
「転職しようかと思っているけど、こんな理由で転職していいのかな…」
「自分と同じ理由で転職している人っているんだろうか?」
転職を考えている人の中には、自分のきっかけが正当なものなのかが分からず、不安になっている人もいるかと思います。自分が転職したい理由が、社会的には些細な事である場合には特に不安になるかもしれません。
実際には、どんな理由でも転職のきっかけになることはあります。その傾向には、大きく分けて以下の6つのパターンがあります。

これらの6つのパターンの中に、それぞれいくつもの具体的な例が存在しています。また、このほかにも年齢によって転職のきっかけの傾向が変わります。
他の人の転職のきっかけを知る事は、転職に対する自分の意欲や方向性を決めるのに大きく役立ちます。自分が本当に転職すべきかどうかを、様々な視点から検討できるからです。
そこでこの記事では、以下の3つの項目を中心に解説していきます。
- 転職のきっかけ23選
- 年代別の転職のきっかけの傾向
- 転職を考える時の判断基準
この記事を読むことで、人生の一大事である転職について、それぞれの考えが具体的に固まっていく事と思います。
目次
1. 仕事内容による転職のきっかけ9選

まずは「仕事内容による退職のきっかけ10選」を紹介していきます。
1-1. 仕事にやりがいがない
「このまま一生この仕事でいいのかなあ…」など、仕事にやりがいがないことがきっかけで転職を考える人は非常に多いです。仕事を楽しく続けるために、やりがいは重要な要素の一つだからです。
せっかくならやりがいのある仕事をしたいと考えるのは、ごく自然なことでしょう。
また「仕事にやりがいがない」と考えている人の多くが「その他に特にこの仕事に大きな問題を抱えているわけではない」というのも特徴です。
大きな問題を抱えているうえ仕事にやりがいがないのであれば、悩むことなく転職に踏み出す事が多いのが実情です。そうではない方が「今辞めてしまっていいのだろうか…」と不安になるケースが多いのです。
1-2. 仕事のノルマがキツイ
主に営業職や販売職にありがちな転職のきっかけが「仕事のノルマがキツイ」ということです。
仕事を続けていくうえで数字を取らなければならないのに取れない、という状況はストレスになります。また、数字を取れないことを理由に上司から叱咤されるなどがあれば、ますますストレスがたまりやすい状況となります。
1-3. 会社や業界の将来性が不安
会社が傾いていたり、業界自体が伸び悩んでいるなどのきっかけで転職を考える方も少なくありません。現段階では問題なく働けていても、将来的に業績悪化が進んでしまうと様々な不安点が出てくるからです。
- 給料が減る可能性がある
- ボーナスや退職金が減る、または無くなる可能性がある
- リストラの対象になる可能性がある
- 同僚や上司のリストラによって、過重労働の可能性が出てくる
今後業績上昇の見込めない企業で働き続ける事は、転職したいと考える大きな理由の一つです。
1-4. 転勤したくない
転勤を希望していないのに転勤になってしまったり、転勤回数があまりにも多い場合などには転職のきっかけとなってしまう場合があります。
転勤するには引っ越しや環境の変化に対応する必要があるため、場合によっては大きなストレスになりかねません。慣れ親しんだ職場を離れ新しい環境に飛び込む事に、不安があるのは当然の事です。
1-5. 昇進が望めない
- もともと昇進できないシステムの会社にいる
- 昇進を目指したけど、望めそうもない
以上のような事情が転職のきっかけとなる場合は多いでしょう。昇進はキャリアアップの大きな目安の一つです。
昇進は会社での立場の変化だけでなく、給与面などでも影響が出てきます。昇進が望めない場合は、キャリアアップを目指す指針がなく、モチベーションが下がってしまうケースも少なくありません。
1-6. 会社の経営方針に疑問がある
会社の経営方針に疑問を持って転職を考える方も少なくありません。
- 開発している商品の品質が悪い
- 無駄な会議や書類作成が多くて効率が悪い
- お客様第一主義的過ぎて、社員を大事にしていない
以上のように、その具体例は多岐に渡ります。
これらの理由で転職を考えている場合、他に明確な転職理由がない限りはなかなか転職に踏み出し辛い一面もあります。「目をつぶれば我慢できない事もない」ということも多いからです。
腑に落ちない気持ちを抱えながら、ズルズルと転職に踏み切れず仕事を続けている方も多いでしょう。
1-7. 人事異動で希望しない部署に配属された
人事異動は、それまで築いてきた人間関係やキャリアが大きく一新されます。人事異動が理由で転職を考え始める人も少なくないでしょう。
「せっかく好きな仕事してたのに、営業なんて自信ない…」
「異動先の上司とウマが合わない」
など、特にもともとの部署で満足して働いていた場合に不満を持ちやすくなる傾向があります。
1-8. 満員電車に乗りたくない
「満員電車に乗るのが嫌!」という転職理由は、一昔前までは甘いと一蹴されていた意見かもしれません。電車に乗って会社に出勤するのが当たり前で、他の働き方が選択肢に上がることはありませんでした。
しかし近年は新型コロナウィルスの影響もあって、在宅でも仕事ができる環境が整った企業も増えてきました。つまり「満員電車に乗らなくても働ける」という選択肢が増えたのです。
そのため「テレワーク出来る仕事に転職したい」と考える人も増加傾向にあります。
1-9. 接待や飲み会など、仕事付き合いが面倒
接待や飲み会などの付き合いが面倒、というのも転職のきっかけの一つに数えられます。基本的にそれらは業務時間外に行われる事が多いため、ストレスと感じる人は少なくありません。
ただし、取引先への接待の場合は業務の一環としてみられる事もあり、条件によっては残業代を請求することも可能です。残業なしでの接待にストレスを感じている人は、残業代を請求できないか調べてみると良いでしょう。
一方で、上司や同僚との飲み会は業務時間外に行われます。「好きな相手でもない上司や同僚との飲み会は時間の無駄」と思っていても、そういった飲み会を断ることは簡単ではありません。結果的に、ストレスを感じて転職を考えてしまうのです。
2. 人間関係による転職のきっかけ2選

「人間関係」も転職のきっかけとなる大きな要因の一つです。ここでは、「人間関係」にかかわる、転職のきっかけを紹介していきます。
2-1. 上司や同僚と合わない
仕事は基本的には一人でするものではなく、同僚や上司と進めるもの。そのため、職場の人間関係でストレスを抱える人は非常に多いのが現状です。
人間関係の難しいところは、自分の頑張りで解決できるとは限らないところ。どれだけ仕事を頑張ったり仲良くできるよう務めても、必ずしも解決できるとは限りません。むしろ、人間関係の不満は解決できないことのほうが多いと言ってもいいかもしれません。
また、人間関係の不満に関しては、転職によって必ず解決できるという性質でもないのが難しいところです。
2-2. ハラスメントを受けている
何らかのハラスメントを受けているために転職を考えるケースも、残念ながら存在します。転職を考えるほどのハラスメントを受けている場合、心身に支障をきたしている場合も考えられます。
ハラスメントを受けている場合の解決策
何らかのハラスメントを受けている場合は、なるべく早く対策しましょう。検討するべきなのは主に以下の2点です。
- すぐに転職活動を開始する
- 改善を試みる
すでに心身に支障をきたしている場合は、すぐに転職活動を始めましょう。タイミングを失うと、症状が悪化してしまう可能性もあります。
改善できそうな場合は、信頼できる上司や会社の相談窓口に相談してみるのもいいかもしれません。場合によっては加害者の異動などで解決する場合もあります。
ただし、誰も力になってくれない事も考えられます。その場合は直ちに転職活動を開始しましょう。
3. 勤務時間や休日による転職のきっかけ3選

この章では、勤務時間や休日、有給などがきっかけで転職を考えるケースを3つ紹介していきます。
3-1. 残業や休日出勤が多い、年間休日が少ない
残業や休日出勤が多かったり、年間休日が少ないなどがきっかけで転職を考え始める人も多いのではないでしょうか。
自分のライフスタイルや働き方によっては、残業や休日出勤が負担になるケースは少なくありません。残業が100時間を超えるようなものだと特にストレスは重くなります。
「働きがい研究所」が約6万8000人の社員に取ったアンケートによると、月間の残業時間が20~40時間(1日約1~2時間)の人が全体の41.2%であるとの結果が出ています。

月間で100時間以上あると答える回答者も12.9%と、決して少ないとは言えません。
ただし、何時間の残業が苦になるのかは人ぞれぞれのため、自分が苦痛に思っているのが正当かどうかは判断し辛い事もあります。
3-2. 勤務時間が不規則
シフト制などで勤務時間が不規則な場合は、それがきっかけで転職を考える方も多いでしょう。不規則な勤務時間は、以下のような面で弊害が起こることがあります。
- 食事や睡眠時間が不規則になるため、体調管理がしづらい
- 土日祝日の出勤がある場合、友人と予定が合わない
- 休みが取りづらい・申請しても通らないことがある
勤務時間が不規則だと、様々な事が理由でストレスと感じることがあり、最悪の場合は体調を崩してしまう場合も考えられます。
3-3. 有給休暇など法定休暇が取れない
「有給休暇が取れないから、転職したい」と考える人も、残念ながら少なくありません。有給休暇取得は法律で定められてはいますが、現状でも取得できない事があるからです。
エクスペディアが世界19か国で調査した有給休暇の取得率のデータによると、日本の取得率は19か国中最下位との結果となっています。
本来、従業員が有給休暇を取得する権利は、労働基準法39条により認められています。育児休暇(同法第65条)など、有給休暇以外の法定休暇にも同じことが言えます。とはいえ、現状では有給休暇を取得できないケースは少なくありません。
有給休暇などの法定休暇が取れない時の注意点
これらを習得したいのに断られた場合、上司に掛け合ったり、社内の相談窓口に相談しても解決されなければ、労働局・労働基準監督署に報告するのも一つの方法です。
有給休暇だけが転職をしたいきっかけであるならば、解決を目指すことをおすすめします。他にも理由がある場合は、転職を視野に入れてもいいかもしれません。
4. 給与や評価による転職のきっかけ3選

働く上で給与は最も重要な要素の一つです。給与が転職のきっかけになることは少なくありません。
ここからは、給与や評価による転職のきっかけ4選を解説していきます。
4-1. 給料が低い、下がった
給与に不満があり転職を考える人は非常に多いでしょう。
転職・求人情報サイトdodaが調査し、2020年12月に発表した年代別の平均年収は以下の通りです。

上のデータによると、年代や性別によっても平均年収に差が出ることが分かります。
とはいえ、どのくらいの給与で不満を感じているか、基準は人それぞれとも言えます。
- 首都圏や都市部で生活するなど、出費が嵩む
- そもそも、給料が低すぎる
- 将来のためにもっと多く稼ぎたい
- 生活水準を上げたい
一言に給与といっても人それぞれ環境が違うため、どのくらいの水準で満足できるかは一概に言えません。
4-2. 正当に評価されていないと感じる
「仕事で大きな成果を上げたのに、ボーナスなどの給料に全く反映されない」など、自分の頑張りや成果が正当に評価されていないと感じる場合は、転職を考え始める人は少なくないかもしれません。
どんなに充実した仕事をして成果を上げていても、それが給与など反映されない場合、人は「自分は評価されていない」と感じてしまいがちです。逆に「頑張っても給料が上がらないのであれば頑張る必要がないな」と思ってしまう人もいるかもしれません。
頑張りが給与に反映されるかどうかは、働く人にとってはモチベーションを左右する重要な要素なのです。
4-3. ボーナスや退職金がない、または少ない
もともとボーナスも退職金もない、または少ない場合、やはり転職を考えるきっかけとなる場合があります。長い目で見ると、ボーナスや退職金が少ない場合、その事が不安材料になるのは当然です。
ボーナスや退職金がないと分かったうえで就職したとしても、環境が変わったり、友人と比べることで待遇の悪さに気づくなど、転職を考え始める例は少なくありません。
ただし企業によっては、ボーナスや退職金を払わない代わりに基本給を高く設定している、といった場合もあります。
4. プライベートによる転職のきっかけ4選

転職の理由は、今の仕事にかかわることだけとは限りません。
ここからは、プライベートな事が理由で転職したいと思ったきっかけを解説していきます。
4-1. 他にやりたい仕事ができた
スキルアップやキャリアチェンジなどポジティブな理由で転職をしたいと考える人も多いでしょう。こういった理由で転職する場合、以下のような理由で面接官に好印象を与える可能性があります。
- キャリアプランが明確である
- 出来る事と出来ない事がはっきりしている
- 身に着けたいスキルや経験がある
特に20代など若い世代は、年齢の面で転職に対しアドバンテージがあると捉え、スキルアップなどを理由に転職する人が多いのが実情です。
4-2. 独立や起業を考えている
「独立や起業したいため、今の仕事を辞めたい」という人も多いかと思います。
近年、ネットビジネスやクラウドソーシングなどの普及により、起業したりフリーランスで働くハードルが以前より下がったことが理由の一つに挙げられます。
4-3. 体調不良
体調不良が原因で、止むを得ず転職を余儀なくされるケースもあります。
- 立ち仕事をしていて、腰痛持ちになってしまった。
- 体を動かす仕事で、膝を痛めてしまった。
- 働きすぎて過労になってしまった。
- ストレスがかかりすぎて、うつ病になってしまった。
体調不良になる原因は様々ですが、体調が良くならない限り転職は止むをえない状況があります。
4-4. 家庭環境の変化
家庭環境の変化によって転職する必要が出る場合もあります。介護や看病、育児など仕事に影響する内容でこれまでの仕事が続けられなくあるケースなどがあげられます。
家庭環境の変化は、労働時間や休日だけではなく勤務地などにも影響が出る事もあるため、転職につながる場合が少なくありません。
5. 女性ならではの転職のきっかけ2選

働く女性は、男性とはまた違った理由がきっかけで転職を考える場合もあります。ここからは女性ならではの転職のきっかけを解説していきます。
5-1. 結婚、出産、育児など環境の変化
結婚や出産、育児などによって転職を考える女性は少なくありません。
- 結婚をするので、負担の少ない仕事に転職したい
- 時短制度のある仕事に転職したい
- 育児休暇が認められない、または申請し辛い
これらの理由で転職を考える女性は多いです。家事や育児との両立を考えると、残業の多い仕事を続けるのが困難なため転職に踏み切るケースです。
ただし、「育児休暇が認められない」事を理由に転職を考えているとしたら、少し注意が必要です。
育児休暇が認められない場合の対策
育児休暇は有給休暇と同様、取得する事が権利として認められています。
まずは会社にその旨としっかりと伝え、それでも解決しない場合はやはり労働局・労働基準監督署に相談しましょう。
5-2. 女性がキャリアアップできない職場
年功序列や性別序列など古い価値観を捨てられない企業で働いている女性は、昇進などがしづらく、なかなかキャリアアップできないといったケースがあります。そうした場合、女性が働きやすい職場に転職を考える方は非常に多いです。
転職エージェント、株式会社MAPが2019年に2,350名の女性に取ったアンケートの統計によると、女性が転職先に求めhiる条件として第1位に挙げられたのは「仕事のやりがい」となっています。

仕事にやりがいを求めて転職をする女性が多いということは、キャリアアップなど仕事の面でやりがいを見つけづらい状況にある女性が多い、とも推測できます。
6. 年代別の転職のきっかけの傾向

転職のきっかけは、年齢によっても傾向が異なります。
ここからは、年代別で転職のきっかけの傾向を解説していきます。
6-1. 20代の転職のきっかけの傾向
ほとんどの人が20代から仕事を始めます。「働く」ということをまだ何も知らない20代は、働き始めてすぐに会社への不満や、他の仕事のやりがいを見つけてしまうケースも少なくありません。
そのため、実は20代は他の年代に比べても転職する人が多いのです。
厚生労働省が2015年に行った調査によると、新卒の入社後3年以内の離職率は3割を超えていることが分かります。
【出典】新規学卒就職者の離職状況(平成 27年3月卒業者の状況)を公表します:厚生労働省
また、株式会社ビズヒッツが2020年に行ったアンケートの統計によると、20代初めて転職した男女554名の転職理由は以下の通りとなりました。
| 20代の転職理由 | 人数 | |
| 1位 | 待遇・労働環境への不満 | 175 |
| 2位 | 人間関係 | 97 |
| 3位 | 仕事が合わない/望んだ仕事ではない | 96 |
| 4位 | スキルアップ/新しい仕事への挑戦 | 84 |
注目すべきは、1位の「待遇・労働環境への不満」が2位、3位を大きく引き離し圧倒的多数を獲得している点です。
初めて社会に出て働き始める20代は、様々な面で会社に期待を寄せる傾向にあります。一方で、その期待と現実が食い違う状況になってしまったときに、転職意欲が沸いてくるのです。
20代の場合は特に、待遇や労働環境への不満が最も転職の原動力になってしまう傾向にあります。
20代で転職は早いという考え方もありますが、20代の若さがあるから転職しやすいというのも事実です。とはいえ、きちんとキャリアを積み重ねていかなければ、長く働ける仕事を探し辛くなるというデメリットもあります。
6-2. 30代の転職のきっかけの傾向
ある程度実績やキャリアを積み、責任のある仕事についている方も多い30代。
- 今までの経験を生かしつつ、よりキャリアアップできる仕事がしたい
- 経験を積んだからこそ、会社の将来に不安を持つようになった
- 様々な役職や経験を積んだが、評価されていないように感じる
これらのように、実績を積みながらもさらなるステージへのステップアップを求めて転職する人が多くなります。
30代といえば、年齢的には20代での転職よりはハードルが上がる可能性があります。とはいえ、20代にはないマネジメント力などの経験値があれば即戦力として採用される可能性も上がってくるでしょう。
6-3. 40代の転職のきっかけの傾向
40代での転職には年齢的なリスクが付きまといます。年齢的に成熟した40代を採用する企業は少なくなってくるからです。
そのため、40代での転職を決意するきっかけは、30代までとは少々変わってくるのが現状です。
- 昇進に失敗し、労働条件が良くない
- 体調を崩してしまった
- 会社都合の早期退職
- 介護や病気など、家族の事情
様々な要因により止むを得ず転職する必要が出てきた、といったきっかけが多いのが40代の転職です。転職のハードルが高くなるとはいえ、マネジメント力やスキル、経験をしっかりアピールすることができれば可能性は高まります。
7. 本当に転職すべき?迷ったら考える判断基準

ここまで紹介した転職のきっかけの中に、あなたが抱えている悩みや転職をしたい理由はあったでしょうか?
もし転職したい気持ちを持っていても、まだ「本当に自分は転職してもいいのか?」と不安に思っているかもしれません。
冒頭でも言及した通り、転職は人生を左右する一大イベントなので「失敗したくない!」と考えるのが当然です。
もしまだ転職を決めかねているのであれば、以下の判断基準を軸に検討してみましょう。
転職すべきか迷ったときに考える判断基準
- 今までのキャリアを無駄にしないか
- 転職する事で問題が解決するかどうか
- 転職のメリットがデメリットを上回っているか
- 転職すべき企業または業界か
- 客観的に見ても転職すべきか
ここからは、これらに関して一つずつ解説していきます。
7-1. 今までのキャリアを無駄にしないか
転職するということは、これまで積み上げてきたキャリアを無駄にしてしまう可能性がある、ということを理解する必要があります。
なぜなら、転職先で必ずしも前職のキャリアや経験が生かせるとは限らないからです。
例えば最初は雑務のような仕事しか任されておらず、だんだんと責任のある仕事を任され始めた段階で転職してしまった場合。
自分としては新しい職場である程度責任のある仕事を任されるはずだと思っていても、また雑務から始めなければならない、といった事もあるかもしれません。
もちろん、明確な経験やスキルがある場合はその限りではありません。しかし、せっかく積み上げたものを無駄にしてしまう可能性もゼロでは無い事を理解して転職活動に臨みましょう。
7-2. 転職する事で問題が解決するかどうか
あなたが転職したい理由は、転職すれば必ず解決するのでしょうか?
転職したい理由によっては、転職したからと言って解決するとは限らない問題もあります。たとえば、人間関係でのトラブル。
上司や同僚とうまくいっていなかったり、仕事上の付き合いが面倒、といった理由で転職を考えている場合は要注意です。そういった事が理由の場合は転職したからと言って解決するとは限らりません。
転職先に、やはり人間的に合わない人がいることも多いですし、仕事上の付き合いのない職場かどうかは入社してみないとわかりません。
転職しても問題が解決しなかった場合、転職を繰り返すことにもなりかねません。割り切って働いていくか、異動を申し出たり、人と付き合わなくていい転職先を見つけるなど工夫が必要かもしれません。
ただし、何かしらのハラスメントを受けている場合はその限りではありません。転職先の環境を心配するよりも、まずは現状を打開することを優先する必要があります。
7-3. 転職のメリットがデメリットを上回っているか
悩んでいる時には、転職するメリットがデメリットを上回っているかを考えてみましょう。
まず、今の仕事のメリットとデメリットを書き出してみてください。頭の中で転職すべきかどうか悩んでいても情報が整理できず、解決に至らない可能性があるため、この方法はおすすめです。
書き出す項目は以下を参考にしてみてください。
- 仕事内容
- 人間関係
- 勤務時間や休日などの労働条件
- 給与などの待遇
- 会社や業界の将来性
これらのメリット・デメリットを書き出したうえで、自分が何を求めているのか整理してみましょう。
7-4. 転職すべき企業または業界か
転職しようと思っている企業または業界が、将来性や評判など様々な面において本当に転職すべき要素を持っているか、しっかりと調べる必要があります。
業界によっては今後の業績が悪化する可能性が高かったり、逆に、世間の印象とは違った見解が出てくる可能性もあります。
現段階で業界や企業の将来性を見極めるのは難しいことではありますが、調べてみることで今まで知らなかった事実が見えてくる可能性もあります。
また、将来性だけでなく企業理念や待遇面、評判なども詳しく調べてみましょう。ホワイトだと思っていたら、実はブラック企業だった、ということもなきにしもあらずです。
具体的には、主に以下の項目について調べてみましょう。
- 業界・企業の将来性
- 企業の評判
- 企業理念に共感できるか
- 待遇面
企業の情報を集める事は転職成功の大きなカギとなります。
7-5. 客観的に見ても転職すべきか
ここまで様々な分析や検討を重ねた上でまだ転職を悩んでいるのであれば、信頼できる第三者に相談してみるのもおすすめです。
友人や家族に相談するのもいいのですが、出来れば転職先や今の業界を知っている人に相談してみましょう。転職を成功させた職場の先輩や、大学時代の同期などがいれば理想的です。
8. 悩んだらまずはプロに相談してみよう!
身近に信頼して相談できる方がいないのであれば、プロに相談してることをおすすめします。
転職のきっかけは人それぞれで、スキルや経験、性別や年齢によって成功するかどうかもまちまちです。転職すべきかどうか分からない段階であっても、転職エージェントに相談してみる事は自分のキャリアを見直す意味でもとても有意義です。
転職エージェントはただ自分が希望した転職先を見つけるだけが仕事ではありません。希望やプランをきちんとヒアリングし、自分に合ったキャリアプランに導いてくれるのです。転職エージェントに相談することで、自分も知らなかった市場価値に気づく事ができるかもしれません。
転職エージェントは何社でも登録できます。気になるエージェント数社に登録し、キャリアアドバイザーに相談しながら転職について検討することをおすすめします。
おすすめの転職エージェントは以下の通りです。
| 名称 | 特徴 |
| リクルートエージェント | 業界最大手の転職エージェントでキャリアアドバイザーから応募書類の書き方や面接対策などのアドバイスを受けられる |
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| doda | 大手・優良企業を中心に豊富な求人情報から最適な求人を求人検索でき転職エージェントサービスも展開している |
8-1. リクルートエージェント

リクルートエージェントは公開求人数と非公開求人数を合わせると業界最多。日本最大級の転職エージェントです。経験豊富な転職エージェントが幅広い求人の中から自分に合った転職先を見出し、成功へのアシストをしてくれます。
書類の添削や面接対策も充実しているため、転職活動に不安のある方も安心して相談できるのが特徴です。
幅広い職種や年代に対応しているため、転職に迷ったら、まずはリクルートエージェントに登録することをおすすめします。
8-2. doda

dodaも日本最大級のエージェントです。dodaだけに限定されたオリジナル求人を含む10万件以上の求人からキャリアのアドバイスをしてくれます。
また、専門アドバイザーがいる事もdodaの魅力です。特定の業種専門のキャリアアドバイザーを擁する為、手厚いサポートを受けることができます。
8-3. マイナビエージェント

マイナビエージェントは、主に20~30代の若い世代の転職に強い転職エージェントです。20代に信頼されている転職エージェントNo.1の実績があり、初めての転職でも安心して利用できるのが特徴です。
リクルートエージェントやdodaとともに、確実に登録しておきたい転職エージェントです。
9.まとめ
以上、パターン別の転職のきっかけと転職すべきか悩んだ時の判断基準を解説してきました。
- 転職のきっかけは仕事内容、人間関係など様々なパターンがある
- 転職のきっかけの傾向は性別や年齢によっても違う
- 転職に迷ったら、判断基準をしっかりと確認して検討する
- 悩んだら転職エージェントに相談する
転職のきっかけは人それぞれです。どんなに些細な事であっても転職を考える事に不思議はありません。
問題は、転職に踏み切る為にどのような判断が必要かということ。転職を決断することは、人生を大きく変える出来事だからです。
皆さんのキャリアが輝かしいものになるよう願っています!




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