転職のメリット6つとデメリット8つを解説!後悔しないために知っておこう

最近では転職が当たり前という業界もあり、転職することは決してネガティブなイメージでは無くなってきました。しかしそれでも「転職することのデメリットは何か」、逆に「転職するとどんなメリットがあるのか」をあらかじめ知っておきたい方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、転職することの6つメリットと8つデメリットを、それぞれ詳しく丁寧に解説していきます。

さらに後半では、転職先別や状況別のメリット・デメリットも解説します。

転職先別

大手企業に転職するメリット・デメリット

中小企業に転職するメリット・デメリット

ベンチャー企業に転職するメリット・デメリット

知り合いの会社に転職するメリット・デメリット

状況別

未経験職種への転職のメリット・デメリット

複数回の転職のメリット・デメリット

「転職したい気持ちはあるけれど、不安な気持ちも大きい」という方こそ、ぜひこの記事を最後までお読みください。読み終わるころには転職のメリットもデメリットも網羅的に理解して、その上で転職活動を進めるかどうか判断できるようになっているはずです。

目次

1. 転職することで得られる6つのメリット

転職で得られるメリット

冒頭でも述べた通り、転職にはメリットもデメリットも両方あります。まずは「転職することでどんなメリットを得られるのか」解説していきます。

転職で得られる6つのメリット

  • 年収や待遇がアップする可能性がある
  • 職場環境が良くなる
  • 新しいキャリアを歩める
  • 新たな人間関係を構築できる
  • 視野が広がる
  • 人事評価をリセットできる

1-1. メリット①年収や待遇がアップする可能性がある

現職での経験や実績を生かしたキャリアアップのための転職の場合、転職することで年収や待遇が上がることを期待できます。特に、現職では相場よりも低い給与しかもらっていなかった場合、転職先で適正な給与を提示されれば年収やボーナスなどがアップする可能性が高いでしょう。

同じような仕事内容でも、業界や企業規模によって年収や待遇が異なることもあります。例えば、「職種はそのままで業界を変える」「中小企業から大手や外資系企業に転職する」ことで年収や待遇が改善するケースも多いでしょう。

ただし必ずしも年収や待遇がアップするわけではありません。特に未経験職種への転職などの場合、今までの経験を生かすことはできないため年収が以前より下がることが一般的です。

1-2. メリット②職場環境が良くなる

「残業時間が多すぎる」「一人ひとりに割り振られている仕事が多すぎて終わらない」「休日にも出勤しなければならない」「パワハラ体質が横行している」など、職場の環境が原因で転職したいと考える人は多いことでしょう。

職場環境が悪いことを理由に転職を考えている場合、転職することで職場環境が改善する可能性があります。

「残業時間が減って定時に帰れる日ができた」「完全週休二日制になった」「みんなで助け合う文化がある」など、職場環境によるストレスが減れば毎日イキイキと働くことができるでしょう。

1-3. メリット③新しいキャリアを歩める

思い切って未経験の業種や職種にチャレンジすることで、新しいキャリアを歩めるのも転職の大きなメリットです。例えば、飲食店勤務からSEにチャレンジする、営業職から総務部門に転職するなどのケースがあります。

新しいキャリアに挑戦するには勇気が必要ですが、思い切って職種を変えることで人生の転機になり、やりがいを持って働けるようになる人も多くいます。

キャリアチェンジの場合、最初は未経験として扱われるため給与が下がる可能性は大きいでしょう。しかし実績を積み上げていくことで、また新しいキャリアを積んでいく醍醐味があります。

1-4. メリット④新たな人間関係を構築できる

転職することで職場が変わるので、それまでの人間関係を一新して、新たな人間関係を一から構築していくことができます。特に人間関係が原因で転職を考えている人にとっては、これは大きなメリットになるでしょう。

例えば、ワンマン社長の機嫌を気にしながら働くような規模の小さい企業からある程度規模の多い会社に転職すると、今までの職場の雰囲気とは全く異なることもあるでしょう。仕事にやりがいを持ちながらイキイキ働く同僚や、厳しくも温かく指導してくれる素晴らしい上司に出会えるかもしれません。

1-5. メリット⑤視野が広がる

ずっと同じ会社や業界にいると、知らず知らずのうちに「これが当たり前なんだ」「そういうものなんだ」と思い込んで、視野が狭まってしまうことがあります。しかし転職することで、それまで当たり前だと思っていたことが間違いであることに気付いたり、自分を俯瞰して客観的に見られるようになったりできます。

例えば、「お前は仕事ができない」と言われていた人が職種を変えたら大きな成果を出すようになることもあります。異業種に転職してそれまで詳しくなかった業界の知識を得ることで、人生が豊かになるケースも多いでしょう。

副業を解禁する企業も増えている中で、今後は広い視野を持って仕事に従事できる人材が重宝される時代となります。一つの会社に勤め続けることがデメリットになる時代もくるかもしれません。

1-6. メリット⑥人事評価をリセットできる

転職して勤務先を変えることで、それまでの人事評価をリセットできるメリットもあります。

一つの企業で働き続ける限り、その会社で付いてしまったイメージを拭い去ることは難しいものです。例えば一度大きなミスをしてしまえば、そのイメージがその後の配置転換や昇格に影響することもありえます。

しかし転職すれば人事評価はその企業でのイチからスタートとなるため、マイナスイメージを取っ払って評価してもらうことができます

2. 転職で考えられる8つのデメリット

転職で考えられるデメリット

今度は「転職することで考えられるデメリットは何か」解説していきます。

転職で考えられる8つのデメリット

  • 退職金・企業年金が少なくなる
  • 福利厚生などの待遇が不利になることがある
  • 新しい環境や人間関係に慣れるまで時間がかかる
  • イチから評価し直してもらわなくてはならない
  • 信用情報が低下する可能性がある
  • 転職しても問題が解決するとは限らない
  • 収入が下がることもある
  • 転職を繰り返すと待遇が下がることがある

2-1. デメリット①退職金・企業年金が少なくなる

転職することで考えられる大きなメリットとして、退職金や企業年金が少なくなることが挙げられます。

一般的に退職金や企業年金は、勤続年数が長いほど増える仕組みとなっています。以下は、厚生労働省が発表している「就労条件総合調査(平成30年)」を基に作成した、勤続年数ごとの退職金の金額を表した表です(大卒・大学院卒/管理・事務・技術職の場合)。

勤続年数企業規模
1,000人超
企業規模
300~999人
企業規模
100~299人
企業規模
30~99人
20~24年1,711万円1,073万円930万円不明
25~29年1,404万円1,522万円1,188万円1,404万円
30~34年2,034万円1,650万円1,546万円1,392万円
35年以上2,435万円1,957万円1,785万円1,501万円

参考:厚生労働省「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」

例えば企業規模1,000人超の場合、勤続年数35年以上なら2,435万円の退職金を受け取ることができますが、20~24年だと1,711万円に減額されてしまいます。

同様に、企業年金(企業が社員に対して年金を支給する仕組み)も勤続年数によって金額が変わります。

転職すると勤続年数は短くなるため、長く勤めあげた人と比べると、受け取れる退職金や企業年金の金額は減ってしまうのです。

2-2. デメリット②福利厚生などの待遇が不利になることがある

全ての会社に当てはまるわけではありませんが、会社によっては、勤続年数に比例している福利厚生の制度を設けている場合があります。こうした待遇が転職によって受けられない、不利になる可能性があります。

例えば、10年などの節目に記念品などがもらえる「永年勤続表彰」、金属の節目などに長期休暇を取得できる「リフレッシュ休暇制度」などは、勤続年数が長い社員が対象になっている制度です。

現職でそのまま働いていれば取得できたこうした権利ですが、転職してしまうともちろん取得できません。気になる方は、転職する前に一度、制度の有無や取得できるタイミングを調べてみると良いかもしれません。

2-3. デメリット③新しい環境や人間関係に慣れるまで時間がかかる

転職先は全く新しい環境なので、その環境に慣れたり人間関係をゼロから構築していったりするのには当然時間がかかります。今までの環境をリセットできるのは大きなメリットでもありますが、慣れるまでには気も使うことも多く、デメリットにもなりえます。

特に、親しい人間関係を築くにはかなり時間がかかるタイプの方だと、このデメリットが大きく感じることもあるかもしれません。まずは直接仕事を教えてくれる立場の上司や同僚と信頼関係を築き、そこから人間関係を広げていくのがおすすめです。

2-4. デメリット④イチから評価し直してもらわなくてはならない

「メリット⑥人事評価をリセットできる」で解説した内容は、裏を返せば転職のデメリットになります。今までの仕事ぶりを知らない会社に転職することになるため、人事評価はイチから評価し直しとなります。

転職前の会社でどんなに実績や成果を出していたとしても、基本的には新しい職場ではイチからまた評価やイメージを構築していく必要があるでしょう。

転職後はひとつひとつの仕事を丁寧にこなし、着実にキャリアを積み上げていくようにしましょう。

2-5. デメリット⑤信用情報が低下する可能性がある

転職して職業が変わることで、ローンなどを組む時に重視される「信用情報」が低下する可能性があります。

信用情報とは、金融機関からお金を借りる場合に、金融機関が「この人にお金を貸しても貸し倒れリスクはないか」を判断するものです。年収が高い人、有名企業の社員、勤続年数が長い人の方がローンが借りやすくなります。

特に住宅購入資金など高額のローンを借りる場合は、勤続年数が2~3年以上は無いと貸してくれない金融機関が多いため注意が必要です。

住宅購入など借り入れの予定がある方は、転職のタイミングを見直した方が賢明かもしれません。

2-6. デメリット⑥転職しても問題が解決するとは限らない

転職したいと思うきっかけで多いのは、現状の仕事や環境に不満を抱いていることです。例えば「やりたい仕事をやらせてもらえていない」「人間関係や職場環境が良くない」などです。多くの方はそうした不満を解消するために転職を決意したのではないでしょうか。

しかし、転職して別の会社に移ったからと言って、必ずしも不満や問題が解決するとは限りません。求人情報に書かれている内容や面接時に言われた言葉は絶対ではないからです。

職場の人間関係は入社してみないと分かりませんし、当初は希望のポストに就けたとしても途中で配置転換があるかもしれません。どの企業に転職する場合も、転職してみなければ分からない部分があることを念頭に置いておきましょう。

最終判断する前に、できるだけ転職先の内情を知るために「会社の口コミサイト」に目を通すのもおすすめです。

2-7. デメリット⑦収入が下がることもある

1章で転職のメリットとして「年収や待遇がアップする可能性がある」を紹介しましたが、実は誰しもが転職で収入アップを遂げているわけではありません。転職することで逆に収入が下がってしまうことも大いにありえるので注意が必要です。

転職で収入が下がりやすいケースには以下のようなものがあります。

  • キャリアチェンジで未経験職種や未経験業界に転職する場合
  • 高年齢の方が転職する場合
  • 転職回数が多い方が転職する場合
  • 大手企業から中小企業やベンチャー企業などに転職する場合
  • 「どこでもいいから転職したい」など転職を急いだ場合

その他、月収が上がってもボーナスの金額に差があり、年収自体は目減りすることも考えられます。

しかし、「年収が下がってもいいから転職したい」という前向きな考えを持った転職ならば、転職することは人生にプラスになるでしょう。

2-8. デメリット⑧転職を繰り返すと待遇が下がることがある

転職回数が多く、何度も転職を繰り返す癖が付いてしまうと、どんどんと待遇が下がってしまうことがあります。なぜならば「転職回数が多い」「短期離職の職歴がある」人材でも雇ってくれる企業は、企業側にも何かしら人材が定着しない理由を抱えている可能性が高いからです。

一般的には、転職回数が5回以上の方や、2週間で転職するなど短期離職の職歴がある場合、書類選考や面接時のハードルが高くなります。しかしそれでも採用してくれる会社は、常に人材が足りていない企業や離職率が高いブラック企業であるケースがありえます

そうした企業に転職してしまうと、また「転職したい」と思うようになり転職を繰り返してしまう負のループに入ってしまう危険性があります。転職する際は事前にしっかりと情報収集することが大切です。また、安易に転職を繰り返さないようにしましょう。

3.【転職先別】転職のメリット・デメリット

1章と2章では一般的な転職のメリット・デメリットを紹介しましたが、ここからは転職先ごとに特化したメリット・デメリットを4パターン紹介していきます。

3-1. 大手企業に転職するメリット・デメリット

中小企業やベンチャー企業などから大手企業や知名度の高い企業に転職することのメリット・デメリットは、以下のようなものが挙げられます。

大手企業に転職するメリット

  • 給与が上がる可能性が高い
  • ボーナスや退職金の金額が多く、生涯賃金が増える可能性が高い福利厚生が整備されている
  • 倒産の心配が低く、安定している
  • 周囲からの社会的信用がアップする
  • ローンを組む時の信用度が上がり、借入条件が有利になる

大手企業に転職するデメリット

  • 古い体質が残っている場合があり、社風や企業文化を窮屈に感じる可能性がある
  • 人間関係を堅苦しく感じることがある
  • 新卒入社した人材を優先する人事制度であることが多い
  • 古い考え方を持った頑固な上司がいる可能性がある

大手企業に転職すると給与面や福利厚生などが整っているため、生涯賃金が増える可能性大です。また、社会的信用もアップします。一方で、古い体質が残っている会社もあるため、社風に馴染めない可能性があるデメリットも存在します。

3-2. 中小企業に転職するメリット・デメリット

大手企業から中小企業に転職することのメリット・デメリットには、以下のようなものがあります。

中小企業に転職するメリット

  • スピード感や裁量のある仕事に携われる
  • 幅広い仕事に携わることができる
  • 従業員が少ない分、人間関係が堅苦しくない

中小企業に転職するデメリット

  • 同じような仕事内容でも、大手企業と比べると給与が低くなりがち
  • ボーナスの金額が少ない、または業績連動の場合が多い
  • 大手企業と比べると、福利厚生や手当が充実していないことが多い
  • 零細企業の場合、会社の将来性や安定性に不安がある

中小企業では、少数精鋭のメンバーで仕事を回すため、スピード感を持った仕事ができます。上司が何人もいる大手企業よりも裁量のある仕事ができ、自分のアイデアが採用されやすいのがメリットです。

一方で、給与面や福利厚生の面ではやはり大手企業よりは劣ることが多いでしょう。業績によってはボーナスが出ないという会社も多いかもしれません。会社の安定性に不安があることもデメリットとなります。

3-3. ベンチャー企業に転職するメリット・デメリット

新しい事業を展開する「ベンチャー企業」に転職することのメリット・デメリットには、以下のようなものが挙げられます。

ベンチャー企業に転職するメリット

  • 社員の平均年齢が若く、イキイキと働くことができる
  • 仕事の自由度が高く、自分のアイデアを生かす仕事ができる
  • 社風も自由で、堅苦しい人間関係がない
  • 会社とともに自分自身が成長できる環境がある
  • 株式公開の時に自社株やストップオプションを取得できる可能性がある

ベンチャー企業に転職するデメリット

  • 会社の経営が不安定になるリスクがある
  • 一人あたりの仕事量が多く、残業が多い可能性がある
  • 社長と合わない場合、働きにくくなる可能性がある

ベンチャー企業に転職するメリットは、とにかく自由度が高く、個人個人のアイデアや能力を存分に発揮できるところです。創意工夫しながら裁量のある仕事ができ、やる気がみなぎった同僚とイキイキと働くことができるでしょう。また、成長力のある会社なら、ストックオプションなどで大金を手にするチャンスもあります。

一方、ちょっとしたつまずきで会社の経営が傾いてしまうリスクがあるのがデメリットです。また、一人ひとりに裁量が大きい分、残業が続きがちな企業も多いでしょう。

3-4. 知り合いの会社に転職するメリット・デメリット

最後に、知り合いの会社に転職することのメリット・デメリットを紹介します。

知り合いの会社に転職するメリット

  • 知り合いから会社の内情を教えてもらった上で、納得して転職を決意できる
  • 通常の転職活動よりもラクに転職を進められる
  • リラックスして採用活動に臨むことができる

知り合いの会社に転職するデメリット

  • 断る場合に気まずくなる可能性が高い
  • 給与や条件交渉がしづらいことがある
  • 知り合いの手前、辞めづらくなることも

知人が働いている会社を紹介してもらう「リファラル採用」は、あらかじめ知人から会社での仕事内容や雰囲気などを詳しく知ることができるため、メリットが大きい転職方法といえるでしょう。

しかし一方で、わざわざ紹介してもらった知り合いの手前、内定をもらった後に辞退しづらく、転職後に会社を辞める時にも辞めづらいなどのデメリットがあります。

4.【状況別】転職のメリット・デメリット

ここからは、「未経験職種にチャレンジする場合」「複数回の転職の場合」という状況別の転職のメリット・デメリットを紹介します。

4-1. 未経験職種に転職するメリット・デメリット

例えば飲食店勤務からオフィスワークへの転職など、未経験職種・異職種への転職(キャリアチェンジ)にはどのようなメリット・メリットがあるでしょうか。以下にまとめてみました。

未経験職種に転職するメリット

  • 新しい分野にチャレンジできるため、視野が広がる
  • 自分の適性に合った天職に出会える可能性がある
  • 今までの仕事とは違うやりがいを見出せる可能性がある
  • 新たなスキルや経験を積むことができる

未経験職種に転職するデメリット

  • 今までの経験やスキルを転職先で生かすのが難しい
  • 給与が初任給程度に下がる可能性がある
  • 30代・40代以降の転職は厳しくなる

未経験職種にチャレンジするキャリアチェンジでは、今までの経験やスキルを一旦リセットして、新しい分野でリスタートを図ることができます。転職先の職種が自分の適性に合った職種だった場合は、転職前よりもやりがいを持って働くことができるでしょう。

しかし、経験やスキルが無いということは、転職人材に求められる「即戦力」ではないため、給与は下がる可能性が高いでしょう。また、30代・40代以降の場合、未経験OKの転職先は限定されてしまうことがほとんどです。

それでも、給与が下がるのを覚悟の上で別の職種にチャレンジしたことが、人生の転機になる可能性は大いにあります。

4-2. 複数回の転職のメリット・デメリット

最後は、複数回転職する場合のメリットとデメリットを解説します。2018年に内閣府が発表した調査によると、過半数以上の男性の転職回数は0回または1回に留まっています。

2回以上転職するメリット・デメリットは以下のようなことが挙げられます。

複数回転職のデメリット

  • 転職活動の進め方が分かっているため、スムーズに転職活動が進む
  • 本当にやりたい仕事に巡り合える可能性がある

複数回転職のデメリット

  • 転職回数があまりに多いと、忍耐力が足りないと思われがち
  • 転職回数の多さで、書類選考が通りにくくなる可能性がある
  • 転職を重ねることで、時間やエネルギーを消耗してしまう

2章で転職のデメリットとして「転職しても問題が解決するとは限らない」ことを挙げた通り、1回転職したからといって望みが叶えられるとは限りません。こうした場合、自分の理想の働き方を求めて再度転職することは決して悪いことではないでしょう。

しかし転職回数が多くなってくると、企業からの目も厳しくなり、書類選考の時点で落とされてしまうことも増えてくる可能性が高くなります。あまりに転職を何度も繰り返すことはできれば避けるようにしましょう。

5. 転職では何を実現したいかを明確にするべし

ここまで述べたように、転職にはメリットもデメリットもあります。そして、その人によってや状況によっても、メリットになる側面とデメリットになる側面は変わってきます。

例えば、営業を天職だと思っている方が転職する場合、その成果や実績を生かしてさらに年収が高い企業に転職するのは大きなメリットになるでしょう。しかし、営業職をしているものの「本当は自分には向いていない」とキャリアチェンジを考えている人にとっては、たとえ大幅に給与が下がったとしても別の未経験職種にチャレンジすることが大きなメリットになるかもしれません。

つまり、転職することのメリット・デメリットについて考える前に、自分が転職で何を得たいのか、目標となる軸をしっかりと見定めることが大切です。その上で、その目標を叶えるために転職することは、メリットが大きいのかデメリットが大きいのかを精査していくようにしましょう。

まとめ

この記事では、転職のメリットやデメリットについて、詳しく掘り下げて解説してきました。自分では想定していなかった隠れたメリットやデメリットにも気付けたではないでしょうか。

転職するかどうか迷っているという方でも、まずは転職サイトや転職エージェントに登録だけして、「どんな転職先があるだろうか」「自分が今もらっている年収は適正だろうか」を確認してみることはできます。

それほど難しく考えずに、まずは登録だけして情報収集してみることをおすすめします。

転職サイトや転職エージェント選びに迷ったら、ぜひ以下のページも参考にしてみてください。

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