【事例で解説】介護職への転職失敗の原因はコレ!成功のポイント3つ

介護職への転職は失敗することが多いって本当?」

「介護職に転職したいけど、失敗してすぐ辞める人が多いって聞くから心配」

現実問題として、介護の仕事を始めてから、「転職は失敗だった」と感じる人が一定数いるのは事実です。

それには、他の業種より体力や精神力を消耗せざるを得ない介護職の特殊性が強く影響していると考えられます。

「高齢者をケアしたい」「喜ばれる仕事がしたい」といった志を持って転職した人も、体力面での辛さや、喜ばれるケアが容易ではないことで挫折してしまうのです。

しかし、事前にこうした失敗の原因を把握して、自分に合った職場選びを行うことで、介護職への転職を成功させることは可能です

本記事では、介護職の転職失敗でよくある事例を元に、失敗の原因について言及しますそのうえで、転職を成功させるポイントを伝授しますので、失敗しない介護転職が叶います。

記事の終わりには、介護職に特化したおすすめの転職サービスも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。あなたの転職に関するお悩みの解消に、この記事を大いに役立てて頂けたらと思います。

1.介護職の転職失敗でよくある5つの事例

介護職の転職失敗|よくある事例

  • 「もう無理…」体力的にもたない
  • 「こんなに頑張ってるのに…」ハードな仕事の割に給料が安い
  • 「夜勤明けに出勤?」人手不足で休みが取れない
  • 「聞いてたのと違う!」雇用条件が入社前に聞いていたものと違った​​
  • 「仕事は好きなのに憂うつ」人間関係が悪い職場だった

介護職に就いた人はどんな時に「転職に失敗した」と感じるのか、よく読んで把握しておきましょう。

1-1.事例1|「もう無理…」体力的にもたない

介護職へ転職して失敗だと感じる事例で多いのが、体力的にきつい、消耗が激しすぎるという問題です。

介護職は想像以上に力仕事が多く、腰痛など身体に支障をきたす人が少なくありません。また、24時間体制の介護施設では夜勤があるため、日勤だけの勤務に比べどうしても身体への負担が大きくなります。

介護の代表的な仕事は「三大介助」と呼ばれる食事介助、入浴介助、排泄介助です。​​

こういった仕事では、以下に示したように、かがむ態勢になったり、利用者を持ち上げたりと自分の身体への負担がかかる動作が多くあります。

  • 利用者の体を抱えてベッドから起こす
  • 車椅子に利用者を乗せたり降ろしたりする
  • 利用者の服を脱がせたり着せたりする
  • 利用者の入浴をサポートする

また、介護職は早番、日勤、遅番、夜勤の4交替シフト勤務が一般的ですが、夜勤は少人数体制になるため、1人あたりの業務負担が大きくなったり、緊急時に自分だけで対応しなければならなかったりすることもあります。

このように、介護職は他の業種に比べて身体に負担のかかる仕事であるため、体力のない人は、短期間の勤務で身体をおかしくしてしまい「転職は失敗だった」と感じてしまうことがありますまた、丈夫な人でも、長期にわたって体に負担をかけ続けると慢性的な腰痛などを患い、介護職が続けられなくなることもあります。

1-2.事例2|「こんなに頑張ってるのに…」ハードな仕事の割に給料が安い

介護職への転職の失敗理由でよく挙げられるのが、ハードワークなのに給料が安いという点です。

厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、介護職の平均月収は約24万円、平均ボーナスは約52万円です。年収にすると約340万円になります。

男女で少し差異があり、女性介護職ではさらに低くなって平均月収が約23万円。また介護福祉士などの資格を持っていない人の場合は約19万円で、総体的に見て、他の業種に比べて低いと言わざるを得ない値になっています。

現在、国としても介護現場の従事者を増やす施策として処遇の改善に努めており、年々給与相場にも改善が見られているとはいうものの、現状十分とは言い難く、大部分の転職者は仕事の大変さの割に賃金が安すぎると感じてしまうようです。

1-3.事例3|「夜勤明けに出勤?」人手不足で休みが取れない

勤務先の施設が人手不足のため休みが取れないことで、「転職に失敗した」と感じてしまう事例も少なくありません。

社会の高齢化が進んでいる現在、ほとんどの介護施設では慢性的な人手不足に陥っているため、どうしてもスタッフ一人あたりの負担が大きくなっています。

施設勤務では前述のように、日勤・早番・遅番・夜勤があるのが一般的ですが、人員が十分に確保できていない施設の場合、早番のシフトであるにも関わらず、遅番の時間まで働かされるということが珍しくないといいます。また、夜勤明けには休みを入れるのが通例ですが、中には人手が足りないことを理由に、夜勤明けの日も出勤を要請してくる施設があります。

このように、介護職の現場では、「休みが取れない」、「残業を断れない」、「急なシフト変更」といったことが日常茶飯事になっているため、転職しても精神的、身体的に苦痛を感じて退職してしまう人がいます。

1-4.事例4|「聞いてたのと違う!」雇用条件が入社前に聞いていたものと違った

介護職への転職では、雇用条件が事前に聞いていたものと違うことに不満を持ったり、トラブルが起きたりする事例があります。

介護施設での人員採用時には、「労働条件通知書」を作成し、その内容を採用者との契約として交わすことが一般的です。

しかしながら、介護施設を運営する企業や法人の中には、条件を口頭で伝えるのみで、「労働条件通知書」や、それに代わる覚え書きを出さない所があるようです。

実際、介護施設には特別養護老人ホームや有料老人ホーム、グループホームなどさまざまな種類があり、介護職と一口にいっても職員の仕事内容はそれぞれ違ってきます。そのため、介護職というイメージだけで働き始めても、想像と全く違っていたということも少なくないのです。

「労働条件通知書」などでしっかりと契約条件が示されない場合、また、施設のサービス内容などをしっかりと確認しないで転職してしまった場合、働き出してから、諸条件が「聞いていたのと違う。失敗した」と感じてしまうことがあります。

1-5.事例5|「仕事は好きなのに憂うつ」人間関係が悪い職場だった

人間関係のトラブルはどんな業界でもありますが、中でも介護職は特に職場での人間関係の悩みが多いといわれています。

理由としては、次のような点が考えられます。

  • 職員の入れ替わりが激しいため、先輩後輩の間で仕事に対する向き合い方や能力に開きがある
  • 職員の年代に幅があるが、仕事での上下関係があまりないため、言葉づかいや態度によるトラブルが起きやすい
  • 新人を教える場や時間のない施設が多く、能力に差が出てしまい、イジメが起きやすい
  • 女性職員が多いことで男性職員が居づらさを感じる
  • 女性主体の職場では派閥やグループができる可能性がある

介護の仕事自体は好きでも、このような人間関係に悩んで退職に追い込まれる例は残念ながら多数あります。

人間関係での失敗を回避するには、事前に転職サービスなどを利用して施設の評判や雰囲気など内部情報をできるだけ収集した方が良いでしょう。

2.介護職への転職に失敗する4つの原因

介護転職の失敗事例をご紹介しましたが、2章では、そういった失敗をしてしまう原因について言及します。

  • 介護職への強い思い入れがなかった
  • 施設を比較しないで一社だけを見て決めた​​
  • 「家から近い」ことを最優先して職場を選んだ​​
  • 未経験で新人教育のない介護施設に転職した

2-1.介護職への強い思い入れがなかった

介護職への強い思い入れがないと、転職が失敗に終わる可能性が高くなります

1章で述べたように、介護職は他の業界に比べて体力面、精神面においても消耗が激しい仕事です。「介護の仕事がしたい!」というしっかりした意志を持っていないと、長続きは難しいでしょう

代表的な仕事である3大介助…食事介助、入浴介助、排泄介助を考えてもらうとわかりますが、どれひとつとっても綺麗事では済ませられない仕事なので、生半可な「介護でも別にいいかな」といった気持ちではすぐ挫折してしまうのですもちろん、どんな仕事においても積極的な意志は必要ですが、介護の仕事は特に「他の仕事ではなく介護がやりたい!」という強い思いがないと乗り切っていけない所があります。

2-2.施設を比較しないで一社だけを見て決めた

介護職の転職で、施設を一社だけ見て他と比較せずに決めると失敗してしまう場合があります

介護施設には特別養護老人ホームや有料老人ホーム、グループホームなどさまざまな種類があり、施設によって、仕事内容や条件、働く時間帯に違いがあるからです。さらに、同じ条件でも、運営方針や職員たちの雰囲気によって、働きやすい施設もあれば、そうでない施設もあって、一社だけ見たのではその判断ができません

介護施設と一口にいっても、会社によって働きやすさや、自分との相性は違ってくるので、少なくとも数社を比較して選ぶことをおすすめします。

2-3.「家から近い」ことを最優先して職場を選んだ

家から近い、ということを最優先して職場を選ぶと介護職の転職に失敗するケースがあります

子どもが小さかったり、家事との両立を考えて、何よりも「家から近い職場」というのを優先して勤務先を選ぶ人は少なくありません。

しかしながら、介護施設は「数キロ圏内に1箇所」というような基準に沿って点在しているので、「家から40分でいける場所」「自転車で通える施設」というように範囲を設けると選択肢が狭くなってしまいます範囲内に条件にぴったり合う施設があればいいですが、「近い」ことを一番の理由にして、他の条件は妥協して施設を選んでしまうと、転職後に勤務地以外の不満が高じて早期に辞めたくなってしまうかもしれません。

2-4.未経験で新人教育のない介護施設に転職した

未経験の人が新人教育のない介護施設に転職した場合、経験やスキルのないことが原因で早期退職に繋がることがあります

介護業界は慢性的に人手不足であることから、未経験者を歓迎する求人が多く、実際、未経験から仕事をスタートして、転職に成功している人も少なからずいます。ただ、人手不足の施設では、どの職員も忙しく働いていて研修が行われず、新人教育が不十分な所がほとんどです

その場合、転職した人は先輩の仕事を見よう見まねで覚えて取り組むことになりますが、きちんとした指導がないので、失敗したり、周囲に迷惑をかけたりを繰り返してしまうことが多く、施設に居づらくなってしまいます。

研修制度や教育体制を設けない施設に不満を抱いて、「未経験で介護職に転職したのは失敗だった」と感じて離職する人も珍しくありません。

3.介護職の転職に失敗しやすい人の特徴

介護職は高齢者や認知症の人と深く関わっていく、特殊ともいえる業種であるため、誰にでも務まる仕事とはいえません。

この章では、介護職の転職に失敗しやすい人の特徴をご紹介します。

介護職の転職に失敗しやすいのはこんな人

  • コミュニケーションをとるのが苦手な人
  • 汚れや匂いに敏感な人
  • せっかちな人
  • 体力がない人

自分に照らし合わせて見ていって頂けたらと思います。

3-1.コミュニケーションをとるのが苦手な人

人とコミュニケーションをとるのが苦手な人には、介護職への転職をおすすめできません。

介護職は、職員同士、介護者、介護者の家族…と様々な人と接し、深く向き合うことが求められる仕事だからです

介護の仕事は、段取り通り事務的にこなすというわけにはいきません。

介助する人に自分から話しかけたり、家族とも情報交換などコミュニケーションを密に取らなくてはなりませんまた、介護の仕事は自分1人で行うことは難しく、職員同士や、医師や介護士との連携によるチームプレーが求められます

チーム内で物事を調整したり、ケアの内容を共有して統一する必要があるのです。コミュニケーション能力に欠けている人は、チームプレーができない人が多く、普段から人との交流も希薄です。そのため、自分勝手な行動をとることで大きな事故につながるおそれもあります。

人と接するのが苦手な人は、介護職への転職は向いていないかもしれません。

3-2.汚れや匂いに敏感な人

汚れや匂いに敏感な人には、介護職への転職をおすすめできません。

介護の仕事には入浴や排泄の介助があるので、汚れや匂いに敏感な人は仕事を苦痛に感じてしまう可能性があるからです

介護の仕事では、介護者の身体に触れたり、汚れ物や排泄物を処理したりしなくてはなりません。誰にとっても大変な仕事であることは確かですが、特に清潔さを優先したい人には辛い仕事になります

掃除をして磨き上げたとしても、高齢者や認知症の利用者はすぐに散らかしてしまう場合があります。片付けることができない病気の人もいれば、ゴミを溜め込んで捨てさせてくれない人もいます。

汚れや匂いに敏感で、どちらかというと潔癖症だという人は、介護職への転職は一考した方が良いかもしれません。

3-3.せっかちな人

せっかちな人には、介護職への転職はあまりおすすめできません。

介護の仕事は、自分のペースで、効率良く進めていけるようなものではないからです他の多くの業界では、効率良く仕事をしっかりこなせる人は、その能力を評価されるでしょう。

しかしながら、高齢者や認知症の方をサポートする介護職では、効率よりも介助される側のペースに寄り添い尊重できる人が仕事のできる人になります

たとえば、普通の2倍時間がかかったとしても、食事し終えるのを待ってあげなくてはいけないこともあるでしょう。車椅子に乗った方が早く移動できるとわかっていても、本人が歩きたいと主張すれば、一歩ずつ進むのに付き添わなくてはならないこともあります。

介護職では仕事が早くても、介助される人の気持ちを置き去りにして仕事を片付ける人は評価されません。せっかちで、とにかくスピーディに仕事をこなしていきたいという人は介護職への転職は向かない傾向にあります

3-4.体力がない人

体力がない人には、介護職への転職をおすすめしません。

繰り返し述べてきたように、介護の仕事は他の業種に比べて身体に負担のかかることが多く、体力があることが絶対条件といってもいいからです

「三大介助」と呼ばれる食事介助、入浴介助、排泄介助の現場では、利用者の身体を持ち上げたり、長時間かがんだまま作業をするので、腰を傷める人も多いですまた、24時間体制の介護施設では夜勤があるため、日勤だけの勤務に比べどうしても身体への負担が大きくなります。

介護のスキルが上達したり、基礎体力を鍛えるトレーニングを行うことで、体力の負担は軽減されていきますが、基本的に身体が弱い人、疲れやすく人より体力がないという人に介護職は向かないかもしれません。

4.介護職への転職を成功させるポイント

この章では、介護職への転職を成功させるポイントを伝授します。

介護職への転職を成功させるポイント

  • 自分の進みたいキャリアを見据えて目指す
  • 施設の下調べをする
  • 転職サービスを利用してアドバイスを受ける

4-1.自分の進みたいキャリアを見すえて目指す

介護職への転職を成功させるには、介護という仕事において、この先あなたが進みたいキャリアをしっかりイメージしておくことが重要です

介護の現場は忙しく、目的を持っていなければ自分の立ち位置や意志を見失ってしまいがちです。

その証拠に、「現状の不満を解消したい」「求人が多いから」など、短絡的な視点で介護職を選んで、心身を消耗するだけで長続きしなかった人が大勢います。そんな失敗をしないように、介護職でのキャリアを見すえて目指すにはどうすればいいのかを解説していきます。

  • 今のキャリアやスキルを分析する
  • 進みたいキャリアを考える

あなたの転職を成功させるために、しっかり理解しておきましょう。

​​4-1-1.今のキャリアやスキルを分析する

介護職経験者であれば、介護士としてこれまでどんな経験をして、何ができるようになったか、ということを具体的にみてみましょう。

たとえば、以下のようなことです。

  • 特別養護老人ホームでの2年の経験で介護技術全般のスキルが身についている
  • 認知症ケアに対する技術、知識がある
  • 利用者やその家族とのコミュニケーションスキルがある

未経験者であれば、これまでの経験で介護職に生かせるスキルを見直しましょう。

  • 一般企業での営業経験からコミュニケーションスキルがある
  • 電話やメール、パソコン操作などのスキルがある
  • ボランティアで高齢者とふれあいを持ち、食事のお世話をしたことがある

今「できること」を分析することで、これからどうありたいか?何を目指すべきか?が見えてきます

4-1-2.進みたいキャリアを考える

キャリアやスキルを分析できたら、これから介護職において進みたいキャリアを考えましょう。

たとえば、次のように考えていきます。

  • 認知症ケアに携わっていきたい→ グループホームのように認知症対応の介護施設への転職を目指す
  • 医療や看護と連携するような仕事がしたい→ 介護老人保健施設や療養型医療施設への転職を目指す
  • 業務の幅を広げ給与のアップを図りたい→ 資格をとる
  • ケアマネージャーや管理職を目指したい→ 資格をとる

介護職でのキャリアアップが目指せる資格は、下記を参考にしてください。

介護職のキャリアアップが目指せる資格

【介護福祉士】

介護福祉士は、介護の仕事の中で唯一の国家資格です。

介護福祉士資格を持っていることで、介護を提供するだけでなく管理職に就くことができたり、介護士の教育や指導などのポジションを得ることもできます。

どんな介護の現場でも信頼して求められ、キャリアアップが望める資格なので、介護職を続けるのであれば持って置くべき資格といえます。

介護福祉士は高校卒業後に介護養成施設である専門学校や大学へ入学して介護を学び、国家試験を受けて資格を取得される方が多いですが……3年間介護の現場で働いた後、実務者研修などの研修を受けて国家試験を受け、働きながら資格を取ることも可能です。

【介護支援専門員】

介護支援専門員は、ケアマネージャーと呼ばれる公的資格です。

介護職だけでなく医療職の方でも取得を目指す資格でもあり、この資格を持っていれば介護施設だけでなく、さまざまな場所で働くことができます。

ケアマネージャーは、介護業界において唯一のデスクワークなので、介護には携わりたいが、将来的に力仕事を続けていけるか不安…という方に特におすすめしたい資格でもあります。
介護支援専門員の資格を取れば、介護を受ける方が適切な介護を受けられるようにケアプランを作成したり、調整をおこなったりするケアマネージャーとして長きに渡って介護職が続けられます。

現在、介護業界では資格取得によるスキルアップを推奨していて、働きながら資格取得できるよう、資格取得支援制度を設けている施設が多くあります。自分の進みたいキャリアを目指すために、転職先を決める際に、資格取得支援制度があるかどうかに着目するのも一案です。

4-2.施設の下調べをする

勤務先となる施設の下調べはしっかりと行いましょう

募集要項に記載された内容だけを鵜呑みにして、家から近いなどの理由で即決してしまうと、転職してから「聞いていたのと違う。失敗した」と感じる可能性が高まります。

具体的には以下のような下調べがおすすめです。

事前に施設見学や体験入職をさせてもらう自分の目で見て、体験することで、働く前と後とのギャップが生まれず失敗が防げる
働いている人、過去に働いていた人の話を聞く施設内部の様子や人間関係がわかる
施設は1箇所だけでなく複数比較して決める1箇所だけでは、自分に合っている職場かどうか判断しづらい

介護施設は同じ施設形態でも、施設ごとに経営方針や働いている方たちの顔ぶれ、忙しさが違います。雰囲気や人間関係を、求人広告や面接だけで推し量ることは容易ではありません。

自分に合った施設を選んで転職を成功させるには、さまざまな施設に実際に足を運び、自分の目で観察し、働く人の様子、入居者の様子や施設の雰囲気を知ることが欠かせません

また、1箇所だけでなく複数の施設を見比べて比較することも、相性が良く長く働ける職場選びのポイントになります。

4-3.転職サービスを利用してアドバイスを受ける

介護職の転職を成功させるためには、介護職に特化した転職サービスを利用することをおすすめします

転職サービスでは専門のアドバイザーがサポートしてくれるので、「介護士の仕事はしたいけれど前職と同じような職場で働きたくない」、あるいは、「未経験で介護職に転職するので様々な判断が難しい」といった場合に安心です。

転職サービスを利用するメリットは多数あります。

  • 条件に合う転職先を紹介してもらえる
  • 求人が豊富で、一般公募以外の非公開求人を提案してもらえる
  • アドバイザーが履歴書の書き方から面接までサポートしてくれる
  • 給与面や福利厚生など、自分から問い合わせしづらいことを担当者が代行して事前確認してくれる
  • 転職先の施設の内部情報を得られる​​

特に、施設の内部情報に関しては、個人の下調べだけではわからない点などを、転職サービスの持つ特別なルートで調査して教えてくれるので、リアルな現場の雰囲気がイメージしやすくなります。

転職サービスを利用して、プロのアドバイスを受けながら仕事選びをすることで、入職後のミスマッチの確率を減らすことができます。

5.おすすめの介護職に特化した転職サービス3選

介護職への転職を成功させるために、転職サービス(転職サイト・転職エージェント)を利用しましょう。

ここでは、特におすすめの介護職向け転職サービスを3つ紹介します。

それぞれ実績と人気のある転職サービスですので、ぜひ参考にして頂けたらと思います。

5-1.マイナビ介護職

マイナビ介護職

出典:マイナビ介護職

マイナビ介護職」は、転職業界大手のマイナビが運営する介護職専門の転職エージェントです。

介護士はもちろん、ケアマネージャーや管理職など介護関連のあらゆる好条件求人を50,000件以上保有しています。

“一人ひとりに寄り添える転職を”という理念を掲げており、サポート体制も充実!

登録すると、元介護士を始め介護の業界に詳しいプロのキャリアアドバイザーから連絡をもらえ、希望に沿った転職実現に向けたアドバイスを受けながら、介護職への道を歩むことができます。

【マイナビ介護職】

特徴
  • 介護職転職エージェントご利用者満足度No.1!
  • 良質な好条件の介護職求人を数多く保有している
  • 専門のアドバイザーが寄り添うサポートをしてくれる
公式サイトマイナビ介護職

5-2.きらケア

出典:きらケア

きらケア」は、総求人数4.4万件以上と業界トップクラスを誇る介護職専門の転職サービスです。

地域の専門アドバイザーが「自宅から徒歩で通いたい」「人間関係が良い職場に転職したい」などの一人ひとりのニーズに合わせた職場を提案してくれます。

「未経験・無資格可」の案件も保有していて、未経験の方に対しても、医療・介護業界で培ったネットワークから条件に合った求人を紹介しています面接同行や内部情報をあらかじめ教えてもらえるなどサポートもきめ細やかなので、「転職に失敗したくない!」という方におすすめです。

【きらケア】

特徴
  • 総求人数4.4万件以上!
  • 未経験・無資格の人でもOK
  • 面接対策・面接同行などのきめ細やかなサポート
公式サイトきらケア

5-3.ミラクス介護

ミラクス介護

出典:ミラクス介護

ミラクス介護」は、日本最大級の介護職向け転職サービスで、総求人数が12万件超と群を抜いています

中でも、東京・神奈川・埼玉・千葉といった首都圏の介護求人の量と質に強みを持っており、サービス登録者のみが紹介してもらえる非公開求人には正職員の求人もあることで有名です

好条件でトップクラスの非公開求人が多数あるので、管理職を目指しているといった向上心の強い方や、今の待遇に不満があるといった方に特におすすめしたい転職サービスになります。

【ミラクス介護】

特徴
  • 求人数が圧倒的に多い
  • 非公開求人の中に正職員の求人がある
  • 介護資格保有者や「現場で働いたことのある経験者」がコンサルタントとして多く在籍している​​
公式サイトミラクス介護

6.まとめ

介護職への転職を失敗したと感じる「よくある事例」は次の5つです。

  • 体力的にもたない
  • ハードな仕事の割に給料が安い
  • 人手不足で休みが取れない
  • 雇用条件が入社前に聞いていたものと違った​​
  • 人間関係が悪い職場だった

転職失敗を引き起こしやすい原因は4つ考えられます。

  • 介護職への強い思い入れがなかった
  • 施設を比較しないで一社だけを見て決めた​​
  • 「家から近い」ことを最優先して職場を選んだ​​
  • 未経験から介護業界に転職した

こんな失敗をしてしまうことのないよう、介護職への転職を成功させるポイントをおさらいしておきましょう。

  • 自分の進みたいキャリアを見すえて目指す
  • 施設の下調べをする
  • 転職サービスを利用してアドバイスを受ける

多くの求人から自分にぴったりの介護職を選ぶためには、転職サービスは複数登録がおすすめです。

この記事が、あなたの希望の転職を叶える手助けになれば幸いです。

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あなたが目指すべき
キャリアアップとは?

よりよいキャリアアップを目指して先々の計画を立てることをキャリアデザインと言います。
どのようなキャリアを積み、自分の人生に役立てていくかを、常日頃からイメージしておくとよいでしょう。
もちろん、無理してキャリアアップなどせずに平坦に暮らしていたいというのも、ひとつの考え方です。

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