
- 「中小企業に転職したいけど、大丈夫かな?」
- 「ブラックだったらどうしよう」
中小企業に転職するかどうか迷っていませんか?
そもそも、中小企業で働くことは決して珍しいことではなく、実際、あなたが思っている以上に沢山の人が中小企業で働いているからです。
国内企業の中で中小企業が占める割合は、なんと99%以上。実は、日本で事業を行っている企業のほとんどが中小企業なのです。
中小企業への転職を検討するなら、まず、中小企業について理解を深める必要があります。その上で、中小企業への転職が自分に向いているかどうか判断しましょう。
この記事では、あなたが中小企業への転職の可否について正しく判断し、ベストな答えを出せるようにするために、中小企業についての必要なさまざまな情報をご紹介します。
さらに、転職先の中小企業選びで失敗しないために知っておくべき重要なポイントを解説します。
この記事を読むことで、中小企業への転職に関する不安を解決し、自分にとってベストな転職先を探すための具体的な行動に移せるようになるでしょう。
ぜひ、最後までご覧ください!
目次
1.中小企業に転職をするなら知っておくべき基礎知識

「中小企業」という言葉を使うとき、あなたはどのような企業をイメージしていますか?
従業員数が300人以下、あるいは、比較的規模の小さい企業という曖昧なイメージで捉えている人がいるかもしれません。
実は、中小企業の定義は、法律により明確に決められているのです。
1-1.そもそも中小企業とは?
中小企業の定義は中小企業基本法により定められており、中小企業であることの条件は、業種ごとにその範囲が決まっています。
① 中小企業基本法による定義
| 業種分類 | 中小企業の定義(いずれかを満たすこと) | |
| 資本金の額又は出資の総額 | 常時使用する従業員の数 | |
| 製造業その他 | 3億円以下 | 300人以下 |
| 卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
| 小売業 | 5,000万円以下 | 50人以下 |
| サービス業 | 5,000万円以下 | 100人以下 |
以上が、中小企業基本法により定められた、中小企業の定義です。
資本金、または従業員数のどちらかの条件を満たせば、中小企業ということになります。
そしてその条件は業種ごとに異なり、従業員数は「300人以下・100人以下・50人以下」という3種類の条件になっています。
中小企業基本法のほかに、もう一つ、中小企業の条件を定めている法律があります。
それは、中小企業等経営強化法です。
② 中小企業等経営強化法による定義
| 業種分類 | 中小企業の定義(いずれかを満たすこと) | |
| 資本金の額又は出資の総額 | 常時使用する従業員の数 | |
| ゴム製品製造業(一部を除く) | 3億円以下 | 900人以下 |
| 旅館業 | 5,000万円以下 | 200人以下 |
| ソフトウェア業・ 除法処理サービス業 | 3億円以下 | 300人以下 |
中小企業等経営強化法では、一部の業種について、中小企業とされる範囲が変わっていることがわかります。
このように、中小企業の定義は、業種によって、法律によって異なっているのですが、一般的には、「従業員数がおおよそ300人以下の企業が中小企業」というように判断しているケースが多いようです。
- 中小企業の定義は法律で定められている
- 中小企業の定義は業種により異なる
- 一般的には、中小企業は従業員数が300人以下と判断される
中小企業の定義については、このように覚えておきましょう。
1-2.大手企業との違い
中小企業に対し、大手企業はどのように定められているのでしょうか?
実は、大企業については明確な基準がありません。
一般的に、中小企業の条件よりも規模の大きい企業のことを、大企業といいます。
ですので、法律や施策によって定められる中小企業の定義に応じて、大企業の定義も変わってくるというわけです。
「大企業・中小企業」という明確な分類があるわけではなく、むしろ、「中小企業とそれよりも規模の大きい企業」という意味なのですね。
ちなみに、中小企業にだけ条件が定められているのは、中小企業にのみ認められる税制上の優遇措置や、補助金・助成金があるためです。
【大手(大手企業)とは?】
大企業の中でも、誰でも名前を知っているような有名大企業のうち、トップ十数社のことを「大手(大手企業)」と言います。「大企業」と「大手」は厳密には意味が違いますが、同じ意味で使われるケースも少なくありません。
1-3.大手から中小企業への転職の傾向
大手から中小企業へ転職をする人は、実際どれぐらいいるのでしょうか?
転職をした人の、転職前の企業規模と、転職後の企業規模がどう変化したかをあらわしたグラフから検証してみましょう。

このグラフは、「雇用動向調査」の調査結果から、実際に転職をした人の前職と現職の企業規模に関するデータを参考にして作成しました。
2019年に転職をした人について、現職(転職後)の企業規模(従業員数)、前職(転職前)の企業規模(従業員数)がそれぞれどれくらいの人数かを表しています。
一番右側の、3本のグラフを見てみましょう。
これは、従業員数が300人未満の企業に転職してきた人の数で、前職(転職前)の企業規模(従業員数)が色別に表されています。
- 青:従業員数1,000人以上の企業から転職してきた人
- 赤:従業員数300~999人の企業から転職してきた人
- 緑:従業員数299人以下の企業から転職してきた人
従業員数が300人未満の企業に転職してきた人のうち、最も多いのは、従業員数が300人未満の企業から転職してきた人だということがわかります。
そして同時に、従業員数が300人以上の企業から転職してきた人の合計(青と赤のグラフ合計)は、緑色のグラフの数字とほぼ同じ程度になっていることがわかります。
つまり、従業員数が300人未満の中小企業に転職してきた人のうち、およそ半数が、大手からの転職者だったということです。
大手から中小企業への転職は決して珍しくなく、中小企業への転職者およそ半数にものぼるのですね。
大手から中小企業への転職を検討しているが、迷っている。という人は、ぜひ、思い切ってチャレンジしてみることをおすすめします。
2.中小企業へ転職する8つのメリット

中小企業と大手とでは、従業員数や資本などの企業規模、体制などが異なるため、そこでの働き方もかなり違いがあります。
中小企業への転職で迷っているなら、それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、自分にはどちらが向いているのかを判断することが大切です。
まずは、中小企業のメリット、中小企業の魅力を知ることから始めましょう!
この章では、中小企業へ転職する8つのメリットをご紹介します。
- 自由度が高い
- 意思決定のスピードが速い
- 業務上の裁量権が大きい
- 幅広い業務スキルが身につく
- 仕事の全体像を把握できる
- 経営者との距離感が近い
- 面倒な人間関係がない
- 若いうちに早く昇進できる
2-1.自由度が高い
大手から中小企業に転職した場合、職場環境、仕事の進め方、意思決定などにおける自由度が高くなるという以下の2つのメリットがあります。
- 自分で決められる
- 周りに合わせなくてよい
大手企業の場合は、社内ルールや作業マニュアルが徹底しているので、ルール・マニュアルに沿って仕事をすすめていくことが多く、そこから逸脱することはめったにありません。
一方中小企業では、状況に応じて、ある程度自由に仕事の進め方などを決めることができます。また、仕事と直接関係のない部分にまで、周りに合わせて同じである必要がないという雰囲気があります。
自由度が高くなることで無駄なストレスを減らせるという点は、中小企業に転職する大きなメリットです。
2-2.意思決定のスピードが速い
中小企業では、あらゆることへの意思決定のスピード速いというメリットがあります。
比較的企業規模の小さい中小企業では、少人数で仕事を進めていくケースが多いので、その中での意思決定がスムーズです。
大手企業の場合のように、業務や部署が細分化されていないので、関連する部署から一つひとつ確認をとったり、何人もの管理職から承認を得る必要がありません。
また、方針を変更したり、新しいやり方を導入する際に、経営者の判断で瞬時に決まるといったケースが、中小企業ではよくあります。
スピード感があるということは、市場の動きにすばやく対応でき、チャンスをつかめるといった、企業にとってのメリットでもありますし、従業員にとっては、タイムロスを感じることなくスピーディに仕事を進められるというメリットになります。
2-3.業務上の裁量権が大きい
若いうちからさまざまな業務を任せられ、大きな裁量権を与えられて働ける点は、中小企業ならではのメリットです。
裁量権が大きいと、ある程度自分で意思決定をして仕事を動かせるようになります。つまり、上司の承認がなくても決められる、仕事を先に進めることができるようになるわけです。
常に誰かの指示や許可を待ちながら仕事をする場合に比べると、当然責任は重くなりますが、圧倒的に仕事がやりやすくなりますし、自分が認められていると感じることができるはずです。
大きな裁量権を持って働くことで、仕事のやりがいを得ることができるでしょう。
2-4.幅広い業務スキルが身につく
大手企業では、一定の仕事を任され、専門的な知識を習得することでスキルアップしていくケースが一般的ですが、中小企業へ転職すると、たくさんの業務とさまざまな種類の仕事を任されるようになります。
そのため、はじめのうちは仕事量の多さにストレスを感じることがあるかもしれません。
しかし、たくさんの業務に対応していくことで、幅広い業務スキルと知識を身につけることができるというメリットがあります。
万が一、今の仕事がなくなってしまったとき、急な配置転換で全く異なる環境に異動しなければならなくなったとき、幅広い業務に対応できるスキルがあれば、さまざまな現場で活躍することができます。
2-5.仕事の全体像を把握できる
中小企業では、幅広い業務やいろいろな種類の仕事を任せられるので、仕事の全体像を把握しやすいというメリットがあります。
大手では、大きなプロジェクトの中の部分的な仕事を任され、プロジェクトの全貌を知らないまま働くということも少なくありません。それに対し、比較的規模の小さい中小企業では、プロジェクトの目的や全体像を把握して、全てのステージを見通しながら働くことができるので、一部分だけを任されるのに比べて、仕事の面白さが違います。
大手から中小企業へ転職してたことで、仕事の面白さや、やりがいを感じられるようになったという人も多いようです。
2-6.経営者との距離感が近い
経営者や企業の上層部との距離感が近いという点は、規模の小さい中小企業ならではのメリットです。
一般的に、経営者や上層部の役員と直接話しをする機会は、大手ではほとんどありませんし、まれに接する機会があったとしても、かなり気をつかわなければならないうえ、コミュニケーションが取れるようなチャンスはないでしょう。
一方、中小企業では経営者と社員の距離が近く、身近な場所で一緒に働いたり、直接指示を受けることもあります。経営者のビジョンに直接触れられることも、中小企業に転職するメリットです。
また、上層部へも比較的意見が通りやすいので、仕事がよりスムーズに運ぶというメリットもあります。
2-7.面倒な人間関係がない
中小企業には、大手企業にありがちな派閥や、複雑な人間関係が比較的少ないというメリットがあります。
もちろん、中小企業でもある程度の人間関係のトラブルはあるかもしれませんが、派閥間の争いや社内政治的のようなやっかいな問題は起こりにくいといえます。
仕事とは関係のないことで煩わされたり、余計な政治的なトラブルに巻き込まれて不利益を被る心配がないので、忖度などを気にせず、仕事に集中することができます。
ややこしい人づきあいが苦手という人にとっては、面倒な人間関係がないことはかなり大きなメリットです。
2-8.若いうちに早く昇進できる
中小企業では、比較的若いうちに昇進して、プロジェクトのリーダーや、部署のトップとして活躍できるチャンスがあります。
大手の場合は、限られた管理職のポストを待っている社員が大勢いるため、なかなか自分のところに回ってこないケースが多くなります。場合によっては、管理職になれずに退職を迎えるケースも少なくありません。
しかし中小企業は従業員数が大手よりも少ないため、もっと若いうちに昇進できるチャンスがあります。さらに、若いうちに多くの業務を任されて成果をあげれば、より早く昇進できる可能性があるので、管理職やもっと地位の高いポジションを目指している人にとっては、大きなメリットになります。
3.中小企業へ転職する7つのデメリット

中小企業へ転職すべきかどうか、正しい判断をするためには、中小企業へ転職するデメリットについても、しっかり認識しておく必要があります。
この章では、中小企業へ転職する7つのデメリットをご紹介します。
- 給料にあまり期待できない
- 福利厚生が充実していない
- 経営が不安定
- 業務負担が多く仕事が忙しい
- 仕事の規模が小さい
- 環境が整っていない
- 同期も先輩も少ない
3-1.給料にあまり期待できない
中小企業への転職で、最も大きなデメリットとしてあげられるのが、給料が安いという点です。
確かに、中小企業でも比較的給料の高い業界や、地域がありますし、大手に負けないくらいの給料がもらえる企業もあります。
しかし、大手と比較するとやはり中小企業の給料レンジは低くなっており、大手から中小企業へ転職する場合は特に、給料の金額の差を実感するというケースが多いようです。
また、中小企業は昇給のペースが遅いというデメリットもあり、将来的に不安を感じるという人も少なくありません。
中小企業へ転職する場合は、この点について覚悟しておく必要があります。
3-2.福利厚生が充実していない
中小企業の場合は、大手ほど福利厚生が充実していないというデメリットがあります。
もちろん、福利厚生として一般的な、交通費・住宅手当・家族手当や、法律で定められた社会保険などについては、企業の規模にかかわらず同程度の内容になっているケースが多く、中小企業と大手にそこまで圧倒的な差があるわけではありません。
ただし、財形や食事補助、各種施設の割引、社員旅行といった外部サービスを利用するような福利厚生の項目については、大手の充実度がかなり高く、中小企業に転職した場合は、中小企業の福利厚生の内容を物足りなく感じるかもしれません。
3-3.経営が不安定
大手から中小企業への転職を考えたときに、経営が不安定なため将来のことを不安に感じるというケースが多いようです。
確かに、中小企業は大手に比べると規模が小さいため、不景気の影響を受けやすい傾向があります。また、ワンマン社長がすべてを取り仕切っているような場合は、経営方針が変わりやすく、そのため経営状態に浮き沈みがあって不安定になりがちという点は、中小企業のデメリットのひとつです。
転職先を選ぶときは、その企業の基本情報だけでなく経営状態も確認し、できるだけ安定している中小企業を選ぶことで、将来的な不安を少し解消することができるかもしれません。
3-4.業務負担が多く仕事が忙しい
中小企業ではさまざまな業務に携われるチャンスがある反面、社員一人ひとりの負担が大きくなりすぎるというデメリットがあります。
大手企業で、自分の担当業務を比較的ゆったりしたスケジュールでこなしていた人にとって、残業や休日出勤も発生する中小企業の環境は過酷かもしれません。
中小企業では一人が担当する業務範囲が広いということに加え、人材が不足しがち、業務の引継ぎがスムーズに行われにくいといった問題もあります。
大手から中小企業への転職を考える場合は、業務負担が増えて忙しくなる可能性があることを認識しておく必要があります。
3-5.仕事の規模が小さい
中小企業は大手に比べて、携わる仕事の規模が小さいというデメリットがあります。
多くの企業が関わり、高額なお金が動く、スケールの大きな仕事をしてきた人にとって、規模の小さい仕事は物足りなく感じることがあるかもしれません。
自分が携わる仕事の社会的なインパクトも小さくなってしまうので、その点を重要視する人にとっては、仕事のやりがいを感じられなくなる危険があります。大手から中小企業へ転職する場合は、仕事のスケールが変わるというデメリットを覚悟しておきましょう。
3-6.環境が整っていない
大手であれば当たり前に与えられていた環境が、中小企業では全く整っていないというケースは少なくありません。
IT環境、業務に必要な環境、教育環境などが簡単に手に入らなくなるという点は、中小企業へ転職した場合のデメリットのひとつです。
依頼しても企業側で用意してもらえない可能性があるので、本当に必要なものは自分から働きかけて確保する、代替手段を考えるなどの工夫をしていく必要があります。
ただし、自分で行動し、必要な環境を自分で整える工夫ができるのであれば、環境が整っていないというデメリットは、自分が成長できるというメリットにもなるでしょう。
3-7.同期も先輩も少ない
従業員数が少ない中小企業では、身近に同期入社の仲間がいたり、相談したりお手本にできる先輩社員がいないということがよくあります。
大手で同期の仲間に囲まれ、頼りになる先輩社員に恵まれて過ごしていた人にとって、この点はデメリットといえます。
しかし、中途採用で入社する場合は、そもそも同期の仲間がいないのが当たり前ですし、入社したばかりで誰に相談すればよいかもわからない状況も、当然です。
中小企業への転職では、同年代ということにこだわらず、さまざまな年齢・性別・所属部署の人とコミュニケーションを取り、人間関係を広げていくことが大切です。
4.中小企業への転職と大手への転職の違いを徹底比較

中小企業へ転職するメリット・デメリットについてご紹介しました。
大手から中小企業へ転職することにより、どのような環境の変化が起きてくるか、イメージすることができたでしょうか。
この章では、中小企業へ転職するメリット・デメリットをふまえて、中小企業と大手、両社それぞれに転職した場合の違いをより具体的に解説していきます。
中小企業への転職と大手への転職の違いを一つひとつ確認しながら、どちらが自分にとってより魅力的かを判断していきましょう。
それでは、以下の3つのポイントについて、中小と大手の違いを徹底解説していきます。
- 働き方
- 企業の特徴
- 待遇
4-1.【中小と大手の違い】働き方を比較
| 中小 | 大手 | |
| 個人の裁量権 | 大きい | 小さい |
| 仕事の幅・範囲 | 広い | 狭い |
| 意思決定 | スピードが速い | スピードが遅い |
| 仕事の理解度 | 全体を把握できる | 一部分だけ把握できる |
| 仕事の規模 | 小さい | 大きい |
| 仕事の種類 | さまざまな仕事を担当 | ひとつの仕事を担当 |
| 仕事の経験 | いろいろな仕事を経験できる | 限られる |
| 残業 | 多い | 少ない |
| サービス残業 | ある | あまりない |
働き方に関する9つの項目について、中小と大手の傾向の違いを表にまとめました。
必ずしもすべての中小企業にこの内容があてはまるわけではありませんが、比較的このようなケースが多いということです。
働き方というポイントで見てみると、意欲的に、やりがいをもって働きたいという人にとって魅力的だと考えられる項目が、中小企業のほうにより多くなっていることがわかります。
スケールの大きい仕事に携われるチャンスがあるという点については、大手のほうが有利ですが、中小企業の場合は、幅広い範囲のさまざまな種類の仕事を任され、大きな裁量権を持ち、全体を見通しながらスピーディに働けるという利点があります。
ただし、任される仕事の量が多くなるため残業が多くなり、場合によってはサービス残業が発生する可能性は、大手よりも不利な点です。
【中小企業の特徴】企業の特徴
- 個人に与えられる仕事の裁量権が大きい
- 業務の全体像を把握して働ける
- さまざまな仕事を担当できるので、多くの経験を詰める
- 意思決定のスピードが速いのでストレスなく仕事を進められる
- スケールの大きい仕事に関われるチャンスは少ない
- たくさんの仕事を任せられる分残業が多くなりがち
- サービス残業が多い傾向がある
4-2.【中小と大手の違い】企業の特徴
| 中小 | 大手 | |
| ネームバリュー | 小さい | 大きい |
| 社会的な信用 | 低い | 高い |
| 経営の安定 | 不安定 | 安定している |
| 職場環境 | 不十分な点がある | 充実している |
| 職場の自由度 | 高い | 低い |
| 職場の雰囲気 | アットホーム | 事務的 |
| 経営方針 | 変わりやすい | 一定 |
| 人材 | 不足しがち | 豊富 |
| 教育制度 | 不十分 | 充実 |
企業の特徴というポイントで見てみると、魅力的だと考えられる項目が、中小企業のほうに圧倒的に少なくなり、大手のほうに魅力的な特徴が並んでいます。
大手は、企業自体の知名度や経営の安定性、人材が豊富で環境が充実しているという特徴があります。教育制度も充実しているので、自動的に成長していける環境があります。
一方で、職場での自由度が高いという点については、制約の多い大手に比べて中小企業のほうが有利だといえます。中小企業への転職は、上下関係がそれほど厳しくなく、アットホームな環境でのびのび働けるという魅力もあります。
【中小企業の特徴】企業の特徴
- 制約が少なく職場での自由度が高い
- アットホームな雰囲気がある
- 企業のネームバリューが小さい
- 社会的な信用度が低い
- 経営が不安定になりがち
- 経営方針変わりやすい
- 職場環境、教育制度などが不十分
- 人材が不足しがち
4-3.【中小と大手の違い】待遇
| 中小 | 大手 | |
| 給料 | 大手より低い | 大手 |
| ボーナス | 大手より低い | 高い |
| 退職金制度 | 充実していない | 充実している |
| 福利厚生 | 充実していない | 充実している |
| 有給休暇 | 取りにくい | 取りやすい |
| 転勤・移動 | 少ない | 多い |
| 昇給 | 遅い | 早い |
| 昇進 | 早い | 時間がかかる |
待遇というポイントで見てみると、企業の特徴同様、魅力的だと考えられる項目が中小企業のほうに圧倒的に少なくなっています。
大手には、給料が高い、昇給が早い、ボーナスが多い、福利厚生が充実している、退職制度が充実しているといった、待遇面で魅力的な点が多くあります。有給休暇も比較的取りやすい傾向があります。
生活面では不満が少なく、恵まれているといえるでしょう。
中小企業へ転職すると、このような生活面での充実度がぐっと下がります。
しかし、企業の規模が小さく、広く展開していない中小企業の場合は、転勤や異動が少なく、一か所に落ち着いて働くことができます。特に家族がいる場合は、転勤により大きな負担が強いられるので、転勤がないという理由で中小企業を選ぶ人も少なくありません。
また、人数が多いためなかなか出世のチャンスが回ってこない大手に対し、中小企業では比較的早く昇進できるチャンスがあるという特徴があります。
【中小企業の特徴】待遇
- 転勤・異動が少ない
- 昇進が早い
- 給料が低い
- ボーナスが少ない
- 大手より低い
- 退職金制度が充実していない
- 福利厚生が充実していない
- 有給休暇が取りにくい
- 昇給が遅い
5.中小企業への転職がおすすめな人の特徴

中小企業のメリット・デメリット、中小企業と大手の違いについて、ご紹介してきました。
この章では、これらの内容をふまえて、中小企業への転職がおすすめな人の特徴を解説します。
このような特徴に当てはまる人は、中小企業に転職して後悔するようなことがなく、やりがいのある仕事について充実した生活を送ることができるでしょう。
中小企業への転職がおすすめな人の特徴は、次の4つです。
- 自分から学ぼうとする意欲がある
- 初めての環境や挑戦を楽しめる
- 会社から与えられる環境に期待しすぎない
- プロに相談して疑問点を解決している
5-1.自分から学ぼうとする意欲がある
勉強する環境が与えられていなくても、自分から学ぼうとする意欲がある人は、中小企業への転職に向いています。
大手であれば、学ぶための環境が最初から用意され、自動的に成長できるチャンスが与えられますが、前の章でご紹介したように、中小企業には次のような特徴があります。
- 教育制度、研修制度が整っていない
- 人材が不足しがち(教えてくれる人がいない)
- 意識しないと新しいトレンドや情報が外部から入ってこない
受け身で過ごしがちな人にとって、このような状況は大きなデメリットでしょう。
しかし、自分から学ぼう、知ろうとする意欲のある人にとっては全くデメリットではありません。
自分から学ぼうとする意欲があれば、自分が知りたいこと、学びたい事を見つけ、自分に合ったやり方で必要な情報を手に入れることができます。
与えられた画一的な知識よりも、もっと有意義な知識を身につけ、成長することができるでしょう。
5-2.初めての環境や挑戦を楽しめる
自分の知っていることこそが社会の常識という考えを捨て、違いを楽しむことができる人は、新しい職場で充実した毎日を過ごすことができます。
なぜなら、大手と中小企業とではまったく環境が異なるため、毎日が新しい発見に満ちているからです。
初めての環境、今までと違った環境に飛び込むのは、誰にとっても不安なものです。
特に、大手から中小企業へ転職したような場合は、あらゆる場面で勝手が違うことに戸惑いを覚えることも多いでしょう。ときには、「前の会社ではこうだったのに」と、不満を感じることがあるかもしれません。
そんな環境をむしろ楽しみ、戸惑いや不便さを感じたとしても、少しずつ慣れていこうと思える人は、中小企業への転職で後悔することはないでしょう。
5-3.会社から与えられる環境に期待しすぎない
会社から与えられる環境に期待しすぎない人は、中小企業への転職が向いています。
会社が自分に何を与えてくれるものに期待するのは、もちろん当然のことですが、あまりにもそのことに執着しすぎている人は、中小企業に転職したあとで後悔する可能性があります。
給料や福利厚生は、労働力の対価として会社から与えられるものであり、充実したIT設備や教育制度は、仕事で成果を出してもらうために会社が用意したものです。
この点を理解し、会社から与えられる環境に期待しすぎない人は、必要最低限の環境しか整備されていない中小企業に転職しても、充実した日々を過ごすことができます。
5-4.プロに相談して疑問点を解決している
転職活動を通して、さまざまな不明点や疑問が出てくることがあると思います。
その際に、手間を惜しまず、疑問点を一つひとつ解決してきた人は、納得のいく転職先を選ぶことができ、転職後も希望通りの環境で働くことができています。
転職エージェントと何度も面談をしたり連絡を取り合うことは、実際手間がかかりますし、面倒に感じることもあるでしょう。
しかし、疑問点や不明点を放置したり、スルーすることは、転職後の後悔につながってしまう可能性があります。
転職エージェントのサポートをフル活用することで、後悔することのない転職を実現できるはずです。
6.優良な中小企業へ転職するために知っておくべきこと
ここまで、中小企業のメリット・デメリット、中小企業と大手との違いについて解説してきました。
中小企業について、より具体的にイメージできるようになってきたのではないでしょうか。
この章では、今までご紹介してきた情報をふまえて、中小企業への転職を考えるときに知っておくべきポイントを解説していきます。
- 求人票の見るべきポイント
- 優良な中小企業の見分け方
- 危険な中小企業の見分け方
6-1.求人票の見るべきポイント

優良な中小企業を見分けるためには、求人票をしっかり見ることが大切です。
なぜなら、大手と比較すると中小企業はネットなどで検索して見ることができる情報が少なく、その企業が優良かどうか判断できる材料が不足しがちだからです。
そこで役立つのが、企業の求人票です。
求人票は、単に募集内容を知るためだけでなく、その企業がどのような企業なのかを判断する重要な手がかりになります。
「この企業はおすすめなのか?避けるべきか?」
転職先選びで悩んでしまうときは、求人票をじっくり観察しましょう。給料や福利厚生などの情報だけでなく、必ず見るべき求人票の重要な3つのポイントをご紹介します。
- 求人の目的があいまいすぎる企業は要注意
- 従業員数に対して求人が多すぎる企業は要注意
- 募集要件の内容がゆるすぎる企業は要注意
6-1-1.求人の目的があいまいすぎる企業は要注意
どのような人材を求めているのか、どんなスキルが必要とされているのか、求人票から読み取れない企業は注意しましょう。
求人の具体的な内容がはっきりしない企業は、経営方針がブレているのかもしれません。
また、中小企業の場合は業務内容が多岐にわたるため、任せたい仕事の内容を具体的に説明することが難しい場合があるかもしれません。ただし、その場合でも、必要な資格や経験などある程度の情報は記載することができるはずです。
自社が中途採用をする目的やニーズをわかりやすく説明できていない企業は、入社してからも、明確な作業指示がもらえなかったり、あいまいな指示に振り回される可能性があります。
6-1-2.従業員数に対して求人が多すぎる企業は要注意
企業の従業員数に対して、募集している人数が多すぎる場合は注意が必要です。
なぜなら、一般的に中小企業の場合は、一度に何人もの求人をするケースはそれほど多くないからです。
中小企業の中途採用で多くの求人を募集している場合は、なぜたくさんの求人を出しいてるのか考えてみる必要があります。
急成長している企業が規模を拡大するために大量の募集をかけている可能性もなくはありませんが、かなりのレアケースでしょう。
あまりに求人の数が多い場合は、次々に人が辞めてしまうために大量に募集しているということが考えられます。
6-1-3.募集要件の内容がゆるすぎる企業は要注意
採用の条件として募集要項に書かれている内容がゆるすぎる企業は要注意です。
- 未経験者歓迎
- 業務知識不要
- 年齢不問
- 学歴不問
以上のようなワードが頻繁に出てくるような場合は、社員が次々と退職していて、誰でもいいから来てほしいという状況かもしれません。
また、このような求人の場合は、転職後に任される仕事の内容が、思っていたものとは違うかもしれません。
中小企業に転職してどのような働き方をしたいのか、自分の意志をもう一度再確認してみましょう。その上で、「未経験者可」の求人に応募すべきかどうか検討し直すべきです。
6-2.優良な中小企業の見分け方

転職先としておすすめの優良な中小企業を選ぶためには、どのような点に注目すべきでしょうか。
たくさんの中小企業の中から、特に優良な中小企業を見分けるためのポイントをご紹介します。
- 企業の代表がビジョンを明確に伝えている
- 離職率、3年離職率が低い
- 業界で高いシェアを持っている
- 業界紙に取り上げられている
6-2-1.企業の代表がビジョンを明確に伝えている
経営方針やビジョンが、企業のホームページにわかりやすく書かれている企業、企業代表の顔写真がホームページに掲載されている企業は、信頼性が高いといえます。
なぜなら、経営方針が明確でブレていない、伝えるべきことがわかっている、わかりやすく伝える能力があるということが読み取れるからです。
また、顔写真を掲載していることは、信頼できる相手だと理解することができます。
6-2-2.離職率、3年離職率が低い
離職率が低い企業は優良企業であるケースが多いです。
厚生労働省の調査によると、中小企業の離職率は12~13%となっています。
この数値を目安に、転職を検討している企業の離職率を比較してみましょう。この数値よりも小さい場合は、優良企業である可能性が高いです。
特に、3年離職率の低い企業は、継続して働き続けようと多くの人が判断した企業なので、そのような企業は、将来性が高い優良企業だと考えられます。
6-2-3.業界で高いシェアを持っている
多くの中小企業はそれぞれ独自の強みや特徴を持っていますが、特に、業界で高いシェアを持っている企業は、優良企業だと言えます。
中小企業の多くは規模がそれほど大きくないので、業界全体のマーケットが小さい場合もありますが、その業界で圧倒的なシェアを持っているのであれば、優良なだけでなく、さらに将来性も期待できます。
6-2-4.業界紙・雑誌で業績を取り上げられている
中小企業は、大手と比較すると、新聞やテレビなどのメディアに掲載されるケースはそれほどありませんが、ビジネス雑誌や業界紙などに業績が取り上げられている場合があります。
特に、業界紙に掲載されるような企業の多くは、優良企業でです。
ニュースになっていなくてもネットで検索して見つかることもあるので、気になる企業についてぜひチェックしてみましょう。
6-3.危険な中小企業の見分け方

この章では、転職先としては避けるべき、危険な中小企業の選び方をご紹介します。
もちろん、ここでご紹介する特徴に当てはまる企業が、必ずしも危険なわけではありません。ですが、転職先選びの目安として覚えておくと、いざという時に役立ちます。
- 企業のホームページが更新されていない
- 吸収合併を繰り返している
- 悪い口コミ情報がある
6-3-1.企業のホームページが更新されていない
転職先を選ぶ場合、真っ先にチェックすべきは、企業の顔ともいえる、ホームページです。
- ホームページにあきらかにお金をかけていない
- 作りが古すぎる
- 情報が更新されていない
- 必要な情報が見つからない
このような企業は、IT環境の整備に力を入れていなかったり、環境を整備する余裕がなかったり、古い経営体質である可能性があります。
中小企業の中には、環境整備に力を入れていないケースが割とあります。そういった環境で働くことになったときのことを、イメージしてみましょう。その上で、転職先として適切かどうか、よく検討する必要があります。
6-3-2.吸収合併を繰り返している
中小企業は、事業継承、企業存続のために吸収合併を行うケースが少なくありません。
シェア拡大や経営の効率化など前向きな理由の合併は悪い話ではありませんが、あまりにも吸収合併を繰り返しているような企業は、要注意です。
そのような企業では、社内に派閥ができていたり、社員同士の人間関係が悪くなっている場合があるため、仕事に関係のない余計なトラブルに巻き込まれる危険があるからです。
あとから気づいて後悔しないよう、公式サイトなどで、企業の基本情報をしっかり確認しておきましょう。
6-3-3.悪い口コミ情報がある
企業情報を調べるときは、できるだけ口コミ情報もチェックするようにしましょう。そこで悪い口コミが複数件見つかる企業は、要注意です。
口コミ情報は、企業のリアルな情報を知ることができる、重要な情報源です。
ただし、1件だけ極端に悪い内容の口コミがある場合や、内容に違和感がある場合は、口コミ情報を鵜呑みにしないようほがよさそうです。
情報の信ぴょう性に疑問がある場合は、転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
7.優良な中小企業へ転職するなら転職エージェントを活用しよう
優良な中小企業へ転職したいなら、転職エージェントのサポートが役に立ちます。
豊富な経験と知識を持つ転職エージェントなら、バラエティ豊かなたくさんの中小企業の求人のから、あなたのニーズにマッチしたベストな求人情報を見つけ出すことができるでしょう。
複数の転職エージェントを比較検討し、ぜひ、自分にぴったり合う、ベストなエージェントを見つけてください。
豊富な実績で、確かなサポートを提供してくれる、おすすめの転職エージェント3社と転職サイト1社を紹介します!
7-1.リクルートエージェント

出典:リクルートエージェント
リクルートエージェントは豊富な転職支援実績を持つ、転職エージェントです。
リクルートエージェントの担当者が、あなたのスキルや経験を客観的に分析。自分では気づいていない価値、転職市場で活かせる強みを見つけ出てくれます。
そして、さまざまな職種、業種の豊富な求人情報、非公開の特別な求人情報の中から、中小企業への転職を考えるあなたのニーズにマッチした、ベストな求人情報を見つけ出してくれるでしょう。
7-2.マイナビエージェント

出典:マイナビエージェント
マイナビエージェントは、20代の転職者から圧倒的に信頼されている、転職エージェントです。
専任アドバイザーがしっかりとヒアリングを行い、あなたの強みを確認。マイナビだけの特別な求人情報の中から、あなたの状況に合わせた、優良な中小企業の求人を紹介してくれます。
7-3.doda

出典:doda
dodaは、中小企業への転職を考えている方にもおすすめの転職エージェントです。
dodaの専門スタッフが、非公開求人を含む約10万件の求人の中からあなたにあった求人情報を紹介してくれるので、自分にぴったりマッチした、優良な中小企業を見つけることができます。
7-4.リクナビNEXT

出典:リクナビNEXT
リクナビNEXTは、業界最大級の求人データベースを所有する転職サイトです。
独自の高精度AI技術を駆使した検索システムが、巨大なデータベースの中からがあなたにぴったりの、中小企業からの求人情報をセレクトしてくれます。
8.まとめ
優良な中小企業への転職を目指すあなたに役立つ、さまざまな情報をご紹介しました。
中小企業への転職がおすすめな人の特徴
- 自分から学ぼうとする意欲がある
- 初めての環境や挑戦を楽しめる
- 会社から与えられる環境に期待しすぎない
- プロに相談して疑問点を解決している
優良な中小企業の見分け方
- 企業の代表がビジョンを明確に伝えている
- 離職率、3年離職率が低い
- 業界で高いシェアを持っている
- 業界紙・雑誌で業績を取り上げられている
危険な中小企業への見分け方
- 企業のホームページが更新されていない
- 吸収合併を繰り返している
- 募集要件の内容がゆるい
- 悪い口コミ情報がある
自分の希望にあった転職先を決めるには、「どこかで聞いた情報」や「ネットの情報」を鵜呑みにするのではなく、「自分で探し出した情報をもとに、自分で判断する」ことが大切です。
この記事があなたの転職活動のお役に立てれば幸いです。




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