
- 「大手への転職って、難しいんだろうか?」
- 「転職して大手を目指したいけど、自分には無理かな?」
大手への転職を高いハードルと考える人は少なくありません。でも、本当にそうなのでしょうか?
実は、あなたが想像しているよりもずっと多くの人が、中小企業から大手へ転職しています。
ですので、はじめから無理だとあきらめてしまう必要はないのです。
むしろ、あなたが今考えるべきことは、「そもそも、自分は大手への転職に向いているのか?」ということかもしれません。
大手へ転職することで自分にどのようなメリットがあるのか、どのようなデメリットがあるのかを理解し、その上で、大手への転職を目指すかどうか判断しましょう。
この記事では、あなたが大手へ転職すべきかどうかを判断し、ベストな答えを出すためのさまざまな情報をご紹介します!
この記事を読むことで、大手への転職を実現するためにすべきことを知り、具体的な行動に移せるようになるはずです。
目次
1.データから分かる大手に転職した人の割合
かなり多くの人が、中小企業から大手へ転職しているとはいっても、大手に転職している人が実際どれくらいいるか気になりますよね。
大手へ転職した人は実際どの程度いるのか、この事実を、確かなデータを元に検証してみましょう。
1-1.前職よりも規模の大きい企業へ転職した人の割合が最も大きい
このグラフは、「雇用動向調査」の調査結果から、実際に転職をした人の前職と現職の企業規模に関するデータを参考にして作成しました。
2019年に転職をした人について、「前職(転職前)の企業規模」と「現職(転職後)の企業規模」がどう変化したかを表しています。
一番左側のグラフは、前職よりも規模が大きい企業に転職した人の割合です。真ん中は、転職後も企業規模が変わらなかった人、一番右側は、前職よりも規模の小さい企業に転職した人の割合を表しています。
- (上向移動)企業規模が大きい会社に転職した 43.2%
- (平行移動)転職後も企業規模が変わらなかった 32.1%
- (下向移動)企業規模が小さい会社に転職した 24.7%
調査結果から、転職者の中でもっとも多く、全体のうちおよそ半数を占めるのは、前職よりも規模が大きい企業に転職した人の割合だったということがわかります。
このデータには、大手・中小という分類は示されていませんが、この結果から推測すると、大手へ転職した人はかなり多い割合を占めていたということがいえるのではないでしょうか。
1-2.大手への転職者のおよそ半数が規模の小さい企業からの転職者
次に、転職前の企業規模と、転職後の企業規模がどう変化したかをより詳細にあらわしたグラフを見てみましょう。
このグラフは、「雇用動向調査」の調査結果から、実際に転職をした人の前職と現職の企業規模に関するデータを参考にして作成しました。
2019年に転職をした人について、現職(転職後)の企業規模(従業員数)、前職(転職前)の企業規模(従業員数)がそれぞれどれくらいの人数かを表しています。
注目すべきポイントは、一番左側の3本のグラフです。
これは、従業員数が1,000人以上の企業に転職してきた人の数で、前職(転職前)の企業規模(従業員数)が色別に表されています。
- 青:従業員数1,000人以上の企業から転職してきた人
- 赤:従業員数300~999人の企業から転職してきた人
- 緑:従業員数299人以下の企業から転職してきた人
グラフから、前職も従業員数1,000人を超える企業だった人(青いグラフ)の人数が圧倒的に多いことがわかります。
赤と緑のグラフは、従業員数300~999人の企業から転職してきた人と、従業員数299人以下の企業から転職してきた人、つまり、現職よりも規模の小さい企業から転職した人の数になります。
この、赤と緑グラフで表される人数を合計すると、青いグラフとほぼ同じくらいの人数になっていることがわかるでしょうか。
つまり、従業員数が1,000人以上の企業に関していうと、転職者のうちおよそ半分は、より企業規模の小さい企業からの転職者だということです。
記事の冒頭でもお伝えしたように、大手への転職は決して珍しいことではありません。
実際にたくさんの人が、より規模の小さい企業から大手への転職を実現しているということが、このデータから読み取れました。
もしあなたが大手への転職を希望しているなら、ぜひチャレンジしてみてください。
2.大手への転職と中小への転職の違い
企業に雇用されて働くという意味において、大手と中小に違いはありません。
しかし、大手と中小にはそれぞれ違った特徴があり、人によって向き不向きもあります。
転職先を大手にするか中小にするか迷っているなら、それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、自分にはどちらが向いているのか、自分はどうしたいのかを判断することが大切です。
そうすれば、転職してからミスマッチに気づき、後悔せずにすむはずです。
この章では、大手への転職、中小への転職のメリット・デメリットを、ぞれぞれ4つの項目に分けて解説していきます。
- 待遇
- 企業価値
- 仕事の満足度
- スキルアップ
2-1.大手へ転職するメリット・デメリット

大手へ転職する場合の特徴として真っ先にあげられるのが、給料が高く、福利厚生が充実しているという待遇面でのメリットです。
| メリット | デメリット | |
| 待遇 |
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| 企業の特徴 |
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| 仕事の満足度 |
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| スキルアップ |
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① 待遇
大手の場合、中小に比べて給料の平均値が高く、ボーナスや昇給にも期待ができるというメリットがあります。
その一方で、年功序列の制度や社内でのポスト争いがあるため、昇進のチャンスが限られるというデメリットがあります。会社によっては国内外への転勤や異動の可能性もあります。
② 企業の特徴
大手は経営が安定しているので、将来的にも安心感があります。社会的な信用度が高いため、ローンが通りやすいというメリットもあります。
一方、大手は保守的な社風になりがちで、社内の派閥など政治的な人間関係を避けて通れないというデメリットがあります。
③ 仕事の満足度
規模の大きい大手に転職することで、よりスケールの大きな仕事に携われるチャンスがあります。業務上の裁量は小さくなりがちですが、ジョブローテーションでさまざま業務を経験できるというメリットもあります。
一方、仕事の全体像が見えづらく、意思決定の手順がややこしいため仕事のスピード感は下がりがちです。
④ スキルアップ
大手は教育制度が充実しているので、学ぶチャンス、スキルアップするチャンスを用意してもらえるというメリットがあります。
ただし、より高度なスキルを求められ、プレッシャーを感じる場面が多いというデメリットがあります。
2-2.中小へ転職するメリット・デメリット

中小へ転職する場合の特徴として真っ先にあげられるのが、業務における裁量が大きく、さまざまな経験を積むことができるという、仕事の満足度の高さです。
| メリット | デメリット | |
| 待遇 |
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| 企業の特徴 |
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| 仕事の満足度 |
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| スキルアップ |
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① 待遇
待遇面での中小のメリットは、若いうちに昇進できるチャンスがあるという点です。
一方、給料が低く、昇給のチャンスが少ない傾向がある点や福利厚生が十分でないというデメリットがあります。
② 企業の特徴
社員数が少ない中小は、社内がアットホームで自由度が高いというメリットがあります。
しかし、ワンマン社長の意見に振り回され、経営方針が頻繁に変わったり、経営が不安定であるという点や、会社の知名度が低いというデメリットもあります。
③ 仕事の満足度
中小の場合は、若いうちからさまざまな業務を任せられ、大きな裁量を与えられてある程度自由に働けるという点がメリットです。経営者との距離が近く、意見が通りやすいというメリットもあります。
一方で、社内に十分な仕事環境が整っていなかったり、人材が不足しがちというデメリットがあります。
④ スキルアップ
若いうちから多くのチャンスが与えられ、経験を積めるチャンスがある一方、中小には、教育制度が整っていないので自分で学ぶ必要があるというデメリットがあります。
3.大手への転職が向いている人・中小への転職が向いている人
大手、中小のメリット・デメリットについてご紹介しました。それぞれの企業の違いについてイメージできたでしょうか。
転職先選びで迷うときは、それぞれのメリット・デメリットを比較することで、自分がどちらに向いているのかを明確にすることができます。
この章では、前章でご紹介したメリット・デメリットをふまえて、以下の2つについて解説します。
- 大手への転職が向いている人
- 中小への転職が向いている人
3-1.大手への転職が向いている人

大手への転職が向いている人の特徴は、主に次の3つです。
- 指示されたことをきっちりやるタイプ
- 社会的なマナーが身についている
- やりがいよりも、QOLを重視
3-1-1.指示されたことをきっちりやるタイプ
ルールやマニュアルに沿って、指示された仕事をきっちりやり遂げるタイプの人は、大手への転職が向いています。
なぜなら、大きなプロジェクトを完成させるためには、メンバーがそれぞれ与えられたパーツを指示通りに終らせる必要があるからです。
自分のやり方にこだわったり、独断でかたちを変えたり、マニュアルを正しく読まない人が一人でもいると、プロジェクトを予定通りに正しく完成させることができません。
指示通りの仕事ができることは、ひとつの才能です。そのようなタイプの人は、大手へ転職してうまくやっていけるでしょう。
指示されたことをきっちりやる人の特徴
- 指示通りの仕事ができる
- ルールやマニュアルに沿って働ける
- 指示された仕事をきっちりやり遂げる
3-1-2.社会的なマナーが身についている
身だしなみを整え、正しい敬語が使える、適度なコミュニケーションがとれる、遅刻をしないといった、基本的なマナーを守って行動できる人は、大手への転職が向いています。
なぜなら、大勢で協力してプロジェクトを完成させるためには、一人ひとりがマナーを守って活動していく必要があるからです。
社会的なマナーを守ることは、お互い気持ちよくスムーズに仕事をすすめるために欠かせない要素です。
それが出来る人は、同じ部署の仲間だけでなく、社内外のさまざまな人と関わる機会が多い大手で必要とされます。
社会人的なマナーが身についている人の特徴
- 常に身だしなみを整えている
- 正しい敬語が使える
- 適度なコミュニケーションがとれる
- 遅刻をしない
- 基本的なマナーを守って行動できる
3-1-3.やりがいよりも、QOLを重視
QOL(生活の質)を重視する人は、大手への転職に向いています。
高い給料と充実した福利厚生が得られて、残業が少なく、休みが取れ、将来的にも安定した職場で働くことができれば、生活の質を高めることができるでしょう。
しかし、QOLを高めることと、仕事のやりがいや情熱を保つことを両立するのは、なかなか困難です。
大手では、仕事のやりがいよりもQOLを高めるための環境整備が重視されているケースが多いので、バリバリ働いて業績を揚げたり、仕事で認められるということよりも、QOLの向上を優先する人は、大手への転職がおすすめです。
やりがいよりもQOLを重視する人の特徴
- 生活の質を高めることを優先する
- 将来的にも安定した職場で働くことを目指している
- バリバリ働いて業績をあげることを重視していない
- 仕事で認められることを重視していない
3-2.中小への転職が向いている人

中小への転職が向いている人の特徴は、主に次の3つです。
- 自由度の高い環境で働きたい
- 幅広い業務を任されたい
- 自分で工夫して学べる
3-2-1.自由度の高い環境で働きたい
ルールに縛られず、自由な環境で働きたい人は、中小への転職が向いています。
中小は社内のルールがそれほど厳しくなく、状況に応じてフレキシブルに対応することができます。
会社の慣習や人間関係にしばられるのが苦手な人は、より自由度の高い中小のほうがうまくやっていけるでしょう。
自由度の高い環境で働きたい人の特徴
- ルールに縛られず、自由な環境で働きたい
- 会社の慣習や人間関係にしばられるのが苦手
3-2-2.幅広い業務を任されたい
仕事の全体像を把握し、多くの業務に携わりたいと考える人は、中小への転職に向いています。
中小では仕事がそれほど細分化されておらず、担当する人材が不足しがちなことから、一人が複数の業務を担当し、幅広い業務に携わるケースがあります。
全体を見通しながらいろいろなことにチャレンジしたい人は、中小への転職が向いています。
幅広い業務を任されたい人の特徴
- 仕事の全体像を把握したい
- 多くの業務に携わりたい
- 全体を見通しながらいろいろなことにチャレンジしたい
3-2-3.自分で工夫して学べる
誰かに教えられなくても、自分で工夫して学べる人は、中小への転職に向いています。
中小では、研修制度や学ぶ環境が用意されていないケースが多いため、受け身でいるとスキルアップのチャンスを逃してしまうからです。
逆に、興味のない研修に無理に参加する必要がなく、自分が必要と思えることに集中することができるので、学びたい事がある人は中小への転職をおすすめします。
自分で工夫して学べる人の特徴
- 誰かに教えられなくても、自分で工夫して学べる
- 興味のない研修に無理に参加したくない
- 自分が必要と思えることに集中したい
- 学びたい事がある
4.関連会社・子会社から大手への転職はかなりレアケース

最初から大手への転職を目指すのではなく、まずは、希望する企業の子会社・関連会社・グループ会社に転職して、そこから大手を目指すという方法について検討している方がいらっしゃるかもしれません。
子会社・関連会社・グループ会社から親会社への転職は、そもそも可能なのでしょうか?
結論から申し上げると、かなり難しいと考えておくほうがよさそうです。
もちろん、可能性はゼロではありません。
実際に、大手の子会社・関連会社・グループ会社に転職し、そこからステップアップして親会社への転職を実現した事例があるからです。
ただしこのようなかたちでの転職はかなりレアなケースであることを認識しておく必要があります。
また、転職先で相当な大きな成果を上げたことで注目され、親会社からの引き抜きがあった場合、転職後の環境はかなり厳しいものになることが予想されます。
大抜擢されて転職してきているわけですから、親会社の社員からの目は相当厳しいものになるでしょう。期待に応えるために、相当な努力が求められます。
場合によっては、転職ではなく親会社への一時的な出向という扱いになるかもしれません。期間が終われば元の会社に戻されてしまうのでは、意味がありませんね。
このように、大手の子会社・関連会社・グループ会社を経由して親会社への転職を目指すという方法は現実的ではなく、おすすめはできません。
5.学歴がなくても大手へ転職できる?困ることはない?

新卒で就職する際、出身大学が採用の重要な指標の一つになることを、皆さんよくご存知でしょう。いわゆる「学歴フィルター」と呼ばれるものです。
では、中途採用で大手へ転職する場合も同様に、学歴が重要視されるのでしょうか?
5-1.大手への転職では学歴もチェックされるがスキル重視
新卒で就職する場合と異なり、中途採用で転職する場合は実力重視で学歴は関係ないといわれますが、本当でしょうか?
残念ながら、転職だからといって、学歴が全く関係ないということはありません。
当然、採用の際に学歴がチェックされますので、何らかの学歴フィルターがかけられる可能性はゼロとはいえません。
ただし、新卒の場合のように学歴が重要視されることはなく、学歴によって採用から外されるようなケースは非常に少ないと言えるでしょう。
転職の場合、多くの会社で、必要とするスキルや経験を持っていることのほうが学歴よりも重視されるということは確かです。
しっかりとした実力や、仕事へのモチベーションを持っているのであれば、学歴を気にせず、自信を持って大手への転職を目指すことができます。
5-2.大手には学歴が社内での立ち位置に影響する会社もある
ちなみに、学歴に関して一点気をつけておくべきことがあります。
それは、大手の中には、学歴が社内での立ち位置に影響する会社も少なくないということ。いわゆる、出身大学別の派閥と呼ばれるものです。
あるいは、社員のほとんどが、超有名大学の出身者ばかりで身の置き所がなかったり、部署が同じ大学の出身者で占められていて疎外感を味わうというケースがあるかもしれません。
中小も大手も、雇用されて働く場所には変わりありませんが、それぞれ異なる文化があるということを理解しておくべきでしょう。
このようなミスマッチを避けるには、転職を目指す会社がどのようなところなのか事前に情報を集めたり、転職エージェントによく相談してみることが大切です。
転職の際に気になる学歴の問題についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
6.こんな場合は要注意!大手でも転職は避けたほうがよいケース

転職先を選ぶときは、たとえ大手であっても、十分に下調べをしてじっくり検討して決めることが大切です。
大手の求人だからといってよく考えずに応募してしまうと、あとから後悔する結果になりかねません。
あるいは、実際に就職したら、思い描いてた状況とはまるで異なっていたり、予想外の仕事を与えられる可能性もあるでしょう。
実際に転職してみなければわからないことがたくさんありますが、会社選びの段階で、ある程度見極められる部分もあります。
この章では、たとえ大手の求人であっても、避けるべき4つのケースについてご紹介します。
- 同じような内容の募集を何度も出している
- 大手なのに応募条件がゆるすぎる
- 募集要項、求人票の内容があいまい
- 大手なのに中堅層の社員が少ない
6-1.同じような内容の募集を何度も出している
良い条件の募集が見つかったら、その会社が過去にどのような募集をしているかについても調べてみることが大事です。
もし、その会社が同じような内容の募集を頻繁に出しているとしたら、要注意!なぜなら、頻繁に従業員を募集するということは、社員の離職率が高い可能性があるからです。
頻繁に求人を出している会社は、入社しても何らかの理由ですぐに辞めてしまう人が多く、何度も募集をかけざるを得ないということ。本当にその会社に応募すべきか、もう一度よく検討する必要があります。
6-2.大手なのに応募要件がゆるすぎる
大手の中途採用の求人なのに、「未経験可」「未経験歓迎」といった言葉が書かれていたら、要注意です。
中途採用で募集する場合は、一般的に、ある程度の経験やスキルが求められるものですが、未経験者を募集しているということは、以下のような理由があるためです。
- 人が集まりにくい
- 人がすぐに辞めてしまう
大手の中途採用に未経験可といった条件で募集をしている場合には、応募しても大丈夫かどうか、転職エージェントなどに相談してみることをおすすめします。
6-3.募集要項、求人票の内容があいまい
中途採用の求人票には、通常、求められるスキルや経験、入社後の待遇や仕事内容が書かれています。
たとえ大手の求人であっても、必要な情報が書かれておらず、仕事内容や必要な条件があいまいな場合は、応募を考え直した方がよさそうです。
なぜなら、求人票に仕事の内容をはっきり書けないということは、以下のことが考えられるためです。
- 目的がはっきりしないまま募集している(経営方針のブレ)
- 仕事内容が激務、危険な業務の可能性がある
このような場合は、転職後、意図しない仕事を任されたり、希望の仕事に就けないケースがありそうです。
応募する前に面談で確認するか、転職エージェントに相談するようにしましょう。
6-4.大手なのに中堅層の社員が少ない会社は要注意
従業員数が安定しているはずの大手で、30~40代の中堅層の社員が極端に少ないというケースがあります。
このような会社は要注意です。
経験を積んだ、会社の重要な戦力である中堅社員が大勢辞めているということは、以下の可能性があるためです。
- 会社に将来性に不安を感じる要素がある
- これ以上出世できる見込みがない
このような求人は、たとえ大手でもあわてて応募するのではなく、まずは情報収集しましょう。
会社の基本情報や社内状況を確認したうえで、従業員数がアンバランスになっている明確な理由がないのであれば、このような求人への応募は避けておくほうがよさそうです。
7.大手への転職を成功させるための5つのポイント

記事のはじめにもお伝えした通り、より企業規模の大きい会社への転職を実現した人は、たくさんいます。
大手への転職は可能だという認識を持って、転職活動に望みましょう!
この章では、前章でご紹介した、「大手への転職と中小への転職の違い」「大手への転職が向いている人・中小への転職が向いている人の特徴」をふまえて、大手への転職を成功させるための5つのポイントについて解説していきます。
- マイナスイメージを捨てる
- 簡単でも構わないので自己分析をする
- ビジネスマンとしてのマナーを再確認する
- 一つ一つのチャンスを大切にする
- 転職エージェントを積極的に活用する
7-1.「無理」「難しい」というマイナスイメージを捨てる
まずは、マイナスイメージを捨てましょう。
「大手への転職は難しい」という誰かからのアドバイスや、「自分には無理に決まっている」という思い込みを手放し、プラスのイメージに変えていきましょう!
中小企業と大手は、そこで働く従業員の数も、資本力も何もかも違うため、比較しないようにしようと思っても、ふとした瞬間に違いを意識してしまうものです。
例えば、面接で訪れた本社ビルの大きさや、フロアで働く大勢の社員の姿に圧倒されてしまうことがあるかもしれません。
そんなとき、心の底に「無理かもしれない」という後ろ向きな気持ちがあると、気おくれしてしまい、積極的にアピールすることができなくなってしまいます。
それは、とてももったいないことですよね。
大手への転職活動には、「大手への転職は自分に向いている」というプラスのイメージを持って、望みましょう!
7-2.簡単でも構わないので自己分析をする
転職を決めたら、ごく簡単な方法でも構わないので、自己分析をやってみましょう。
新卒で就職活動をするときは自己分析が必須だったはずなのに、転職では、自分が何をできるかわかっているから、今さら必要ないと思っていませんか?
「大手への転職と中小への転職の違い」「大手への転職が向いている人・中小への転職が向いている人の特徴」といった情報をふまえて、自分のスキルを棚卸してみることで、自分の目指すべき方向が見えてきます。
そして、今までの環境とは異なる大手への転職を成功させるために、自分の何をアピールすべきか、より明確になってくるはずです。
マインドマップを作ったり、難しい自己分析をする必要はありません。ごく簡単なものでかまわないので自己分析を行い、大手への転職を目指す自分の気持ちを再確認しておきましょう。
自己分析について詳しく知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。
7-3.ビジネスマンとしてのマナーを再確認する
大手への転職を成功させたいなら、ビジネスマンとしてのマナーを再確認し、しっかりと身につけておきましょう。
大手で働くときは、ビジネスマンとしてのルールを守って働くことがとても重要です。なぜなら、大勢の人が関わる大きなプロジェクトをスムーズに進めるためには、お互いが気持ちよく働けるよう心がけ、円滑なコミュニケーションを取ることが欠かせないからです。
- 遅刻をしない
- 身だしなみが整っている
- 敬語が使える
- コミュニケーションが取れる
意外に思う人がいるかもしれませんが、このようなポイントが守れていない人は少なくありません。
なぜなら、中小企業にありがちな、上司との距離が近い職場や、多少の遅刻が許されるようなラフな環境で働いていた人は、それが当たり前だと思い、その環境に慣れてしまっているからです。
大手への転職を成功させたいなら、初心に戻って、ビジネスマンとしてのマナーを再確認しておきましょう。不安な場合は、転職エージェントに相談することをおすすめします。
7-4.一つ一つのチャンスを大切にする
忙しい仕事の合間に行う転職活動は大変ですよね。
仕事のために、面接の予定をキャンセルしてしまったり、忙しすぎてメールに返信する暇がなかったり、ついつい、転職活動のための作業を疎かにしてしまうことがあるかもしれません。
ですが、自分で決心して転職活動をスタートしたら、可能な限り転職活動を最優先すべきです。
そして、限られた一つ一つのチャンスを大切にして、確実にものにしていきましょう。
記事の冒頭で、大手への転職は決して難しいことではないとお伝えしましたが、だからといって、誰でも受かる簡単なものではありません。
特に、大手優良企業からの求人はとても狭き門になりますし、離職率の低い優良企業からは、そもそもめったに求人が出てこないのです。
転職エージェントを通して、条件のよい大手への求人情報を紹介してもらったら、そのチャンスを大切にして、全力で提出資料の作成や面接に挑みましょう。
不安な場合は、転職エージェントのサポートが役立ちます。
7-5.転職エージェントを積極的に活用する
転職活動のために転職エージェントに登録することは、今や、転職活動の常識。あなたの強力なサポーターになってくれる、転職エージェントを積極的に活用しましょう。
なぜなら、学校の先生や一緒に就活を行う仲間がいる新卒時と違って、転職は、自分一人だけで挑む戦いになるからです。
また、中小企業から大手へというように企業規模が変わる転職の場合は特に、大手では当たり前とされる常識など、誰かに教えてもらいたいポイントがいくつもあるはずだからです。
そんなとき、信頼できる転職エージェントがいれば、転職活動に挑むあなたをサポートし、希望する大手への転職を後押ししてくれます。
登録して終わりではなく、転職先の紹介や面談、さまざまな手続き等の相談も含めて、転職エージェントを積極的に活用しましょう。
あなたが必要とするさまざまなサポートを提供し、二人三脚で大手への転職を成功に導いてくれる、経験豊かなおすすめの転職エージェント3社と転職サイト1社をご紹介します。
7-5-1.リクルートエージェント

出典:リクルートエージェント
リクルートエージェントは、転職支援実績No.1の転職エージェントです。
一般の求人サイトには掲載していない、およそ10万件の非公開求人の中から厳選。各業界に精通した実績豊富なアドバイザーが、あなたの希望やスキルにあった求人を紹介してくれます。
7-5-2.マイナビエージェント

出典:マイナビエージェント
マイナビエージェントは、20代の転職希望の方からの信頼度が高い転職エージェントです。
キャリアアドバイザーが、転職活動をしっかりサポート。さらに、専門の企業担当アドバイザーが、企業の人事担当者と直接やり取りをして、求人票には載っていないリアルな企業情報を伝えてくれます。
7-5-3.doda

出典:doda
dodaは、正社員のお仕事を中心とする豊富な求人情報を持つ転職エージェントです。
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さらに、履歴書や職務経歴書の書き方から面接のノウハウ、新しい職場への溶け込み方まで、プロのアドバイザーが転職のすべてをトータルにサポートします。
7-5-4.リクナビNEXT

出典:リクナビNEXT
リクナビNEXTが所有する求人情報のデータベースは、業界最大級!
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さらに、「気になる」機能を使って興味のある企業を登録しておくと、その企業からもあなたに興味を持ってもらえるチャンスがあります。
8.まとめ
大手への転職を目指すための、さまざまな役立つ情報をご紹介しました。
大手への転職が向いている人
- 指示されたことをきっちりやるタイプ
- 社会的なマナーが身についている
- やりがいよりも、QOLを重視
大手への転職を成功させるためのつのポイント
- マイナスイメージを捨てる
- 簡単でも構わないので自己分析をする
- ビジネスマンとしてのマナーを再確認する
- 一つ一つのチャンスを大切にする
- 転職エージェントを積極的に活用する
自分の希望にあった転職先を決めるには、「無理かどうか」ではなく、「自分に合うかどうか」という視点がとても重要です。
ぜひ、自分にあった会社を見つけて、希望する大手への転職を成功させましょう!
この記事があなたの転職活動のお役に立てれば幸いです。






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