【年代別】2回目の転職を成功させる!必要な対策と採用担当者が見るところ

  • 「転職を2回もしたら、長続きしない人間だと思われないか」
  • 「転職2回目と言ったら、それだけで採用に不利になりそう」

転職活動を経て入社した現在の会社で、仕事の悩みや将来の不安を感じて2回目の転職を考えているものの、転職回数が多くなることに不安を抱えていますね。

結論から言うと、2回目の転職活動は、あなたが思っているよりも不利なものではありません。

むしろ20代や30代の若年層であれば転職2回目であっても企業にとっては積極的に採用したい人材ですし、40代であれば経験や実績を生かした管理職として歓迎されます。

しかし、それぞれの年代ごとに、企業が転職者に求めるものが異なってくるのも事実です。

どんなことが求められて、何が必要になるのかを、転職活動を始める前に準備しておくことで、できるだけ時間をかけずに2回目の転職を成功させたいものですね。

そこでこの記事では、2回目の転職の可能性を正しく理解し、2回目の転職を確実に成し遂げるための具体的な対策をわかりやすく解説していきます。

記事の最後には、2回目の転職を万全にサポートする転職エージェントについても紹介します。

きっとあなたの2回目の転職活動の役に立つ内容ばかりです。どうぞ最後までお読みください。

1.転職2回目は転職する年代によって対策を変えるべき

冒頭でも述べましたが、転職が2回目だからと言って、採用の現場でそれだけで不利になることはありません。

しかし、年代ごとに求められる人物像や経験値などが異なってくるため、それぞれの年代で対策を変える必要があります。

具体的には、以下の年代ごとに、企業の採用担当者が求めるものがはっきりと変わってくるのです。

  • 20代前半
  • 20代後半
  • 30代
  • 40代

それぞれの年代ごとに、求められる人物像や経験値について、詳しく解説していきましょう。

1-1.20代前半で2回目転職を成功させる鍵は「ビジネスマナー」

若年層の人口が低下し、企業の新卒採用が売り手市場になっていることで、多くの企業が「若年層」の取り込みに積極的です。

とはいえ、若年層であればどんな人物でも採用されるというものではありません。

特に、20代前半で2回目の転職をしようと考えているあなたは、以下の点が重視されます。

<社会人としてのビジネスマナーが身についているかどうか>

新卒で社会人になった時に、研修などでまず最初に教えられるのがビジネスマナーです。

知識として学んでも、それをきちんと体得してスムーズにできるようになるまでには、実はかなりの時間がかかります。

この初期投資的な教育に時間を含めた費用をかけなくて済むことは、企業にとって大きなメリットになります。

業務の細かいことについてまだ知らなかったとしても、ビジネスマナーがしっかりと身につけていれば、すぐにでも先輩と一緒に取引先とのテーブルにつくことができるのです。

20代前半ですでに2回目の転職を行うということは、大学卒業者であれば3年近く「社会人」としての経験を積んでいることになります。

そのため、基本的なビジネスマナーはすでに備わっているものだということが大前提になるのです。

基本的なビジネスマナーとは、「職場や取引先で円滑に仕事を進めるための礼儀作法」を指します。

具体的には、以下のようなものです。

基本的なビジネスマナー

  • 言葉遣い:尊敬語と謙譲語を混同せずに使い分けて話せること
  • 身だしなみ清潔感があり、だらしなさや過度の派手さといった不快な印象を与えないこと
  • 報連相周囲とコミュニケーションを取りながら仕事を進められること
  • 電話応対素早く電話を取り、メモを取りながら相手の要望を正しく聞き取ること
  • 名刺交換名刺をスムーズに交換し、自己紹介とともに相手の名前の確認ができること
  • 紹介順序上司同行や訪問先など、シチュエーションに合わせた紹介が正しくできること

書類審査や面接では、報連相や電話応対のマナーが身についているかは判断することが難しいですが、おおよそこれらのビジネスマナーは「すでに身についているもの」と大前提されます。

そのため、挨拶や自己紹介などを通じてこれらのビジネスマナーが欠けているのではないか?と疑われることのないよう、改めて確認をしておくことが大切です。

1-2.20代後半で2回目転職を成功させる鍵は「キャリアプラン」

20代後半で転職をする場合、基本的なビジネスマナーを備えていることに加えて、転職で叶えたいあなた自身のキャリアプランが注目されます。

具体的には、以下のことが求められます。

<キャリアプランに一貫性があるかどうか>

つまり、なぜ転職までする必要性があるのか、転職以外ではやりたい仕事ができないのかについて、キャリアプランと合致した理由が必要になってくるのです。

すでに一度転職をしている2回目転職の面接では、いまの仕事だけでなく前々職の退職理由も必ず聞かれます。

その際、2回の転職の理由に共通したキャリアプランがあるのであれば、「これが最後の転職になるのだろう」と好意的に受け入れてもらえます。

企業としては、キャリアプランに一貫性があることで、あなたが長く働いてくれる人材なのかどうかの判断としたいのです。

逆を返せば、「自分のやりたい職種ではなかった」や「思い描いていた仕事ではない」という理由で2回目転職が果たせるのは、20代前半までと考えておいた方が良いでしょう。

1-3.30代で2回目転職を成功させる鍵は「実績」

30代で2回目の転職をする場合、あなたの熱意や想いといった抽象的なものよりも、もっと具体的にあなたの「経験」が募集職種に合致しているかどうかが判断されます。

つまり、求められるのは以下のことです。

<実際にその業務をやったことがあるかどうか>

その業務が「できる可能性」ではなく「できた実績」が求められるため、未経験の業界や職種への転職を考えている場合は、相当な理由と対策が必要になってくるでしょう。

30代では、熱意や能力などのポテンシャルよりも、具体的にいまその企業に足りてないピースを埋めることのできる即戦力が求められます。

そのため、必ずしも「能力的に優秀な人」が採用されるのではなく、「その業務をやったことのある人」が優先されるのが実態です。

具体的には、TOEICの点数が900点以上あるだけの人よりも、実際に海外工場の管理をしていたり、日常的に英語で業務を回しているTOEIC700点台の人の方が、企業にとっては欲しい人材となります。

特にマネジメントの経験は、30歳以降になるとどの業界や職種でも求められるため、もし今の職場で経験を積むことができるなら、2回目の転職を半年から1年先延ばしにしてでも実績として身につけておきたいスキルになります。

1-4.40代で2回目転職を成功させる鍵は「応用力」

40代で2回目の転職をする場合、実績や専門的なスキルが求められることは容易に想像できますが、実はあなた自身の実績を「これまでになかった業界や業種」への応用ができるかどうかで、転職の可能性が一気に高まります。

具体的には、以下のようなスキルが求められます。

<問題解決や目標達成のための企画力と提案力>

30代の転職よりも深い専門性や実績が求められる一方で、これまでになかった新しい業界や業種において、どのような状況でも問題解決に導くことができる人材かどうかが重要になります。

問題解決に向けての具体的な段取りやマネジメントなど、別の問題にも応用できるプロセス構築力こそが、40代の2回目転職では求められるのです。

20代や30代といった若年層と比べると募集案件そのものは少なくなりますが、職種や業界、企業規模に固執し過ぎないことで、ベテランとして経験を生かした2回目転職ができることが特徴です。

2.企業は転職2回目でも若年層採用に積極的

冒頭でも述べましたが、20代や30代の若年層であれば、2回目の転職であっても企業は採用に積極的なものです。

その理由としては、少子化によって新卒者採用が年々難しくなっていることが挙げられます。

企業は存続や発展をしていくために、新しい人材を確保していくことが必要不可欠です。

しかし、新卒採用を行っていない中小企業やベンチャー企業、新卒採用を行っていたとしても計画していた人数の採用ができない企業は、第二新卒や既卒者の採用によって不足分の人材を補う必要が出てくるのです。

企業が実際に若年層をどれくらい必要としているのか、そしてその理由について、順に解説していきましょう。

2-1.若年層採用の実態

以下のグラフは、厚生労働省内でまとめた、「新卒者採用」の枠内で実際には既卒者の応募をどれだけ受け付けているかの推移を現したものです。

新卒者採用枠での既卒者の応募受付状況

出典:厚生労働省人材開発統括官付 若年者・キャリア形成支援担当参事官室「第5回 今後の若年者雇用に関する研究会 事務局説明資料」

ご覧いただくと分かるように、新卒者採用の枠であっても、およそ7割の企業において、実際には既卒者の応募を受け付けていることが分かります。

また、ひと口に「既卒者」と言っても、卒業後の経過期間の線引きをどれくらい設けているかについても、以下のようにまとめています。

新卒者枠採用枠に応募可能な卒業後の経過期間

出典:厚生労働省人材開発統括官付 若年者・キャリア形成支援担当参事官室「第5回 今後の若年者雇用に関する研究会 事務局説明資料」

たとえ卒業後2年以上が経過していたとしても、75%にも上る企業が、「新卒」枠での採用を可能だとしているのです。

「新卒」枠が、必ずしもその年に卒業予定の学生だけを対象としているわけではなく、実際にはもっと広く門戸を開いていることが分かります。

実はこの背景には、厚生労働省がわざわざ法改正をし、「事業主は、学校等の新卒者の採用枠に学校等の卒業者が学校等の卒業後少なくとも3年間は応募できるようにすべきものとすること」という要請があります。

【事業主が青少年の募集及び採用に当たって講ずべき措置】

二 意欲や能力を有する青少年に応募の機会を広く提供する観点から、学校等の卒業者についても、学校等の新規卒業予定者の採用枠に応募できるような募集条件を設定すること。

当該条件の設定に当たっては、学校等の卒業者が学校等の卒業後少なくとも三年間は応募できるものとすること。

引用:青少年雇用機会確保指針|厚生労働省

参考までに、2022年度および2023年度の新卒採用について、キャリタス就活2023のまとめている学生に人気のあるトップ10企業の応募資格を一覧にまとめたのでご覧ください。

企業名応募資格
損害保険ジャパン2022年4月1日時点で満29歳以下の方(入社日までに短期大学、四年制大学または大学院を卒業・修了の方に限ります)
伊藤忠商事

1. 2022年6月までに四年制大学又は大学院を卒業又は卒業見込みであること。

2. 当社の現役役員・社員の子女・兄弟姉妹でないこと。

3. 正社員としての職歴がないこと。

※2022年度新卒採用 海外大選考を既に応募した方、及び事務職選考との併願は不可。

東京海上日動

2022年3月までに4年制大学卒業見込みの方または大学院修士課程(*)修了見込みの方(国籍不問)

既卒の方もご応募いただけます

楽天グループ

2021年10月入社をご希望の方(2021年9月30日までに国内外の大学・大学院を卒業予定)

2022年4月入社をご希望の方(2022年3月31日までに国内外の大学・大学院を卒業予定)

ビジネスレベル以上の日本語力を有する方。

ニトリ

・2022年3月までに、国内外問わず4年制大学及び大学院を卒業(修了)見込みの方

・入社までに普通自動車第一種運転免許(AT限定可)の取得可能な方

既卒の方も最終学歴卒業後3年未満の方は新卒採用への応募が可能です

三井住友海上

2021年4月1日に専門学校・短大・大学・大学院に在籍し、2022年3月末に卒業(修了)予定の方、

および、職歴の有無に関わらず、入社日(2022年4月1日)時点で29歳以下(雇用対策法3号のイに基づく)の方。

※2親等以内の親族が当社社員である方は応募できません

ソニー

・2022年3月末までに大学、大学院または高等専門学校専攻科を卒業見込みの方、および同程度の学力をお持ちの方

・2022年3月末時点で、最終学歴卒業後3年未満の方

三井住友銀行2022年9月末までに国内・海外の四年制大学を卒業・卒業見込み、または大学院修士課程を修了・修了見込みの方
三菱UFJ銀行2022年6月までに4年制大学・大学院を卒業・修了済み、または卒業・修了見込みの方
三菱商事
  1. 日本の大学または大学院の学士号・修士号・博士号のいずれかを、2022年3月末までに取得見込みの方、若しくは海外の大学または大学院の学士号・修士号・博士号のいずれかを、2022年7月末までに取得見込みの方(既卒も可)
  2. 就労経験がない方
  3. 当社役職員の子ども・兄弟姉妹の関係に当たらない方

トップ10社のうち、8社が既卒者の応募を受け付けていることが分かります。また、年齢も最高で29歳以下まで受け付けていることから、卒業後の経過期間についても、最大で7年間を認めているのです。

就業経験の有無についても問題にしていない企業もあることから、たとえ2回目の転職であっても、「新卒」枠への応募ができるようになっています。

ポテンシャルを秘めた若年層の転職希望者に対して、多くの企業が関心を寄せていることが分かります。

22.若年層採用の企業側のメリット

実際のところ、企業が若年層の転職希望者を採用するメリットはあるのでしょうか?

実は、若年層の採用には、主に以下の4つのメリットが企業側にもあるのです。

  • 採用コストが安い
  • 教育コストが安い
  • 社内が活性化する
  • 企業文化の継承がしやすい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

2-2-1.採用コストが安い

実績を積んだ経験者の採用をするよりも、熱意とポテンシャルのある人材を採用して育てた方が、採用コストが安く収まります

また、幾多の企業が同時期に行う大々的な新卒採用と比較すると、通年で若年層の転職希望者を募った方が、競争率もそこまで高くならないのです。

企業にとっては新卒採用と経験者採用の中間の、ちょうど良いバランスでの人材確保ができることになります。

2-2-2.教育コストが安い

ポテンシャルでの採用であったとしても、若年層の転職希望者は、社会人としての基本的なビジネスマナーを身につけている分、教育コストが安く済みます

早ければ数ヶ月で、即戦力として活躍してもらうことも可能になるのです。

2-2-3.社内が活性化する

若い世代が入社することにより、新たな視点や発想がもたらされ、社内制度の革新や新たなビジネスチャンスの機会を得ることができます

日常的にSNSをユーザーの立場で使いこなしている若年層が入社することで、自社の発信内容が見直され、発信力が上がるなどは良い例です。

2-2-4.企業文化の継承がしやすい

若年層であれば、たとえ転職が2回目であっても、就業期間が短いため前職の企業文化に染まり切っていません。

熱意とポテンシャルで意欲的に活躍しながら企業文化を吸収し、将来のコア人材になるべく幹部候補として教育することができるのです。

3.2回目転職における書類選考の突破方法

書類選考においても、実は2回目転職ではアピールすべきポイントや印象を良くする書き方というものが存在します。

具体的には、以下の3点です。

  • 転歴は正直に書くこと
  • 応募同期は退職理由を前向きに転換させて書くこと
  • 自己PRは責任感や誠実さ、フットワークの軽さを書くこと

それぞれ詳しく解説していきましょう。

3-1.転職歴は正直に書く

就業期間が短かったり、離職期間が長かったりした場合でも、転職歴は正直に書いてください。

もしあなたが書類に書かなかったとしても、社会保険の加入履歴などから、転職歴があることは必ず判明するものです。

提出書類に不備や偽りがあった場合は、それを理由に採用を取り消されてしまうこともあります。

転職歴を隠してなんとか入社にこじつけたとしても、あなたに下されるのは「自分に都合よく嘘や隠し事をする人間」という評価です。

責任のある仕事や重大な案件を任せてもらえる可能性は一気に低くなってしまうでしょう。

「正直に隠さず書く」ことを大前提に、職務経歴書は以下の2つの方法のどちらかを選びます。

形式1.編年体式は履歴書と照らし合わせられるので読みやすい

職務経歴書の「編年体式」とは、時系列で職歴を綴る書き方です。

転職2回目であっても、就業期間が短かったり、離職期間が長かったりする若年層の職務経歴書では、具体的にアピールできる実績が乏しいため、編年体式で「相手の読みやすさ」を第一に書くのがおすすめです。

形式2.逆編年体式は即戦力であることがアピールできる

職務経歴書の「逆編年体式」とは、文字通り編年体式とは逆順、つまり直近の職歴から書く方法です。

30代や40代の2回目転職で、募集している職種への理解や業務の経験があることを一番最初に書くことで、採用すべき人材であることを端的にアピールすることができます。

3-2.応募動機は退職理由を前向きに転換させて書く

たとえいま勤めている会社がブラック企業で、そこから逃げ出すために2回目転職を考えているのだとしても、応募動機は前向きなものでなければ良い印象は与えられません。

ただ現職から逃げたいだけであればどこでもいいのか?と、熱意の部分でのアピールに欠けてしまうからです。

後ろ向きな退職理由を前向きに転換させる例をご紹介します。

本当の理由前向きな応募動機
残業や休日出勤が多かった
  • スキルアップのための勉強がしたい
  • 効率的な仕事の進め方についても適正に評価されたい
やりたい仕事ではなかった
  • 自分の望むキャリアを実現できる仕事や取り組みたい事業がある
  • 一人一人のお客様ともっと時間をかけて関係性を構築したい
給料が安かった
  • チャレンジを奨励する社風の中で自身の能力を高めていきたい
  • 「稼ぐ人間」になって会社に貢献したい

このように、熱意があることと未来志向の積極的な退職理由を、応募企業に合わせて動機に変えていきます。

3-3.自己PRは経験を自分の言葉で伝える

自己PRのポイントは、もちろん応募する業種によっても異なるものですが、基本的な流れとしては以下の流れで書くことが大切です。

  • 経験や強み
  • なぜその企業か
  • どんな貢献ができるか

その上で、2回目転職において重要になるのが、自分の言葉で伝えることです。

書籍やネットで調べたテンプレートでは、転職を通して経験したことを織り込むことができません。

自分が2社での就業経験で得たことを自分の言葉で伝える方が、表面的な自己PRよりも説得力が増すからです。

そして書くべき内容については、年代ごとにそれぞれ以下の点に留意しましょう。

20代の2回目転職で伝えるポイント:責任感と誠実さ

20代の2回目転職では、どうしても就業期間が短かったり離職期間が長かったりします。

そのため、「また離職してしまわないか」という定着性への疑いを完全に払拭することがキーポイントになります。

書類選考の時点でこの疑いを晴らすことができないと、面接まで駒を進めることができません。

自己PRでは責任感と誠実さを経験とともにしっかり書くことで、長くその企業に貢献していく人物だと伝えることが大切です。

30代以降の2回目転職で伝えるポイント:フットワークの軽さ

実は、情報収集力が高くフットワークの軽い管理職人材は、どの企業にも重宝される傾向があります。

30代になると、大くの社会人が過去の経験からの踏襲をしたがるため、新しいことに挑戦する機会が減るからです。

部下をマネジメントする管理職自らが、さまざまな分野から得た情報を部下に発信し、フットワーク軽く動ける人物だと、部署全体が能動的になっていきます。

企業から見ると、こうした人材は専門性や実績以外の思わぬギフトとなるのです。

自身の経験を振り返り、フットワークの軽さをアピールできることがあれば、ぜひそれを強みに盛り込みましょう。

どの年代であっても、自己PRを書く際には自分の長所と短所を把握した上で、この転職にあたっては長所を活かせるものなのだとしっかり印象づけられるよう、自己PRの検討を重ねて書類審査突破を目指してください。

4.2回目転職における面接の突破方法

2回目転職の面接を成功させるか否かのポイントは、「どんな質問でも積極的な応募動機や自己PRに落とし込んで返答できるか」です。

基本的には書類で書いてきた内容に結びつければ良いのですが、角度の変わった質問であったりした場合に、咄嗟にネガティブな理由や漠然とした言い訳のような返答が出てきてしまうことがあります。

具体的には、以下の準備を入念にしておくことが大切です。

  • 退職理由はキャリアプランと一致させる
  • いまの職場の悪口を言わない
  • 応募先企業の方向性と合致している
  • できるだけ模擬面接をこなしておく

それぞれ詳しく見ていきましょう。

4-1.必ず聞かれる退職理由はキャリアプランと一致させる

2回目の転職では、現職を離れたまたは離れたい理由のほかに、前々職を退職した理由も必ず聞かれます

むしろ前々職の退職理由は、面接段階まで進まないとなかなか伝えるタイミングがありません。

そのため、すでに前々職の退職時点から、自分の望むキャリアプランが明確にあり、今回の応募先企業こそがそれを実現できる場所なのだという、整合性のある長期的なストーリーに乗せて応募動機と自己PRに繋げることができるのです。

実際にこのストーリーがきちんと自分の中でできあがっていると、前々職の退職理由は「ぜひ聞いて欲しいもの」に変わります。

堂々と答えられるよう、自分のキャリアプランの方向性を語れるように準備しておきましょう。

4-2.いまの職場の悪口を言わない

面接という、対話型で臨機応変な対応が求められる場で、うっかり口をついてしまいやすいのが「いまの職場や仕事への悪口や不満」です。

しかし現職への悪口や不満は、2回目転職を考えるあなたの足を引っ張る以外の効果を生みません

退職理由をどんなに書類で前向きに転換させることができていたとしても、面接の場でつい口を突いて出てしまった現職への悪口や不満は、採用側に「いつか自分の会社のことも同じように言ってまた離職していくのだろう」という不安を色濃くさせてしまうのです。

過去の仕事での失敗談やストレス環境への想定対応などといった質問をされた際に、現職でのネガティブなシーンがつい思い浮かんでしまうことで出やすくなります。

常に前向きなイメージを持ち、転職理由を「現職のせい」にしない心がけを忘れないでください。

4-3.応募先企業の方向性とキャリアプランが合致していることをアピールする

応募先企業の近年の方向性や展開を、プレスリリースや業界紙等で確認し、自分のキャリアプランと合致していることをアピールします。

実は2回目転職では、「企業研究の不足がないこと」が大切になります。

前職や前々職がどんなにブラックな企業であったとしても、やりたい仕事ができない職場であっても、本来であれば事前の企業研究が入念にできていれば、そもそも転職そのものを回避できた可能性があるからです。

2回目の転職が、あなたのキャリアプランにとってどうしても必要なもので、応募先企業の方向性の中でしか実現することのできないものであるということを、しっかり伝えましょう。

4-4.できるだけ模擬面接をこなしておく

面接では、質問に対するその場での臨機応変な回答ができるよう、できるだけ模擬面接をこなして、どのような質問にでも答えられるように準備しておくことが大切です。

2回目の転職ということであれば、一度転職活動を経験して成功させている実績があるため、一回目の転職者よりは面接の雰囲気などに落ち着いて対応できることでしょう。

「自分は一度成功している」という良いイメージを持ちながら、ネガティブな発言を避けて前向きにアピールできるよう、家族や友人に依頼したり、転職エージェントなどを活用するなどして、想定される質問とその回答を用意しておきましょう。

5.まとめ

今回は、2回目の転職を成功させるためにそれぞれの年代ごとで必要なことを、具体例を交えて解説してきました。

それぞれの年代ごとの、2回目の転職における成功の鍵は以下の通りです。

【年代別】2回目転職の成功の鍵

  • 20代前半:ビジネスマナーが身についているか
  • 20代後半:キャリアプランに一貫性があるか
  • 30代:実際にその業務をやったことがあるか
  • 40代:問題解決や目標達成のための応用力があるか

2回目の転職の書類選考を突破するための具体策は、以下の通りです。

2回目の転職における書類審査の突破方法

  • 転職歴は正直に書くこと
  • 応募同期は退職理由を前向きに変換させること
  • 自己PRは経験を自分の言葉で伝えること

2回目の転職の面接を突破するための具体策は、以下の通りです。

2回目の転職における面接の突破方法

  • 退職理由はキャリアプランと一致させること
  • いまの職場の悪口を言わないこと
  • 応募先企業の方向性とキャリアプランが合致させること
  • できるだけ模擬面接をこなしておくこと

この記事が、あなたの2回目の転職活動の備えとなり、希望の転職を成功させるためのお役に立ちますように。

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