薬剤師がCROで携わる仕事内容とは?求められる3つのスキルと求人の探し方

CROでの仕事内容をご存知でしょうか?どのような仕事に携わるか理解しておけば、調剤薬局やドラッグストアだけでなく「CROへ転職」という選択肢が生まれるはずです。

この記事では、薬剤師がCROで携わる仕事内容や仕事で求められるスキルを紹介します。記事を最後まで読めば、CROで働くやりがいや魅力がわかるようになります。

CROは新薬開発に必要な治験をサポートする仕事です。自分が開発に関わった医薬品が世の中で流通すれば、社会貢献とともに大きなやりがいを感じられます。

CROの求人数は少なく転職成功率もそれほど高くありません。薬剤師転職サイトを活用して、企業側があなたを採用するメリットをアピールできるようになりましょう。

サービス名運営企業公開求人数特徴
マイナビ薬剤師株式会社マイナビ約58,000件はじめての転職で登録した転職サイトNo.1
薬キャリエムスリー株式会社約28,000件10万人以上の薬剤師が登録する独自のネットワークを構築
ファルマスタッフ株式会社メディカルリソース約56,000件20年以上の薬剤師転職支援実績を誇る

※求人数は2021年8月時点

CROとは?

CRO(Contract Research Organization)とは、新薬開発に必要な治験をサポートする仕事です。

製薬会社など医薬品を開発する企業では、新薬を開発する際に必ず治験を行います。治験とは、臨床試験のうち厚生労働省の承認を得る必要がある試験のことです。

新薬を開発しても、安全性を確かめず世の中に送り出すことはできません。人が使用しても安全に使えることを確かめるため、治験は非常に重要です。

CROで働く薬剤師が薬学の知識を活用し、治験をサポートしています。

2021年CRO業界の傾向

CRO業界は市場規模が拡大している業界です。2021年においてもCROの重要性はますます高まっているでしょう。

日本CRO協会の報告によると、2000年から2016年にかけて売上高が10倍以上に伸びています。

画像出典:日本CRO協会

2021年の売上高はまだ発表されていませんが、今後も成長が期待できる業界であることに間違いありません。業界の成長に合わせて、薬学の専門的な知識を持っている薬剤師の需要も増えていくことが予想されます。

CRO業界の大手はどこ?

CRA(臨床開発モニター)の求人だけを扱っているCRAばんくによると、国内大手CRO企業は下記4つです。

  • シミック株式会社
  • イーピーエス株式会社
  • IQVIAサービシーズジャパン株式会社
  • パレクセル・インターナショナル株式会社

上記4企業のほか、エムスリーグループのメディサイエンスプラニングや伊藤忠グループのエイツーヘルスケアも大手CRO企業です。

参考:CRAばんく

CROの平均年収

CROの平均年収は350万円から700万円が多い傾向にあります。ファルマスタッフでは、380万円から1,125万円という高年収求人も見つかりました。

※求人情報は2021年8月23日時点

スキルや経験によって平均年収は大きく異なります。経歴に自信がある薬剤師は高年収が期待できるでしょう。

日系企業か外資系企業によっても平均年収に差があることが考えられます。詳しい平均年収は、薬剤師転職サイトのキャリアアドバイザーに質問してみてください。

薬剤師がCROで携わる職種とそれぞれの仕事内容

「医薬品開発業務受託機関」と呼ばれるCROで薬剤師が携わる職種を5つ紹介します。各職種での仕事内容を理解して、転職先の選択肢を広げましょう。

  • CRA(臨床開発モニター)
  • CRC(治験コーディネーター)
  • QC(品質管理)
  • DM(データ管理)
  • PV(安全性情報管理)

CRA(臨床開発モニター)

CRA(臨床開発モニター)は治験のモニタリングを行う職種です。具体的には次のような業務に携わります。

  • 治験契約
  • 治験のスケジュール確認
  • 治験結果確認・報告
  • 治験終了手続き

治験を行っている製薬会社や医療機関へ出張することが多いのも特徴の1つです。

医療従事者やCRC(治験コーディネーター)と関わるため、高いコミュニケーションスキルも求められます。

CRC(治験コーディネーター)

CRC(治験コーディネーター)は治験の被験者と製薬会社をつなぐ役割を担う職種です。スムーズに治験が進むようサポートします。

具体的には次のような業務に携わります。

  • CRA(臨床開発モニター)と医師の調整
  • 被験者への治験説明
  • 被験者と製薬会社のサポート

計画通りに治験を進めるため、非常に重要な役割といえます。

QC(品質管理)

QC(品質管理)は治験の品質管理を担う職種です。治験全体の質を向上させるため、客観的な視点で評価しなくてはなりません。

具体的にはCRAが作成した治験の報告書などの書類が、倫理的に違反していないかチェックします。

書類に関して意見を述べるときは、コミュニケーションスキルだけでなく論理的に述べる発言力も必要です。

DM(データ管理)

DM(データ管理)はCRAが集めた治験データの解析などを行う職種です。正しいデータかどうか判断するため、高い専門性が求められます。

信頼できるデータであることを保証する必要があります。薬学の知識のほか、データ処理能力も必須です。

PV(安全性情報管理)

PV(安全性情報管理)は、すでに出回っている薬の安全性に関する情報を集める職種です。治験の段階では確認できなかった副作用がないか、日々チェックします。

もし副作用が発見された場合は、原因などを分析のうえ当局へ報告します。分析結果をもとに製薬会社へフィードバックする場合もあるでしょう。

副作用の原因を解明するため、高度な薬学の専門知識が求められます。

薬剤師がCROで働くことのやりがい

薬剤師がCROへ転職するメリットを紹介します。メリットを理解すれば、CROで働く魅力が見えてきます。

  • 新薬の開発をサポートできる
  • 薬剤師の専門知識を活かせる

新薬の開発をサポートできる

CROで働くことで新薬の開発をサポートできます。薬学的な観点からさまざまな知識を要求されるからです。

新薬が有効なものとして世に広まったときは大きなやりがいを感じられるはずです。薬剤師の転職先として非常に社会貢献度が高い仕事の1つといえます。

CROは日本国内にとどまらず、世界中で必要とされている仕事です。国家間が共同で治験を行うこともあるので、グローバルな舞台で活躍したい薬剤師にぴったりでしょう。

薬剤師の専門知識を活かせる

CROは薬剤師の専門知識をフル活用できます。新薬開発のための治験では、薬学の知識が必要不可欠です。

薬剤師の知識を活かすことを実感できれば、大きなやりがいも得られます。

薬剤師がCROへ転職するときの注意点

薬剤師がCROへ転職するときの注意点を紹介します。あらかじめ注意点を確認しておき、転職後のミスマッチを防ぎましょう。

  • 業務量が多い
  • 出張や転勤が多い
  • 関係者同士の調整に苦労する

業務量が多い

CROは業務量が非常に多いことを理解しておきましょう。誰にでもできる仕事ではないので、責任が重大です。

業務量が多いだけでなく残業も多くなるでしょう。プロジェクトの進行によっては休日出勤もあることが考えられます。

ただしCROの中でも業務量や残業量にばらつきがあるので、転職前にしっかりと情報収集しておくことが重要です。

出張や転勤が多い

CROの中でも特にCRA(臨床開発モニター)は出張や転勤が多い傾向にあります。

自分が担当する医療機関へ出向くことになるので出張は避けられません。近場だけでなく県をまたいだ出張もあるでしょう。

プロジェクトが終了する度に転勤することもあります。

業務量と同じく、出張や転勤の頻度もCROの職種によって異なります。転職後のミスマッチが起こらないよう、求人情報はしっかり確認しておきましょう。

関係者同士の調整に苦労する

CROは関係者同士の調整に苦労することがあります。1つのプロジェクトに製薬会社や医療従事者など多くの人が関わるからです。

プロジェクトの規模が大きいほど関わる人数も多くなります。関係者同士の調整を始め、治験がスムーズに進むようあらゆるサポートをしなくてはなりません。

コミュニケーションスキルだけでなく、マネジメントスキルも求められます。人間関係にストレスを感じないよう、自分自身のメンタルをコントロールするスキルも必要でしょう。

薬剤師がCROとして働くために求められるスキル

薬剤師がCROとして働くために求められるスキルを紹介します。必要なスキルを理解しておくことが、採用担当者へ正しくアピールすることにつながります。

  • コミュニケーションスキル
  • PCスキル
  • 英語力

コミュニケーションスキル

CROにはコミュニケーションスキルが必要不可欠です。製薬会社と被験者の間に入ったり医師や看護師と連携して治験を行ったりと、人と関わる業務に携わります。

治験をスムーズに進めるには、関係者同士うまく連携しなくてはなりません。例えば製薬会社と医師の間に認識のズレが生じれば、計画通り治験は進まなくなるでしょう。

さまざまな職種においてCROが活躍することで、治験は滞りなく行われます。治験をサポートするCROとして、高いコミュニケーションスキルを身につけておきましょう。

PCスキル

CROはPCスキルが必須です。治験に関して膨大なデータを扱うため、PCでの作業に慣れておく必要があります。

データの解析などあらゆる場面でPCを使います。特にエクセルを使いこなせるようにしておくと、比較的楽に仕事を進められるでしょう。

英語力

CROは英語力が求められます。日本国内だけでなく、国家間で治験が行われることがあるからです。

英語力が高ければ、グローバルで活躍できる薬剤師になれるでしょう。

日本国内だけで行われる治験でも、新薬に使われている成分の論文が英語で書かれている場合が多いものです。英語力を身につけることは必須ではありませんが、転職でのアピールポイントになることは間違いありません。

CROへの転職におすすめの薬剤師転職サイト

CROへの転職におすすめの薬剤師転職サイトを3つ紹介します。「求人数の豊富さ」「大手企業が運営していること」という2つに着目して選びました。

求人数が豊富だと、CROの求人数が多く見つかります。数あるCRO求人の中でもあなたが求める条件に合った企業が見つかるでしょう。

大手企業が運営している薬剤師転職サイトは、企業側との結びつきが強い傾向にあります。高待遇な求人に出会える確率が高くなるはずです。

サービス名運営企業公開求人数特徴
マイナビ薬剤師株式会社マイナビ約58,000件はじめての転職で登録した転職サイトNo.1
薬キャリエムスリー株式会社約28,000件10万人以上の薬剤師が登録する独自のネットワークを構築
ファルマスタッフ株式会社メディカルリソース約56,000件20年以上の薬剤師転職支援実績を誇る

※求人数は2021年8月時点

第1位:マイナビ薬剤師

運営企業株式会社マイナビ
公開求人数約58,000件(2021年8月)
対応エリア全国(一部エリアを除く)
公式サイトhttps://pharma.mynavi.jp/

マイナビ薬剤師は若手に人気のマイナビが運営している薬剤師転職サイトです。公開求人数は約58,000件と、業界最大級を誇ります。

全国に15の拠点を設けているため、対面面談しやすいのが特徴です。メールや電話では伝えきれないことも、キャリアアドバイザーにしっかり相談できます。

マイナビ薬剤師では初めての転職や転職に不慣れな薬剤師へのサポートが充実しています。CRO業界未経験で転職が不安なときは、マイナビ薬剤師を活用しましょう。

第2位:薬キャリ

運営企業エムスリーキャリア株式会社
公開求人数約28,000件(2021年8月)
対応エリア全国(一部エリアを除く)
公式サイトhttps://pcareer.m3.com/

薬キャリはエムスリーグループが運営している薬剤師転職サイトです。10万人以上の薬剤師が登録している独自のネットワークを構築しています。

エムスリーグループの中にはCROを手がけている会社もあります。全体の求人数はそれほど多くありませんが、薬キャリを活用することでCROの求人が見つかりやすくなるでしょう。

薬キャリではキャリアアドバイザーとのやり取りをメールか電話に限定しています。対面面談を行わない分早く転職活動が進められるので、できるだけ早く転職を決めたい薬剤師は薬キャリがおすすめです。

第3位:ファルマスタッフ

運営企業株式会社メディカルリソース
公開求人数約56,000件(2021年8月)
対応エリア全国(一部エリアを除く)
公式サイトhttps://www.38-8931.com/

ファルマスタッフは日本調剤のグループ会社が運営している薬剤師転職サイトです。日本調剤グループの教育制度を受けられるので、薬剤師としてスキルアップできるでしょう。

ファルマスタッフでは一人の薬剤師に対して丁寧に向き合ってくれます。対面面談を通して転職の不安や希望などをしっかりヒアリングするためです。

キャリアアドバイザーにじっくり相談したい薬剤師は、ファルマスタッフを活用しましょう。

CRO業界専門の転職サイトも活用しよう

CRO業界への転職には、薬剤師転職サイトのほかCRO業界専門の転職サイトも活用しましょう。おすすめはCRAばんくです。

CRAばんくでは下記のような大手CRO企業の求人を取り扱っています。

  • シミック株式会社
  • イーピーエス株式会社
  • パレクセル・インターナショナル株式会社

CRAばんくにはCRO業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍。転職成功率が低いCRAへの転職を成功させるため、応募書類の添削や面接対策など徹底的にサポートしてくれます。

CRO業界が第一志望である薬剤師はCRAばんくを活用しましょう。

CROへの転職に関するQ&A

CROへの転職に関するよくある質問と回答をまとめました。あらかじめ疑問点を解消しておき、スムーズに転職活動を進めましょう。

質問をタップすると、読みたい場所にスキップできます。

外資系CROへの転職も可能?

下記のような外資系CROへの転職も可能です。

CRO本社日本本社
IQVIAサービシーズジャパン株式会社アメリカ東京
パレクセル・インターナショナル株式会社アメリカ東京
株式会社アイコン・ジャパンアイルランド東京

IQVIAとパレクセルは、東京以外に大阪や神戸にも拠点を構えています。

外資系のCROではグローバルな治験が行われます。転職先の第一候補として考えているなら、しっかりと英語力を身につけておきましょう。

CRO業界は衰退しているの?将来性はある?

CRO業界の売上高は年々伸びています。日本CRO協会の調査によると、2000年から2016年にかけて売上高が10倍以上に伸びました

今後も市場規模は拡大していくことが予想されるため、将来性は明るいといえます。

ただし衰退とまではいかなくても、どこかで市場規模は成熟するでしょう。どの業界にもいえることなので悲観する必要はありませんが、頭の片隅に入れおいてください。

パレクセルの年収はどのくらい?

パレクセルはアメリカに本社を置いているCROです。indeedによると、パレクセルに勤務する薬事担当の平均年収は828万円でした(2021年8月23日時点)。

グローバルに活躍する大手CROということもあり、高年収が期待できます。転職を希望する薬剤師は、薬学の知識を身につけるほか英語力も高めておきましょう。

SMOの年収はどのくらい?

SMOとは治験施設支援機関のことで、治験を実施する医療機関での事務作業などを行います。2019年12月から2020年5月末にかけてマイナビエージェントが行った調査によると、SMOの平均年収は411万円です。

SMOは治験に携わるものの、事務作業の代行がメイン業務です。それほど高度な専門知識が要求されるわけではないため、CROに比べると年収が低いことが考えられます。

治験会社のランキングが知りたい

CRAばんくによると、2020年における主要グループの売上高ランキングは次の通りです。

  • エムスリー
  • シミック
  • イーピーエス

日本国内におけるグループ合計の従業員数ランキングは次の通りでした。

  • シミック
  • イーピーエス
  • IQVIAサービシーズジャパン

売上高や会社規模は転職先を決める指標になるでしょう。

参考:CRAばんく

CROは新卒でも就職できる?

CROは新卒でも就職できます

薬学部出身者の大半は薬剤師になるケースが多いものの、CRO業界へチャレンジする新卒者もいます。CROは医薬品開発という社会に大きく貢献できる仕事が魅力的です。

新卒で就職する場合は志望動機を明確にしましょう。あいまいな理由では採用担当者に好印象を与えられません。

なぜCRO業界を選んだのか、どのような仕事に携わりたいのか自分の中で整理しましょう。

参考:日本CRO協会

薬剤師転職サイトを活用してCROへ転職しよう

CRO(医薬品開発業務受託機関)とは、新薬開発に必要な治験をサポートする企業です。CROでの主な職種は次の5つ。

  • CRA(臨床開発モニター)
  • CRC(治験コーディネーター)
  • QC(品質管理)
  • DM(データ管理)
  • PV(安全性情報管理)

CRO業界で働くことで、新薬の開発に携わったり薬剤師の専門知識を活かしたりできます。新薬開発を通して社会貢献できるため、大きなやりがいを感じられるでしょう。

薬剤師としてスキルアップ、キャリアップしたいならCROはぴったりの仕事です。薬剤師転職サイトを活用して、CRO業界への転職を成功させましょう。

サービス名運営企業公開求人数特徴
マイナビ薬剤師株式会社マイナビ約58,000件はじめての転職で登録した転職サイトNo.1
薬キャリエムスリー株式会社約28,000件10万人以上の薬剤師が登録する独自のネットワークを構築
ファルマスタッフ株式会社メディカルリソース約56,000件20年以上の薬剤師転職支援実績を誇る

※求人数は2021年8月時点

あなたが目指すべき
キャリアアップとは?

よりよいキャリアアップを目指して先々の計画を立てることをキャリアデザインと言います。
どのようなキャリアを積み、自分の人生に役立てていくかを、常日頃からイメージしておくとよいでしょう。
もちろん、無理してキャリアアップなどせずに平坦に暮らしていたいというのも、ひとつの考え方です。

スキルを磨いて

キャリアアップしたい方

ご自身のスキルアップを通じてキャリアを磨きたい方はこちらをお読みください。出世や独立起業に繋がる有益な情報をまとめています。
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転職を通じて

キャリアアップしたい方

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