居場所がない場面・原因とは?原因別にやるべき対処法を詳しく解説

居場所がない場面・原因とは?原因別にやるべき対処法を詳しく解説

職場にも家庭にも「居場所」がない…..そんな思いを抱えて辛く過ごした経験はありませんか?

同僚たちが世間話をしているのに話題に入っていけない、夕食時家族が楽しくテーブルを囲んでいるのに居心地が悪いなど、自分だけ疎外感を感じてしまうととても寂しいですよね。

しかし、居場所がないと感じてしまうのには、以下のような明確な原因があります。

  • 相手とのコミュニケーションが不足している
  • 素直に相手を頼れない
  • プライドが高く相手に弱みを見せようとしない
  • 相手を認めその意見を尊重しようとしない
  • 自分に自信が持てない

もしご自分が1つでもあてはまるようなら、きちんと原因に向き合い対処することで、まだ居場所を作れるかもしれません。

そこで今回この記事では、

  1. 日常生活のなかで居場所がないと感じてしまう事例をご紹介
  2. 5つの原因を解説
  3. それぞれの解決方法6つを提示
  4. 居場所について悩む人の相談先をご紹介

を取り上げていきます。

この記事をお読みいただければ、これまで職場や家庭で居場所がなかった理由がわかり、自分の居場所づくりのための具体的な解決に向けて行動を起こせるようになります。

居場所がなくて不安な日々を繰り返さないためにも、ぜひご一読ください。

1.居場所がないと感じてしまう9つの場面

居場所がないと感じてしまう9つの場面

職場や家庭など、さまざまな人と交流する機会があるにもかかわらず、そのどこにも心安らげる場所を作れないときがあります。一体どんな場面で、人は「居場所がない!」と感じてしまうのでしょうか?

この章では、「仕事」と「プライベート」において居場所がないと感じるシーンをご紹介していきます。まずはご自分がどのケースにあてはまるのかを知り、居場所がない原因を探るきっかけにしてみましょう。

1-1.仕事の場合

まずは職場で「居場所がない」と感じてしまう事例をご紹介していきます。

1-1-1.仕事で失敗ばかりしてしまうとき

仕事で失敗が続いてしまったとき、肩身の狭さから居場所がないように感じることがあります。

仕事にまだ慣れていない新入社員ならまだしも、ある程度仕事をこなせる立場でありながら、業務上で失敗を繰り返してしまうと、恥ずかしい思いでいっぱいになります。自分にはこの仕事が合っていないかもしれないと悩むようになり、挙句の果てに、会社での居場所がないように感じてしまうのです。

1-1-2.飲み会やランチなどに誘ってもらえないとき

仕事ではやりとりがあるのに、個人的な飲み会やランチなどで誘ってもらえなかったときも孤独感を深めてしまいます

職場以外の場所での飲食は、参加者の素顔が垣間見える絶好のチャンスです。これまで知らなかった一面や、職場ではできない個人的な話などができるオフの場であるにもかかわらず、その輪に入れないのは、同じ仲間として認めてもらっていないような気がして、居場所がないように感じてしまいます。

1-1-3.周りと仕事以外の話しかできないとき

上司や部下、同僚と仕事以外の話しかできないときも、居場所がないように感じます。

他の人とは仕事以外のプライベートな話題でも盛り上がるのに、自分と話すときは業務上の話題しか出ないときがあります。そんなとき、相手が心を開いてくれていないように感じてしまい、寂しくなりますよね。

自分の存在が取るに足らないものに思えて、居心地が悪くなります。

1-1-4.何気ないコミュニケーションを取れる相手がいないとき

何気ないコミュニケーションを取れる相手がいないときも、疎外感を感じます。

ちょっとした一言や同意など、大した話でなくても気軽にコミュニケーションを取れる相手がいると、職場はぐんと快適な空間になります。普段長く話していなくても、ふとした拍子に笑いあったり、冗談を言い合ったり、仕事の愚痴をこぼしたり。

そんな気楽な相手がいないと、下手すれば職場では仕事以外の話をせずに一日中黙り込むことも。

周りの仲が良ければ良いほど、自分が除け者ののように思えて居場所がないように感じてしまいます。

1-1-5.悩みを相談できる上司や同僚がいないとき

あなたの悩みをいつでも相談できる上司や同僚がいないとき、職場で孤独感を感じる原因になります。

仕事やプライベートについて意見を仰ぎたいとき、悩みを聞いてほしいときなど耳を傾けてくれる職場の人はいますか?あなたの悩みについて一緒に考え、答えを探そうとしてくれる存在は、大変心強いものです。

あなたのことを親身になって心配してくれる人がいるだけで、そこには暖かい空気が生まれ、あなたが居やすい雰囲気を作り出してくれるものです。

しかし、そういう存在が皆無で、すべての悩みに対しあなたが一人で抱え込むようになってくると、自分は職場に必要とされていないと感じてしまい、大きな孤独感を味わうことになります。

1-2.プライベートの場合

職場だけではなく、プライベートでも「居場所」の有無はとても重要です。

しかし、心休まるはずの家庭や友人の間においても「居場所がない」と感じてしまうケースがあります。1つずつ見ていきましょう。

1-2-1.年末年始など親族の集まりで会話が弾まないとき

年末年始は家族や親族で一堂に会する機会が増えます。

皆で久々に集まって話に花を咲かせるとき、話題に一つも入れず終始黙りっぱなしだったとしたら、あなたは居場所がないように感じるかもしれません。

職場で居場所がなくても、家庭には居場所があると期待していただけに、その失望感は大きいでしょう。

1-2-2.家族と意見が合わず喧嘩してしまったとき

家族水入らずの時間を過ごしているにもかかわらず、些細なことから意見が合わず家族と喧嘩になってしまったとき、居心地の悪さを感じます。

幼い時から長い時間を過ごしてきた家庭だからこそ、自分のことをわかってくれると思っていても、なかなかそうもいきません。家族で過ごしていれば、意見が対立することもあります。しかし、それも度重なると、単なる意見の食い違いではなく、お互いの遠い距離感を感じる要因になるようです。

「同意してくれると思ったのに」「許してくれると思ったのに」など、家族への甘えも重なり、自分のことをなぜ理解してくれないのか苦み、家庭内での居場所はないと思い込んでしまうのです。

1-2-3.友人と噛み合わず居心地悪い思いをしたとき

楽しい時間、苦しい時間を共有してきた友人だからこそ、通じ合えるものがあると期待していたのに、意見がかみ合わず気まずい思いをすることもあります。

特に友人への期待が高ければ高いほど、この居心地の悪さはひどくなります。

自分のことを理解してくれたわけではなかったと思い込むことで、プライベートでの居場所がないと感じてしまいます。

1-2-4.飲み会・外出の約束が思うようにいかないとき

人から誘われず、誘われたとしても予定が合わず思うようにいかないとき、疎外感を感じます。

人から誘われないとき、大変な孤独感を感じる人も多くいます。

また、誘われたとしても予定のすり合わせがうまくいかないとき、相手は他の予定を優先させて自分は軽んじられているのではないかと疑心暗鬼になることも。

自分に自信がないせいで、なにもかもがネガティブに映ってしまうのです。

2.居場所がないと感じる5つの原因

居場所がないと感じる5つの原因

1章で居場所がないと感じてしまう事例にあてはまってしまった方は、一体なぜ自分がそのような事態に陥っているのか疑問に思っていませんか?

実は、自分の居場所がなくて不安に思う状況は、次の5つの原因が深く絡んでいます。

さっそく見ていきましょう。

2-1.相手とのコミュニケーションが不足している

居場所がないと感じてしまうのは、周りとのコミュニケーション不足が影響しています。

おそらくあなたは、「なんでこんなこともわかってくれないんだろう?」「なんで自分のことを認めてくれないんだろう?」と日々心を痛めていることでしょう。

しかし、ちょっと待ってください。

あなたが察してほしいと願う気持ちはわかりますが、まずその気持ちは相手に届いていますか?

あなたがどうして欲しいのか、なぜそのように考えるのかについては、あなたが直接声を上げないと相手にわからないこともあります。相手に求めるだけではなく、あなたから積極的にコミュニケーションを取りに行くこと。そうすれば、相手との距離感も縮まり、あなたの求めているものにも自然に気が付くようになってくれるでしょう。

2-2.素直に相手を頼れない

素直に相手を頼れないことも原因の1つです。

自分ができないこと、やってほしいことをきちんと伝え、相手に助けを乞うのはなにも恥ずかしいことではありません。にもかかわらず、相手に素直に頼れず、自分だけの力でやってのけようとしても難しいのは当然です。

気の置けない、話のできる相談相手を作るためにも、まずは相手を信じ、素直になってみることをおすすめします。

2-3.プライドが高く相手に弱みを見せようとしない

あなたのプライドが高く、相手に弱みを見せようとしない点も原因になります。

自分を大切にするためのプライドは、もちろんあるに越したことはないのですが、自尊心が高いあまり相手に弱みを見せることを嫌がってはいけません。自分の弱点をさらけ出さないため、常に自信たっぷりの様子でいると、相手はあなたのことをすべて自分でできてしまう人だと誤解してしまいます。

それどころか、人は完璧な人には自分から手を差し伸べようとは思いませんが、助けを求めている人に対しては、何か役に立つことをしてあげたいと思うようになります。

こうした互助関係が深まるにつれ、そこには信頼が生まれ、やがて居心地の良い場所へと変わっていきます。

2-4.相手を認めず意見を尊重しようとしない

相手の良さを認めず、その意見を尊重しようとしない態度も、居場所をなくしている原因になります。

職場でも家庭でも人と接するとき、自分の意見を押し付けてばかりでいませんか?

相手の存在やその意見に耳を傾け、尊重しようとする姿勢は相手の心を開くきっかけになります。

誰だって自分の話を聞いてくれない人に対しては、興味を失うどころか敵意すら感じる場合もあります。そんな人とは極力かかわらないようにし、同じ場所やモノを共有しようとは思わないでしょう。

居場所がないと感じている原因が、もし相手へのこうした非友好的な態度であるならば、今日からでもすぐに考えを改めて、他人の話に耳を傾けてみてください。

2-5.自分に自信が持てない

自分に自信を持てない人が、居場所を探せないケースも多く見受けられます。

「私なんてどうせ相手にされないから」「僕の話はみんなのものよりつまらないから」など、自分で過小評価しがちな方は、自分で自分の居場所を壊している可能性があります。やろうと思えば、いつだって周りと良い関係が築けるにもかかわらず、自信がないことで自分から輪に入ることをしようとしません。

これではいつまでたっても、居心地の良い場所ができるはずがありません。

自分の居場所を作りたいなら、まずは自分に自信を持つことが重要です。

3.【原因別】居場所がない人がやるべき8つの対処法

【原因別】居場所がない人がやるべき8つの対処法

居場所が作れない原因がはっきりしたことで、自分自身の態度や心持ちが問題になっていたと気づかれた方も多くいることでしょう。「今からでもなんとか状況を変えたい!」という方のために、この章では、それぞれの原因に基づいた対処方法をくわしくご紹介していきます。

まずはご自分が取り掛かれそうな項目を見つけて、実行に移してみましょう。

「共通の場合」「職場での場合」「プライベートでの場合」とそれぞれのパターンで解説していきます。

3-1.仕事・プライベート共通の対処法

職場や家庭で居場所がない場合は、以下のような共通の対処法があります。

3-1-1.「自分に自信が持てない」場合の対処法

自分に自信が持てないと、仕事であれプライベートであれ、人との関わりが苦痛に感じてしまいます。

周りの人全員が有能に思え、「能力のない自分」と比べて焦ったり、傷ついたりすることも多くなります。

自分に自信がない根本的な原因は、次の3つが考えられます。

  • 周りと自分を比べてしまう
  • 過去のミスにとらわれている
  • 自分の価値が低いため、認められてないように思える

この3つの原因を解消するには、以下4つの解決法を試してみましょう。

①現在の自分を認めてあげる
②安心して取り組める小さなコトを積み重ねる
③周りと比べず、自分自身をライバルとみなす
④人に頼ってもらえることを1つだけ作ってみる

①現在の自分を認めてあげる

自信を失っている中で、現在の自分を認めているというのはとても難しいことです。

それでもあえて、「ここまで自分は頑張ってきた!」「昔と比べて我慢強くなった!」「仕事の段取りがスムーズになった!」など褒められるところを1つでも多く見つけてみてください。

今のあなたを肯定する気持ちが芽生えることで、人間関係への自信が生まれてきます。

自分の良いところもダメなところも、すべてあってのあなたです。

自分のすべてをまるごと受け入れて、認めてあげることで、次に進む気力がわきます。

②安心して取り組める小さなコトから積み重ねる

仕事でもプライベートでも、過去のミスがトラウマになって自信喪失しているならば、大きな失敗をしなくて済む、慣れた小さなコトからコツコツこなしてみましょう。

たとえば職場なら、小さな仕事の数が重なるごとに、仕事をすることへの自信と落ち着きが取り戻せます。

プライベートなら、小さな約束やちょっとしたやりとりを大切にすることで、家族や友人との付き合いのなかで自分自身を肯定する気持ちが生まれ、自信へとつながっていきます。

小さな仕事例

  • メールや電話の返信はその日中にする
  • 業務日誌や報告書などの誤字脱字をなくす
  • 電話の取り次ぎに精を出す
  • 会議や出張などの日程を再確認し、必要な資料をリストアップする etc.

小さな約束例(プライベート)

  • 相手の誕生日にお祝いメールをする
  • 「ありがとう」「ごめんね」の言葉をきちんと伝える etc.
③周りと比べず、自分自身をライバルとみなす

あなたと他人はまったくの別物です。

にもかかわらず、年齢も性格も能力も異なる他人としょっちゅう比べてしまうことで、自分への自信がどんどん失われてしまってはもったいないことです。

あなたが比べるべきなのは、過去の自分です。

昔の自分と比べてどれだけ成長できているか、その点だけに集中して他人と比較するのはやめましょう。

④人に頼ってもらえることを1つだけ作ってみる

どんな小さなことでもいいので、人に頼ってもらえることを1つだけ作ってみましょう。

すぐにできるものとしておすすめなのが

  • 時間・約束をしっかり守る

などがあります。

たとえば、職場で守るべき時間や約束というのは、以下のような例が考えられます。

職場で守るべき約束例

  • 締切日をしっかり守る。難しい時はあらかじめ相談する。
  • 報連相を怠らない
  • 原則として5分前行動を徹底する
  • 遅刻しない。始業時刻には業務を開始する etc.

これはプライベートにもあてはまります。

一見当たり前のことに見えますが、この「約束」ができていない人は案外多いものです。

そんななか、常に時間と約束に遅れないという実績を積み重ねることで、周りの人はあなたに大きな信頼を寄せるようになります。

そしてそれがあなたの自信につながり、職場でもプライベートでも居心地のよい居場所ができるのです。

【メンタル面で強くなるためには】

自分に自信がない方は、メンタル面で強くなるための工夫を取り入れてみるといいでしょう。

「メンタルを強くする13の具体的な方法を紹介(思考・習慣・食事)」では、メンタル面を強化するために「思考」「習慣」「食事」の観点から以下のような13の効果的な方法を推奨しています。ぜひあわせてお読みください。

〈思考編〉

  • ネガティブな思考を意識的に変える
  • ストレスは悪いものではないと考える
  • 自分がコントロールできることに目を向ける
  • 周囲と比べない
  • 自分を責めない

〈習慣編〉

  • 不安をノートに書き出す
  • 運動の習慣を持つ
  • 睡眠を改善する
  • 瞑想を習慣づける
  • メンターを持つ
  • 元気ができるアイテムを知っておく

〈食事編〉

  • 腸内環境を整える食事を行う
  • カフェイン摂取を控える

3-1-2.「プライドが高く相手に弱みを見せようとしない」場合の対処法

自分の弱みを相手に素直に見せることで、相手が心を開いてくれることがあります。

人は誰しも完璧な人間には手を差し伸べにくいですが、欠点がありつつも一生懸命前に進もうと励んでいる人に対しては、思わず助けてあげたくなるものです。

そう考えると、居場所を作るためにも自分のことを包み隠さず話し、欠点や弱みを相手に見せておくのも有効的でしょう。

3-2.仕事の場合の対処法

次に、職場での居場所作りに効果的な対処法をご紹介します。

3-2-1.「相手とのコミュニケーションが不足している」場合の対処法

職場においてコミュニケーション不足でいることは、業務で支障が出てしまう原因にもなります。

そのため、上司や部下、同僚たちとコミュニケーションを活発に取るべきであり、そうすることで、あなたの仕事もスムーズに回りはじめるでしょう。

仕事で成果を上げることで、あなたは職場で必要とされる人になり、自然に自分の居場所が生まれていきます。

そんな居場所づくりに欠かせないコミュニケーションですが、職場での人間関係を上手に築いていくためには、以下6つのポイントを実践することをおすすめします。

①挨拶をしっかりする
②いつも笑顔でいる
③感謝の気持ちを伝える
④感情的にならない
⑤率先して行動する
⑥深入りしない
⑦分からないことは質問する
⑧ビジネスマナーを守る

一つずつ見ていきましょう。

①挨拶をしっかりする

気持ちの良い挨拶は、良好な人間関係を築く第一歩となります。
相手の目を見てきちんと挨拶しましょう。

「おはようございます」「おつかれさまです」など朝夕交わす挨拶次第で、あなたの印象は大きく変わります。相手の目を見て、大きな声できちんと挨拶することで、「気持ちの良い人」「礼儀正しい人」という印象を与え、その分相手との距離も縮めることができます。

②いつも笑顔でいる

笑顔は人の心を解きほぐし、お互い話しかけやすい雰囲気を作り出してくれます。

できるだけ相手に笑顔を見せ対応することで、良好な関係を育みやすくなります。

③感謝の気持ちを伝える

相手に感謝の気持ちを伝える際は、「ありがとうございます」とはっきり口に出して言いましょう。

感謝の言葉を言われたら、人は誰だって嬉しくなるものです。

「口に出さなくても相手に伝わっているはず」と思わず、ちゃんと言葉に出して伝えることが重要です。あなたが感謝の気持ちをきちんと表現することで、周りの人も気持ちよく過ごせ、人間関係も良い方向へ向かいます。

④感情的にならない

職場で感情的になるのは避けましょう。

相手から何か失礼なことを言われたり、誤解を受けたりすることがあった場合、ついカッとなってしまうこともあるかもしれません。しかし、感情的になるのは「未熟な人」「感情がコントロールできない幼稚な人」と思われてしまい、あなたが損をしてしまいます。

そんな時こそ、冷静に対応し、なぜ相手があなたの気分を害するようなことをするのか、落ちついて分析することが重要です。

⑤率先して行動する

職場では、率先して動くことであなたへの信頼度が高まります。

「フットワークが軽く頼りになる人」と思われることで、あなたへの評価が上がり、周りから重要な役割や仕事を任されることも増えてくるでしょう。

⑥深入りしない

相手に深入りしすぎるのはNGです。

仕事で共有すべき情報については、詳細な説明を求めた方がよい場合もあります。

しかし、それ以外の仕事の話やプライベートの話は、たとえ興味をそそられても根掘り葉掘り聞いてはいけません。

他人に対して興味津々で、いろいろなことを知りたがる人は、相手から警戒されることもあります。

もちろん相手から相談を持ちかけられたときは、しっかり耳を傾けることが大切です。

分別ある態度を取ることであなたの誠実さが際立ち、周りの人にとっても頼りがいのある存在になることでしょう。

⑦分からないことは質問する

業務上でわからないところは、必ず質問して内容を明確にしておきましょう。
不明点があるまま仕事を始めてしまうと、大きな失敗につながり、職場での関係がこじれる可能性があります。

また、質問は必ずその場で、難しければその日のうちにするように心がけてください。

「あとで聞けば大丈夫」などと思い黙っていると、相手はあなたが完全に理解したと勘違いしてしまいます。そのままお互いの作業が進んでしまい、あとから突き合せた時にまったく別の作業をしていたなんてことにならないように、気を付けましょう。

⑧ビジネスマナーを守る

社会人の基本であるビジネスマナーをきちんと守りましょう。

ビジネスマナーを大切にしている人は、職場でも信頼され、良好な人間関係を築くことができます。

守るべきビジネスマナーとは、以下のものが挙げられます。

ビジネスマナー例

  • 相手へ敬語・正しい言葉づかいを使う
  • 報連相をしっかりする
  • 相手に不快感を与えない身だしなみを心がける
  • 時間を守る

いまいちど自分の状況を見直し、足りないところがあればきちんと補いましょう。

【社内での人間関係を良くするためには】

前述したように、職場の人間関係を良くするポイントとして、以下8点をしっかり取り入れることが大切です。

  1. 挨拶をしっかりする
  2. できるだけ笑顔でいる
  3. 感謝の気持ちを伝える
  4. 感情的にならない
  5. 率先して行動する
  6. 深入りしない
  7. 分からないことは質問する
  8. ビジネスマナーを守る

くわしくは「楽になる!職場の人間関係を円滑にする方法8つ【最悪な場合の対処法付き】」でご紹介しています。ぜひ合わせてお読みください。

3-2-2.「相手を認めその意見を尊重しようとしない」場合の対処法

職場で仕事相手の良さを認め尊重できない人は、周りから敬遠され、自分の居場所を失うことになります。そうならないためにも、相手のいいところを認めて、周りの意見を尊重するように心がけましょう。

とはいえ、相手の意見が間違えている場合もあります。

そんなときは頭から否定せず、相手の話をすべて聞き終えてから「自分はこう思うけれどどうだろう?」と伝えてみてください。

自分の否定的な態度が相手を不快にし、自分の居場所をなくすことになっていないか、この機会にじっくり振り返ってみることをおすすめします。

【職場で孤立してしまった場合は】

職場で孤立してしまい悩んでいる場合は、その原因と対処法を知り早めに対処する必要があります。

「職場で孤立する原因は?孤立しやすい人の特徴12個【対処法付き】」では、職場で孤立する12の原因を紹介し、それぞれの対策を下記のように解説しています。

1)自分に原因がある場合とその対処法

①身だしなみに無頓着→身だしなみを整える
②過去にトラブルを起こした→今できることを頑張るしかない
③コミュニケーションが苦手→自分から挨拶する
④協調性がない→できることには手を挙げる
⑤真面目過ぎる→自分の価値観を相手に押しつけない
⑥他人を否定する言葉が多い→特定の言葉で会話を始めない
⑦人の噂話や悪口が好き→口は災いの元と心がける
⑧上から目線→自分の行動を俯瞰する
⑨仕事ができない→仕事ができるように努力する

2)周囲に問題がある場合とその対処法

⑩容姿端麗→できるだけ笑顔を心がける
⑪仕事ができる→適度に周囲に頼る
⑫嫉妬される要因がある→高価・華美なものは控える

職場で孤立してしまうと、業務にも支障が出ることがあるため、無理のない範囲で状況を変えていくことが必要です。ぜひ合わせてご覧ください。

3-3.プライベートの場合の対処法

家庭や友人同士の関係など、自分の居場所をなかなか作れない場合は、以下の対処法を試してみましょう。

3-3-1.「素直に相手を頼れない」場合の対処法

素直に相手を頼れないのは、あなたの責任感がとても強すぎるせいかもしれません。

責任感が強いのはとても立派なことですが、度を超えてしまうと、素直に相手を頼れなくなってしまい、どこにいても居場所がなく辛い思いをしてしまいます。

強すぎる責任感は、以下のような方法で解き放つようにしましょう。

①時間に余裕を持つ
②リラックスする時間を作る
③周囲の評価を気にしない

①時間に余裕を持つ

責任感の強い人は、1つでも多くの仕事をこなそうと時間いっぱいいっぱいに予定を入れがちです。

しかし、たっぷり詰まった予定は、心身共に疲労させてしまいます。

そうならないためにも、予定はゆったりと入れ、時間と気持ちに余裕を持つことをおすすめします。

②リラックスする時間を作る

リラックスできる時間を作りましょう。

オンとオフをきちんと切り分けることで、心と体が仕事から離れ、休まることができます。

ちょっとした休息は、仕事へのパフォーマンスを向上させるのにも役立ちます。

③周囲の評価を気にしない

責任感の強い人は、周囲からの評価を非常に気にします。

「人の役に立ちたい」という熱い想いがある分、「絶対に失敗したくない」「人に迷惑をかけたくない(人に頼れない)」という不安感も多く抱えているのです。

このような人が周囲の評価を気にしすぎると、円滑な人間関係を築けず、自ら居場所をなくす恐れがあります。「失敗しても大丈夫」「人に助けを求めても大丈夫」というおおらかな気持ちとゆとりを持つことが大切です。

【責任感が強い人がストレスから解放されるためには】

責任感の強さは職場で重宝されますが、他人にも自分にも厳しい態度はデメリットになることも。

責任感の強さをメリットとして生かすためには、責任感からくるストレスを上手に解き放つことが大切です。

その方法としては、以下の4つが挙げられます。

①時間に余裕を持つ
②リラックスする時間を作る
③周囲の評価を気にしない
④他人に期待しすぎない

くわしくは「責任感が強い人とは?特徴・長所・短所、向いている職業まで徹底解説」でご紹介しています。ぜひあわせてお読みください。

3-3-2.対策しても居場所がなければ自分の時間を充実させる」

プライベートでの居場所が見つけられず、どこにも気の休まる場所がなければ、自分の時間を充実させることに注力してみましょう

一見殻に閉じこもり、周囲とのコミュニケーションを断っているかのように見えますが、無理に輪に入るのが難しい時もあるものです。

そんなときは無理せず、自分の好きな物や学びたいものに没頭してみましょう。

一人で集中した時間の分だけ知識や経験値が上がり、その後の人との関わりのなかで思わぬ好結果を生むきっかけになります。

4.居場所を作る際の3つの注意点

居場所を作る際の3つの注意点

前章で居場所を作るための9つの対処法をご紹介しましたが、具体的な対策に入る前に注意しておきたい点が3つあります。

4-1.居場所がないと思いこまない

これは家庭内での対処法に限りませんが、「自分にはどうせ居場所がないんだ」と思い込まないようにしましょう。家族の人たちはあなたのことをいつも大切に思っており、何か困ったことがあれば助けになりたいと思っているものです。

しかし、そんな家族に対して自分には居場所がないと決めつけてしまうのは、とても残念なことです。家族はあなたが過ごしやすいよう、居場所づくりに協力してくれるはずです。

4-2.他に居場所があると割り切る

家庭内で居場所がない場合は、職場や友人同士の関係の中に自分の居場所があると割り切りましょう。

ひとつの居場所に固執してしまうと、他の居場所が見えなくなり、焦りが出てしまいます。そうではなく、自分の居場所はここではないと割り切り、悩みをすっきり断ち切るのも重要です。

4-3.周囲が自分に興味がないと思いこまない

居場所がないと感じる人にありがちなのが、「周囲は自分に対してなんとも思ってない。何の興味も感じていない」という風に自分を過小評価することです。自分の存在価値が低いと思い込み、誰からも必要とされていないと寂しく感じています。

しかし、このような考えはあなたの行動範囲を狭め、人間関係を円滑に保つのに支障があります。

自分は興味をもたれることはないと思い込まず、自分の価値は自分でしっかり認めてあげましょう。

5.どうしても居場所がないと感じたときの相談先

どうしても居場所がないと感じたときの相談先

前章では居場所がない状況を打破するための方法をご紹介してきましたが、どうしても解決しない場合は、それぞれの専門家に意見を仰ぐことも大切です。詳しく見てみましょう。

5-1.職場で居場所がない場合は転職エージェントを活用する

あなたがいくら頑張っても、職場での居場所を見つけるのが難しいようなら、思い切って転職を検討してみてもいいかもしれません。いつまでも悪環境が続いてしまっては、そのうちメンタルや身体に影響を及ぼしてしまい、取り返しがつかなくなってしまうからです。

転職を始める際は、まず情報収集が最優先です。

また、ご自分の現状や将来的にやりたいことなどを相談できる、「専門家(キャリアアドバイザー)」が控えていることも重要です。

そう考えると、以下のような転職サイトに複数登録しておくことをおすすめします。

1つずつご紹介していきましょう。

5-1-1.doda

doda

【特徴】

こちらのサイトは、自ら求人情報を検索する方法と、エージェントサービス、スカウトサービスの3点で転職活動をすることが可能です。エージェントサービスは上記2サイトと同様、キャリアアドバイザーの的確なアドバイスにより、書類の書き方や面接の仕方などを教えてもらえます。

またスカウトサービスとは、あなたが登録した情報を見て、企業側からアプローチが来るシステムです。

5-1-2.マイナビエージェント

マイナビエージェント

【特徴】

求職者を専任制でサポートしてくれる「キャリアアドバイザー」と、企業からの求人情報をタイムリーに収集してくる「リクルーティングアドバイザー」を抱える転職サポートサイト。求職者に対する丁寧なサポート(職務経歴書や履歴書のアドバイス、応募書類の添削・面接対策の実施など)があるため、初めて転職活動する方でも安心して登録できます。

また応募先企業との面談日交渉や、給与条件などの交渉もキャリアアドバイザーが代行して行ってくれるため、大きな負担もなく転職活動に臨むことができます。

5-1-3.リクルートエージェント 

リクルートエージェント

【特徴】

業界でも屈指の非公開求人数(約10万件)を誇る転職サイト。

こちらも求職者をサポートする「キャリアアドバイザー」がおり、求職者のニーズを聞きそのスキルにマッチした求人を紹介してくれます。応募先の企業へ提出する書類の添削や、面接対策なども実施しており、求職者がスムーズに転職できるよう手助けしてくれます。

5-2.プライベートで居場所がない場合は公的な相談窓口を活用する

職場だけでなく家庭においても居場所がないと感じている方に対しては、以下のような窓口で相談を受けています周りの人に吐き出せないことも、見ず知らずの人には話せることもよくあります。しかも、窓口の担当者は似たような相談を多く受けているプロでもあります。

一度サイトを覗いてみて、必要な際は活用を検討されてみてはいかがでしょうか。

5-2-1.厚労省「まもろうよ こころ」

厚労省「まもろうよ こころ」

【特徴】

厚生労働省が監修するサイト。生きづらさを抱える人が気軽に相談できるよう、電話・SNS(LINEやオンラインチャット)を選んで、相談できるようになっています。

また、どこに相談してもいいのかわからない人向けに「支援情報検索サイト」を案内しており、さまざまな悩み相談を受け付けています。

トップページに広がる優しいイラストが、心をほっこりさせてくれます。

5-2-2.一般社団法人 日本男性相談フォーラム

一般社団法人 日本男性相談フォーラム

【特徴】

男性専用の相談窓口として、電話や面接で男性たちの悩みを聞いてくれる社団法人です。

主な活動内容としては、

  • 男性からの相談を受け付ける(電話・面接)
  • 『男』悩みのホットラインの運営
  • 男性相談事業の受託
  • 男性向け講座の開講
  • 男性相談員の養成講座を開講 

など、悩める男性のための幅広い活動を行っています。特に注目したいのは、電話一本で相談できる日本初の男性専用電話「『男』悩みのホットライン」の運営です。

毎月第1・2・3月曜日の19時~21時までと、運営時間は限られていますが、祝日も開設しているため平日残業に追われてなかなか連絡できない方でも、ゆっくり利用していただくことができます。

5-2-3.各市町村相談窓口

上記サイト以外にも、全国70以上の自治体が居場所がないと悩む人に対しての相談窓口を開設しています。

自治体によっては、女性専用の窓口、若者・ひきこもりの方の窓口、こどもの窓口など相談者の立場によって窓口を分けているところもあります。

ぜひあなたのお近くの窓口を探してみてくださいね。

6.まとめ

今回は、居場所がないと感じてしまう5つの原因とその対処法についてご紹介してきました。

あなたがいま居場所がなくて悩む原因として、

  • 相手とのコミュニケーションが不足している
  • 素直に相手を頼れない
  • プライドが高く相手に弱みを見せようとしない
  • 相手を認めその意見を尊重しようとしない
  • 自分に自信が持てない

という理由が絡んでいるかもしれません。

いま一度、ご自分の状況をよく整理して、冷静に原因を突き止めてみましょう。

万が一上記のような状況があてはまるようでしたら、今日からでも遅くありません。

ぜひ今回ご紹介した以下6つの対処法を参考に、あなたの居場所を邪魔している原因を取り除いてみましょう。

仕事・プライベート共通の場合

居場所がないと感じる原因

対策

自分に自信が持てない

①現在の自分を認めてあげる
②安心して取り組める小さなコトを積み重ねる
③周りと比べず、自分自身をライバルとみなす
④人に頼ってもらえることを1つだけ作ってみる

プライドが高く相手に弱みを見せようとしない

自分の弱みを相手に見せる

仕事の場合

居場所がないと感じる原因

対策

相手とのコミュニケーションが不足している

①挨拶をしっかりする
②いつも笑顔でいる
③感謝の気持ちを伝える
④感情的にならない
⑤率先して行動する
⑥深入りしない
⑦分からないことは質問する
⑧ビジネスマナーを守る

相手を認めその意見を尊重しようとしない

相手のいいところを認めて意見を尊重する

プライベートの場合

居場所がないと感じる原因

対策

素直に相手に頼れない

強すぎる責任感を緩める

①時間に余裕を持つ
②リラックスする時間を作る
③周囲の評価を気にしない

対策しても居場所が見つからない

自分の時間を充実させる

本記事がこれからのあなたの居場所探しに、少しでもお役に立てることを祈っています。

コメント

あなたが目指すべき
キャリアアップとは?

よりよいキャリアアップを目指して先々の計画を立てることをキャリアデザインと言います。
どのようなキャリアを積み、自分の人生に役立てていくかを、常日頃からイメージしておくとよいでしょう。
もちろん、無理してキャリアアップなどせずに平坦に暮らしていたいというのも、ひとつの考え方です。

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ご自身のスキルアップを通じてキャリアを磨きたい方はこちらをお読みください。出世や独立起業に繋がる有益な情報をまとめています。
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