仕事に行きたくないときの7つの対処法!今すぐ気持ちが楽になる

仕事に行きたくないときの7つの対処法!今すぐ気持ちが楽になる

「仕事に行きたくない」という気持ちを抱えながら仕事をするのは、本当につらいものです。

あなた自身、仕事を休みたい気持ちを我慢しながら、ギリギリの線でがんばっているのではないでしょうか。

しかし、このまま耐え続けることが最善の方法とは限りません。

なぜなら、あなたが仕事に行きたくないと感じるのは甘えではなく、あなたにそう感じさせる何らかの原因があるからです。

本記事では、仕事に行きたくない原因から解決し、楽しく仕事できる環境を手にするための「仕事に行きたくない気持ちをラクにする方法」を解説します。

本記事のポイント

  • あなたが仕事に行きたくない本当の原因がわかる
  • 仕事に行きたくない原因を解消する対処法を解説
  • やってはいけないNG行動も紹介

「仕事に行きたくない気持ちが募ってどうしようもない」
「苦しい気持ちが和らぐ方法を知りたい」

…という方におすすめの内容となっています。

この解説を最後までお読みいただければ、あなたは「仕事に行きたくない気持ちの裏側に隠れた、真の原因」に気付き、適切な対処法を実践できるようになります。いま抱えているつらい気持ちが、スーッとラクになるはずです。

ではさっそく、解説を始めましょう。

1. 仕事に行きたくないのは甘えではない

仕事に行きたくないのは甘えではない

「仕事に行きたくない」という気持ちが湧き上がったとき、あなたにまず知っておいてほしいのは、仕事に行きたくないのは決して甘えではないということです。

あなたが仕事に行きたくないと感じるなら、それ相応の原因が必ずあります。

その原因を探ることなく、

「仕事に行きたくない自分は甘えている」
「他の人はがんばっているのに、どうして自分はダメなんだろう」

などと、自分を責めるのは今すぐやめましょう。

実際、およそ7割もの人が「会社に行きたくない」と思っているという調査データがあります。

会社に行きたくないデータ

出典:マイナビニュース

「多くの人が自分と同じように、仕事に行きたくないと感じている」と思えば、少しは気が楽になるのではないでしょうか。

繰り返しますが、仕事に行きたくないのは、あなたが弱いからでも甘えているからでもありません。まずは「なぜ仕事に行きたくないのか」、その原因を探っていきましょう。

2. あなたが仕事に行きたくない本当の原因とは?

あなたが仕事に行きたくない本当の原因とは?

あなたが仕事に行きたくない本当の原因を、7つの観点から解説します。

なお、原因に対しての対処法は、7つの原因を一通り解説したあとにまとめてご紹介します。

ここではまず「どんな原因によって仕事に行きたくない気持ちが出てくるのか」を把握しましょう。

あなた自身の状況と照らし合わせながら読み進めてください。

2-1. 肉体的・精神的に疲れている

1つめの原因は「肉体的・精神的に疲れている」ケースです。

仕事をすると、誰でも疲れが出てきます。疲労は「末梢疲労」と「中枢性疲労」に大きく分類できます。

簡単にいえば、末梢疲労は筋肉などの疲労(肉体な疲労)、中枢性疲労は脳の疲労(精神的な疲労)です。

脳の疲労である中枢性疲労では、長時間の考え事や精神的な緊張状態が続いたときに、脳の調整能力が十分に働かなくなって疲労を感じるようになります(参考:厚生労働省)。

まさに仕事は中枢性疲労を引き起こしやすく、加えて業務内容によっては肉体の疲労である末梢疲労も重なります。

肉体的・精神的に疲労が蓄積すると、体のメカニズムとして、脳や筋肉を休ませる方向へ体からサインが出ます。それが「仕事に行きたくない」という感覚です。

仕事に行きたくなくて「だるい・体が重い・動けない」という感覚は、「疲労が蓄積しています。休んでください」という体からのアラートといえます。

実際に、疲れが原因で「会社に行きたくない」と感じている人の声を見てみましょう。

▼ どんなときに「働きたくない」「会社に行きたくない」と思いますか?

  • 「働きすぎて疲れたとき」(46歳男性/東京都/IT関連技術職)
  • 「体が疲れているとき」(48歳女性/千葉県/販売・サービス関連)
  • 「疲れ切っているとき」(56歳男性/千葉県/技能工・運輸・設備関連)
  • 「ただただ 疲れているときです」(51歳男性/東京都/建築・土木関連技術職)
  • 「残業続きで疲れているときに、朝の起床時に仕事に行きたくないと思います」(48歳男性/埼玉県/その他・専業主婦等)

    出典:マイナビニュース

    もしあなたも共感できるようであれば、あなたの仕事に行きたくない原因は「肉体的・精神的な疲れ」である可能性が高いでしょう。

    2-2. 何らかの病気が隠れている

    2つめの原因は「何らかの病気が隠れている」ケースです。

    体調不良のときには、仕事に行きたくないと感じる人が多くいます。

    ▼ どんなときに「働きたくない」「会社に行きたくない」と思いますか?

    • 「ストレスが溜まりすぎて発散させてもすぐ次のストレスがくるので、最近は体調も崩しがちなので働きたくないです」(31歳女性/福岡県/事務・企画・経営関連)
    • 「体が不調だけれどもうこれ以上休むと他の人に迷惑がかかってしまうと思うときは辞めたいと思って行きたくないし、これ以上仕事を続けられるのかと思うようになり不安や焦りから働く意欲が削がれることがある」(59歳女性/埼玉県/専門サービス関連)

      出典:マイナビニュース

      自分自身で体調不良を自覚できていればまだ良いのですが、自覚できていない場合は注意が必要です。

      先ほど「仕事に行きたくないのは決して甘えではない」とお伝えしましたが、病気が隠れているにもかかわらず、「仕事に行きたくないのは甘えだ」と思い込んで、がんばり続けてしまう人がいます。

      あなたもそんな落とし穴に、はまっていないでしょうか。

      例えば、全身の倦怠感が出てくる場合の主な身体疾患として、高血圧や貧血、糖尿病、悪性腫瘍など様々なものがあります。

      あるいは、心の病気にかかっている可能性もあります。例えば、うつ病の症状のひとつに「鉛様麻痺」があります。これは体が鉛のように重く感じて、立ち上がるのにも苦労するほどの疲労感を覚える症状です。

      「仕事に行きたくない」という気持ちの裏には、ときに病気が隠れていることもあると、知っておきましょう。

      参考:厚生労働省

      2-3. 仕事量が多すぎる

      3つめの原因は「仕事量が多すぎる」ケースです。

      忙しすぎる職場に勤めている人・繁忙期の仕事量が多すぎる人は、仕事に行きたくないという気持ちを抱えやすくなります。

      ▼ どんなときに「働きたくない」「会社に行きたくない」と思いますか?

      • 「仕事が多すぎる」(34歳女性/神奈川県/その他・専業主婦等)
      • 「仕事がハードなため、正直休みたい」(38歳男性/東京都/専門サービス関連)
      • 「キャパシティが限界に達しているときに、さらに仕事が上乗せされたとき」(40歳男性/青森県/公共サービス関連)
      • 「毎日の業務が過酷でまったく自分に向いていないので、作業時間が苦痛でたまりません。家に帰ってきてからまた明日会社に行かなければならないのかと思うと突然、息苦しさを感じて憂鬱を通り越して激しい吐き気が続くようになり悩んでいます」(50歳男性/富山県/技能工・運輸・設備関連)
      • 「営業のノルマがきつい時とかは行きたくない」(53歳男性/神奈川県/営業関連)
      • 「夏場や冬場は現場が大変なので」(43歳女性/埼玉県/技能工・運輸・設備関連)
      • 「月末の目標日です」(39歳男性/千葉県/技能工・運輸・設備関連)
      • 「年度末で忙しいときは嫌だなぁと思います」(44歳女性/兵庫県/事務・企画・経営関連)

        出典:マイナビニュース

        忙しいと休養を取る時間が削られてしまい、肉体的な疲労が蓄積してしまいます。

        同時に、多忙でピリピリとした職場では心の余裕がなく、精神的な疲労も大きくなります。

        すると「2-1. 原因1:肉体的・精神的に疲れている」でご紹介したとおり、疲れを知らせるアラートが体から発信され、仕事に行きたくない状態に陥ってしまうというわけです。

        2-4. 仕事でミスやトラブルが起きている

        4つめの原因は「仕事でミスやトラブルが起きている」ケースです。

        例えば、「出勤すると上司に叱責される」「顧客からの激しいクレームに対応しなければならない」などの状況であれば、誰しも想像するだけで胃がキリキリと痛むでしょう。

        そのように苦痛な仕事に行きたくないと感じるのは、人として自然な反応です。実際、仕事がうまくいっていないときに仕事に行きたくないと感じる人の声を見てみましょう。

        ▼ どんなときに「働きたくない」「会社に行きたくない」と思いますか?

        • 「仕事で大きなミスをしたときに」(39歳男性/大阪府/技能工・運輸・設備関連)
        • 「トラブルを起こしたとき」(59歳男性/千葉県/営業関連)
        • 「お客さんから叱られるだろうと思う日」(48歳男性/栃木県/事務・企画・経営関連)
        • 「面倒な案件があるとき」(53歳男性/埼玉県/営業関連)
        • 「仕事で息詰まって何も手に付かない状況になってしまったとき」(32歳男性/千葉県/クリエイティブ関連)
        • 「鶴の一声でプロジェクトがひっくり返り、方々に調整を入れなくてはならないとき」(40歳男性/神奈川県/クリエイティブ関連)
        • 「上司ともめた次の日とか」(42歳男性/静岡県/販売・サービス関連)

          出典:マイナビニュース

          ミスやトラブルが一時的なものであれば良いのですが、慢性的に継続すると、仕事に行きたくない気持ちも慢性化しやすくなります。

          2-5. 適正に評価されない

          5つめの原因は「適正に評価されない」ケースです。

          一生懸命仕事をしても、報われなかったらやる気がなくなるのは当然のこと。職場で適正な評価を得られない状況が続けば、やりがいを失い、仕事に行きたくない気持ちが出てきます。

          ▼ どんなときに「働きたくない」「会社に行きたくない」と思いますか?

          • 「一生懸命仕事をしても評価されてないと感じるとき」(32歳女性/大阪府/事務・企画・経営関連)
          • 「給料と見合っていない」(35歳女性/兵庫県/事務・企画・経営関連)
          • 「自分の存在価値が感じられないとき」(49歳男性/群馬県/販売・サービス関連)
          • 「対人関係で自分が損すること」(31歳男性/大阪府/販売・サービス関連)
          • 「上司などに理不尽な処遇をされたとき」(48歳女性/東京都/営業関連)
          • 「会議の報告で、自分が悪いわけではないのに、責められているとき」(35歳男性/静岡県/メカト関連技術職)
          • 「業務の分担に不満がある場合」(57歳男性/埼玉県/IT関連技術職)
          • 「事務所に3人しかいないのに、一番下っ端の私には情報を伝達してくれないとき。その他たくさんあり過ぎです」(39歳女性/東京都/事務・企画・経営関連)

            出典:マイナビニュース

            私たちは、個人によって強さの差はあるものの、誰しもが「承認欲求」を持っています。

            承認欲求とはマズローの欲求5段階の第4段階にあるもので、簡単にいえば「人から認められたい」という欲求です。

            承認欲求

            出典:総務省

            職場で適正に評価されなければ、承認欲求が満たされないためストレスを感じ、仕事へのモチベーションが低下してしまいます。

            もしあなたが適正な評価を得られない状況で働いているのであれば、仕事に行きたくないのは、心理学的観点から見て当然といえるのです。

            2-6. 人間関係に問題がある/苦手な人がいる

            6つめの原因は「人間関係に問題がある/苦手な人がいる」ケースです。

            会社の雰囲気が悪い場合や、顔も見たくないほど嫌な人がいる場合、会社に行きたくないと感じやすくなります。

            この原因には、ひとつ特徴があります。この原因で仕事に行きたくないと感じている人は、

            「人間関係で仕事に行きたくない自分は甘えているのではないか」
            「嫌な人がいるから仕事に行きたくないなんて社会人失格だ」

            …といった自己嫌悪・自己批判に陥りやすいのです。

            しかし、20代から50代以上まで多くの人が、人間関係や嫌な人の問題で“仕事に行きたくない”と思っています。ぜひ「自分だけじゃない、みんな思うモノなんだ」と知ってください。

            具体的な声を見てみましょう。

            ▼ どんなときに「働きたくない」「会社に行きたくない」と思いますか?

            • 「今日も嫌いな人の顔を見なくてはいけないと思うとき」(44歳女性/大阪府/事務・企画・経営関連)
            • 「苦手な人と会う約束が有る日」(43歳男性/兵庫県/営業関連)
            • 「職場のメンバーと顔を合わせたくない」(40歳男性/神奈川県/事務・企画・経営関連)
            • 「同僚との会話が疲れる」(33歳男性/栃木県/IT関連技術職)
            • 「嫌いな上司がいる職場はとても耐えられないから」(34歳男性/滋賀県/クリエイティブ関連)
            • 「自分だけに厳しい先輩と同じ勤務のとき」(27歳女性/兵庫県/専門サービス関連)
            • 「仕事ができない人とチームを組まねばならぬとき」(53歳男性/香川県/技能工・運輸・設備関連)
            • 「パワハラがあったときは行きたくなかった」(36歳男性/福岡県/技能工・運輸・設備関連)
            • 「人間関係が停滞していたり、空気が淀んでいたりするときは行きたくないですね」(42歳男性/東京都/専門サービス関連)
            • 「上司からの陰口や悪口がひどいときは会社に行きたくないと思った。また、上司や同僚との人間関係がうまくいかないときも働きたくないと思った」(47歳男性/東京都/IT関連技術職)
            • 「みんな勝手過ぎ!」(52歳男性/長野県/IT関連技術職)
            • 「職場の雰囲気があまりよくないので、居心地が悪いので」(47歳男性/北海道/事務・企画・経営関連)

            出典:マイナビニュース

            職場の人間関係は、多くの人が抱える共通の悩みです。改めて、苦しんでいるのは自分だけではないこと、苦しむ自分が弱いわけではないことを認識しましょう。

            2-7. 生活サイクルが崩れている

            7つめの原因は「生活サイクルが崩れている」ケースです。

            これは長期休暇明けの“仕事に行きたくない”に多い原因で、理由は習慣が崩れることにあります。

            というのは、私たちの行動はある程度「習慣」によって、自動化されています。

            例えば、「寝る前にお風呂に入って歯を磨く」ことが習慣化されている人なら、いちいち考えたりやる気を出したりしなくても、自動的にその行動ができます。

            仕事に行くのも同じで、「朝起きて支度して仕事に行く」という行動が習慣化されているときは、自動的に毎日同じ行動を繰り返せるようになります。

            しかし、長期休暇などでこの習慣が崩れると、自動的に行動できる効力が失われますから、「仕事に行きたくない」となってしまうのです。

            実際、休み明けに仕事に行きたくないと感じる人は多くいます。

            ▼ どんなときに「働きたくない」「会社に行きたくない」と思いますか?

            • 「連休が明けての出勤時は仕事量が多くなるから」(39歳男性/大阪府/専門サービス関連)
            • 「日曜の夜に思います」(45歳男性/和歌山県/事務・企画・経営関連)
            • 「雨ふった月曜日の朝」(31歳男性/栃木県/その他技術職)
            • 「長期休暇明け」(41歳男性/岐阜県/事務・企画・経営関連)
            • 「長期休暇の翌日や月曜など、働くリズムになってない時」(34歳女性/新潟県/クリエイティブ関連)
            • 「休日の次の日の朝とか月曜日の朝などは特に何だか行くのが嫌だなと思います」(58歳男性/大阪府/専門サービス関連)

            出典:マイナビニュース

            今までは、休み明けに仕事に行きたくないと感じても、そのメカニズムまでは意識したことがなかったかもしれません。「習慣化」がカギを握っていることを、押さえておきましょう。

            3. 仕事に行きたくない原因を解消する7つの対処法

            仕事に行きたくない原因を解消する7つの対処法

            ここまででご紹介した「仕事に行きたくない原因」を踏まえつつ、解決するための対処法を7つ、ご紹介します。

            注意点として、仕事に行きたくない原因は、多くの場合ひとつではありません。複数の原因が重なり合っているケースがほとんどです。

            そのため、これからご紹介する対処法も、ひとつだけに取り組むのではなく、自分で取り組めそうなものをできるだけ多く実践するようにしてください。

            では、さっそく見ていきましょう。

            3-1. 勇気を持ってしっかり休む

            1つめの対処法は「勇気を持ってしっかり休む」です。

            特に以下の自覚症状がある方にとって、何よりも優先して取り組むべきは「休養」です。

            • 疲労感がある
            • 全身に倦怠感がある
            • 体がだるい・重い
            • 疲れが取れない

            前述のとおり、疲れている人が感じる“仕事に行きたくない”という感覚は、「疲労が蓄積しています。休んでください」という体からのアラートです。

            このアラートを無視して働き続ければ、心身の健康を損なうことになりかねません。

            「そうは言っても、なかなか休めない」と反論したくなった方は、いま一度「健康を犠牲にしてまでやるべき仕事は世の中にない」ことを肝に銘じましょう。

            同時に、「良い仕事をしたい」と思うのなら、「心身の健康を損なうことは最大のロスである」という事実に目を向けてください。疲れているのなら、勇気をもってしっかり休み、疲れを取ることが最大の効率化です。

            具体的には、有給休暇の利用や定時退社の徹底を通して、十分な休息や睡眠を取ることを心掛けてください。

            病的な疲労ではなく生理的な疲労であれば、休息・睡眠によって回復できます。結果、自然と「仕事に行きたくない」という気持ちが和らいでいくはずです。

            3-2. 医療機関を受診する

            2つめの対処法は「医療機関を受診する」です。

            十分な休息や睡眠を取っても全身の倦怠感や重だるさが続く場合には、背景に何らかの病気が隠れているかもしれません。

            自己判断せずに、早めに医療機関を受診しましょう。まずは、かかりつけの内科を受診し、血液検査や胃の検査などを通して、身体面に異常がないか確認します。

            身体面に異常がない場合には、精神科や心療内科などこころの病気に関する医療機関を紹介されるケースもあります。

            自分でも精神科や心療内科を探したいときには、厚生労働省の精神科・心療内科などの医療機関検索サイトが役立ちます。

            あなたが住んでいる地域の医療機関を探して、受診してみましょう。

            3-3. 上司に相談する

            3つめの対処法は「上司に相談する」です。

            「仕事に行きたくない」という気持ちをひとりで抱え込んでいても、状況は良くなりません。上司に相談してみましょう。

            「上司に相談なんて絶対にできない」
            「同期や先輩になら相談できるけど……」

            なんて声が聞こえてきそうですが、同期や先輩よりも有効なのが上司への相談です。

            というのは、会社には「安全配慮義務」といって、従業員が安全で健康に働けるように配慮する義務があるからです。

            もしあなたが、仕事による肉体的・精神的な疲労や長時間労働、ストレスの多い職場環境などが原因で仕事に行きたくない状況に陥っているのであれば、それを改善するのは上司の務めです。

            そして部下であるあなたは、自分の状況を上司に明確に報告することで、報告の義務を果たしましょう。

            「あえて言葉にしなくても、私の様子から察してほしい」という“察してちゃん”になるのではなく、口頭でハッキリと伝えることが大切です。

            仕事に行きたくない状況に陥っている原因や背景を上司に報告し、どのように改善できるか、相談しましょう。

            3-4. ストレスコーピングを行う

            4つめの対処法は「ストレスコーピングを行う」です。

            ストレスコーピングとは、“ストレスの要因(=ストレッサー)”にうまく対処しようとすることです。

            仕事量が多すぎる・苦手な人がいる・顧客からのクレームに対応しなければならないなど、ストレッサーを抱えている人は、うまくストレスコーピングする必要があります。

            ストレスコーピングは、大きく4つの種類に分けられます。

            1. ストレッサーに対するコーピング:原因そのものを取り除く
            2. 認知に対するコーピング:受け止め方を変える
            3. 反応に対するコーピング:ストレス反応を鎮める
            4. 社会的支援によるコーピング:人の力を借りて対処する

              ストレスコーピング

              出典:大阪府

              例えば「仕事量が多くて大変なときに上司から新しい仕事を頼まれた」という状況でのストレスコーピングのイメージは以下のとおりです。

              ストレスコーピングのイメージ

              普段から「ストレスコーピング」を意識して対処することで、仕事に行きたくないと感じるほどのストレスを和らげることができます。

              仕事のストレスの対処法について、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

              3-5. 仕事ができる人になる方法を実践する

              5つめの対処法は「仕事ができる人になる方法を実践する」です。

              仕事でミスやトラブルが続く状況を打破する、最も確実な方法は何かといえば、それは自分自身の仕事力を向上させることです。

              仕事力を身に付けて仕事ができる人になれば、ミスやトラブルが発生する回数が減りますし、発生したとしても、素早く解決できるようになります。

              仕事ができる人になるための方法は「仕事ができる人の10の特徴と誰でも“できる人”に生まれ変われる方法」にて解説していますが、実践すべきことを簡単にまとめると以下のとおりです。

              行動

              • すべてのレスポンスを早くする
              • 会議・打ち合わせの時間を半分にする
              • 最後までやり抜く

              スキルアップ

              • ロジカル・シンキングを学ぶ
              • フレームワークを叩き込む
              • 目的思考を身に付ける
              • 何でも数字で考える
              • 視点・視野・視座を鍛える

              マインド

              • 「自分=できる人」のマインドセットで仕事する
              • セルフストレスケアを行う
              • 自分の集中力が最大化する条件を知る

              生活

              • 良質な睡眠を取る
              • 食事を整える

              詳しくは以下の記事をご覧ください。

              3-6. 生活リズムを整える

              6つめの対処法は「生活リズムを整える」です。

              “悩んだり考えたりしなくても自動的に仕事に行ける状態”を作るためには、「習慣化」がカギを握るとお伝えしました。

              仕事に行く習慣を崩さないためには、出勤日も休日も含めて、毎日の生活リズムを同じように整えることが有効です。

              具体的には、以下の3つの時間を規則正しくしましょう。

              • 起床する時間
              • 食事をとる時間
              • 就寝する時間

                こう聞くと、「休日くらい、時間を気にせず自由にしたい」と思うかもしれません。しかし、そのツケが休日明けの「仕事に行きたくない」という苦しい感情となって襲ってくることを忘れないでください。

                あの重苦しい気持ちになるのが嫌なら、生活リズムを整えて、仕事に行く習慣を守ることを優先しましょう。

                3-7. 転職することを想定しておく

                7つめの対処法は「転職することを想定しておく」です。

                「仕事に行きたくない」と思うと苦しいのは、同時に「でも仕事に行くしかない」というジレンマがあるからです。

                そこで、「いざとなったら、転職すれば大丈夫」と、良い意味で開き直れる状態を作っておきましょう。

                本当に転職するかどうかはさておき、「嫌な仕事に行き続ける以外の選択肢もある」と思える心の余裕が、結果として気持ちを楽にしてくれます。

                具体的には、転職エージェントに相談したり、求人情報をチェックしたりして、リアルに転職することを想定しておきましょう。

                ▼ 転職を考えるときに役立つサイト

                名称

                種別

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                4. 仕事に行きたくないときやってはいけないNG行動

                仕事に行きたくないときやってはいけないNG行動

                「仕事に行きたくない」と感じたときの注意点として、“これはやってはいけないNG行動”があります。

                3つの行動をご紹介しますので、これらの行動は回避するようにしてください。

                4-1. 無理して我慢し続ける

                1つめは「無理して我慢し続ける」です。

                ここまで、仕事に行きたくない原因に気付き、具体的に対処する方法をご紹介してきました。

                そういった適切な対処をすることなく無理して我慢し続けることは、あなたの心身にダメージを与えてしまいます。

                「会社に迷惑をかけられない」と我慢する方もいますが、あなたが心身の調子を崩してしまえば、会社に多大な迷惑をかけることになります。

                漫然と耐え続けるのは、得策ではありません。特に、以下のケースではすでに心身に異常を来しています。

                • 吐き気・涙・腹痛などの身体症状が出ている
                • 職場に着くと震え・冷や汗などのストレス反応が強く出る
                • 仕事以外のことにも無気力

                3-2. 医療機関を受診する」でもお伝えしたとおり、医療機関を受診しましょう。

                4-2. 無断欠勤する

                2つめは「無断欠勤する」です。

                どんなに仕事に行きたくない気持ちが募ったとしても、無断欠勤をしてしまうと、あなたの立場が悪くなってしまいます。

                上司・先輩・同僚などから批判的な目で見られることになれば、ますます仕事に行きたくない気持ちがひどくなります。

                ここで改めて認識しておいてほしいのは、疲労や体調不良によって仕事に行きたくないとき、仕事を休むことは決して悪いことではありません。

                むしろ、「3-1. 勇気を持ってしっかり休む」でお伝えしたように、しっかり休むべきといえます。

                ただし、勤務先のルールにのっとって欠勤の連絡や申請を行い、堂々と休みましょう。

                4-3. 感情にまかせて仕事を辞める

                3つめは「感情にまかせて仕事を辞める」です。

                最初にお伝えしたように、およそ7割の人が「仕事に行きたくない」と思う日もありながら、仕事を続けています。

                仕事に行きたい感情にまかせて仕事を辞めてしまうと、あとで大きな後悔をすることになりかねません。

                まずは落ち着いて「3. 仕事に行きたくない原因を解消する7つの対処法」を試してみてください。

                そのうえで仕事を辞めたい気持ちが強い場合には、以下の記事を参考に「仕事を辞めて良いかどうか」を判断してみてください。

                5. 仕事に行きたくない朝に試してほしい5つのTips

                仕事に行きたくない朝に試してほしい5つのTips

                最後に、「今日は仕事に行きたくないな」と暗い気持ちになってしまったとき、気軽に試せる5つのTipsをご紹介します。

                5-1. 強い光を浴びて脳を覚醒させる

                1つめは「強い光を浴びて脳を覚醒させる」です。

                朝に弱くて目覚めが悪い人は、それだけで仕事に行く気力が半減してしまいます。

                そこで、脳を覚醒させるために役立つのが、強い光を浴びることです。朝起きたらカーテンを開け、窓際に行って太陽の光を感じましょう。

                もし、部屋の間取り的に光が入りにくい場合は、「光目覚まし時計」などのグッズを使うのがおすすめです。

                出典:Amazon

                光で目覚めることで、朝からスッキリと気分よく動けるようになります。

                5-2. 深呼吸で全身に酸素を送る

                2つめは「深呼吸で全身に酸素を送る」です。

                十分な酸素が全身に行き渡っていないと、体はダルくなりますし、脳はやる気が失われます。深呼吸で、しっかり全身に酸素を送りましょう。

                普通の呼吸を1回すると、500mL(ペットボトル1本分)程度の空気が出入りします。それが、深呼吸をすると2倍の1,000mLになるため、効率よく酸素を取り込むことができるのです。

                息をゆっくり鼻で吸い、吸った息を鼻(またはすぼめた口)からゆっくり吐き出すようにして、深い腹式呼吸を繰り返してください。

                息を長く吐くことでリラックス効果も得られるため、仕事に行きたくない気持ちが和らぐ効果も期待できます。

                参考:印西市

                5-3. 朝食を食べて脳にエネルギーを補給する

                3つめは「朝食を食べる」です。

                朝起きたときに頭がボーッとしてしまい、気力が出ない人は、寝ている間に脳のエネルギー源が使われて、エネルギー不足に陥っている可能性があります。

                そこで、朝食をしっかりとってエネルギーを補給し、脳を目覚めさせましょう。

                さらに、朝食を毎日決まった時間にとることには、生活リズムを整える効果もありますので、一石二鳥です。

                「なかなか朝ご飯を食べる余裕がない」という方は、以下の3つのポイントを意識してみてください。

                ▼ 朝食の準備スピードアップ 3つのポイント

                朝食の準備スピードアップ 3つのポイント

                出典:農林水産省

                5-4. 指回し体操で脳を活性化させる

                4つめは「指回し体操で脳を活性化させる」です。

                指先の動きと脳の働きは密接に関係しており、指を動かすと脳の活性化ができるといわれています。

                そこで、仕事に行きたくない朝に気軽に試せる方法としておすすめなのが「指回し体操」です。

                ▼ 指回し体操

                指回し体操

                出典:茨城県境町

                布団からなかなか出られないときには、布団のなかで指回し体操をしてみましょう。

                5-5. 10秒ダッシュでアドレナリンを分泌する

                5つめは「10秒ダッシュでアドレナリンを分泌する」です。

                アドレナリンは、“やる気や意欲のもと”といわれるホルモンですが、心拍数を上げることで分泌されます。

                ジョギングや筋トレなどの本格的な運動ができれば理想的ですが、気軽に取り組める方法は「10秒ダッシュ」です。

                ▼ 10秒ダッシュのやり方

                • その場で10秒間(20回ほど)足踏みダッシュをする

                  「今日は仕事に行きたくないな」と思ったら、10秒その場で足踏みダッシュして、アドレナリンを分泌させましょう。

                  6. まとめ

                  仕事に行きたくないのは甘えではありません。その気持ちの裏には、あなたが仕事に行きたくないと感じるのも当然な原因があるからです。

                  あなたが仕事に行きたくない本当の原因として考えられるのは、次の7つです。

                  1. 肉体的・精神的に疲れている
                  2. 何らかの病気が隠れている
                  3. 仕事量が多すぎる
                  4. 仕事でミスやトラブルが起きている
                  5. 適正に評価されない
                  6. 人間関係に問題がある/苦手な人がいる
                  7. 生活サイクルが崩れている

                    仕事に行きたくない原因を解消するためには、以下の対処法を実践してください。

                    1. 勇気を持ってしっかり休む
                    2. 医療機関を受診する
                    3. 上司に相談する
                    4. ストレスコーピングを行う
                    5. 仕事ができる人になる方法を実践する
                    6. 生活リズムを整える
                    7. 転職することを想定しておく

                    仕事に行きたくないときやってはいけないNG行動として、次の3つが挙げられます。

                    1. 無理して我慢し続ける
                    2. 無断欠勤する
                    3. 感情にまかせて仕事を辞める

                      仕事に行きたくない朝に試してほしい5つのTipsはこちらです。

                      1. 強い光を浴びて脳を覚醒させる
                      2. 深呼吸で全身に酸素を送る
                      3. 朝食を食べて脳にエネルギーを補給する
                      4. 指回し体操で脳を活性化させる
                      5. 10秒ダッシュでアドレナリンを分泌する

                      「仕事に行きたくない」と感じたとき、どこにも逃げ場がないと思うと、どんどんつらくなるばかりです。

                      この記事をお読みいただいたあなたに知っておいてほしいのは、「対処法も、逃げ場も、新しい道も、あなたには無限の選択肢がある」ということ。

                      つらい気持ちを我慢し続けるのではなく、少しでも気持ちをラクにするために、本記事でご紹介した対処法を実践してみてください。

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