
転職が決まらない状況は、本当につらいですよね。
転職が決まらない状況には必ず原因があり、その原因に対して適切な対策さえすれば、あっという間に転職は決まるようになるということです。
本記事では、最初にあなたが転職が決まらないと悩んでいるのは思い込みではなく、本当に危険度が高い状況なのかチェックしたうえで、危険度が高い方には、具体的かつ効果的な対策方法をご案内します。
本記事のポイント
- 転職が決まらない危険度チェックができる
- 15個の転職が決まらない原因と対策を解説
- 焦り・不安・イライラでつらいときに読んでほしいメッセージを紹介
この解説を最後まで読めば、あなたは自分の現状を客観的に把握できるのはもちろん、どんな対策を打てば転職が決まるのか、明確に理解できるようになります。
あとは行動するだけで、今までとはまったく違うスムーズな転職活動を経験できるはずです。
目次
1. 転職が決まらない危険度チェック

「転職が決まらない」と悩んでいても、その危険度は状況によって大きく変わります。
まずはあなたの状況を一般の基準と比較しつつ、どの程度の危機感を持つべき状況なのかを判断していきましょう。
具体的に「年齢別」「業種別」の2つの観点をご紹介します。
1-1. 「年齢別」に見る転職が決まらない危険度チェック
まず「年齢別」の観点から転職が決まらない状況を見てみましょう。
基本の傾向として、年齢が若ければ若いほど早く転職が決まり、年齢を重ねるほど転職に時間がかかります。
以下は、転職者の年代ごとに転職が決まるまでのどのくらいの期間を要することが多かったかを表したグラフです。

出典:エン・ジャパン
よって、あなたが若い年齢であるにもかかわらず、なかなか転職が決まらないのであれば、危機感を持つべき状況といえるでしょう。
具体的には、以下を目安としてください。
このままでは危険な人
- 20代・30代で3カ月以上転職が決まらない人
- 40代で6カ月以上転職が決まらない人
- 50代以上で1年以上転職が決まらない人
なお、もしあなたが上記に当てはまっていたとしても、心配はいりません。適切な対策をすれば、“転職が決まる”状況へ持っていくことができるからです。この記事では、その方法を紹介します。
具体的な対策方法を、危険度チェックのあとに解説しますので、続けて読み進めてください。
1-2. 「職種別」に見る転職が決まらない危険度チェック
次に「職種別」の観点から、転職が決まらない危険度をチェックしてみましょう。
職種によって、転職の決まり方にはバラつきがあります。
以下のグラフでは、転職が決まりやすい職種が上から順に並んでいますので、あなたの職種がどれにあたるか、確認してみてください。

出典:エン・ジャパン
もし、IT・事務・営業・マーケなどの転職が決まりやすい職種であるにもかかわらず、転職活動が難航している場合は、危機感を持つべき状況といえます。
具体的には、以下を目安にしてください。
このままでは危険な人
- IT・Web・通信・事務・営業・マーケティングの職種で3カ月以上転職が決まらない人
- 上記以外の職種で6カ月以上転職が決まらない人
「このままでは危険な人」に当てはまっている方は、さっそく対策を始めましょう。次章からは、転職が決まらない原因と対策を解説します。
2. 転職が決まらない原因と対策(1)「書類選考」で落ちる場合

まずは「書類選考で落ちてしまい転職が決まらない」というケースの原因と対策を解説します。
以下の5つの原因が考えられます。
▼ 書類選考で落ちてしまい転職が決まらない原因と対策
- 企業が求める経験やスキルが不足している
- 懸念を抱かれやすい経歴を持っている
- 年収や勤務地などの条件が合っていない
- 履歴書の写真の印象が悪い
- SNSなどで印象が良くない発信をしている
2-1. 原因1:企業が求める経験やスキルが不足している
1つめの原因は「企業が求める経験やスキルが不足している」ケースです。
企業の採用担当者が応募者からの書類を選考するうえで、まず基本となるのが「いま会社が必要としている経験やスキルを持っているかどうか」です。
このポイントを外していると、事務的に書類選考で落選してしまうことも珍しくありません。
対策としては、求人内容をよく確認して、自分がすでに持っている経験やスキルが活かせる企業に応募しましょう。これだけで書類選考の通過率は大幅に上がります。
あるいは、必要なスキルや資格を身に付けて、自分のレベルを企業が求めるレベルまでアップさせるという手段もあります。
対策アクションプラン
- 自分がすでに持っている経験・スキルを活かせる求人に応募する
- 必要なスキル・資格を身に付ける
なお、資格やスキルがないけれど転職したいという場合には、以下の記事も参考になるはずです。あわせてご覧ください。
- 資格なしでも転職が成功する方法(準備中)
2-2. 原因2:懸念を抱かれやすい経歴を持っている
2つめの原因は「懸念を抱かれやすい経歴を持っている」ケースです。
提出する履歴書や職務経歴書に、“違和感・疑念・不安などを抱かせる要素”がある場合には、書類選考で落選しやすくなります。
具体的には、以下の例があります。
- 転職活動が異常に多い
- 超短期間で会社を辞めたことがある
- 仕事をしていないブランク期間が長い
企業の採用担当者から見て、
「うちの会社で採用しても、すぐに辞めてしまうのでは?」
「何か問題のある人物なのかもしれない」
といった懸念を抱かれてしまうと、面接のプロセスに進めません。
対策としては、履歴書や庶務区経歴書を見ただけでは懸念を抱かれるリスクがある部分には、その懸念を打ち消すための補足コメントを入れておきましょう。
例えば、「海外留学で2年間のブランクがある」という場合なら、その旨を補足として記入しておきます。
どんな理由であれ、何かしらのコメントを記入しておくだけで、書類選考を通過しやすくなるのでぜひお試しください。
対策アクションプラン
- 履歴書や職務経歴書に、相手が抱くリスクのある懸念を打ち消す補足コメントを書き入れておく
2-3. 原因3:年収や勤務地などの条件が合っていない
3つめの原因は「年収や勤務地などの条件が合っていない」ケースです。
年収や勤務地は、そもそもの大前提となる重要な条件なので、マッチしなければ書類選考が通る可能性は極めて低くなります。
特に注意したいのが、応募する職種に比較して、大幅に年収が高い業界やポジションで働いていた場合です。
応募者本人からすれば「経験もスキルも十分に満たしているのに、なぜ落選するのか?」と戸惑うところですが、企業側から見るとトゥーマッチな人材は非常に採用しにくい事情があります。
人件費の予算オーバーの懸念や、採用後に上司となる社員とのパワーバランスなどを考えると、「経験やスキルがありすぎて書類選考に通らない」というケースもあります。
対策としては、年収や勤務地などの条件が自分に合う求人に応募することと、条件を譲歩できる場合にはそれを提出する書類に明記しておくことです。
例えば、年収が前職よりも大幅に下がったとしても入社を希望する場合には、それを明記することで書類選考に通りやすくなります。
対策アクションプラン
- 年収や勤務地などの条件が合う求人に応募する
- 譲歩できる条件は譲歩し、それを明記する
2-4. 原因4:履歴書の写真の印象が悪い
4つめの原因は「履歴書の写真の印象が悪い」ケースです。
前提として、企業の採用担当者が履歴書の顔・容姿を見て選考することは通常ありません。ですが、履歴書に写真が貼ってある以上は、写真の印象に影響を受けることはあります。
例えば、以下のような写真では、選考に悪影響を与える可能性があります。
▼ 選考に悪影響を与える顔写真の例
- 服装がフォーマルではない
- スマホなどで自撮りした写真
- 表情が暗い
- 髪・ヒゲ・メイクなどに清潔感がない
対策としては、証明写真を撮影してくれるスタジオで、プロに撮影してもらうことをおすすめします。
「転職活動に使いたい」と伝えれば、適切な服装や表情をアドバイスしてくれるので、書類選考で不利にならない写真を確実に獲ることができます。
例えば、以下は渋谷にある写真スタジオで、料金は1,800円〜です。

出典:渋谷写真スタジオK
あなたのお住まいの地域にあるスタジオを探してみましょう。
対策アクションプラン
- フォーマルな服装・明るい表情の証明写真を写真スタジオで撮影する
2-5. 原因5:SNSなどで印象が良くない発信をしている
5つめの原因は「SNSなどで印象が良くない発信をしている」ケースです。
最近は、採用過程で応募者のSNSをチェックする企業も増えています。SNSやYouTubeなどで過激な発信をしている場合には、十分に注意が必要です。
特に、実名でインターネット検索するとすぐに出てくるような情報に不適切なものがあれば、削除または非公開にしておくことをおすすめします。
なお、大前提として他人に迷惑をかけたり誰かを傷つけたりするリスクのある発信は、そもそもすべきではないことは、いうまでもありません。
対策アクションプラン
- 本名などの情報からインターネット上の検索でたどり着ける情報をチェックし、不適切なものは削除または非公開にする
3. 転職が決まらない原因と対策(2)「1次面接」で落ちる場合

次に「1次面接で落ちてしまい転職が決まらない」というケースの原因と対策を解説します。
以下の5つの原因が考えられます。
▼ 1次面接で落ちてしまい転職が決まらない原因と対策
- 基本のビジネスマナーができていない
- 第一印象が良くない
- 短時間でのコミュニケーションに合わない話し方をしている
- 応募先企業に関して勉強していない
- 印象を下げる質問や発言をしている
ひとつずつ見ていきましょう。
3-1. 原因1:基本のビジネスマナーができていない
1つめの原因は「基本のビジネスマナーができていない」ケースです。
現職・前職ではビジネスマナーがあまり必要とされていなかったという方は、特に注意が必要です。
自分ではまったく気付かないうちに、面接官から見たら信じられないような“やらかし”をしている可能性があります。
例えば、受付の応対はどうすれば良いのか・出されたお茶は飲んで良いのかなど、細かなマナーで失敗しているかもしれません。
対策としては、新入社員向けのビジネスマナーの本を1冊読みましょう。
インターネット上の情報でもビジネスマナーを学ぶことはできますが、基本情報を抜け漏れなくインプットするためには、体系的にまとめられた本を読むのが近道です。
面接でのビジネスマナーは、難しいこと・高度なことは必要ありません。基本が把握できれば良いので、例えば『入社1年目ビジネスマナーの教科書』のような初心者向けの本がおすすめです。

金森 たかこ『入社1年目ビジネスマナーの教科書』
対策アクションプラン
- 基本のビジネスマナーを徹底的に叩き込む
3-2. 原因2:第一印象が良くない
2つめの原因は「第一印象が良くない」ケースです。
1次面接は1回しかありませんので、どうしても第一印象が評価に大きく影響します。
あなたは、自分の第一印象に自信はありますか?
もし今までに、
- 第一印象で誤解されやすい
- 「最初は怖い人かと思った」と言われたことがある
- 本当の自分を相手に理解してもらうまでに時間がかかる
…といった心当たりがあるなら、面接でも同じ失敗をしているかもしれません。
対策としては、第一印象に大きな影響を与える次の5つの要素を改善しましょう。
- 見た目の清潔感:身だしなみと服装に気を配る
- あいさつ:ハキハキと明るく大きな声を出す
- 顔の表情:口角をあげて穏やかな表情を作る
- 目線:相手と適度に目を合わせる
- 体の姿勢:堂々と背筋をのばしてまっすぐ座る
家族や友人などに協力してもらえる人がいれば、客観的にチェックしてもらい、特にどこを改善すべきなのか研究してください。
協力者がいない場合には、スマホの動画などで自分を撮影し、自分を客観的に見てみると発見があるはずです。
対策アクションプラン
- 第一印象に大きな影響を与える5つの要素(見た目の清潔感・あいさつ・顔の表情・目線・体の姿勢)を改善する
3-3. 原因3:短時間でのコミュニケーションに合わない話し方をしている
3つめの原因は「短時間でのコミュニケーションに合わない話し方をしている」ケースです。
面接の時間は限られています。30分から長くても1時間程度のケースがほとんどです。その短い時間に適した話し方ができないと、面接では不利になります。
特に、以下のケースに当てはまる方は注意が必要です。
- 話が長いとよく言われる
- 上司から「で、結論は?」と促されたことがある
- 相手が聞きたいことよりも自分が話したいことを話してしまう
面接では、面接官から聞かれた質問に、単刀直入にハキハキと明確な答えを返せる人の評価が高くなります。
伝えたいことを、できるだけ短い時間で単純明快に話す訓練をしましょう。具体的には「1分で話す練習」がおすすめです。
例えば『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』では、要点を押さえて大事なことだけシンプルに伝える技術が解説されています。

伊藤 羊一『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』
対策アクションプラン
- 伝えたいことを1分で話す練習をする
3-4. 原因4:応募先企業に関して勉強していない
4つめの原因は「応募先企業に関して勉強していない」ケースです。
1次面接では、「どの程度の意欲があるか」を見極めるために、応募先企業についての話題が振られることがよくあります。
ここで応募先企業について無知なことが露呈すると、一気に評価が下がって1次面接落ちとなりますので、注意してください。
対策としては、1次面接の前に次の4つには、再度目を通すようにしましょう。
- コーポレートサイトの企業案内ページ
- コーポレートサイトの新着情報
- 自分が応募した求人内容
- 企業が運営しているSNSアカウント
もちろん、これ以上の情報収集をする時間の余裕があれば理想的です。
ですが、1次面接落ちを避けるためには、
「そんなことも知らないのに、本当に入社する意欲あるの?」
と疑われるような大失態をしないことがまず大切です。
そこでまずは、基本のキともいえる企業の情報を把握するように努めましょう。
対策アクションプラン
- 面接前の情報チェックで最低限の知識を身に付けておく
3-5. 原因5:印象を下げる質問をしている
5つめの原因は「印象を下げる質問をしている」ケースです。
1次面接で、自分から積極的に質問するスタイルの方は、気付かないうちに印象を下げる質問をしていないか、振り返ってみてください。
例えば、残業・賞与・昇給・福利厚生・ポジションなどの質問をしつこくすると、面接官に
「自分の権利ばかり主張する人だな」
と誤解されるリスクがあります。
面接で聞きたいことを質問するのは大切なことではありますが、まずは1次面接を突破してからでも、遅くはありません。
対策としては、面接官への質問のうち、自分の待遇・処遇に関するものは1〜2個以内にし、残りは2次面接以降に回しましょう。
対策アクションプラン
- 待遇・処遇に関する質問を1次面接でし過ぎない
4. 転職が決まらない原因と対策(3)「2次面接以降」で落ちる場合

最後に「2次面接以降で落ちてしまい転職が決まらない」というケースの原因と対策を解説します。
以下の5つの原因が考えられます。
▼ 2次面接以降で落ちてしまい転職が決まらない原因と対策
- 企業が求める経験やスキルが不足している
- 懸念を抱かれやすい経歴を持っている
- 年収や勤務地などの条件が合っていない
- 履歴書の写真の印象が悪い
- SNSなどで印象が良くない発信をしている
ひとつずつ見ていきましょう。
4-1. 原因1:役員面接になると緊張してしまう
1つめの原因は「役員面接になると緊張してしまう」ケースです。
2次面接・3次面接……と進んでいくと、面接官の役職が上がっていくことが多く、その雰囲気に飲まれてしまう人がいます。
もしあなたがそのタイプでしたら、まず知ってほしいのは、みんな緊張しているということです。
面接官からすれば、応募者がある程度、緊張していることは織り込み済みで、そのうえで評価をしますので安心しましょう。
さらに緊張をほぐすためには、2つの要素が重要になります。「慣れ」と「準備」です。
残念ながら何度か面接落ちを経験したとしても、繰り返すうちに必ず慣れていきます。糧としましょう。
加えて、事前に準備をしっかり行うことが、当日の自信を生み出し、緊張を和らげてくれます。
対策アクションプラン
- ある程度の緊張はあって当たり前と割り切る
- 面接を繰り返して自分を慣らしていく
- 準備をしっかりして自信を持つ
4-2. 原因2:キャリアプランを描けていない
2つめの原因は「キャリアプランを描けていない」ケースです。
2次面接以降になると、あなた自身がいま持っているスキルや経歴といった過去の話から、「あなたがこれからどのように仕事人生を生きていくのか」という未来の話に焦点が当てられることが多くあります。
キャリアプランを描けていないと2次面接以降で有意義な話ができず、評価が下がる原因となります。
特に、その会社に入社したら自分はどんな仕事をしていきたいのか、その先には何を目指しているのか、意気揚々と話せる状態であることが大切です。
これができると内定を取りやすくなりますので、ぜひ押さえておきましょう。
具体的にキャリアプランを描く方法については、以下の記事で解説していますので参考にしてみてください。
対策アクションプラン
- キャリアプランを描いて面接で意気揚々と語れるようにする
4-3. 原因3:熱意や志望動機を語るのが苦手
3つめの原因は「熱意や志望動機を語るのが苦手」なケースです。
特に最終の社長面接では「愛社精神を発揮して、会社に貢献してくれる人物かどうか」が重要な指標となることが多くあります。
内に秘めた熱意はあっても、それを感情を込めて表現するのが苦手な人にとっては、不利な状況です。
あるいは、転職活動でたくさんの企業の面接を受けていて、さまざまな企業の志望動機が混ざって混乱している状況の人は、話しているうちにつじつまが合わなくなるので要注意です。
まず基本の対策としては、熱意や志望動機をどのように話すか、事前にシミュレーションして練習しておきましょう。当日忘れないように、要点はノートにメモしておくと安心です。
加えて、本気で内定を勝ち取りたい企業の面接では、熱意を行動で示すことをおすすめします。
例を挙げれば、面接の当日までに実際に入社したら提供した仕事の一部を準備して持参する方法があります。
例えば、あなたがデザイナーに応募しているとしたら、「自分だったら、こんな風にデザインする」というデザイン案を制作して持参するのです。
商品開発に応募しているなら新商品のアイデア、営業職なら自分の描く営業戦略案……と、形で見せることができれば、たとえ口下手な人であっても強い熱意が伝わります。
対策アクションプラン
- 熱意や志望動機の伝え方を事前に練習する
- 熱意を行動で示す
4-4. 原因4:踏み込んだ質問・想定外の質問に対応できない
4つめの原因は「踏み込んだ質問・想定外の質問に対応できない」ケースです。
2次面接以降になると、1次面接とは違い、踏み込んだ質問や想定外の質問をされるケースが増えてきます。
なかには、わざと嫌な質問をしたり、否定的な態度を取ったりする面接官もいます(いわゆる圧迫面接と呼ばれるものです)。
大切なのは、ひるまない・動揺しない・感情的にならないことです。
面接官は、あなたがどんな返しをしてくるのか試しているだけなので、決して真に受けないでください。
具体的な対策としては、2つのやり方があります。
1つめは、できる限り多くの質問を予想して、回答を事前に準備しておく方法です。
2つめは、逆に質問の予想や回答の暗記は一切やめ、その場で本当に思ったことを答えると腹をくくる方法です。
どちらが合っているかは、人によりますので、自分に合うほうを選んでください。
入念な準備によって安心できる人は1つめの方法を、逆に回答を暗記すると忘れたときにパニックになりやすい人は2つめの方法がおすすめです。
対策アクションプラン
- できる限り多くの質問を予想して回答を事前に準備しておく
または - あえて準備はせずにその場で本当に思ったことを答える
4-5. 原因5:説得力と信頼性で競り負けている
5つめの原因は「説得力と信頼性で競り負けている」ケースです。
このケースは「毎回いいところまで行くんだけれど落ちてしまう」という方に多い原因です。
転職活動では、ほかの応募者と比較検討され、自分が勝つ必要があります。
最後の最後で、ライバルの応募者に競り負けてしまう人は、説得力と信頼性がいま一歩足りないのです。
結局のところ、面接でのやり取りは、言葉のうえでのやり取りでしかありません。
企業にとっては「実際に入社してどうかは、採用してみないことにはわからない」のが現実です。そこで、より説得力があり信頼できる人を採用することになります。
説得力と信頼性を高める対策としては、以下を意識してみてください。
▼ 説得力と信頼性を高めるエッセンス
- 相手の企業のニーズや利益を常に意識して話す
- 具体的な実績をできるだけ提示する(持参できる資料は持参する)
- 堂々と自信のある振る舞いをする
- 嘘はつかない
対策アクションプラン
- 説得力と信頼性を高めるエッセンスを実践する
5. 転職が決まらないとき頼りになる転職エージェント3選
ここまで転職が決まらない原因と対策をお伝えしましたが、対策をしてもなお転職が決まらないときには、転職活動のやり方そのものに問題があるのかもしれません。
今までのやり方で転職活動を続けるのはいったんストップして、今までと違うやり方で再チャレンジしましょう。
具体的におすすめなのは、転職活動のプロである転職エージェントのサービスを利用することです。
早く転職を決めるために必要なサポートやアドバイスが受けられるので、転職活動がスムーズになります。
特におすすめの転職エージェントを3つ、ご紹介しましょう。
5-1. リクルートエージェント

出典:リクルートエージェント
リクルートエージェントは業界最大手の転職エージェントで、転職事情に詳しいプロのキャリアアドバイザーからアドバイスを受けられるのが強みです。
一般の求人サイトには掲載されていない非公開求人が10万件以上あるため、登録だけでもしておくことをおすすめします。
転職書類の添削や面接対策などのサポートも充実しているので、転職活動に行き詰まってしまったときにも、頼りになる存在です。
5-2. マイナビエージェント

出典:マイナビエージェント
マイナビエージェントは、20代に信頼されている転職エージェントで、第二新卒や初めての転職の強い味方となります。
初めての転職活動にチャンレジしている転職初心者にとって、エージェントのキャリアアドバイザーのサポートは、心強いものがあります。親身に寄り添ったきめ細やかなサポートを得られるためです。
転職が決まらずに不安や疑問があるときには、どんどん質問してみましょう。的確なアドバイスをもらえます。
5-3. doda(デューダ)

出典:doda
dodaは正社員の仕事を中心に、さまざまな求人情報が掲載されている転職サイトですが、転職エージェントサービスも展開しています。
まずは自分で求人情報を検索して、途中でキャリアアドバイザーのサポートを得たいと思ったときには、エージェントサービスを利用できる点がユニークです。
もし、すでに前述のリクルートやマイナビのエージェントを利用していて、なかなか転職が決まらない場合には、dodaでチャレンジしてみましょう。
また別の視点から求人紹介やアドバイスが得られます。
6. 転職が決まらない焦り・不安・イライラでつらいあなたに伝えたいこと

最後に、転職が決まらない焦り・不安・イライラでつらい思いをしているあなたに伝えたいメッセージを届けします。
6-1. 焦っていると自信がなさそうに見えて逆効果
転職活動は不思議なもので、焦り出すとますます決まらなくなります。
なぜなら、その焦りが、面接時の言動や提出書類に書くコメントなどから、にじみ出てしまうためです。
この状況に陥ると、転職活動をがんばればがんばるほど空回りしてしまい、自信がどんどんなくなっていく悪循環に陥ります。
転職活動がスムーズにいかずに焦る気持ちは痛いほどわかりますが、いつか必ずあなたは内定を取ることができます。今は焦るのをやめて、ドンと大きく構えましょう。
「なんとかなる!」と自分に言い聞かせてあげてください。実際に必ずなんとかなりますし、そう信じることが、結局は転職活動を成功させる一番の近道になります。
6-2. リラックスして転職活動に取り組むために
「そうはいっても、ストレスが限界……」という方は、思い切って転職活動をいったん休みましょう。
自分の好きな場所に出かけ、おいしいものを食べて、リフレッシュしましょう。ちょっとした旅行に出掛けてもいいですね。
企業の採用担当者の視点から見れば、根詰めて思い悩み目の下にクマを作ってやつれている人よりも、さっぱりリフレッシュして顔色がよく元気そうな人のほうが、採用したくなるものなのです。
そんな自己管理も転職活動のうちと割り切って、程よく息抜きしながら転職活動に取り組んでいきましょう。
7. まとめ
転職が決まらない状況には、必ず原因があり、適切な対策をすればスムーズに転職が決まるようになります。
本文では以下の15の原因別に対策をご紹介しました。
▼ 「書類選考」で落ちる場合
- 企業が求める経験やスキルが不足している
- 懸念を抱かれやすい経歴を持っている
- 年収や勤務地などの条件が合っていない
- 履歴書の写真の印象が悪い
- SNSなどで印象が良くない発信をしている
▼ 「1次面接」で落ちる場合
- 基本のビジネスマナーができていない
- 第一印象が良くない
- 短時間でのコミュニケーションに合わない話し方をしている
- 応募先企業に関して勉強していない
- 印象を下げる質問をしている
▼ 「2次面接以降」で落ちる場合
- 役員面接になると緊張してしまう
- キャリアプランを描けていない
- 熱意や志望動機を語るのが苦手
- 踏み込んだ質問・想定外の質問に対応できない
- 説得力と信頼性で競り負けている
行き詰まりを感じたときには、無理してがんばり続けるのはやめて、程よくリフレッシュすることも大切です。
同時に、転職エージェントを利用することで新たな視点からアドバイスを得ることができ、選考を通過できる確率が上がります。
▼ おすすめの転職エージェント
| 名称 | 特徴 |
| リクルートエージェント | 業界最大手の転職エージェントでキャリアアドバイザーから応募書類の書き方や面接対策などのアドバイスを受けられる |
| マイナビエージェント | 20代の支持率が高い転職エージェントで第二新卒の転職や初めての転職におすすめ |
| doda | 大手・優良企業を中心に豊富な求人情報から最適な求人を求人検索できるほか、エージェントサービスも利用できる |
ぜひ利用できるものは賢く利用して、転職が決まらない状況を打破していきましょう。ここまでお読みいただいたあなたなら、ゴールはすぐそこまで見えています。




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