.1社と少なく、転職エージェントを複数利用した方が可能性が広がることが分かります。
より自身の希望に近い転職を叶えるためには、なるべく多くの求人を比較しながら検討する必要があります。
1-2.アドバイザーで転職エージェントの質が決まる
転職エージェントのサービスの質は、担当アドバイザーの質や相性によって大きく左右されます。
キャリアA編集部が調査した結果、業界大手の転職エージェントである「リクルートエージェント」でも、以下のように担当アドバイザーによって実際のサービスの質が変わってしまうことが分かりました。
担当者が親身になってくれて、求人が発生していない企業にも自分の履歴書を持って、アタックしてもらえたのはよかったです。
利用した転職エージェント:リクルートエージェント
数をこなす為の営業トークが垣間見え、パーソナライズされたサービスではない印象をうけた。
利用した転職エージェント:リクルートエージェント
転職を成功させるためにも、初期は複数の転職エージェントを利用して相性が合ったアドバイザーに出会う確率を上げることが重要です。
もし家族が今から転職活動を始めるとしても、転職エージェントは3~5社登録するようにアドバイスします。
複数登録して相性の合ったアドバイザーと出会えたら、エージェントを1~2社に絞って本格的に利用する方法がおすすめです。
2.転職エージェントに複数登録するべきたった1つの理由
転職エージェントに複数登録するべきたった1つの理由は、相性の良いアドバイザーと出会う確率を上げるためです。
転職エージェントのアドバイザーは大体以下の2種類に分類できます。
- 数字しか追っていないアドバイザー:成約の可能性が低くなるため積極的になりにくい
- 利用者の人生を考えているアドバイザー:成約の確率が減少しても親身に向き合う可能性が高い
転職エージェントを1社だけに登録すると、数字しか追わないアドバイザーだけにあたってしまう可能性があります。
転職の成功率を上げるためには「利用者の人生を考えてくれるアドバイザー」に出会う必要があり、複数登録して何人かのアドバイザーを比較しながら、相性を見極めることが重要です。
3.質が高いアドバイザーを見分ける最も効率的な方法
利用者の人生を考えてくれる質の高いアドバイザーと出会うための最も効率的な方法は、エージェント側に「転職エージェントを複数社利用している」と伝えることです。
転職エージェントの複数利用を伝えることで、自社エージェントでの成約率が減ることを認識したアドバイザーの対応をチェックしてふるいにかけられます。そのため、相性の良いアドバイザーに出会う確率をより上げられるのです。
実際に、エージェントを複数利用していることを伝えた結果、紹介される案件が減ったという声があります。
転職エージェントの複数利用を伝えることは、有利な転職を進めるうえでエージェントを見分ける判断基準として役立ちます。
相手を試すようで気が引けるかもしれませんが、求職者がエージェントを併用していることを理由に態度を悪くするアドバイザーのレベルは高くありません。
「転職エージェントとは?無料で使える仕組みと使うべき人の特徴まとめ」でも紹介しましたが、担当アドバイザーについては一切の妥協をしてはいけません。
転職エージェントの質は担当アドバイザー次第で変わってしまうので、どれだけ自身に合ったアドバイザーと早く出会えるかどうかが重要です。
転職エージェント複数利用のすすめ
転職エージェントの複数利用は、アドバイザーをふるいにかける以外にも以下のような効果があります。
- 多数の求人を見比べながら選べる
- 紹介される求人の偏りを減らせる
少数のエージェントを利用するより、複数の転職エージェントを活用する方がより幅広い求人に触れる機会が増えるため、結果的に希望に近い求人に出会える確率が上がります。
また転職エージェントから紹介される求人は内容や傾向が偏っている場合もあるため、複数のエージェントを活用することで求人の偏りをカバーすることがおすすめです。
4.転職エージェントを賢く利用するための流れ

転職エージェントを賢く利用するための流れは以下の通りです。
- 転職エージェントを複数(3~5社)登録する
- アドバイザーに転職エージェントの複数利用を伝える
- 相性の良いアドバイザーがいる転職エージェントを1~2社に絞る
転職エージェントは複数利用を伝えてアドバイザーをふるいにかけることで、より効率的に利用できます。
また複数社に登録するといっても、最後まで複数の転職エージェントを利用する必要はありません。
転職エージェントの複数登録の目的は相性の良いアドバイザーに出会う確率を上げることなので、あなたにとって良いアドバイザーを見つけた後は他のエージェントを使い続ける必要はありません。
もし満足できるアドバイザーに出会えなかった場合は、担当アドバイザーを変更してもらいましょう。
どうしても変更しにくい場合は他社の転職エージェントに乗り換えて転職活動を進めてみてください。
必見!アドバイザーに複数利用を伝えるときの心構え
アドバイザーの心象を損ねずに複数の転職エージェントを利用している旨を伝えるには、反応を窺うような聞き方がおすすめです。
【例:どの転職エージェントを本格利用するか迷っている場合】
- 「どのエージェントを使うか迷っているので、とりあえず転職エージェントを複数登録してみたのですが・・・」
【例:複数利用しているうえで、行きたい企業がある程度決まっている場合】
- 「現段階で、行きたい企業への紹介文をどのエージェントから出すか迷っています。可能であれば御社にお願いしたいのですが、御社であれば企業に強くプッシュしていただけますか?」
面談・ヒアリングや履歴書の添削などで、より手厚いアドバイスが受けられる可能性を高めるために、アドバイザーと「交渉」するような心構えでやり取りしてみてください。
5.転職エージェントの複数利用に関するよくある質問と回答
繰り返しになりますが、転職エージェントは複数(3~5社)登録して活用することをおすすめしています。
ここでは、転職エージェントを複数登録するうえで心配になりそうな事例と対処法を紹介します。
Q.転職エージェントを複数利用していることがバレたらヤバイ?
転職エージェントを複数利用していることがエージェント側にバレても何の問題もありません。またエージェントを併用することは別に悪いことではありません。
今の時代はエージェント側も求職者が複数の転職エージェントを使い分けていることを知っているので、基本的には他社との進行状況を加味して日程調整してくれます。
一方で他社の利用を知って態度を悪くするようであれば、早々に他の転職エージェントに乗り換えることをおすすめします。
Q.他社エージェントで進めた企業の選考状況はどのように伝えるべき?
他の転職エージェントで進めた企業の選考状況を伝えるときは、具体的な企業名まで伝えてしまって大丈夫です。
具体的な企業名を答えることで担当アドバイザーの反応を窺い、アドバイザーをふるいにかけられます。
企業名を伝えたときに、企業の悪い評判を吹き込むような真似をするアドバイザーは、自社で成約してもらうことしか考えていない可能性が高いためです。
ノルマの数字しか追いかけていないアドバイザーか、親身に考えてくれるアドバイザーかどうかは、他エージェントで進めた企業について伝えるときにも浮き彫りになりやすいです。
また他の企業との面接の日程調整が必要になるので、具体的な企業名も含めて嘘がないように報告しましょう。
Q.既に転職エージェントに登録していて、さらに登録する場合は伝えた方が良い?
- 転職エージェントに満足しておらず他に乗り換えたい場合
- 幅を広げるためにエージェントを追加したい場合
以上のどちらの場合でも、複数利用の旨を伝えることをおすすめします。
現段階でエージェントに満足していない場合は、人付き合いとして伝えた後に他社に乗り換えてみてください。
可能性や幅を広げるために追加したい場合は、既にお伝えした通りアドバイザーの性格がチェックできるので、意図的に伝えてみてください。
転職はタイミングも大切なので、満足できないエージェントといつまでも付き合っている義理はありません。
もし担当アドバイザーに満足できなかった場合は「担当の変更を申し出るor他社に乗り換える」の選択肢を取りましょう。
おすすめの転職エージェントは「実際に登録して分かったおすすめ転職エージェント3選!業界別おすすめの転職エージェントも紹介」で紹介しているので参考にしてみてください。
Q.転職エージェントに複数登録するデメリットはある?
複数の転職エージェントに登録することのデメリットを唯一挙げるなら、やり取りや調整などの手間が増えることです。
企業との調整はエージェントが代行してくれますが、担当アドバイザーとやり取りは自身で行う必要があるため、手間を苦痛に感じる方もいるかもしれません。
最終的には本格利用する転職エージェントを1~2社に絞るので複数社とのやり取りは初期だけですが、なるべく少数にして手間を抑えたい方は特化型とハイキャリアを削減し、以下の3社のみからスタートしてみてください。
Q.転職エージェントを複数利用するときの注意点は?
複数の転職エージェントを利用するうえで注意するべきは、同じ企業に複数のエージェントから応募しないことです。
企業に複数の転職エージェントから応募があった場合、確認のために企業から転職エージェントへ連絡が入ります。
企業と転職エージェントの両者に不信感を与えてしまうため、複数の転職エージェントから応募を行う際は応募先企業の分散と管理を徹底しましょう。
6.複数の転職エージェントに登録するときは「求人数」を見よう
複数登録する転職エージェントを選ぶ際に重要なことは「求人数の多さ」ただ1つです。
よく見かける「提案力」や「サービスの質」は利用者によって良し悪しの基準が異なるため、統一の判断基準にはなりません。
また転職エージェントのサービスの質は担当アドバイザー次第で天地の差が出るうえ、登録前の段階ではアドバイザーの質を判断できません。
相性の良いアドバイザーと出会えるかどうかは不透明なので、不確定な要素をカバーして、より良い求人を見つける可能性が上がる「求人数の多さ」を判断基準にしています。
7.複数登録におすすめの転職エージェント
複数の転職エージェントを選ぶときに着目するべきポイントの「求人数の多さ」を紹介したので、実際に登録するべきエージェントを紹介します。
転職エージェントは網羅型の3社(リクルートエージェント / マイナビエージェント / doda)と興味がある業界に特化した転職エージェント1社、さらに興味があればハイキャリア特化のエージェント1社に登録すればOKです。
登録するべき転職エージェントについてもっと詳しく知りたい場合は、「実際に登録して分かったおすすめ転職エージェント3選!業界別おすすめの転職エージェントも紹介」の記事をご覧ください。
7-1.「網羅型」転職エージェント
まず絶対に抑えたい網羅型の転職エージェントは以下の3社です。
どのエージェントも豊富な求人数を保有しているため、より希望の求人に出会える可能性が上がります。
| 転職エージェント | 求人数 |
| リクルートエージェント | 約25万件 |
| マイナビエージェント | 約10万件 |
| doda | 約10万件 |
7-2.「特化型」転職エージェント
網羅型の転職エージェントを登録した後に登録したい業界特化型の転職エージェントは以下の表にまとめました。
どのエージェントも当サイトが求人数に着目して選び抜いたこだわりの転職エージェントです。
| 業界のジャンル | 転職エージェント |
| エンジニア | レバテックキャリア |
| コンサルティング | アクシスコンサルティング |
| マーケティング | マスメディアン |
| 不動産 | 宅建Jobエージェント |
| 看護師 | 看護roo! |
| 薬剤師 | 薬キャリ |
| 介護 | きらケア |
| 保育士 | 保育ひろば |
8.まとめ
この記事では転職エージェントの複数利用によって、より有利に転職を進められることを紹介しました。
転職エージェントの複数利用を伝えることで、アドバイザーの良し悪しを判断する基準になります。また転職エージェントを最大限活用するためには、相性の良いアドバイザーと出会うことが必須です。
転職エージェントを複数利用して、効率良く相性の合ったアドバイザーを探してみてください。




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