【目的別】介護転職サイト10選|介護職の転職で成功させるコツ

  • 「介護転職サイトは種類が多くてどれを選べばいいか分からない」
  • 「理想の転職が叶う転職サイトを効率的に知りたい」

介護職の求人を専門に取り扱っているサイトは数多くあるため、どの転職サイトを使えば良いのか分からないと感じている人も多いのではないでしょうか?

結論からお伝えすると、介護職の専門サイトの選ぶ際は手当たり次第に求人を見るのではなく、以下2つのポイントをふまえてから選んでいくことがおすすめです。

  • 自分の転職目的に合ったサイトを選ぶ
  • 理想とする転職活動ができるサイトを選ぶ

ひと口に「介護転職サイト」と言っても、それぞれの特徴やサービス内容が異なります。そのため、まずはサイトが持つ特徴を知ってからサイト選びを進めることがおすすめです。

この記事では、転職サイトを活用すると、どのような転職が可能になるのかについても理解を深めて選ぶことができるように下記の内容をまとめました。

  • 介護転職サイトの選び方
  • 【転職目的別】転職サイト一覧
  • 介護転職サイトを利用するメリット・デメリット
  • 介護転職サイトを利用する人のよくある質問

1.介護専門の転職サイトの選び方

介護職の求人を専門に取り扱っている転職サイトは、サイトによって持っている強みや特徴が異なります。

数多くの介護転職サイトから自分に適した転職サイトを活用するために、まずは選び方のポイントをおさえておきましょう。

1-1.自分の転職目的に合ったサイトを選ぶ

まずは自分の転職目的を明確化し、転職目的に沿うことができるようなサイトがどれなのかを知ることから始めていきましょう。というのも、介護転職サイトはサイトごとに持っている強みや特徴が異なるからです。

介護職で働いている人の転職目的とは、たとえば以下のようなものが代表的なものとしてあげられます。

  • 収入の向上や好待遇にするために転職をしたい
  • キャリアアップが図れる職場に転職したい
  • ライフスタイルに合わせた働き方に変えるために転職したい
  • 介護職以外の職業に就きたい

収入や好条件の求人を多数掲載しているサイトもあれば、夜勤や訪問介護などに特化して掲載しているサイトもあるため、サイトが持つ強みや特徴を知ってからサイト選びを行うようにしましょう。

また、介護職以外の職業に就くことも検討している人であれば、あらゆる職業の求人を扱っている転職サイトを活用することがおすすめです。

具体的な転職サイトについては第2章で紹介しているので、転職サイト選びの参考にご活用ください。

1-2.理想とする転職活動ができるサイトを選ぶ

転職サイトは大まかに分けて2種類のタイプがあります。

1.転職エージェントを通して転職活動を進めるサイト

2.求人サイトを通して直接事業所とやり取りしながら転職活動を進めるサイト

1-2-1.転職エージェントを通して転職活動を進めるサイト

転職エージェントとは、キャリアアドバイザーやコンサルタントなどが、転職活動を手厚くサポートしてくれるマッチングサービスです。

転職支援のプロが転職希望者の職歴や持っているスキル、転職の条件などを把握したうえで最適な求人を提案してくれるため、在職中でも転職活動をスムーズに運ぶことが可能です。

転職エージェントは採用が決まった場合に事業所から報酬を得る仕組みなので、求職者は無料で手厚いサービスを受けることができるという点も魅力でしょう。

自身のリサーチでは調べきれない部分の内部情報を教えてもらえたり、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策など、転職に関わる部分をサポートしてくれます。

  • 「雇ってもらえるところがあるか不安」
  • 「面接で失敗しそうで不安」
  • 「仕事を続けながら転職活動ができるか不安」など

転職活動に不安を感じている方は、転職エージェントを活用できる転職サイトで進めると、理想的な転職活動ができる可能性が高まります。

1-2-2.直接事業所とやり取りしながら転職活動を進めるサイト

もう1つの介護転職サイトは、介護の求人情報を集約して載せているサイトです。

勤務地や職種、就業形態などを入力して検索をかけると、条件に該当する求人を一覧で見ることができます。

自分が本当に納得がいくまで、給与や施設の場所、仕事内容などの情報を比較しながら検討していくことが可能であり、自身のペースで転職活動を進められるところにメリットがあります

新しい求人情報が随時更新されるため、最新の情報を確認しながら理想の職場を探すことも可能です。

チラシやハローワークにも出ていない求人情報も多く出ているため、じっくりと時間をかけてたくさんの求人情報を確認したい方にはおすすめです。

2.【転職目的別】介護転職サイトの紹介

ここからは、転職目的別に介護職を専門に取り扱っている転職サイトをご紹介します。

介護転職サイトが持つ特徴も共にご紹介するので、転職サイト探しにぜひ活用してください。

2-1.給与や待遇の改善を図れる転職サイト

収入の向上や待遇の改善を図るための転職を目指すのであれば、好待遇な求人を扱っているサイト等を活用することがおすすめです。

2-1-1.きらケア 

出典:きらケア

求人数が多く、月給33万円以上など好条件な求人を扱っている介護転職サイトが「きらケア」です。

業界トップクラスの求人数を誇っているうえ、利用満足度が高く、利用者は年間80万人にも上るほど人気の高い大手の介護転職サイトです。

■特徴

キャリアアドバイザーのサポートが受けられる“転職エージェント”タイプなので、介護転職のプロにアドバイスを受けながら進めることが可能です。

事前の面接対策はもちろん、面接へも同行してくれるため、転職活動が初めてという場合でも好条件の転職が叶いやすい特徴があります。

■おすすめな人

  • 面接に不安を感じている人
  • 未経験で介護職に転職したい人
  • 職場の雰囲気を知りたい人
サイト名きらケア
求人数約4400件
転職サイトのタイプ転職エージェント
取扱職種介護職

2-1-2.介護ワーカー

介護ワーカー

出典:介護ワーカー

介護ワーカー」は常に7万件以上の求人情報を掲載し、「きらケア」に続く人気を誇っている介護転職サイトです。

「介護ワーカー」を活用した人はほとんど転職後の年収が上がる傾向にあるため、高い満足度を誇っています。

■特徴

全国の求人を揃えているため、住んでいる地域に限らず利用できる転職サイトです。

選択できる求人が多いので収入のアップだけでなく、スキルアップなども実現できるような転職が期待できるでしょう。

専門のアドバイザーによるサポートも受けられるため、給与の交渉をするなど難易度が高い部分もカバーできます。

■おすすめな人

  • スピード感を持って転職活動を進めたい人
  • 面接に不安を感じている人
  • 給与交渉を代行して行って欲しい人
サイト名介護ワーカー
求人数約72,000件
転職サイトのタイプ転職エージェント
取扱職種介護職

2-1-3.介護求人ナビ

介護求人ナビ

出典:介護求人ナビ

介護求人ナビ」は給与を条件にして求人情報を検索できる介護転職サイトです。

上記2つの介護転職サイトと比べても求人数は少ないですが、“こだわり条件”に希望する給与額を入力して検索できるため、転職目的を叶える求人を効率的に探せるという魅力があります。

■特徴

「介護求人ナビ」は転職エージェントのサポートがない転職サイトのタイプなので、求職者が直接事業所や施設とやり取りをして進める転職活動になります。

転職サイト内には他の転職サイトにはないような「転職に関するお役立ち情報」が豊富なので、しっかりノウハウを得ながら、自分のペースで進められます。

■おすすめな人

  • 時間をかけて自分のペースで転職先を探したい人
  • たくさんの求人情報を比較検討したい人
サイト名介護求人ナビ
求人数約30,000件
転職サイトのタイプ転職求人情報サイト
取扱職種介護職

2-2.キャリアアップ・スキルアップができる転職サイト

「専門性を高めてスキルを向上させたい」「経歴で市場価値を高めたい」という転職目的であれば以下の転職サイトがおすすめです。

2-3-1.かいご畑

かいご畑

出典:かいご畑

かいご畑」は介護転職サービスの中でも、国から0.2%しか認められていない「優良派遣事業者」に認定されている優良転職サイトです。

■特徴

資格取得講座を無料で受けることができる“キャリアアップ応援制度”という制度が設けられているため、未経験の方でも働きながらキャリアを築いていくことが実現できます。

経験者を対象にした資格取得講座は費用がかかりますが、働きながら資格取得を目指せる制度なので時間を無駄にすることなくキャリア・スキルアップが期待できるでしょう。

国が認めるほどの優良転職サイトでありつつ、キャリアアドバイザーが伴走してくれる転職サイトなので、安心して転職活動を進められます。

■おすすめな人

  • スキルアップしながら働きたい人
  • 信頼できるサービスを受けながら転職活動をしたい人
  • まったくの介護職未経験な人
サイト名かいご畑
求人数約10,000件
転職サイトのタイプ転職エージェント
取扱職種介護職

2-3-2.ジョブメドレー介護

ジョブメドレー

出典:ジョブメドレー

ジョブメドレー介護」は事業所から直接スカウトが受取れるようなシステムを取り入れている介護転職サイトです。

医療職までも網羅しているため総合求人数は33万件以上と多く、介護転職サイトの中でも大手の転職サイトとして多くの介護士が利用しています。

■特徴

アドバイザーによるサポートがないため、求人紹介や面接対策などのサービスは受けられませんが、事業所からアプローチが来るため、転職が成功しやすい事業所を比較することができます

スカウトという違う形で検討すると、違った視点から転職先を比較するができるため、気になる方は活用してみることをおすすめします。

■おすすめな人

  • 業界トップの豊富な求人数から求人情報を比較検討したい人
  • 直接事業所の人とやり取りをして選考を進めたい人
  • スカウトがくる事業所も参考にして転職活動をしたい人
サイト名ジョブメドレー介護
求人数約98,000件(介護・福祉事業所)
転職サイトのタイプ転職エージェント
取扱職種医療・介護職

2-3.ライフスタイルに合わせられる転職サイト

「夜勤が負担になってきたから日勤の職場に転職したい」

「子どもが預けられる短時間だけで働きたい」

以上のような、ライフスタイルに合わせた転職目的を持っているなら以下の転職サイトをおすすめします。

2-3-1.マイナビ介護職

マイナビ介護職

出典:マイナビ介護職

マイナビ介護職」は「一人ひとりに寄り添える転職を」を理念に掲げた介護転職サイトです。

そのため、職歴や持っているスキルだけに注目するのではなく、求職者が求めるライフスタイルを実現する働き方にも注目して求人を選び、提案してくれます。

■特徴

専任のアドバイザーが丁寧に求職者の希望をヒアリングしたうえで、良質な求人を提案しているため、利用者の満足度が高いことが特徴です。

あらゆる要望に答えられるような知見と求人を持っているため、頼れる転職サイトであると言えます。

■おすすめな人

  • 求人の質の高さを求めている人
  • キャリアアドバイザーと二人三脚で転職活動を進めたい人
サイト名マイナビ介護職
求人数54,000件
転職サイトのタイプ転職エージェント
取扱職種介護

2-3-2.e介護転職

e介護転職

出典:e介護転職

e介護転職」は取り扱っている求人数が7.5万件と多く、求人をまとめて比較検討できる介護転職サイトです。

キャリアアドバイザーによるサポートはないですが、多くの求人を扱っているため、ドライバーや事務員など職種を広げられるメリットがあります。

■特徴

「e介護転職」は、会社設立から介護事業に注力してきた会社が運営をしています。これまでの経験やノウハウ、業界のつながりを活かして大手の介護職企業から小さな事業所まで求人情報を載せていることが特徴です。

自分のペースで進められる転職サイトなので、自分のペースを大切にしたい人にはおすすめな転職サイトです。

■おすすめな人

  • 自分のペースで転職活動を進めたい人
  • 多くの求人情報を見て比較検討したい人
サイト名e介護転職
求人数79,000件
転職サイトのタイプ転職求人情報サイト
取扱職種介護職

2-4.介護職以外の職業が叶う転職サイト

介護職以外の職業への転職を考えている方はあらゆる業界を網羅した転職サイトを活用することがおすすめです。

介護職以外の職業への転職を検討している方におすすめな転職サイトをご紹介します。

2-4-1.リクルートエージェント

リクルートエージェント

出典:リクルートエージェント

リクルートエージェント」はトップクラスの求人数を誇る転職エージェントです。

全職種の求人情報が揃っていると言われているほど幅広く取り扱っているため、気になる求人に出会えたり、スキルを活かせる求人に出会えたりとキャリアに可能性が広がります

■特徴

未経験の職種への転職は難易度の高い転職活動になりますが、書類添削や面接対策など徹底的にサポートしてくれるため転職が成功しやすい環境で転職活動を行えます。

年収の交渉も積極的に行う姿勢で求職者のサポートを行っているため、未経験でも好条件で転職できる可能性もある転職サイトでしょう。

まだ希望する職業が決まっていない方は、どのような職業があるのかを知るためにも登録してみることがおすすめです。

■おすすめな人

  • あらゆる職業の中から自分に合った企業を選びたい人
  • すでに就きたい職業は決まっているが転職に不安を感じている人
サイト名リクルートエージェント
求人数約100,000件
転職サイトのタイプ転職エージェント
取扱職種総合的

2-4-2.マイナビエージェント

マイナビエージェント

出典:マイナビエージェント

マイナビエージェント」は手厚いサポートに高評価を得ている転職エージェントです。

■特徴

中途採用と言うと、経験を重視して採用することが一般的ですが、人物重視の傾向にある求人も豊富に扱っているため、実務経験よりも人間性が評価されて転職が成功するというパターンもあり得ます。

迅速で丁寧なレスポンスが好評な転職エージェントなので、キャリアアドバイザーと密な連携を取りながら転職活動を進めていきたいと考えている人には満足度の高い転職が期待できるでしょう。

■おすすめな人

  • アドバイザーによるバッグアップを受けながら転職活動を進めたい人
  • 各業界の転職事情を把握しながら転職活動を進めたい人
サイト名マイナビエージェント
求人数約32,000件
転職サイトのタイプ転職エージェント
取扱職種総合的

2-4-3.doda

doda

出典:doda

doda」は独自に取り扱っている求人も多く存在するほど業界でトップクラスの求人数を誇る転職エージェントです。

■特徴

伴走するキャリアアドバイザーは求職者の希望する業種に精通しているアドバイザーからアドバイスをもらえるため、知らない業界でも知見を得ながら転職活動を進めることができます。

キャリアアップに役立つ情報提供や事業所の合同説明会など、無料セミナーを頻繁に開催してレクチャーを行っているため、幅広い知見から転職先を考えられるようになるでしょう。

■おすすめな人

  • 企業からオファーが来る転職サイトで転職活動を進めたい人
  • 年齢を気にせずに転職サポートを受けたい人
サイト名doda
求人数約110,000件
転職サイトのタイプ転職エージェント
取扱職種総合的

3.介護職専門サイトに登録するメリット

介護職に特化した転職サイトに登録すると、以下のようなメリットが生まれます。

  • 親身になって転職をサポートしてくれる
  • 転職活動の手間や時間が減る
  • 内部情報を理解してから転職できる

3-1.親身になって転職をサポートしてくれる

介護職に特化した転職サイトは、様々な職業を揃えている転職サイトよりも親身なサポートが期待できます。

なぜなら、介護職の求職者が抱える悩みやキャリアについて理解があるからです。

介護業界に特化して転職活動をサポートしているため、抱えている悩みや不満、理想としているキャリアプランについて理解や共感がもらえやすく、寄り添ったサポートが期待できるでしょう。

「ここの施設は自分に合っているのか・・・」と悩んでしまう部分に対しても、介護転職のプロの視点からアドバイスをもらえるため、心強いパートナーになるはずです。

3-2.転職活動の手間や時間が減る

転職サイトを活用すると、情報を入手したり、比較検討したりすることが効率よく行えるようになります。

というのも、転職サイトを活用せずに進めるとなると、ハローワークへ出向かなければいけなかったり、近所の施設に問い合わせしたり、チラシだけで情報を収集したりと、情報を仕入れるだけでも手間と時間が必要になります。

転職サイトは希望勤務地など条件を入力して検索をかけるだけで一覧で表示されるうえに、登録をしておくと新しい求人が出たときに連絡がくることもあります。

特に転職エージェントの場合は、施設とのやり取りを代行して行ってくれるため、勤務しながらでもスムーズに転職活動を行うことが可能です。

登録するだけで転職活動を効率的に進めることができる点は、転職サイトへ登録する大きなメリットの1つであるとも言えるでしょう。

3-3.内部情報を理解してから転職できる

転職エージェントタイプの転職サイトに言えることですが、施設の雰囲気や職員の人員、各時間帯ごとの勤務人数、有給や残業の有無など、細かな内部情報まで知ることができます。

なぜなら、事業所は転職エージェントに対して公に出せない内部情報も伝え「施設にふさわしい人員を紹介してほしい」と依頼しているからです。

このような具体的な内部情報までも把握して転職活動を進められることは、転職エージェントを活用する特権であるとも言えるでしょう。

内部事情を理解してから転職できると「こんなはずではなかった」というミスマッチを防ぐことにも役立ちます

4.介護職専門サイトに登録する注意点

介護転職サイトに登録することは転職活動を前進させるきっかけにもなるメリットがある一方、注意したいデメリットも存在します。

  • 介護職以外の求人は閲覧できない
  • 転職エージェント側の意見や都合に左右される場合がある

4-1.介護職以外の求人は閲覧できない

介護転職サイトは他業種の求人は見ることができません。

なぜなら、介護の求人情報に特化している転職サイトだからです。

転職を考えている人の中には「次も介護職に就くか迷っている」という人もいるでしょう。もしも次の職業を決めていないにも関わらず介護転職サイトだけを活用すると、他の職業で出ている理想的な求人を見逃す可能性もあります

もしも、「介護職に転職したいのか分からない」という状況なのであれば、介護を専門とした転職サイトの他に、総合的な職業を扱う転職サイトにも登録することをおすすめします。

4-2.転職エージェント側の意見や都合に左右される場合がある

転職エージェントの転職サイトに限って言えることですが、転職エージェントを活用しても転職エージェント側の都合で転職活動が進み、転職に満足できない場合もあります。

なぜなら、転職エージェントは求職者を事業所へ紹介し、採用がもらえたら報酬が発生する営利事業所だからです。

求職者の希望よりも、報酬を目的に求人を紹介されたり、面接を急かされたりなど転職エージェント側の都合で転職活動が進むこともあります

自分のペースで転職活動できないことにも違和感を覚える人もいるでしょう。

自分の意思はしっかり持ち、興味のわかない求人や、自分のペースではないと感じたときには断る勇気も持って登録する心持ちが必要です。

5.介護転職サイトの登録から内定までの流れ一覧

介護転職サイトへ登録してから内定までの流れは、求人情報を集めている『転職サイト』の場合と『転職エージェント』の場合で以下のように異なります。それぞれの転職サイトの基本的な流れについて紹介します。

5-1.転職サイトの場合

求人情報を条件で絞って検索をかけることができたり、求人を一覧にして閲覧できる介護転職サイトは以下のような流れで転職活動を進めていきます。

5-1-1.求人情報を探す

まずは勤務地や職種、雇用形態など、希望する条件を入力して検索をかけます。

条件に適した求人情報を比較・検討しましょう。転職サイトによって掲載のある求人情報が異なったり、給与や待遇が若干違ったりする場合もあるため、複数の転職サイトを活用することがおすすめです。

5-1-2.問い合わせ・応募する

気になる事業所があれば、そのサイトにある応募フォームなどを活用して応募を進めていきます

応募の前に解消したい不明点がある場合は、そのサイトに記載のある問い合わせ番号へ連絡し、不明点を解消してください。

5-1-3.選考

事業所とやり取りをして履歴書作成や提出を行ったり、面接を行ったりなど選考に必要な活動をしていきましょう。

中途採用の面接では以下のような質問内容が多いです。

  • 転職活動をしている理由
  • 前職(あるいは現職場)の退職理由
  • 持っているスキル
  • 事業所を選んだ理由
  • 働き方(夜勤の対応など)について

とくに「事業所を選んだ理由」は雇ってもらうメリットを強調できる部分なので、自己分析や事業所研究を行ってしっかり伝えるように準備することがおすすめです。

5-1-4.内定

選考の結果、見事内定を得ることができたら入社に向けて以下のような手続きを行います。

  • 入社日の調整
  • 入社に必要な書類の提出
  • 現職場(働いている場合)の退職手続き

介護転職サイトの中には内定が取れるとお祝い金がもらえる場合もあります。お得な制度が活用できるかもしっかり確認しましょう。

5-2.転職エージェントの場合

転職エージェントの転職サイトを活用する場合はアドバイザーとも関わりを持って進めていくため、求人情報サイトとは流れが異なります。

転職サイトの登録から流れについて解説いたします。

5-2-1.登録する

まずは利用したい転職サイトの公式ホームページにて登録を行います。

入力する内容は簡単な個人情報のみなので、登録は短時間で行うことが可能です。

転職エージェントはキャリアアドバイザーとの相性や、特徴も異なるため、複数の転職サイトに登録してみることをおすすめします。

5-2-2.キャリアアドバイザーとの面談

登録するとキャリアアドバイザーから連絡が入ることが一般的です。面談日程を決めて面談を行いましょう。

キャリアアドバイザーとの面談では主に以下のような質問への回答が求められます。

  • 転職活動をしている理由
  • 持っているスキルや資格について
  • 希望している働き方や職場環境

アドバイザーはこのヒアリングをもとに転職活動のサポートに入るため、すべての質問に正直に答えていくことがポイントです。

もしも「自分がどういう働き方をしていきたいか分からない」「キャリアプランが描けない」など、整理がついていなければ、その思いも正直に答えましょう。

ミスマッチを防ぐためにも自分の考えをしっかり伝えることが大切です。

5-2-3.求人の紹介

面談でヒアリングした内容を基にしてアドバイザーが求人を厳選し、紹介してくれます。

求人情報だけを載せている転職サイトよりも詳しい内部事情も合わせて求人の紹介をしてくれるため、詳細の部分もしっかり吟味して比較検討していきましょう

気になる求人がある場合はキャリアアドバイザーへ連絡すると、次のステップである選考対策に入ります。

5-2-4.選考

応募する事業所が決まったら、応募先に合わせた選考対策が行われます。

というのも、転職エージェントは転職のプロでもあるため、「この事業所はどのような人材を求めているか」「内定が取れやすい傾向」などの情報も持ち合わせています。

選考に受かるポイントに合わせた対策が行われるため、しっかりとサポートサービスを活用して選考に臨んでください。

5-2-5.内定

選考の結果、内定をいただいたら入社手続きに入ります。

入社日の調整や、給与・待遇のすり合わせなどをキャリアアドバイザーが代行して行ってくれる場合もあるため、活用しながら進めていきましょう。

また、転職エージェントによっては転職後にもアンケートを取って働きやすい職場環境づくりのためのサポートをしてくれるケースもあります。

転職エージェントの転職サイトを活用して転職活動をしていくのであれば、サービスをフル活用してキャリアを築いていくことがおすすめです。

6.介護転職でよくある質問

介護転職では「面接のときの服装は?」「他の職業への転職もできる?」など多くの質問が寄せられます。

ここでは、介護転職でよく寄せられる質問についての回答をご紹介します。

6-1.経験もスキルもないけど介護職に就けますか?

結論からお伝えすると、介護職は未経験や無資格でも就くことが可能です。

というのも、高齢者が急増している現代ではニーズが高いため、多くの事業所が積極的に採用を行っています。

介護職はスキルや資格も選考のポイントではあるものの、多くの人とコミュニケーションを取りながら仕事を進めて行く職業であるため、“人柄”を重視して選考を行っていると言われています。

そのため、介護転職サイトをのぞいてみると分かると思いますが、「未経験歓迎」「無資格OK」という求人は多くあるのです。

働きながらスキルや資格を身に付けることも可能な職業なので、トライしてみてください。

6-2.介護職しかやってこなかったけど他の職業への転職は可能ですか?

介護職だけの職歴であっても、他の職業へ転職することは可能です。

なぜなら、介護職で培ってきたコミュニケーション能力や介護業界への知見は他の職業でも活かすことが可能だからです。

例えば、介護用品をおすすめする営業であれば、その商品の必要性を信頼性を高めて伝えることができるでしょう。看護助手であれば、これまでの介助スキルを活かしながら病人のケアをすることができます。

飲食業や保育ではコミュニケーション能力や体力を活かすことも可能です。介護システムを作るエンジニアであれば介護現場の使用状況をイメージしながら構築することもできるでしょう。

経験を強みにすれば他の職業への転職も可能なので、総合的に求人情報を扱っている転職サイトを活用しながら転職活動を進めてみてください

6-3.履歴書や職務経歴書を書くポイントを教えてください

履歴書や職務経歴書を書く際は、特に以下の点をおさえて作成していくことをおすすめします。

  • 丁寧に手書きで書く
  • 読みやすい文章や余白を心がける
  • 応募先の事業所とのつながりを意識する

6-3-1.丁寧に手書きで書く

丁寧に手書きで書かれた履歴書や職務経歴書は手に取っただけで好印象を与えることができます

そのため、丁寧に手書きで書くというポイントは大きな1つのポイントになるでしょう。

訂正が多く入っていたり、手書きの書類をコピーしたものは悪い印象を与えることにもつながるので、面倒でも1枚1枚丁寧に準備することがおすすめです。

6-3-2.読みやすい文章や余白を心がける

読み手の立場から見て読みやすい文章にまとめるように心がけることがポイントです。

たとえば以下のポイントを意識するだけで、読みやすさが変わります。

  • 箇条書き
  • 改行
  • 具体的な数字
  • 端的な文章

客観的な視点から文章を確認するためにも、書いてから時間を空けて読み返すなど、工夫しながら修正していくとより良い内容になります。

6-3-3.応募先の事業所とのつながりを意識する

応募先の事業所とのつながりを意識しながら書いていくことも取り入れたいポイントの1つです。

なぜなら、採用担当者は「この事業所でどのような働きが期待できるか」を確認するために履歴書や職務経歴書を見ているからです。

ただ単に経歴や自分の強みを伝えるだけではなく、「このような経験や強みが役立つはずです」という角度で自身のキャリアを伝えることがおすすめです。

6-5.介護施設での面接はどんな服装で行けばいいですか?

面接は基本的にスーツを着用して挑むようにしましょう。

なぜなら、スーツは誠意を伝えられる服装だからです。

身だしなみは第一印象を左右する重要な要素なので、スーツ姿で面接に伺うだけでも好印象を得ることが期待できます。清潔感ある身だしなみで好印象を与えるために、髪型や顔まわりの身だしなみにも気を付けてください。

7.まとめ

介護転職サイトは、以下のポイントをもとに選ぶのがおすすめです。

介護専門転職サイトの選び方

  • 自分の転職目的に合ったサイトを選ぶ
  • 理想とする転職活動ができるサイトを選ぶ

なぜなら、転職サイトとひと口に行っても、サイトが持っている強みやサポート内容が異なるからです。

転職の目的や理想の働き方を明確にし、本記事の第2章で紹介している一覧も参考にしながら転職サイト選びを進めてみてください。

転職サイトを活用すると多くの求人情報を比較検討することができるうえに以下のようなメリットも生まれます。

  • 親身になって転職をサポートしてくれる
  • 転職活動の手間や時間が減る
  • 内部情報を理解してから転職できる

一方で、介護転職サイトを活用するうえでふまえておきたい注意点も存在するため注意しながら活用していくようにしてください。

  • 介護職以外の求人は閲覧できない
  • 転職エージェント側の意見や都合に左右される場合がある

介護転職サイトはどのサイトも無料で活用できるので1サイトに絞らず、どんどん活用して転職活動を進めていきましょう。

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キャリアアップとは?

よりよいキャリアアップを目指して先々の計画を立てることをキャリアデザインと言います。
どのようなキャリアを積み、自分の人生に役立てていくかを、常日頃からイメージしておくとよいでしょう。
もちろん、無理してキャリアアップなどせずに平坦に暮らしていたいというのも、ひとつの考え方です。

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