
「ジョブチェンジ」とは「ジョブ=仕事」を「チェンジ=変える」ことで、「未経験の職種に就くこと」を指します。転職したり、他の部署に異動したりすることで未経験の職種に就くのがジョブチェンジと呼ばれますが、一般的には転職を指すことが多いです。今の仕事を辞めたいと考えている方の中には、転職によるジョブチェンジを考えている方もいるでしょう。
しかし、ジョブチェンジを考えると、
「これまでに携わったことのない仕事へ転職はうまくいくのだろうか?」
「年齢的に即戦力を求められそう。業務経験がないと採用されにくいのでは?」
など、ジョブチェンジをするのはどうなのか、できるものなのだろうかと不安になりますよね。
確かに、企業は転職者に前職の経験や知識を求め、即戦力となってくれることを期待しています。後述しますが、企業の約60%が「これまでの経験・知識」を転職者の採用理由として挙げているのです。
ただし、ジョブチェンジに成功しやすい人はいます。年齢が関係するところもありますが、ジョブチェンジが難しい人と比べると明確な理由のもとに転職活動を始め、新しい仕事をこなすための勉強をしている人が、うまくジョブチェンジできるのです。

もし、ご自身がジョブチェンジが難しい人に該当した場合でも、次の4つのポイントを押さえて転職活動をすれば、ジョブチェンジは不可能ではありません。
- ジョブチェンジする理由を明確にする
- 未経験の職種に対する意欲をアピールする
- 希望する職種の研究を十分に行う
- 課題に前向きに取り組める姿勢を示す
この記事では、未経験職種へのジョブチェンジに興味がある方のために、以下の内容をまとめて説明していきます。
・ジョブチェンジの実状
・ジョブチェンジに成功しやすい人と難しい人
・ジョブチェンジを成功させるためのポイント
・年代別のジョブチェンジの対策
この記事を読めば、ご自身がジョブチェンジをすべきかを判断でき、転職の成功ポイントを踏まえながら転職活動を始められるようになります。ぜひ参考にしてください。
目次
1. ジョブチェンジとは?

そもそも「ジョブチェンジ」とは何か、なんとなく意味は分かるけど具体的な定義については理解していない方もいるかもしれません。というのも、ジョブチェンジと似たような言葉の「キャリアチェンジ」という言葉もあるからです。
ここで、ジョブチェンジとは何かを詳しく説明していきましょう。
1-1. ジョブチェンジの多くは「未経験職種への転職」を指す
冒頭でも説明した通り、ジョブチェンジとは未経験の職種に就くことです。このジョブチェンジが実現されるケースとしては、次の2つがあります。
1. 未経験職種への転職 | 所属している会社を辞めて、別の会社に転職をして前職とは異なる未経験の職種に就くこと 【例】 |
2. 社内における別部署への異動 | 会社は辞めず、社内の別の部署に異動して前部署とは異なる未経験の職種に就くこと 【例】 |
上記2つは「会社を辞めるかどうか」が異なる点です。ジョブチェンジの多くは、前者の「未経験職種への転職」を指します。
後者の「社内における別部署への異動」によるジョブチェンジは、職種変更を募る社内公募制度などを利用して実現できるものです。しかし、このような制度を設けている企業は少ないため「ジョブチェンジ」は転職と捉えられることが多いのです。
1-2. ジョブチェンジの目的
未経験職種に就くジョブチェンジの目的は、一般的な転職と大きな差はありません。
【ジョブチェンジの目的の一例】
・興味のある仕事に携わりたい
・新しいスキルを身に付けてスキルアップしたい
・幅広い知識や経験を積みたい
・ワークライフバランスを実現したい
たとえば、新卒の就職活動では叶わなかった興味のある仕事や、社会人経験を積む中で見えてきた自分の好きなことに関わる仕事に就くことを目的にジョブチェンジをすることがあります。
また、現職では得られない知識やスキルを身に付けて経験を積み、スキルアップしたいときにジョブチェンジすることもあります。新しいスキルを習得すればできることが増えていき、携わる業務の範囲を広げたり、今の職種で培った知識やスキルを掛け合わせたりしてニッチな人材になることを目指す人もいるでしょう。
ワークライフバランスを実現したい場合にもジョブチェンジは行われます。たとえば今、勤務時間や休日が不規則になりがちな飲食業界で働いている場合、平日の日勤が中心で休みは土日祝日が基本といった規則的な生活を送るためにジョブチェンジをする、といった具合です。
ただ、ジョブチェンジでは実現しにくい目的があります。それは、収入を上げることです。中途採用をする企業は、転職希望者に即戦力を求めます。ジョブチェンジでは未経験の職種に就くため、その職種を経験している転職希望者と比べると待遇が劣ってしまうことがあるのです。ジョブチェンジの実情については、「2. データから見えるジョブチェンジの実状」で詳しく説明します。
1-3. キャリアチェンジとの違い
ジョブチェンジと似ているのが「キャリアチェンジ」です。
キャリアチェンジとは、未経験の業界や職種へ転職することです。「ジョブチェンジと同じでは?」と感じるかもしれませんが、業界と職種のどちらかを変える場合もキャリアチェンジというため意味は異なります。
【キャリアチェンジの例】
- 業界および職種が未経験の転職
前職:PCメーカーの営業
転職後:不動産企業での事務 - 業界は未経験、職種は経験ありの転職
前職:飲食店での接客スタッフ
転職後:アパレル店での接客スタッフ - 業界は経験あり、職種は未経験の転職
前職:病院での看護師
転職後:クリニックでの医療事務
キャリアチェンジの目的はジョブチェンジと大きな差はありません。ただ、キャリアチェンジの場合は業界あるいは職種のどちらかが経験済のケースがあるため、
・新しい業界でこれまでの職種経験を活かしてキャリアアップしたい
・携わってきた業界でワークライフバランスを実現するために仕事を変えたい
というように、業界もしくは職種のどちらの経験を活かしながらステップアップしたいという目的もある点は、未経験職種に就くジョブチェンジの目的とは異なるといえます。
キャリアチェンジについては「キャリア チェンジ」の記事で詳しく説明しているので、興味のある方は参考にしてみてください。
2. データから見えるジョブチェンジの実状

未経験職種へジョブチェンジすることを考えたとき、頭によぎるのが「転職できるかどうか?」ではないでしょうか?ジョブチェンジの実状はどうなのか、気になるところですよね。
ここで、厚生労働省が公表している「転職者実態調査」のデータを元に、ジョブチェンジの実状を解説していきましょう。
2-1. 企業の半数以上が「これまでの経験・知識」を転職者の採用理由
厚生労働省では、不定期で「転職者実態調査」を実施しています。この調査では、転職者を採用している企業を対象に転職者の採用状況などがヒアリングされています。
最新の平成27年の転職実態調査では、以下6つの仕事別に転職者の採用理由が公表されています。
- 管理的な仕事
- 専門的・技術的な仕事
- 事務的な仕事
- 販売の仕事
- サービスの仕事
- 保安、生産工程、輸送・機械運転、建設・採掘、運搬・清掃・包装等、その他の仕事
転職実態調査によると、転職者を採用する理由として「経験を活かし即戦力になるから」と回答した企業は、全体の半数近くに及んでいます。
仕事の種類 | 「経験を活かし即戦力になるから」と回答した割合 |
1. 管理的な仕事 | 64.4% |
2. 専門的・技術的な仕事 | 64.8% |
3. 事務的な仕事 | 45.4% |
4. 販売の仕事 | 57.2% |
5. サービスの仕事 | 47.7% |
6. 保安、生産工程、輸送・機械運転、建設・採掘、運搬・清掃・包装等、その他の仕事 | 48.8% |
※厚生労働省「平成27年転職者実態調査」の事業所調査「2. 転職者の採用状況」を元に作表
このデータから、企業は転職希望者には実務経験があることを求めていて、転職希望者に募集している職種の経験が認められれば積極的に採用していることが分かりますね。
2-2. 転職者の処遇も「これまでの経験・知識」を考慮する企業が多数
給料や待遇も、未経験の職種へジョブチェンジをするときに気になることではないでしょうか?経験のない職種だと、給料や待遇にも影響しそうですよね。
転職者の処遇についても、「2-1. 企業の半数以上が「これまでの経験・知識」を転職者の採用理由」で取り上げた厚生労働省の転職実態調査で公表されています。
出典:厚生労働省「平成27年転職者実態調査」の事業所調査「2. 転職者の採用状況」
上記は、企業が転職者の給料や役職など処遇を決めるときに最も重視した要素の割合を示したグラフです。グラフを見ると「これまでの経験・能力・知識」と答えた企業は52.8%と最も多いことをお分かりいただけるでしょう。
上記のグラフからは、企業が募集する職種の経験が転職希望者にあれば、その経験を考慮した待遇となる可能性が高いことを読み取れます。
2-3. ジョブチェンジはハードルが高い場合もある
こうして見ると、ジョブチェンジはハードルが高い場合もあることをお分かりいただけたでしょう。
もちろん、企業によってはこれまでの経験や知識ではなく、仕事への熱意を考慮して採用してくれることもあります。しかし、「2-1. 企業の半数以上が「これまでの経験・知識」を転職者の採用理由」でも説明した通り、幅広い仕事において「これまでの経験や知識」が転職者の採用理由として半数以上を占めているのは、事実として押さえておきたいところです。
また、給料や待遇面でも、これまでの経験・能力・知識を考慮して決められる傾向にあります。実務経験のある転職者の方が優遇されることも覚えておくべきでしょう。
3. ジョブチェンジに成功しやすい人

ジョブチェンジはハードルが高いことが分かり、「やはりジョブチェンジは難しいのでは?」と感じた方もいるでしょう。
しかし、諦める必要はありません。というのも、ジョブチェンジに成功しやすい人がいるからです。どのような人がうまくジョブチェンジできるのかというと、次のような特徴を持つ人です。
3-1. 20代前半で社会人経験が浅い
社会人になって間もない20代前半であれば、未経験の職種へのジョブチェンジはしやすいといえます。
「でも、企業はこれまでの経験や知識を持っている人を採用するのでは?」と思われるかもしれませんね。確かに企業は即戦力を求めますが、20代前半であれば未経験でもその若さによる熱意や意欲、吸収力の高さから、企業は将来性を見込んで採用する傾向にあるのです。
厚生労働省が公表している「平成30年若年者雇用実態調査」によると、若年者の転職希望者を採用する理由として企業から最も多く挙がった回答は「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」で、全体の76%を占めています。
もし今20代前半であれば、未経験でも企業に仕事に対する熱意をアピールできれば採用してもらえる可能性は高くなるでしょう。
3-2. ジョブチェンジをする理由が明確
ジョブチェンジをする明確が理由である人も成功しやすいです。「前職での仕事内容に飽きたから」や「人間関係が嫌になったから」と漠然とした理由で転職活動をすると、企業からは「自社に来ても同じ理由で辞めてしまうのでは?」と思われて不利になるのです。
・スキルアップできる環境で働きたい
・今の仕事より責任のある仕事にチャレンジしていきたい
・現在勉強している知識やスキルを有効に使って、仕事の幅を広げていきたい
というように、転職を希望する企業でジョブチェンジすることによりどのようになりたいのかが明確であると、未経験でもその熱意が買われて採用されやすくなります。
3-3. 未経験の職種に就くための勉強を始めている
未経験の職種に就くための勉強を、実際に仕事に携わる前から始めている人もジョブチェンジに成功しやすいです。
未経験の転職者に対して、業務を覚えてもらうための研修やセミナーを提供している企業もあります。厚生労働省の「平成27年転職者実態調査」でも、計画的なOJT(日常業務に就きながら行われる教育)を実施していると回答した企業は80.1%に及んでいるので、安心はできるといえます。
しかし、「2. データから見えるジョブチェンジの実状」でもお分かりいただけるように、転職者には即戦力を求める企業の方が多いです。このため、携わりたい仕事の業務経験はなくとも、あらかじめ仕事に関連した勉強をしたり、資格を取得したりしていると企業は「即戦力に近い力を備えている」と見てくれるようになります。
また、未経験の職種は一から仕事を覚えなければなりません。あらかじめ勉強をして知識や基本スキルを身に付けておけば、採用されたときも業務がスムーズに進みやすくなり、現場で早く活躍できるようになるのです。
3-4. 新しいことや課題に柔軟に対応できる
未経験の職種に就く場合、覚えることは全て新しいことばかりで、業務に携わっていく中でこれまでに経験したことのない課題に直面することもあります。
会社が変わっても業務経験のある職種への転職であれば新たに覚えることは多くはなく、課題に直面してもこれまでの業務経験から解決策を見出せるでしょう。しかし、未経験の職種に携わる場合はこれまでの経験を活かせない場面もあり、大変な思いをすることが多くなります。そんなときでも、前向きになって新しいことを習得し、課題ができても柔軟に対応できる人がジョブチェンジに成功しやすいのです。
人によって新しいことや課題に柔軟に対応する力を今すぐ身に付けることは難しい場合もありますが、意識をすることはできます。日頃から、心がけておくと良いでしょう。
4. ジョブチェンジが難しい人

では反対に、ジョブチェンジが難しい人にはどのような特徴があるのでしょうか?ジョブチェンジが難しいのは、次のような人といえます。
4-1. 30代以降の社会人
30代以降の社会人となると、未経験職種へのジョブチェンジは難しくなる傾向にあります。
20代前半であれば若さによる吸収力の高さや柔軟性もあり、仕事への意欲やチャレンジ精神があれば企業は採用することもあります。しかし、本来、企業は転職者には即戦力を求めるため、社会人経験が豊富な30代以降の転職希望者に対する研修に時間をかけたくないのです。
年齢階級 | 男性 | 女性 |
19歳以下 | 17.5% | 11.6% |
20 ~ 24歳 | 12.9% | 13.9% |
25 ~ 29歳 | 11.7% | 18.3% |
30 ~ 34歳 | 8.9% | 12.1% |
35 ~ 39歳 | 7.7% | 13.1% |
40 ~ 44歳 | 5.9% | 13.5% |
45 ~ 49歳 | 4.7% | 11.3% |
※厚生労働省「平成 30 年雇用動向調査結果|4 転職入職者の状況」を元に作表
上記は、年齢階級別の転職入職率(常用労働者数に対して転職した人の数の割合)を示した表です。性別によって年齢階級ごとの転職入職率は異なりますが、30代に入ると割合が低くなっていることをお分かりいただけるでしょう。
企業は、30代以降の人を採用する傾向が少ないといえます。経験者であれば採用する可能性が高いですが、未経験者であれば採用を見送ることが多くなるのでしょう。
30代以降でも未経験職種へのジョブチェンジをしたい場合は、後述する「5. ジョブチェンジを成功させるためのポイント4つ」と「6. 【年代別】ジョブチェンジを成功させるポイント」を考慮して転職活動をすることが大切になります。
4-2. ジョブチェンジの理由が漠然としている
「3. ジョブチェンジに成功しやすい人」でも説明した通り、ジョブチェンジの理由が明確な人は成功しやすく、漠然としている人はうまくいきません。
たとえば、ジョブチェンジの理由が以下のように明確でないと、企業からネガティブな印象を持たれてしまいます。
ジョブチェンジの理由 | 企業の印象 |
スキルアップしたい | ・今スキルアップする努力をしているか? |
求人を見て楽しそう・ | ・企業や仕事内容のリサーチを十分にしているか? |
ジョブチェンジの理由が漠然としていると、面接の場ではしのげて採用されたとしても、入社してから自分が困ることになります。想像していた仕事内容とは違ってギャップを感じたり、企業の社風と自分のモチベーションが一致せずにミスマッチを起こしたりする恐れもあるのです。
ジョブチェンジを考える場合は、明確な転職理由をしっかり考える必要があります。
4-3. ジョブチェンジの理由が現職で解決可能な不満
今所属している会社で「やりたい仕事ができない」や「納得できる給料をもらえていない」、「人間関係が嫌だ」といった不満から、新しい環境で未経験の職種へジョブチェンジを考えている方もいるでしょう。
しかしこうした不満がジョブチェンジする理由の場合、「4-2. ジョブチェンジの理由が漠然としている」と同じように企業からはマイナスな印象を持たれかねません。なぜなら、上司や先輩、同僚に相談をしたり、自身が努力をしたりすることによって解決することもあるからです。
ジョブチェンジの理由 | 企業の印象 |
やりたい仕事に携われない | ・上司に相談しなかったのか? |
前職の給料が納得できない | 昇給するための努力をしてこなかったのか? |
人間関係が嫌だ | ・上司に相談しなかったのか? |
今の仕事に対する不満からジョブチェンジを検討している場合は、一度立ち止まることが大切です。やってみたい仕事があれば上司に提案をしたり、別部署にあれば異動できないか相談してみたり、まずは今所属している会社で解決できないか、動いてみる必要があります。
5. ジョブチェンジを成功させるためのポイント4つ

企業は転職者に即戦力を求めるため、未経験の職種へジョブチェンジすることはハードルが高くなることもあります。
しかし、そんな実状の中でも「3. ジョブチェンジに成功しやすい人」で説明したように、ジョブチェンジに成功しやすい人はいます。ジョブチェンジが難しい人に挙げられる特徴に対する改善策を考え、ポイントを押さえて転職活動すれば不可能ではありません。
未経験職種へのジョブチェンジを成功させるためのポイントは、次の4つです。
- ジョブチェンジする理由を明確にする
- 未経験の職種に対する意欲をアピールする
- 希望する職種の研究を十分に行う
- 課題に前向きに取り組める姿勢を示す
順に説明していきましょう。
5-1. ジョブチェンジする理由を明確にする
ジョブチェンジに成功しやすい人は、ジョブチェンジをする理由が明確です。理由が明確であると、未経験でも面接で熱意が伝わりやすくなります。
「3-2. ジョブチェンジをする理由が明確」で説明したように、転職を希望する企業でジョブチェンジすることによりどのようになりたいのか、キャリアプランと一緒に理由を考えるのがおすすめです。
もし、「4-3. ジョブチェンジの理由が現職で解決可能な不満」で取り上げたような、今の仕事に対する不満しか転職理由として思いつかない場合は、ポジティブな表現に変えることで明確な理由になることもあります。
ジョブチェンジの理由 | ポジティブな表現の例 |
やりたい仕事に携われない | 実現したいことが、転職先で叶う |
前職の給料が納得できない | 成果を正当に評価してくれる会社で働きたい |
人間関係が嫌だ | 同僚と一緒に連携を取りながら、良いチームワークの中で働きたい |
ジョブチェンジをする理由は、面接で必ず聞かれることです。仕事への熱意はあるのにあいまいな理由で採用試験に落ちてしまってはもったいないので、明確にしておきましょう。
もし、ジョブチェンジをしたい理由の1つに「上司が嫌い」や「上司と合わない」といった上司との関係がある場合、自身の行動次第で問題が解決されることもあります。詳しくは以下の記事で説明しているので、転職活動を始める前に参考にしてみてください。 |
5-2. 未経験の職種に対する意欲をアピールする
採用面接では、どんな仕事でも意欲をアピールするのは大切なことですが、特に未経験職種へのジョブチェンジの場合はとても重要なことになります。
ここで「意欲をアピールして採用試験に通りやすいのは、20代前半の人では?」と思った方もいるかもしれません。確かに、20代前半の転職希望者の場合は、仕事に対する熱意が転職者の採用理由として多く挙がっています。しかし、20代後半以降の転職希望者でも、「3. ジョブチェンジに成功しやすい人」に取り上げたように未経験職種に関連する勉強を始めていて意欲的な人は、採用される可能性が高いのです。
仕事に対する意欲をアピールするときに大切なのは、未経験だからといって遠慮しないことです。携わりたい仕事に関する勉強をしたり、資格取得を目指していたりする場合は、そのことをしっかりアピールしましょう。もし、まだ勉強を始めていない場合は、これから取り組んでいくことや仕事をしていく中で積極的に学んでいく姿勢を見せることが大切です。
5-3. 希望する職種の研究を十分に行う
ジョブチェンジを成功させるには、希望する職種の研究を十分に行うことも大切です。未経験のため、求められるスキルや必要な知識・能力をしっかり調べておかないと、面接のときに「意欲がない」と判断されかねません。
求められるスキルや必要な知識・能力は求人を確認する方法もありますが、転職フェアやイベントにいって採用担当者に聞いたり、もし希望する職種に友人や知り合い、OB・OGが携わっていたら情報を集めたりするのがおすすめです。求人にはないリアルな情報を得られるでしょう。
そして、希望する職種の研究をしたら終わりではなく、求められるスキルや必要な知識を身に付けるための勉強を始めることも大切です。面接で日頃から努力していることが伝わり、転職活動で有利となります。
5-4. 課題に前向きに取り組める姿勢を示す
未経験の職種にジョブチェンジすることは、新しい知識やスキルを一から習得することを意味します。このため、これまで直面したことのない課題に立ち向かわなければならない場面も出てくるでしょう。
面接では、転職希望者のストレス耐性を見るために「困難にぶつかったとき、どのように対処するか」といった質問を投げかけられることがあります。そのときに、未経験の職種に携わる中で困難に直面しても、逃げずに改善策を考えて前向きに取り組む姿勢を示しましょう。
今の仕事で困難に直面したとき、どう乗り越えたかを踏まえてアピールするのも有効です。
アピールの例
前職では、〇〇に苦労することがありました。ただ、その中で私は〇〇を主体的に取り組んだところ、〇〇という結果を残すことができました。経験のない仕事に取り組む中で困難に直面しても、前職での経験のように解決策を主体的に考えて乗り越えます。
仕事でこれまで困難をいくつか乗り越えてきた場合は、最も困難だったことを取り上げて、どのように解決したかを伝えると良いでしょう。
▼おすすめの記事
転職が決まらない15の原因と対策!焦りや不安を感じたらすべきこと
6. 【年代別】ジョブチェンジを成功させるポイント

「5. ジョブチェンジを成功させるためのポイント4つ」で説明した内容は、どの年代にも共通する成功ポイントですが、年代別にジョブチェンジを成功させるためのポイントもあります。最後に、20代と30代以降の2つの年代別に、ジョブチェンジを成功させるためのポイントを説明しましょう。
6-1. 20代は基本的なビジネススキルをアピールする
20代の場合は「5. ジョブチェンジを成功させるためのポイント4つ」のポイントに加えて、基本的なビジネススキルをアピールしましょう。
30代以降の転職希望者と比べると社会人経験は少ないですが、基本的なビジネスマナーやコミュニケーションスキル、OAスキルといったスキルは身に付いているはずです。これから社会人経験を積む新卒者にはないスキルといえます。
基本的なビジネススキルは、どんな仕事に就くにしろ必要とされるものなので、面接でしっかりアピールすることをおすすめします。社会人としてのビジネススキルを身に付けていくために努力したことがあれば、併せて伝えるようにしましょう。
6-2. 30代以降のジョブチェンジを成功させるポイント
30代以降になるとジョブチェンジが難しくなるのが現状としてありますが、「5. ジョブチェンジを成功させるためのポイント4つ」のポイントを合わせて次の2つのポイントも意識すると、成功しやすくなります。
- マネジメントスキルをアピールする
- 中小企業もしくはベンチャー企業の求人に応募する
1つずつ見ていきましょう。
6-2-1. マネジメントスキルをアピールする
30代であれば、マネジメントのポジションに就いている方も多いでしょう。
もし、マネジメント経験があれば、面接のときにアピールすると有効です。今の職場で部下への動機付けや指導などで心がけていたことなどを実績を含めて伝えれば、20代の若い転職希望者にはない強みを印象付けることができます。
マネジメント経験がない場合は、プロジェクトリーダーやグループリーダーなどリーダーシップを発揮した経験をアピールすると良いでしょう。チームで仕事を進めるにあたって、主体的に行動して結果を出したのであれば、マネージャーに近い職務経験があると見なされて評価される場合もあります。
未経験であるというハンデを埋めるためにも、今持っているマネジメントスキルをアピールできるように準備しておきましょう。
6-2-2. 中小企業もしくはベンチャー企業の求人に応募する
未経験の職種へジョブチェンジする場合は、中小企業もしくはベンチャー企業の求人に応募するのも有効です。
中小企業やベンチャー企業は、中途採用の募集職種での業務経験がなくても、社会人経験が豊富な30代以降の転職希望者を採用することもあるからです。マネジメント経験があれば、いずれ管理職に就いて働くことができるかもしれません。
幅広い企業の求人情報を収集し、未経験でもチャレンジしやすそうな環境を提供している企業を見つけていくと良いでしょう。
▼おすすめの記事
転職に役立つスキル年代別一覧!20代・30代・40代の必要スキルとは?
7. 自力でのジョブチェンジが不安な場合は転職エージェントを利用しよう

ジョブチェンジはポイントを押さえれば不可能ではありませんが、即戦力を求められる事実があると未経験職種へのジョブチェンジは自力だと不安なことも多いですよね。
そんなときは、転職エージェントを活用しましょう。転職エージェントを活用すると、未経験でも可能な求人を紹介してくれたり、未経験職種の面接対策を一緒に考えてくれたりと、ジョブチェンジを考えている方にとって嬉しい手厚いサポートを受けられます。
【転職エージェントのサポート例(一部)】
・転職希望者に合う企業の紹介
・非公開求人への応募
・履歴書や職務経歴書の添削
・面接のセッティング
・給料交渉の代理
・その他転職に関する相談の受付
上記のサポートを受けるには、転職エージェントサイトへの登録が必要になります。登録料は無料で、実際に利用するときも費用は発生しません。
転職エージェントは多くありますが、中でも以下がおすすめです。
| 名称 | 特徴 |
| リクルートエージェント | 業界最大手の転職エージェントでキャリアアドバイザーから応募書類の書き方や面接対策などのアドバイスを受けられる |
| マイナビエージェント | 20代の支持率が高い転職エージェントで第二新卒の転職や初めての転職におすすめ |
| doda | 大手・優良企業を中心に豊富な求人情報から最適な求人を求人検索でき転職エージェントサービスも展開している |
1人よりも、プロのサポートがある方が気持ちに余裕を持って安心して転職活動に臨めるはずです。どのように転職活動をしたら良いか分からない場合は、転職エージェントを利用することも検討してみてくださいね。
まとめ
企業は転職希望者に即戦力を求めることが多いため、未経験職種へのジョブチェンジはハードルが高くなる場合もあります。ご自身が以下のような特徴を持つかどうかで、ジョブチェンジに成功するか、結果が変わってきます。
ただ、ジョブチェンジはハードルが高いとはいえ、諦める必要はありません。次の4つのポイントを押さえて行動すればうまく転職活動できる可能性があります。
- ジョブチェンジする理由を明確にする
- 未経験の職種に対する意欲をアピールする
- 希望する職種の研究を十分に行う
- 課題に前向きに取り組める姿勢を示す
ご自身の年代に合わせた対策をすることも大切です。
・20代は基本的なビジネススキルをアピールする
・30代はマネジメントスキルをアピールする/中小企業もしくはベンチャー企業の求人に応募する
ジョブチェンジに大切なポイントを十分に理解して、やりたかった仕事に就けるよう転職活動を進めていきましょう!




コメント