転職後1ヶ月で訪れる「辞めたい」は当然|原因とストレスの対処法

  • 「転職してたった1ヶ月なのに、仕事を辞めたくなった」
  • 「転職先になじめず、ミスばかりしてしまう。こんなはずじゃなかったのに」

せっかく一念発起して入ったというのに、転職後まもなく会社を辞めたいと考えるのは、あなただけではありません。

実は転職をした人のうち、8割以上の人が転職後1~3ヶ月でストレスを抱え、退職を考える人も多いものなのです。

転職直後のストレスの有無

出典:パーソルキャリア株式会社「転職に関するアンケート」

しかしこのうちほとんどの人が、時間が経つことで「辞めたい」と思う気持ちが軽減されていき、実際には退職することなく新しい職場で活躍していきます。

転職後1ヶ月後にほとんどの人に起こる一過性とも言える衝動で、せっかく入社した会社を辞めてしまっては、その後の再就職にも心配がおよびます。

そこでこの記事では、転職後1ヶ月で「辞めたい」と思ってしまう具体的な理由を解き明かし、ストレスを軽減するための解消法をお伝えしていきます。

本記事のポイント

  • 転職後1~3ヶ月の人のほとんどが「辞めたい」ほどのストレスを抱えている
  • 転職後1ヶ月で「辞めたい」と思う4つの理由
  • 転職後1ヶ月で芽生える「辞めたい」気持ちの解消法
  • 転職後1ヶ月でも「辞めた方がいい」3つのケース

記事の最後には、やむなく転職後すぐに辞めてしまった場合の、再就職を果たすポイントについてもお伝えしていきます。

転職間もなく「辞めたい」と思い悩むいまのあなたに必要な情報を、わかりやすく解説していきます。

1.転職後1~3ヶ月で8割の人が辞めたいほどのストレスを抱える

転職というものは、転職先を決めるところがゴールではありません。

その転職先であなたらしく働くことが、あなたにとっても転職先にとっても目指すゴールなのです。

しかし冒頭でもお伝えしたように、転職をすると、入社後1~3ヶ月の間に80.7%の人が「ストレスを抱える」ことが調査で判明しています。

転職直後のストレスの有無

出典:パーソルキャリア株式会社「転職に関するアンケート」

「ストレスはなかった」と答える転職者は2割にも満たないことから、転職後に何らかのストレスを抱えるのは当然のことと言えるでしょう。

ここで大切なのが、「ストレスがあった」と回答した8割以上の人がみな、実際に会社を辞めているわけではないということ。

もしいまあなたが、転職したばかりの企業に違和感を感じたり馴染めなかったりして、「もう辞めてしまおうか……」と悩んでいるのであれば、それはだれもが通る通過点である可能性があります。

転職後間もないストレスはごく自然なものであるということを客観的に見つめ、後に述べる3つのケースを除いては、辞めるよりもいまの職場でストレスを軽減するための具体策を取っていくことで、あなたの転職を本当の意味で成功させることができるのです。

2.転職後1ヶ月で「辞めたい」と思う4つのストレス

転職直後には、本人が自覚している以上にさまざまなストレスがかかります。

具体的には、以下の4つのストレスが転職者の心にのしかかることで、「辞めたい」と思い至るほどあなたを悩ませる理由になるのです。

  • 覚えるべき基本的な事柄が多い
  • 結果を出さなければという使命感
  • 慣れない業務に対する劣等感
  • 手探りの人間関係で頼れる存在がいない

それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。

2-1.覚えるべき基本的な事柄が多い

転職をすると、以下の一覧のように、新たに覚えたり検討したりしなければいけない基本的な事柄が一気に増えます。

転職によって新たに覚えたり検討したりする基本的な事柄
通勤に関すること
  • オフィスの場所
  • 通勤経路
  • 自分にとって最適な出社時刻の割り出し
  • デスクの場所
  • 通勤経路の変更に伴うスクールや書店などの開拓
事務作業に関すること
  • 事務所類の保管場所
  • 多数の手続き関連書類の記入
  • 支給PCや携帯電話の管理
  • 新しいIDやパスワード
名称や人名に関すること
  • 所属部署の名称
  • 同僚や上司の名前
  • 関係部署の名称
  • 関係部署の担当者の名前
  • 取引先の場所
  • 取引先の名称
  • 取引先の担当者の名前

ひとつひとつはどれも細かく簡単なことですが、ざっとこれだけ多数のことを同時進行で一気に覚えたり検討したりしているのです。

自覚しているといないとに関わらず、ストレスがかかるのは当然と言えるでしょう。

2-2.結果を出さなければという使命感

責任感のある人ほど「すぐに結果を出さなければいけない」と考え、慣れない環境の中でさらに自分を追い込んでしまいます。

たしかに、中途採用での入社は、基本的に「即戦力」として結果を出すことを求められているものです。あなたが新しい職場に採用されたと言うことは、それだけの期待をされていると考えて良いでしょう。

そのイメージがあるからこそ、すぐにでも何らかの結果を出したい、認められたいという気持ちが大きくなり、自分自身にプレッシャーをかけてしまうのです。

真面目で誠実な人であればあるほど、この使命感によって大きなストレスを抱えます。

2-3.慣れない業務に対する劣等感

同じく責任感のある人ほど、不慣れな作業の中で起こる些細なミスを、大きく捉えてしまいます。

前職での経験を買われての採用とはいえ、職場が変われば細かい業務も自ずと変わってくるものです。

社内の事務書類の形式や提出先が前職とは異なったり、社内ミーティングのタイミングや連絡方法などの勝手が違うなど、業務を進めるに当たっての細かい作業上の相違点は、いくらでも出てきます。

また、たとえ同業界同職種での転職であっても、その職種に含まれる業務は企業によって幅が異なって来るのは当たり前のものなのです。

細かい作業を失念したりやったことのない業務を何度も確認したりするうちに「こんな簡単なこともできないなんて」と、自分自身の能力を責めてしまってはいませんか?

結果を出そうという責任感があるからこそ、基本的な部分での小さなつまずきによって自信を失くしてしまうのです。

2-4.手探りの人間関係で頼れる存在がいない

新しい職場での人間関係がまだ掴みきれていないことにより、依頼をすべき相手や質問すべき相手のタイミングがうまく取れないことも多く、自分一人で抱え込んでしまいがちになります。

相手の性格や行動パターンによって、質問や依頼に適したタイミングがあるものです。しかし新しい職場では、そのタイミングを掴むのも手探りの状態です。

前職では意識せずに行っていたことでしょうが、一般的に、これはかなり高度なコミュニケーション力が求められるものです。

特に、雑談や業務後の飲み会などの文化がなかったり、業務外のコミュニケーションが得意でない人の場合は、職場の人間関係に慣れるのにさらに時間がかかるため、孤独感を覚えやすいと言えます。

3.転職後1ヶ月で芽生える「辞めたい気持ち」の解消法

前述してきた通り、転職直後にだれもが抱えるストレスによって「自分はこの職場に合わないのではないか」「この転職は間違いだったのではないか」と思い詰めてしまうのは、あなたが誠実で真面目な人物であるからこそと言えます。

そして、早く結果を出そうと考える責任感のあるあなたを採用した転職先は、見る目のある職場だったと言えるでしょう。

転職直後にだれもが抱える一時的なストレスによって、あなたの転職を不幸な結果に終わらせないため、まずはいま抱えているそのストレスを解消させる、以下の3つの具体的な方法を試してみてください。

  • 名前や場所など基本的なことは書き出す
  • やったことのない業務は素直に質問する
  • 職場の人と積極的にコミュニケーションを取る

それぞれ詳しくその内容や方法を見ていきましょう。

3-1.名前や場所など基本的なことは書き出す

2-1.覚えるべき基本的な事柄が多いで一覧した内容は、すべて一冊のノートに書き出します。

あなたの頭の容量を、これらの基本的なことには割り当てないようにするのです。

検討中のことも、その検討過程すべてをノートに書き留めておくことで、いつでも「思い出す」作業なしに検討を再開することができます。

たったこれだけのことですが、「忘れてはいけない」というストレスからあなたを開放し、頭をスッキリ整理させる効果は絶大です。

簡単なことほど、あなたの頭の容量ではなくノートに覚えさせるようにしてください。

3-2.やったことのない業務は素直に質問する

同職種での転職であっても、その職種に含まれる業務は企業によっても幅があるものです。

前職での業務範囲だけで対応できる方が、むしろ珍しいことと言えます。

転職によって初めて携わる業務については、「以前の職場では担当していなかった」と素直に伝えて指示を仰ぎましょう

場合によっては、あなたが職場に慣れるまでは、その業務をほかの人に担当させて、あなたには慣れた業務にだけ専念させようとしてくれるかもしれません。

「この職場ではこれくらいはできて当たり前なんだ」と、人知れず自らに強いる必要はありません。

3-3.職場の人と積極的にコミュニケーションを取る

仕事を進める上で関わる人とは、できるだけ雑談などのコミュニケーションを取るように心がけましょう。

「自分は結果を出しにきた」「仕事での成果を求められている」と考えるあまりに、仕事以外のことには自分の時間や労力を割かないという姿勢では、いつまでも職場で頼れる人を見つけることはできません。

また一方で、精神的に余裕がなくてコミュニケーションに時間を割くことができないという方もいるかも知れません。

使命感の強い方も、余裕のない方も、自分一人で抱え込んでしまうという点で、結果は同じです。

深呼吸して周囲を見渡し、同僚の文房具でもデスク上の写真でも、きっかけを見つけて雑談をしてみることで、新しい人間関係に1日も早く慣れていくことでしょう。

4.転職後1ヶ月でも「辞めた方がいい」3つのケース

転職直後のストレスはだれもが抱える一時的なものなので、そのストレスでせっかく縁のあった転職先を辞めてしまうのはもったいないことです。しかし以下のような場合には、無理して勤務を続ける必要はありません。

  • 明らかなパワハラやセクハラがある
  • 業務内容や条件が明らかに異なる
  • モラルに反する業務を強いられる

どのケースにおいても、自分の身を守ることを第一に考えて行動してください。

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

4-1.明らかなパワハラ・セクハラがある

みんなの前で部下を大声で叱る上司がいたり、上司から直接セクハラを受けたりした場合には、無理にその職場にい続ける必要はありません。

そのような職場には長くいればいるほど、あなた自身の感覚も麻痺してしまい、多大なストレスを今後も受け続けることになるからです。

まずは採用担当である人事に相談をしてください。

その上で、パワハラやセクハラがその職場にとって「当たり前」である場合には、職場そのものが健全であるとは言えないため、早急な退職を考えましょう。

特に、入社して間もなく、周りに味方のいないあなたがターゲットにされるような場合は、ただただ消耗し、結局心と体の両方を病んで退職に追い込まれることになります。

パワハラやセクハラのある職場にはできるだけ早く見切りをつけて、次の転職活動を行う方が賢明と言えます。

4-2.業務内容や条件が明らかに異なる

就業時間が事前の説明よりだいぶ長かったり、事務職で入ったはずなのに営業に行かされたりなど、業務内容や条件が明らかに異なる場合も、「長くいるべき会社」ではありません。

書面で交わした契約を、現場で反故にするような会社は、経営姿勢にも問題があることが多いでしょう。

そのような会社には、長く勤務すればするほどにさまざまな業務を押し付けられるだけでなく、給与の不払いなどの危険も出てきます。

まずは事実の記録と確認をし、転職活動の際に活用した転職エージェントに相談をしてください。

その上で業務内容や条件が変わらないのであれば、早めに見切りをつけることも大切です。

4-3.モラルに反する業務を強いられる

広告や取引先に提示する数値の改ざんを迫られるなど、公序良俗や自身の正義感に照らし合わせた場合にどうしても悪いと思われることをさせられる場合は、早めに次の転職先を探すのが賢明です。

このような職場では、企業全体で悪いことを悪いと言えない文化もさることながら、刑事事件に発展する可能性もあります。

そうなった場合、上司の指示だったとはいえ、実際に悪事に手を貸してしまったあなたも、責任を追求されてしまうでしょう。

自分の良心をおかしくさせるか、刑事的責任を負わされる危険があるため、モラルに反する業務を強いられるような職場には、早めに見切りをつけることが大切です。

5.転職後すぐに辞めた場合に再就職を果たす2つのポイント

せっかく転職入社した会社を短期間で辞めてしまい、新たに次の転職先を探すのは、精神的にも大きな痛手となることでしょう。

できるだけ早く次の転職先を見つけて新たなキャリアをスタートさせることで、この痛手から立ち上がることができます。

短期間で離職してしまった後に再就職を果たすには、以下の2つのポイントをしっかり押さえて転職活動をすることが大切です。

  • 短期間で辞めたことを隠さない
  • 辞めた会社を責めず自分の非を認める

それぞれ詳しく見ていきましょう。

5-1.短期間で辞めたことを隠さない

短期間で次の転職活動をする場合には、その事実を隠さないことが大切です。

社会保険の履歴から、転職歴はどんなに短いものでも分かるものですし、ひとつ隠し事があると、ほかにも何か嘘や偽りがあるのではないかと、人間性そのものを疑われてしまうからです。

「短期間で退職したこと」を、あなたは大きなハンデと思うことでしょう。

しかしそれゆえに、隠したい、触れないで欲しいと思い、履歴書や職務経歴書に記載しないのは、かえってあなたを不利にさせます。

提出書類には堂々と記載し、ストレートに辞めた原因を聞いてもらって自己PRに繋げることで、短期間での離職はハンデではなくなります。

書類審査においても、自己PRや応募動機が退職理由と整合の取れるものであれば、単に「短期間で離職している」からと言って落とされることはありません

短期間で辞めたことは、隠さず素直に伝える方が得策と言えます。

5-2.辞めた会社を責めず自分の非を認める

短期間で辞めた会社がどんなにブラック企業であったとしても、事前の自分の企業研究不足ということで自分の方に非を認めましょう。

自分に非を認める人間はそこから反省することで何かを得る人間であると評価されますが、相手を責めるばかりで自分の非を認めない人間は、同じことを繰り返すと判断されるからです。

「短期間で離職した」という事実は単なる事実なので、それを今後に繋げることができるかどうかは、あなた自身に非のあることを認める姿勢が鍵になります。

辞めた会社にどんなに非がある場合でも、それを「防げるはずの事故だった」として、自分の側の非とともにそこから得たものや成長を伝えることで、かえって短期間での転職をアピールポイントにすることもできるのです。

6.まとめ

今回は、転職後1ヶ月で「辞めたい」と思う理由と具体的な対応策について説明してきました。

転職後1ヶ月で「辞めたい」と思わせる主なストレスは、以下の4つです。

転職直後に抱える4つのストレス

  • 覚えるべき基本的な事柄が多い
  • 結果を出さなければという使命感
  • 慣れない業務に対する劣等感
  • 手探りの人間関係で頼れる存在がいない

どれも細かいことだと見過ごしがちですが、確実にあなたの神経をすり減らすものなので、以下のような具体策で軽減させましょう。

転職直後のストレスを解消するための具体策

  • 名前や場所など基本的なことは書き出す
  • やったことのない業務は素直に質問する
  • 職場の人と積極的にコミュニケーションを取る

しかし、このような対策を取るまでもなく、以下のような職場は「早めに辞めた方がいい」ケースですので、転職エージェントに相談をして、あなた自身を守るために早めに見切りをつけてください。

転職1ヶ月でも「辞めたほうがいい」職場

  • 明らかなパワハラやセクハラがある
  • 業務内容や条件が明らかに異なる
  • モラルに反する業務を強いられる

そしてやむなく短期間で転職してしまった場合にも、以下を押さえることで、ハンデをアピールポイントに転換させることができます。

短期間で離職した後の再就職活動のポイント

  • 短期間で辞めたことを隠さない
  • 辞めた会社を責めず自分の非を認める

転職まもないあなたのストレスが解消され、1日も早く新しい職場で活躍できるようになることを祈っています。

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よりよいキャリアアップを目指して先々の計画を立てることをキャリアデザインと言います。
どのようなキャリアを積み、自分の人生に役立てていくかを、常日頃からイメージしておくとよいでしょう。
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