
会社の上司から「君は主体性がない」と、言われてしまうことはありませんか?
自分で何かを決めることが苦手だったり、ついつい人に頼ってばかりいると、主体性がない人だと思われがちですよね。
でも、主体性がある人は周りの人からも頼りにされるし、会社でも上司から評価されることが多くなります。あなたも主体性のある行動ができるようになれば、仕事で活躍してキャリアアップを目指せるようになるでしょう。
とはいえ、主体性がない人がいきなり明日からパッと変われるわけはないですね。
そもそも、「主体性のある人」ってどういう人なのでしょうか。主体性のある行動を取れるようになるためには、一体どうすればよいのでしょう。詳しく知りたくないですか?
そこでこの記事では、主体性のある人になりたい方のために役立つ、次のような情報をご紹介します!
・そもそも主体性とは何か? ・主体性がない人にありがちな6つの特徴 ・主体性がないと言われる根本的な4つの原因 ・【原因別】主体性がある人になる方法 ・主体性がある人の特徴 |
この記事を読むことで、主体性のある人になる方法を知り、日々の生活やビジネスの場で少しずつ主体的に行動ができるようになるでしょう。
ぜひ、最後までお読みください。
目次
1.そもそも主体性とは何か?
主体性を高める方法について解説していく前に、まずは、主体性という言葉の意味を確認しておきましょう。
主体性の意味がわかっていなければ、そもそも改善のしようがないですよね。「主体性」とは何なのかということをきちんと理解しておくことで、自分がこれから目指すべき姿をイメージできるようになります。
まずはこの章で、主体性の基礎知識をおさえておきましょう。
1-1.主体性とは「物事に進んで取り組む力」
主体性とは、指示を受けなくても、自分で判断して自分から行動を起こすような態度や性質のことです。
主体性
どうすべきか自分で判断し、自分から行動するような態度や性質
主体性について表現するときは、
「主体性がある・ない」
「主体性を持つ」
「主体性を高める」
「主体性に欠ける」
というような使い方をします。
「主体性がある」とは、指示を受けなくても、今何をすべきか自分で考えて自分から行動できる能力があることを意味します。
「主体性がない」、「主体性に欠けている」と言う場合はその逆で、誰かが決めてくれなければ、自分が何をすべきかわからず、指示されなければ行動できないという状態を表します。
1-2.「主体性」と「自主性」の違い
主体性と似た意味を持つ言葉に、「自主性」があります。
自主性とは、自分から率先して行動するような態度や性質のことです。
主体性 | 自主性 |
どうすべきか自分で判断し、自分から行動するような性質や態度 | 自分から率先して行動するような性質や態度 |
主体性と自主性はどちらも、自分から行動するという意味を持つので、同じような使われ方をしますが、意味が少し違います。
「自主性がある」という場合、何をすべきか指示されていれば自分から行動することができることを意味します。一方、「主体性がある」という場合は自分で判断することができるので、指示がなくても何をすべきか自分で考えて行動できるということです。
自主性は指示がある場合に限り自分で行動できる、主体性は指示がなくても考えて動けるという点が、大きな違いです。
学生や、指示に沿って作業をするだけのアルバイトであれば、自主性があることが高く評価されますが、社会人になると、自主性があるだけでは十分ではありません。社会人には、主体性のあるワンランク上の行動が求められます。
つまり、ビジネスマンとして活躍しスキルアップを目指していくためには、主体性があることがとても重要だということです。主体性がないと言われがちな人は、自分がなぜそう言われるのか、どのように改善していくべきなのかを考える必要があります。
2.主体性がない人にありがちな6つの特徴
主体性がある人になるためには、まず、主体性がないと言われがちな人にはどのような特徴があるのかを知っておく必要があります。
この章では、主体性がない人の主な特徴をご紹介し、それぞれの特徴についてくわしく解説していきます。
① 人任せにしがち |
2-1.人任せにしがち
主体性がない人は、「誰かがやってくれるだろう」と考えがちです。
自分に直接指示された仕事、自分にとって必要で自分がやりたいと思ったこと以外は、「そのうち誰かがやってくれるだろうから、わざわざ自分がやる必要はない」という認識でいます。
そのため、手間のかかる仕事を気軽に誰かに頼んでしまいますし、目の前でチームのトラブルが起きていても自分から動くことはありません。気づいているのに知らないふりをしているわけではなく、それは自分の仕事ではないと信じきっているので、そのことに対して罪悪感を持つことはないのです。
でもそれでは、主体性がないと思われて、会社で低く評価されてしまうのも仕方ありませんよね。当たり前のように人任せにしている人は、自分から「私は主体性がありません」とアピールしているようなものです。
「人任せにしがち」な人の特徴
・手間のかかる仕事を気軽に人に頼む
・目の前でトラブルが起きていても気にしない
・指示された仕事以外は自分から動かない
2-2.「何でもいい」が口癖
「何でもいいです」、「お任せします」。
このような言い方は、一見、丁寧で感じが良さそうな対応に思えますが、自分で決めずに判断を相手に委ねているだけです。つまり、「あなたが私の分まで全部決めてください」と言っているのと同じ。これでは、主体性がないと思われてしまっても仕方ありませんね。
何も決めようとしない人と一緒に行動していると、あらゆる場面で決断をしてどうするかを指示してあげなければならなくなってしまい、とても迷惑に感じます。
仕事でそのような態度を取っていれば、主体性がないと認識され、低い評価をされてしまうこともあるでしょう。
「何でもいい」が口癖な人の特徴
・「何でもいい」と言いがち
・自分で決定することを避けようとする
2-3.いつも周りの意見に合わせる
主体性がない人は、自分の意見を周りに言わない傾向があります。
仕事でも自分から意見を言うことはほとんどなく、たいてい誰かの意見に合わせてしまいます。言いたいことがあるときでも、他の人が意見があるときは自分の意見を引っ込めてしまいます。
そのため、周りからは主体性がないと思われてしまい、仕事でもあまり高く評価されません。
また、自分からはっきりと意見を言わないので人とぶつかることはありませんが、いつも自分のやりたいことを選べないので、ストレスが貯まりがちです。
「いつも周りの意見に合わせる」傾向がある人の特徴
・自分の意見を周りに言わない
・周りの誰かの意見に合わせる
2-4.責任感がなく、人のせいにしがち
トラブルやミスが起きたとき、十分な結果が出せなかったとき、主体性がない人は、その理由や原因を自分以外の他人や環境のせいにしがちです。
パソコンの調子が悪かった、説明が足りなかった、日数が足りなかった、そんな話は聞いていない、このやり方は自分に合っていなかったというような言い訳をします。
このような言い方をすると、周りがお膳立てしてくれなかったからミスが起きた、これらの原因さえなければ自分は完璧にできていたはずという言い訳として受け取られてしまい、相手に良くない印象を与えてしまいます。また、言い訳ばかりで改善策を考えないので、成長するチャンスを逃してしまいます。
「責任感がなく、人のせいにしがち」な人の特徴
・ミスやトラブルが起きると言い訳ばかりする
・トラブルの原因を自分以外の人や環境のせいにする
・言い訳ばかりしてミスの対策を考えない
2-5.向上心がない
無気力で、向上心がないというのは、主体性がない人にありがちな特徴です。
仕事は言われた通りにやりますが、指示されたからやっているだけです。この作業がどんな役に立つのか、何のためにやっているのかということを意識していません。そのため、良いものをつくろう、もっと成果を上げよう、技術や知識をレベルアップしようというという意欲がわかないのです。
このため、主体性がない人は、指示された通りの仕事をこなしているのにあまり評価されない傾向があります。
「向上心がない」人の特徴
・良いものをつくろうという意識がない
・技術や知識をレベルアップする意欲がない
2-6.受動的
主体性がない人は、たいてい受動的です。自分から動くことはなく、誰かが声をかけてくれたり、みんなが動き出すのを待っています。
そのため、仕事がなくて手持ち無沙汰になってしまっても、誰かが次の作業を指示してくれるまで待っていますし、わからないことがあって作業が止まってしまっても、誰かが「どうしたの?」と聞いてくれなければそのまま先に進むことができません。
作業の担当者を決めるようなときでも、指名されれば確かな成果を上げることができても、率先して手を挙げることがないので、能力が低いと勘違いされてしまう傾向があります。
「受動的」な人の特徴
・自分から動かない
・みんなが動き出すのを待っている
・次の作業の指示を待っている
・わからなくても自分から聞きに行かない
3.主体性がないと周りからの信頼を得にくい
自分は一生懸命仕事を頑張っているつもりでも、「君は主体性がない」と上司に言われたら、がっかりしてしまいますよね。
記事の最初でも書きましたが、ビジネスの場で「主体性がない」と言われる場合、それは決して褒め言葉ではありません。
「もうすこし、主体的に動いてほしい」と職場で上司に言われたら、それは、上司があなたの行動や態度に不満を持っていて、行動を変えてほしい、もっと成長してほしいと思っているということです。
前の章でご紹介した、主体性がない人の特徴を思い出してみてください。
仕事を振ろうと思っても、責任感がなく、人のせいにしがちな人には安心して任せられません。自分からは行動せず指示を待っている人には、しょっちゅう側に言って声をかけてあげなければなりませんし、何か不具合が起きても解決するために自分から動こうとしないのでは、いつまでたっても問題が解決されません。そんな人に、大事な仕事を任せることはできませんよね。
「主体性」は、ビジネスの場で重視される資質のひとつです。そのことがよくわかる、アンケート調査の結果をご紹介します。
一般社団法人日本能率協会が部課長400人に対して行った「組織活力とマネジメント意識」についての調査によると、上司が部下に身につけてほしいと考えている能力・資質は、第1位が「チャレンジ精神」、そして、第2位は「積極性・主体性」でした。
ビジネスの場では必要と思われがちな、第3位の「コミュニケーション力」を大きく上回っています。

出典:一般社団法人日本能率協会「組織活力とマネジメント意識調査」
これから先、ビジネスパーソンとして活躍しキャリアアップしていくためには、主体的に行動できることが重要なのです。
そのためには、主体性がないと言われる根本的な原因を理解し、その対処法を学んでいくことが必要です。
次の章では、主体性がないと言われる根本的な原因について解説します。
4.主体性がないと言われる根本的な4つの原因
主体性がないことを指摘されて嬉しい人はいませんよね。望んでそうしているわけではないのに、主体性的でない行動をしてしまうのはなぜなのでしょうか?
主体性がないと言われてしまうのには、4つの根本的な原因があります。
まずは、4つの原因についてそれぞれ解説します。さらに次の章で、原因ごとの対処方法をご紹介します。
4-1.当事者意識がなく自分のことだけ考えている
「当事者意識」とは、「自分がその事柄に直接関わっている関係者であるという自覚」のことです。
主体性がないと言われてしまう人の多くは、当事者意識が欠けています。部署やプロジェクトのメンバーとして、同僚と一緒に問題を解決していくはずなのに、自分はそのチームの一員だということを自覚できていません。
そのため、自分や余計なことはせず言われたことだけやればいいと考えてしまうのです。
新人でプロジェクトに始めてアサインされたような場合は、学生気分が抜けず、上司からの指示を待ってしまうことがあるかもしれませんが、いつまでも学生気分、お客さま気分が抜けないようでは周りが困ってしまいます。
4-2.業務を理解できていない、知識が足りていない
主体的に行動できない理由のひとつに、そもそも状況を理解できていないということがあります。
全体像が見通せていないので、次に何が起きるか、何をすべきか想像することができない。知識がないため、不具合に気づけないし、気づいたとしても対処法がわからない。こういったことが積み重なり、主体性がないと言われるような行動をとってしまうのです。
この場合、いずれも根本的な原因は勉強不足。指示を聞いていない、覚えていない、正しく理解していない、資料をきちんと読んでいないといった行動が、主体性のなさにつながっています。
4-3.プライドが邪魔してわからないと言えない
わからないことは、悪ではありません。
知らない・理解できないことがあるのは当たり前のことなので、自分で調べてわからなければ、誰かに教えてもらって解決すればよいのです。
しかし、主体性がないと言われがちな人の中には、プライドの高さが原因で、教えてもらうことができないという人が少なくありません。そのため、わからない、知らない、できないままという状態になってしまい、作業が滞ってしまいます。
理解できていないので自分から積極的に意見を言ったり行動することができず、主体性がないと思われてしまうのです。
4-4.身近な頼りになる人が代わりにやってくれる
主体性がないと言われがちな人の中には、自分以外の人がいつでも代わりにやってくれる環境で長く過ごしてきた人が少なくありません。
頼まなくてもいつも起こしてもらえるので遅刻する心配がなく、何も言わなくても着替えや必要な道具が用意され、忘れ物は届けてくれる。学生時代は、気の利く友人がいつも課題を教えてくれて、困っていれば気づいて声をかけてくれる。
そんな環境で過ごしていれば、自分で考えることも、自分から行動することもなくなってしまうでしょう。
もちろん、そのような環境だけが原因というわけではなく、楽な環境に甘んじてしまったことも主体性がなくなってしまう原因のひとつであると言えます。
5.【原因別】主体性がある人になる方法
主体性がないと言われてしまう、根本的な原因についてご紹介しました。では、それぞれの原因について、どうすれば「主体性がある人」になれるのかということを解説していきます。
4つの原因のすべてが、主体性がない人に必ずしも当てはまっているというわけではありません。まずは、自分の現状に近いと思える項目をチェックして、ご紹介する対処法をぜひ参考にしてみてください。
① 当事者意識がない |
5-1.【当事者意識がない場合】戦力としてチームに貢献する意識を持つ
当事者意識を持つことができず、部署やプロジェクトチームの中で活躍できないのは残念なことです。
チームに配属されてから間もないうちはまだチームの一員になり切れていないような気がして、積極的に行動できないかもしれませんが、いつまでたってもそれでは困りますよね。
あなたはメンバーとしてアサインされている、チームに欠かせない重要な戦力だということを自覚し、大切なメンバー、戦力として、チームに貢献する意識を持ちましょう。自分は小さい仕事しか任されていないと思ったとしても、その一つひとつがすべてチームの成果になっているのです。
例えば、自分が任されたこの分野で明確に責任を持とうとする、会議では意見を言う、チーム全体の問題に積極的に関わるといった行動を取ることによって、主体性があると思われるようになります。
<するべきこと>
・チームに貢献する意識を持つ
・会議で発言する
・チーム全体の問題に積極的に関わる
・任された分野について明確に責任を持つ
5-2.【理解できていない場合】業務内容を知る努力をする
関わっている仕事の全体像が見えていないと、今やっている作業がどんな意味を持つのかわからないし、次にどのように行動すればよいか考えることができないので、主体的に動くことができませんよね。
仕事で主体性を持って行動するためには、業務やプロジェクトの内容をできるだけ把握できるようにしましょう。
もちろん、ビジネスの場では、誰かが一から十まで丁寧に教えてくれるわけではないので、自分から学ぶことが必要です。閲覧可能な資料を読んだり、先輩の仕事を観察することも役立ちます。もちろん、わからないところはどんどん質問しましょう。
業務で必要な資格を取るなど、勉強をして知識を増やすことで業務への理解が深まります。
<するべきこと>
・仕事に関する資料を読む
・先輩が仕事をしている様子を観察する
・勉強して知識を増やす
・業務に役立つ資格を取る
5-3.【プライドが高い場合】謙虚さを身につける
プライド(誇り)を持って仕事に取り組むのは、悪いことではありません。素晴らしいチームにアサインされて仕事を任され、努力をしてチームに貢献していることを誇りに思いましょう。それが、次の仕事へのモチベーションにもなります。
でもプライドが高いだけでは、この先大きな成長は望めません。あなたが主体性を持って行動できるようになり、さらなるキャリアアップを目指しているなら、プライドだけでなく謙虚さも身につけていきましょう。
「プライド」と「謙虚」は相反するもののように思われがちですが、主体的があり仕事で評価されている人の多くは、プライドと同時に謙虚さも兼ね備えています。謙虚な姿勢はあなたの成長を加速し、周りとのコミュニケーションをスムーズにしてくれます。将来、リーダーとして活躍する際にも役立ってくれるでしょう。
謙虚さを身につけるためには、まず感謝する気持ちを持ちましょう。また、自分の態度や発言をどう思うか、周りの人に聞いてみたり、身近な人の態度を観察して参考にする方法もおすすめです。
<するべきこと>
・感謝する気持ちを持つ
・自分の態度をどう思うか周りの人に聞いてみる
・身近な人の態度を観察して参考にする
5-4.【やってくれる人がいる場合】人に頼れない環境をつくる
世話をやいてくれる人頼りになる人が身近にいると、ついつい頼ってしまいますよね。もちろん、時には相談をしたり頼ることがあっても構わないのですが、何もかも任せてしまような状態は危険です。あなたが成長できるチャンスがどんどん失われてしまいます。
主体性のある人になるためには、頼りにしすぎてしまう人とは少し距離を置き、物理的に頼れない環境をつくることが大切です。
自分でやらざるを得ない、自分で工夫しなければならない環境で、自分なりに工夫して努力することで、主体性が身についていくでしょう。
<するべきこと>
・頼りになる人と距離をとる
・物理的に頼れない環境をつくる
6.押さえておくべき主体性がある人の特徴一覧
主体性がない人の特徴や原因、原因に対する対処法をご紹介してきましたが、この章では、主体性がある人の特徴をご紹介します。
主体性があると言われる人にはどのような特徴があるのでしょうか?
主体性がある人は、どのような行動をとっているのでしょうか?
「これからは、主体性があると言われる人になりたい!」と考えている人には、とても参考になるはずです。ぜひ、自分がこのような行動をとっているところをイメージし、明日からの行動に活かしてみてください。
主体性がある人の特徴・行動
<特徴>
① 自分の意見を持っている
② 自身の能力に自信を持っている
③ 好奇心が旺盛
④ 責任感がある
<行動>
① 何をすべきか、自分で考えて判断する
② 自ら進んで行動する
③ あきらめずに最後までやり遂げる
④ 能動的に他者にも働きかける
⑤ 自身の意見を周囲に発信する
⑥ 勉強をして自分の能力を高めている
⑦ わからないことは聞きに行く
⑧ 他人の言動を参考にしている
⑨ 失敗を糧に、再びチャレンジする
7.主体性を高めたいときに役立つ本3選
主体性のない人・ある人の特徴、主体性がないと言われる原因、主体性がある人になる方法についてご紹介しました。
「主体性」という実体のないものを正しく理解するのは容易なことではありませんが、主体性についてより深く学びたいという方のためにおすすめの本をご紹介します。主体性についての理解を深め、主体性を高めるためにきっと役に立つでしょう。
7-1.『主体性は教えられるか』

著者:岩田 健太郎 (著)
出版社:筑摩書房
発売日:2012/3/1
主体的に生きるとはどういうことか?大切なヒントを教えてくれる一冊
著者は、国内外で活躍し、大学病院に勤務する医師。
この本は、著者が指導する立場に立ったとき、医学生や研修医が主体的に行動できるようにするにはどうしたらよいかを考察したものです。
明確な答えを期待している人にはおすすめの本ではありませんが、なぜ主体性を持って行動できないのかということについて考え、さまざまな方法を検討した過程をたどりながら、主体的に生きることへのヒントを与えてくれます。
読み物としても楽しめるので、主体性について知りたいという人におすすめの一冊です。
7-2.『第一の習慣:主体性を発揮する 選択する力』

「7つの習慣」クイックマスター・シリーズ「第一の習慣:主体性を発揮する 選択する力」
著者:フランクリンコヴィージャパン
出版社:キングベアー出版
発売日:2009/2/25
『7つの習慣』を通して学ぶ、主体性を高めるためのレッスン
スティーブン・R・コヴィー氏によるビジネス書『7つの習慣 成功には原則があった』は、1996年の発売以来、世界中で3,000万部以上を売り上げるベストセラーです。
この本の内容を元にしたさまざまなシリーズが出版されていますが、今回ご紹介するのは、『「7つの習慣」クイックマスター・シリーズ』の第1刊です。
オリジナルはかなりボリュームがあり、内容もやや難しくなっているので、必要なポイントだけ学びたいという方には、テーマを絞って解説しているこちらのシリーズがおすすめです。
7-3.『主体的に動く アカウンタビリティ・マネジメント』

著者:ロジャー・コナーズ、トム・スミス
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2009/9/9
主体的に動けるようになる方法を教えてくれる
この本が最初にアメリカで出版されたのは1994年。ビジネス書として、50万部を超えるベストセラーになりました。
アカウンタビリティ(accountability)は、日本のビジネス用語で「説明責任」を意味しますが、この本では、「当事者意識」という意味で使われています。
「当事者意識」の反対は、「被害者意識」です。
この本は、被害者意識から抜け出し、アカウンタビリティを高めていくことで、自分自身で考え、問題を解決するための行動を起こせるようになることを教えてくれます。
アカウンタビリティの4つのステップ
- 現実を見つめる
- 当事者意識
- 解決策
- 行動
まとめ
主体性がないと言われてしまうことから抜け出したい人のために、
・主体性がない人の特徴
・主体性がないと言われる原因
・主体性がある人になるための方法
といった情報をご紹介しました。
主体性がないと言われるのには、4つの根本的な原因があります。記事でご紹介した対処法に沿って、その原因となる問題を解決していくことで、「主体性がある」と言われる人になることができます。
根本的な原因 | 対処法 |
① 当事者意識がない | 戦力としてチームに貢献する意識を持つ |
② 理解できていない | 業務内容を知る努力をする |
③ プライドが高い | 謙虚さを学ぶ |
④ やってくれる人がいる | 人に頼れない環境をつくる |
一度にすべてが変わるわけではありません。変わろうとする努力を続けることで、周りの反応も少しずつ変わってくるでしょう。
この記事が、あなたのお役に立てれば幸いです。




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