仕事ができない人の9つの特徴と改善策!できない上司や部下の対応も紹介

仕事ができない人の9つの特徴と改善策!できない上司や部下の対応も紹介

「仕事ができない」という悩みは苦しいものですが、しかし実は、“ちょっとの工夫や意識の変化”によって、大幅な改善が可能なことをご存じでしょうか。

多くの人は、「仕事ができるようになるためには、長い年月や苦しい努力が必要だ」と信じています。そのせいで、周囲から仕事ができない人と思われ続けているケースが後を絶ちません。

そこで本記事では、仕事ができない人ができる人に変身するために知っておくべき「仕事ができない人の特徴と改善策」について、詳しく解説します。

本記事のポイント

  • 仕事ができない人に共通する特徴がわかる
  • 仕事ができない自分を変える具体的な改善策が身につく
  • 職場にいる“仕事ができない人”の対処法も解説

「仕事ができない苦しさを何とかしたい」
「仕事ができる人間に変わりたい」

…という方におすすめの内容となっています。

職場の“仕事ができない人”に悩まされている方にとっても、役立つヒントがたくさんあるでしょう。

この解説を最後までお読みいただければ、あなたは「なぜ仕事ができないのか」に気付き、具体的に何をどう変えれば良いのか、理解できるはずです。

ではさっそく、仕事ができない人の特徴から解説します。

1. 仕事ができない人に共通する9つの特徴

仕事ができない人に共通する9つの特徴

「仕事ができない人」を分解すると、9つの特徴があります。さっそくご紹介しましょう。

▼ 仕事ができない人の特徴

  • 行動が遅い
  • すぐ忘れる
  • 話が長い
  • 簡単なことを複雑に考え過ぎる
  • 自分のことで精一杯(周りが見えていない)
  • スケジュール管理が下手
  • 自分のキャパシティをわかっていない
  • 約束を守らない
  • プライドだけ高い

                    1-1. 行動が遅い

                    1つめの特徴は「行動が遅い」です。

                    ▼ 行動が遅い人のあるある

                    • 残業続きで忙しそうにしている
                    • チャットやメールのレスポンスが遅い
                    • 手つかずのタスクが溜まっていく
                    • 仕事量をさばけずに混乱してミスをする
                    • 報告が遅れてトラブルが拡大する

                      行動が遅いことは、あらゆる「仕事ができない」の元凶といえます。なぜなら、行動は仕事そのものだからです。

                      行動が遅い人は、オフィスに出勤した朝からすでに行動の遅さが始まっています。就業時間ギリギリに出勤して、パソコンをセッティングしコーヒーを準備して……といった具合に、なかなかエンジンがかかりません。

                      ようやく本調子で仕事をし始めるのは夕方も近づいた頃。結果として残業続きになり、常に忙しそうです。

                      チャットやメールのレスポンスは遅く、手を付けていないタスクが溜まっていきます。仕事量をさばききれずに、混乱からミスをしやすいのも、行動が遅い人の特徴です。

                      加えて、トラブル発生時の報告・連絡・相談といった対応も遅いので、ダメージを拡大させやすい点も問題です。

                      行動が遅い人に仕事ができる人いないと断言できます。

                      1-2. すぐ忘れる

                      2つめの特徴は「すぐ忘れる」です。

                      ▼ すぐ忘れる人のあるある

                      • 同じミスを繰り返す
                      • メモを取らない
                      • 完了していない中途半端なタスクが溜まっていく
                      • 仕事にムラがあり抜けがある

                        すぐ忘れる人は周囲をイライラさせやすく、「仕事ができなくてムカつく人」と思われやすい面があります。

                        同じミスを繰り返し、何度伝えてもメモを取らずにすぐ忘れてしまうので、周囲の人たちは接するたびに疲れてしまうのです。

                        同時に、すぐ忘れる人は場当たり的に目の前にあるタスクから手を付ける傾向にあるので、仕事を完遂させることが苦手です。

                        完了していない中途半端なタスクが溜まっていき、仕事全体としてはムラ・抜けがある状態に陥りやすくなります。

                        1-3. 話が長い

                        3つめの特徴は「話が長い」です。

                        ▼ 話が長い人のあるある

                        • 上司から「話が長い」と注意されたことがある
                        • 話の途中で相手から「結論は?」と促されることがある
                        • 打ち合わせやミーティングは常に時間超過
                        • 相手が聞きたいことではなく自分が話したいことを話してしまう

                          話が長いことは、プライベートでは必ずしも悪いことではありません。しかし仕事上では、「話が長い人とは仕事をしない」というエグゼクティブも多いので、注意が必要です。

                          なぜなら、「話が長い=相手の時間を奪う行為」だからです。これを理解している人は、極端なほど短時間で、手早く話を終えます。それが相手へ気遣いです。

                          特に、一流の経営者や管理職ほど、自分の貴重な時間を賢く使う“タイムマネジメント意識”が高いことは知っておきましょう。話が長い人は、嫌がられます。

                          同時に、あなた自身にタイムマネジメント意識がないことが露呈するため、「仕事ができない人」と思われてしまうのです。

                          1-4. 簡単なことを複雑に考え過ぎる

                          4つめの特徴は「簡単なことを複雑に考え過ぎる」です。

                          ▼ 簡単なことを複雑に考え過ぎる人のあるある

                          • 同じことを長時間グルグルと考え続けている
                          • 細かいことを気にして本来の目的から外れる
                          • 自分の周りによくトラブルが起きる

                            シンプルな思考ができずに、同じことを反すうして複雑に考え過ぎる人は、仕事の推進力に欠けます。

                            シンプルに考えれば「こうすれば解決!」と一瞬でわかることでも、いちいち難しく考えたがる人は、なかなか前に進めません。

                            本来の仕事の目的から外れて、求められていないことに一生懸命取り組んでしまいます。本質とは離れた細かいことまで、気にしすぎるからです。

                            本人としては、まじめに仕事に取り組んでいるつもりなのですが、周囲から見れば「ズレている人」と映ります。

                            自ら物事を複雑にしていくので、自分でトラブルを生み出しやすいのも特徴です。結果、「なぜか私の周りにはよくトラブルが起きる」と感じています。

                            1-5. 自分のことで精一杯(周りが見えていない)

                            5つめの特徴は「自分のことで精一杯(周りが見えていない)」です。

                            ▼ 自分のことで精一杯な人のあるある

                            • 「気が利く」と褒められたことがない
                            • チーム全体としてのつながりや整合を崩す
                            • 視野が狭く問題を想定できずにミスをする
                            • 人の話をよく聞かず思い込みで仕事をして間違える

                              仕事は、社内のチームメンバーや取引先など、ほかの人とのつながりや整合によって、成り立っています。

                              自分のことで背一杯で周りが見えていない人は、ほかの人とのつながりや整合への意識が欠けているため、一緒に働くメンバーからの評価が低くなります。

                              自分のことで精一杯な人の対極にあるのが「気が利く人」です。もしあなたが周囲からよく「気が利くね」という言葉をかけられているのであれば、自分のことで精一杯な人には当てはまりません。

                              しかし、気が利くという評価を受けたことがないなら、自分のことで精一杯な人になっているかもしれません。

                              つながりや整合を崩すだけでなく、視野の狭さから問題を想定できずにミスをする、人の話をよく聞かずに思い込みで仕事をして間違えるといったトラブルを引き起こしやすいのも特徴です。

                              1-6. スケジュール管理が下手

                              6つめの特徴は「スケジュール管理が下手」です。

                              ▼ スケジュール管理が下手な人のあるある

                              • 優先度の高い仕事を後回しにする
                              • 納期直前になって慌ててミスをする
                              • 常に納期に追われている気分で仕事している

                                スケジュール管理が下手な人とは、簡単にいえば「いつもバタバタしていて余裕がない人」です。

                                例えば「十分に時間があると思っていたのに、直前になってバタバタしてしまう」ことはありませんか。この原因は、スケジュール管理にあります。

                                計画性を持たずに、行き当たりばったりで目に付いたタスクから作業していると、優先度の高い仕事が後回しになります。

                                納期直前になって慌てていまい、本来なら起こさないようなミスを起こしてしまうケースも多いでしょう。

                                本人の心理的には「常に納期に追われている気分」で仕事しているため心の余裕がなく、ちっとも仕事を楽しめない状況です。

                                周囲から見れば「ドタバタ続きで危なっかしい人」と映るので、重要な仕事や大きな仕事は任せられません。

                                1-7. 自分のキャパシティをわかっていない

                                7つめの特徴は「自分のキャパシティをわかっていない」です。

                                ▼ 自分のキャパシティをわかっていない人のあるある

                                • すべてにおいて見積りが甘い
                                • 仕事にかかわらず「やり過ぎ」で失敗することがある(食べ過ぎ、飲み過ぎ、遊び過ぎなど)
                                • 体調管理が苦手

                                  自分のキャパシティをわかっていない人は、2つの点で大きな失敗をしやすくなります。

                                  1点めは「できないことをできると言ってしまう」という失敗です。

                                  例えば、仕事を振られたときに「やります!」と安請け合いしてしまい、あとになって間に合わない・できない──といったミスは、周囲に多大な迷惑をかけます。

                                  2点めは「自分の心身の限界を超えてやり過ぎる」という失敗です。

                                  仕事に関わらず、自分の限界を理解して節度を守って行動することは大切ですが、仕事で限界をわかっていないと、心身の不調を来しやすくなります。

                                  “自分の最大のパフォーマンスを発揮するために、体調管理も仕事のうち”と考えれば、自分のキャパシティをわかっていない人は仕事ができない人といえるのです。

                                  1-8. 約束を守らない

                                  8つめの特徴は「約束を守らない」です。

                                  ▼ 約束を守らない人のあるある

                                  • 小さな約束(「いつまでに連絡します」の期限など)は破っても問題ないと思っている
                                  • 自分より立場の弱い人(部下・後輩、下請け先など)との約束を平気で破る
                                  • 約束を破ってもしれっとやり過ごす

                                    小さな約束を守れない人は、大きな約束も守れません。あらゆる仕事は何かしらの「約束」をベースに成り立っていますから、約束を守らない人は仕事のできない人です。

                                    例えば、部下に対して「水曜日までに詳しい内容を連絡する」と約束したのであれば、必ずその約束は守るべきといえます。

                                    なぜなら、部下は「水曜日までに詳しい内容を連絡する」というあなたとの約束を信じて、自分のスケジュールを調整し、待っているからです。

                                    万が一、約束を守れない状況が発生したのであれば、その時点で連絡し謝罪する必要があります。

                                    謝罪もせずしれっと何事もなかったかのようにやり過ごしている人は、周囲から「仕事ができない人」と思われています。

                                    1-9. プライドだけ高い

                                    9つめの特徴は「プライドだけ高い」です。

                                    ▼ プライドだけ高い人のあるある

                                    • 少しでも注意されると必要以上にプライドが傷つく
                                    • 失敗を人のせいにする
                                    • 潔く責任を取らない
                                    • 素直に謝らない

                                      どんな人も最初は未熟です。最初から完璧に仕事ができる人はいません。徐々に仕事ができる人へと成長していきます。その成長を阻む最大の要因が「余計なプライド」です。

                                      何年経っても仕事ができない人のまま成長できない人は、プライドだけ高く、素直さが足りません。

                                      普通なら、「次は気を付けるように」「はい、気を付けます」で済む話でも、失敗を人のせいにしたり言い訳したりして、素直に「はい」と言えなくなるのです。

                                      プライドが高い人は、周囲から嫌がられやすい傾向があります。素直に謝らないためです。

                                      結果、周囲の協力を得にくくなり、ますます仕事ができない人になっていく悪循環に陥ります。

                                      2. 仕事ができない自分を変える改善策(具体的なやり方付き)

                                      仕事ができない自分を変える改善策(具体的なやり方付き)

                                      仕事ができない人の特徴を踏まえたうえで、ここからは仕事ができない自分を変える改善策をご紹介します。

                                      1. 行動力を身に付ける
                                      2. メモ魔になる
                                      3. コンクルージョン・ファーストの話し方を学ぶ
                                      4. シンプルに考える思考力を身に付ける
                                      5. タイムマネジメントを学ぶ
                                      6. 自分のことをよく知る
                                      7. 守れない約束をしない/約束したら絶対に守る
                                      8. 余計なプライドはすべて捨てる
                                      9. 環境を変える

                                      2-1. 行動力を身に付ける

                                      1つめの改善策は「行動力を身に付ける」です。

                                      行動力を身に付けるために最も必要なことは、「行動することを習慣にする」ことです。

                                      ここは重要なポイントなのでよく理解してほしいのですが、いま行動力がない人は、生まれつきあるいは性質的な問題で行動力がないわけではありません。

                                      単に「行動する癖がついていない」人なのです。よって、行動する癖をつければ、どんな人でも行動力が身につきます。

                                      「癖」とは、何度も繰り返すことでういた習慣のことです。よって、行動する癖をつけるために必要なのは、何度も行動を繰り返すことです。

                                      そのファーストステップとして、本章でこれから紹介していく「アクションプラン」をすべて3日以内に実行してください。これだけでも、行動する癖がついてきます。

                                      さらに行動力を強化するためには、関連書籍を読んで行動力の仕組みを勉強すると良いでしょう。

                                      行動力を身に付けるためにおすすめの本はこちらです。

                                      すぐやる!「行動力」を高める“科学的な”方法

                                      菅原 洋平『すぐやる!「行動力」を高める“科学的な”方法

                                      やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

                                      ハイディ・グラント・ハルバーソン『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

                                      補足として、ここまで読んで

                                      「そもそも行動できないから困っているのに!」

                                      と憤ってしまった人はいませんか。

                                      そんなあなたは、行動力がないのではなく、やる気を失っている状況かもしれません。ぜひ以下の記事を読んで、やる気を出してから行動にチャレンジしてみてください。

                                      アクションプラン

                                      • 本章で紹介しているアクションプランをすべて3日以内に実行する
                                      • 行動力を身に付けるために役立つ本を読む
                                      • 行動する気になれない場合は先にやる気を出す

                                      2-2. メモ魔になる

                                      2つめの改善策は「メモ魔になる」です。

                                      言われたことややるべきことをすぐ忘れてしまう人の多くは、「忘れないようにがんばる」という方向に努力します。しかし、その方向性がそもそも間違っているのです。

                                      「人は忘れるのが当たり前」という前提に立ち、忘れても大丈夫なようにメモを取りましょう。

                                      具体的には、人から言われたこと、やるべき仕事、同じミスをしないために注意すべきことなど、忘れないようにしたいことは、すべてメモを取ります。

                                      「メモを取ろうと思っても、ついメモを取るのを忘れてしまう」という人は、ありとあらゆるところに、メモツールを配置しましょう。

                                      紙のメモ帳・ペン・スマホのメモアプリ・ボイスメモ・パソコンのメモ帳など、さまざまなツールを整えておくと、メモの抜けを防げます。

                                      「メモを取る気になれない」という人は、書籍などでメモの活用法を学んでモチベーションを上げるのがおすすめです。

                                      池田義博『記憶力日本一を5度獲った私の奇跡のメモ術

                                      上阪 徹『メモ活

                                      アクションプラン

                                      • 忘れないようにしたいことはすべてメモを取る
                                      • ありとあらゆる場所にメモツールをそろえる(アプリ、メモ帳、ペンなど)
                                      • メモの活用法を学んでモチベーションを上げる

                                      2-3. コンクルージョン・ファーストの話し方を学ぶ

                                      3つめの改善策は「コンクルージョン・ファーストの話し方を学ぶ」です。

                                      コンクルージョン・ファーストとは結論を最初に述べる話法のことで、

                                      「結局、何が言いたいの?」
                                      「話が長い!回りくどい!」

                                      と言われないために大変有効です。

                                      実際、外資系企業では「Conclusion First!」と徹底的に叩き込まれます。

                                      あなたも今日からコンクルージョン・ファーストを徹底しましょう。今すぐにできる方法として、以下の2つの話し方を口癖にしてください。

                                      • 結論から言うと●●です。なぜならば、△△だからです。
                                      • ●●は3つあります。1つめは〜、2つめは〜、3つめは〜…です。

                                        まずは、ありとあらゆる会話を、この2つの型に当てはめて行いましょう。

                                        例えば、上司から、

                                        「この仕事、明日までにお願いできる?」と聞かれたとしましょう。

                                        今までなら、こんなふうに回答していたかもしれません。

                                        ▼ 今までの話し方

                                        「えっと、実は明日までにやらなければいけない他の案件が手こずっていて、それを終わらせることができれば可能かもしれないんですが、それをやるためにはA社の担当者の連絡待ちで…」

                                        聞いている上司は「話が長い!」とイライラして、「で、結局、何が言いたいわけ?」と突っ込みを入れてくるでしょう。

                                        これをコンクルージョン・ファーストで話すと、以下のとおりに変わります。

                                        ▼ コンクルージョン・ファーストの話し方

                                        「結論から申し上げると、難しい状況です。というのは、明日までにやらなければならない他の案件がてこずっているからです。他の案件が終われば対応できますが、A社の担当者の連絡待ちです。」

                                        上司が最も聞きたい結論を最初に伝え、そのあとで理由を端的に述べるのがポイントです。この話し方さえできれば、もう話が長いとは言われません。

                                        コンクルージョンファーストを学ぶためにおすすめの本はこちらです。

                                        伊藤 羊一『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術

                                        大嶋 友秀 『話すスキルUP すぐできる! 論理的な話し方

                                        アクションプラン

                                        • コンクルージョン・ファーストの話し方を口癖にする
                                        • コンクルージョン・ファーストの話し方をより深く学ぶために役立つ本を読む

                                        2-4. シンプルに考える思考力を身に付ける

                                        4つめの改善策は「シンプルに考える思考力を身に付ける」です。

                                        簡単なことを複雑に考えてしまうのは、仕事の思考スキルが不足しているためです。シンプルに考えることは、学んで身に付けるべきスキルといえます。

                                        シンプルに考える思考力を身に付けるうえで、まずおすすめなのは「エッセンシャル思考」を学ぶことです。エッセンシャル思考とは、物事を「より少なく、でもより良く」考えていく思考法です。

                                        ×非エッセンシャル思考
                                        大多数のものごとが重要だと考える

                                        ◎エッセンシャル思考
                                        大多数のものごとが不要だと考える

                                        考え方

                                        みんな・すべて

                                        • やらなくては
                                        • どれも大事だ
                                        • 全部こなす方法は?

                                        より少なく、しかしより良く

                                        • これをやろう
                                        • 大事なことは少ない
                                        • 何を捨てるべきか?

                                        行動

                                        できることをでたらめに増やす

                                        • 差し迫ったものからやる
                                        • 反射的に「やります」と言う

                                        やることを計画的に減らす

                                        • 本当に重要なことを見定める
                                        • 大事なこと以外は断る
                                        • あらかじめ障害を取り除いておく

                                        結果

                                        無力感

                                        • 何もかも中途半端
                                        • 振り回されている
                                        • 何かがおかしい
                                        • 疲れきっている

                                        充実感

                                        • 質の高い仕事ができる
                                        • コントロールしている
                                        • 正しいことをやっている
                                        • 毎日を楽しんでいる

                                        参考:Amazon

                                        エッセンシャル思考に加えて、「何でも図解して考える」癖をつけることも、シンプルに考えるうえで役立ちます。頭の中でグルグルと反すう思考に陥りそうになったら、紙とペンを準備して、図解して考えましょう。

                                        なお、「シンプルに考えよ!」といわれても、すでに複雑に考える思考回路を持っている人は、シンプルに“シンプルに考えること”ができません。

                                        そこで、最初に2〜3冊の本を読んで、シンプルに考えるスキルを学んでから実践するのが近道です。おすすめの本をご紹介しましょう。

                                        エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

                                        グレッグ・マキューン『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

                                        図で考える。シンプルになる。

                                        櫻田潤『図で考える。シンプルになる。

                                        ドナルド・サル『SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える

                                         

                                        アクションプラン

                                        • 常にエッセンシャル思考を心掛ける
                                        • 何でも図解して考える癖をつける
                                        • シンプルに考えるスキルを本で体系的に学ぶ

                                        2-5. タイムマネジメントを学ぶ

                                        5つめの改善策は「タイムマネジメントを学ぶ」です。

                                        いつも仕事に追われていて余裕がなく、自分のことで精一杯な人に必要なのは「余裕」です。

                                        時間的な余裕が生まれれば、心にも余裕が生まれます。余裕があれば、周囲の人に気遣いをしたり、俯瞰的視点で仕事全体を見通したりできるようになる──、つまり仕事ができる人になれます。

                                        では、余裕はどうやって生み出せば良いのかといえば、最も確実な方法は、タイムマネジメントのスキルを身に付けて時間の余裕を生み出すことです。

                                        「スケジュール管理をしっかりやる」「時間の余裕を持てるようにがんばる」といった努力目標では失敗してばかりだった人こそ、合理的なタイムマネジメントの概念を学んでください。

                                        タイムマネジメントを学ぶためにおすすめの本はこちらです。

                                        なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

                                        中島 聡『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

                                        仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則・完全版

                                        マーク・フォースター『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則・完全版

                                        アクションプラン

                                        • 合理的なタイムマネジメントの概念を学んで実践する(努力目標でがんばらない)

                                        2-6. 自分のことをよく知る

                                        6つめの改善策は「自分のことをよく知る」です。

                                        仕事ができない人の特徴として“自分のキャパシティを把握できていない”ことを紹介しましたが、自分のキャパシティを把握できていない最大の原因は、自分で自分のことをよく知らないからです。

                                        自分は何が得意で、何が苦手で、どんなときに仕事のモチベーションが高まりやすく、あるいはスピードダウンしやすいのか、徹底的に自分を把握しましょう。

                                        自分のことをよく知るためには、日頃から自分をよく観察すること、および観察して気付いたことを日記として記録しておくことが役立ちます。

                                        日記に書くのは、どんなにささいなことでも、かまいません。例えば「今日は仕事に集中できた!」という日があったら、まずそのことを記録します。

                                        加えて、何を食べたか、前日はどう過ごしたか、集中できた仕事の内容は何だったか──など、思い付くままに記録していきましょう。

                                        この淡々とした作業を日々繰り返すことで、徐々に自分のことがわかってきます。

                                        例えば、

                                        • 仕事に集中できる日は、決まって前日に魚料理を食べている
                                        • ホルモンバランスの関係でいつも月末の調子が良い
                                        • Aさんと話したあとはエネルギーが枯渇する
                                        • 打ち合わせが一切ない日は集中できる
                                        • オフィスの気温が28度を超えるとやる気がなくなる

                                        …などです。

                                        こうなってくれば、自分を知るのが楽しくなって加速していくでしょう。

                                        もうひとつ付け加えるなら、改めて自分という人間を、書籍を通して見つめなおすのもおすすめです。

                                        ハーバードの自分を知る技術

                                        ロバート・スティーヴン・ カプラン『ハーバードの自分を知る技術

                                        アクションプラン

                                        • 自分を観察して、それを日記として記録する
                                        • 自己分析に役立つ本を読む

                                        2-7. 守れない約束をしない/約束したら絶対に守る

                                        7つめの改善策は「守れない約束をしない/約束したら絶対に守る」です。

                                        6つめの改善策でご紹介した「自分のことをよく知る」ができていると、守れない約束を回避できるようになります。

                                        そのうえで、一度約束をしたなら、どんな小さなことでも絶対に守るようにしましょう。

                                        打ち合わせ時間の約束や仕事の期限、「やります」と伝えたことを確実に実行することなど、日々のタスクレベルから約束を守るように心掛けてください。

                                        心掛けの努力だけでは約束を守れるようになれない人は、破ったときの「罰」を作りましょう。

                                        罰というと嫌な感じがするかもしれませんが、私たちが物事を実行するときに強力な推進力になるのが「負のインセンティブ」です。

                                        負のインセンティブは、「これをやらなかったら、まずいことになる」と、自分を追い込む効果を生みます。

                                        例えば、周囲の人たちに「私は約束は絶対に破らない」と宣言することも、負のインセンティブになります。

                                        「もし約束を守ったら、周囲の人たちに嘘つきだと思われる」→「だから約束を守らざるを得ない」という具合に、自分で自分を追い込むというわけです。

                                        アクションプラン

                                        • あらゆる約束を守る
                                        • ミーティング・打ち合わせの時間を厳守する、納期を守る、やると言ったことは必ずやる
                                        • 負のインセンティブを用意する

                                        2-8. 余計なプライドはすべて捨てる

                                        8つめの改善策は「余計なプライドはすべて捨てる」です。

                                        余計なプライドは、あなたが成長するうえで邪魔になります。本当は自分に自信がないのに強がってしまったり、人を見下して素直な謝罪が出来なくなったりします。

                                        そこで、余計なプライドを捨てるためには、「周囲の人への素直さ」を身に付けることです。素直になると、余計なプライドは自動的に剥がれ落ちます。

                                        では、素直になるためにはどうすれば良いのかといえば、簡単な方法があります。「あいさつ・お礼・お詫び」の言葉を意識して口に出すのです。

                                        「おはようございます/おつかれさまです/ありがとうございます」と毎日できるだけ多くの人へ、たくさんの回数言いましょう。

                                        自分に非があるときには潔く謝罪し、言い訳しないと心に決めます。これが実践できれば、余計なプライドはなくなります。

                                        アクションプラン

                                        • 毎日あいさつをしっかり言う
                                        • お礼の言葉・感謝の言葉を頻繁に言う
                                        • 自分に非があるときには潔く謝罪し言い訳しない

                                        2-9. 環境を変える

                                        9つめの改善策は「環境を変える」です。

                                        ここまで8つの改善策をご紹介してきました。

                                        もしあなたが、8つの改善策に真剣に取り組んだにもかかわらず、“仕事ができない人”から抜け出せなかったとしたら、あなた自身ではなく環境に問題がある可能性が高いでしょう。

                                        具体的には、以下の可能性が考えられます。

                                        • 本当はあなたは仕事ができる人なのに、周囲が評価していない
                                        • あなた本来の力が発揮できる仕事に就いていない

                                        この場合は、環境を変えて新しいステージでチャレンジすることを検討しましょう。

                                        転職することで、あなたが「仕事のできる人」として輝ける新しい居場所が見つかるかもしれません。

                                        アクションプラン

                                        • 転職を検討する

                                        転職を検討する際におすすめのサイトはこちらです。

                                        名称

                                        種別

                                        特徴

                                        リクルートエージェント

                                        転職エージェント

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                                        3. 仕事ができる人がやっていること

                                        仕事ができる人がやっていること

                                        仕事ができない状況を抜け出すためには、逆に

                                        「仕事ができる人は、どうやっているのかな?」

                                        と考えることが有益えす。

                                        「仕事ができる人」に共通する10の特徴を見てみましょう。

                                        1. 圧倒的なスピード
                                        2. 話が論理的でわかりやすい
                                        3. 気が利く
                                        4. 集中力が高い
                                        5. 安定のメンタル
                                        6. 目的思考
                                        7. 物事の捉え方が多角的
                                        8. 忍耐力がある
                                        9. 数字に強い
                                        10. 成果を出す

                                        これができれば、「仕事ができる人」になれるわけです。

                                        では具体的にどうすればいいのかといえば、次のことを実行に移してください。

                                        ▼ 仕事ができる人に生まれ変わる方法

                                        行動

                                        • すべてのレスポンスを早くする
                                        • 会議・打ち合わせの時間を半分にする
                                        • 最後までやり抜く

                                        スキルアップ

                                        • ロジカル・シンキングを学ぶ
                                        • フレームワークを叩き込む
                                        • 目的思考を身に付ける
                                        • 何でも数字で考える
                                        • 視点・視野・視座を鍛える

                                        マインド

                                        • 「自分=できる人」のマインドセットで仕事する
                                        • セルフストレスケアを行う
                                        • 自分の集中力が最大化する条件を知る

                                        生活

                                        • 良質な睡眠を取る
                                        • 食事を整える

                                        詳しくは以下の記事で解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

                                        4. 職場にいる「仕事ができない上司/同僚/部下」の対処法

                                        職場にいる「仕事ができない上司/同僚/部下」の対処法

                                        職場に「仕事ができない人」がいて悩んでいるという方もいるでしょう。ここでは、そんな方に向けて対処法をご紹介します。

                                        4-1. 仕事ができない上司の対処法

                                        「自分の上司が、仕事ができない人」という場合、有効な対処法は「上司をマネジメントする」ことです。

                                        「上司をマネジメントする」という概念は、ドラッカーが説いているものです。

                                        上司をマネジメントすることは、上司との間に信頼関係を築くことである。そのためには、上司の側が、部下が彼の強みに合わせて仕事を行い、彼の弱みと限界に対して防衛策を講じてくれているものと信じられなければならない。

                                        出典:P.F.ドラッカープロフェッショナルの原点

                                        仕事ができない上司であっても、信頼関係のもとに良い仕事を成し遂げていくことが、全体の利益になります。

                                        逆にやってはいけないことは、仕事ができない上司をバカにしたり蔑んだりすることです。そうしたくなる気持ちはわからなくはありませんが、それをした瞬間、あなた自身が低レベルな次元に留まることになります。

                                        より大きな視点を持ち、上司をマネジメントして、チームとして成果を挙げることにフォーカスしましょう。それは、あなた自身のスキルアップにつながります。

                                        上司のマネジメントについて詳しく学びたい方は、以下の本がおすすめです。

                                        未来企業 生き残る組織の条件

                                        P.F.ドラッカー『未来企業 生き残る組織の条件

                                        4-2. 仕事ができない同僚の対処法

                                        「自分の同僚に仕事ができない人がいる」という場合、まずは組織形態や命令系統がどうなっているかを確認する必要があります

                                        あなたに十分な余裕があって、自分の業務に支障なくサポートができればサポートをしても良いですが、多くのケースでは、同僚の尻拭いまでする余裕はないはずです。

                                        そこで、組織形態や命令系統などの会社の仕組みから見たときに、あなたにサポートする責任があるのか、まず明確にしましょう。

                                        あなたに責任がない場合には、あなたがサポートをする前に、自分の上司に報告・相談をしましょう。

                                        このステップを踏まずに、同僚のサポートに先走って一人で疲弊したり、あるいは「仕事ができなくて迷惑だ」とイライラしたりする人が多いのですが、それでは根本的な解決になりません。

                                        仕事ができない同僚の対処は、組織形態や命令系統を踏まえて、自分の上司と相談したうえで進めましょう。

                                        4-3. 仕事ができない部下の対処法

                                        「仕事ができない部下がいる」という場合、まずはあなた自身の“部下を育てる力”を強化しなければなりません。

                                        もし、

                                        「自分は部下が育てるのが得意で、周囲からもそう評価されている」
                                        「実際に今まで何十人もの優秀な部下を育て上げてきた」

                                        という人であれば、いま抱えている“仕事ができない部下”に非があると考えてもよいでしょう。

                                        しかしそうでなければ、仕事ができない部下を非難するのではなく、あなた自身の部下を育てるスキルを磨いたほうが有益です。あなた自身のキャリアアップにもつながります。

                                        あなた自身の上司や先輩に、部下を育てるのがうまい人がいれば、ぜひ相談してみましょう。自分自身の問題点に気付き、何を学ぶべきなのかが明確になります。

                                        相談相手が身近にいない場合には、マネジメント関連の本を読んで学ぶと良いでしょう。

                                        一冊挙げるなら、トップ経営者やマネジャーに読み継がれている名著『HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント』がおすすめです。

                                        HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント

                                        アンドリュー・S・グローブ『HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント

                                        5. こんな「仕事ができない」ケースには要注意 

                                        こんな「仕事ができない」ケースには要注意 

                                        最後に、注意すべき仕事ができないケースについてお伝えします。

                                        以下に当てはまる場合、仕事ができないのは心身の不調や隠れた病気のせいかもしれません。

                                        • 今までは仕事ができていたのに急に仕事ができなくなった
                                        • 気分の落ち込み、不眠、強い倦怠感などの不調が続いている
                                        • 思考力や集中力が低下している
                                        • 日常生活に支障が出るほど心身の具合が悪い

                                        仕事ができるようにがんばろうとするほど状況が悪化してしまう危険があります。まずは、医療機関を受診して、適切な検査を行いましょう。

                                        精神科・心療内科などの医療機関を探したい場合には、精神科・心療内科などの医療機関検索サイトをご覧ください。

                                        以下の記事もあわせてご覧ください。

                                        6. まとめ

                                        仕事ができない人に共通する9つの特徴は以下のとおりです。

                                        1. 行動が遅い
                                        2. すぐ忘れる
                                        3. 話が長い
                                        4. 簡単なことを複雑に考え過ぎる
                                        5. 自分のことで精一杯(周りが見えていない)
                                        6. スケジュール管理が下手
                                        7. 自分のキャパシティをわかっていない
                                        8. 約束を守らない
                                        9. プライドだけ高い

                                          仕事ができない自分を変える改善策として次のことを実践しましょう。

                                          1. 行動力を身に付ける
                                          2. メモ魔になる
                                          3. コンクルージョン・ファーストの話し方を学ぶ
                                          4. シンプルに考える思考力を身に付ける
                                          5. タイムマネジメントを学ぶ
                                          6. 自分のことをよく知る
                                          7. 守れない約束をしない/約束したら絶対に守る
                                          8. 余計なプライドはすべて捨てる
                                          9. 環境を変える

                                            「仕事ができる人/できない人」は、実は紙一重ともいえます。

                                            今は仕事ができる人と周囲から認められている人でも、きっかけをつかむまでは、仕事ができない人として生きていたケースも多いのです。

                                            本記事をここまでお読みいただいたあなたは、仕事ができる人になるきっかけをつかんでいます。今日から意識を変えて、仕事ができない人を抜け出しましょう。

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                                            あなたが目指すべき
                                            キャリアアップとは?

                                            よりよいキャリアアップを目指して先々の計画を立てることをキャリアデザインと言います。
                                            どのようなキャリアを積み、自分の人生に役立てていくかを、常日頃からイメージしておくとよいでしょう。
                                            もちろん、無理してキャリアアップなどせずに平坦に暮らしていたいというのも、ひとつの考え方です。

                                            スキルを磨いて

                                            キャリアアップしたい方

                                            ご自身のスキルアップを通じてキャリアを磨きたい方はこちらをお読みください。出世や独立起業に繋がる有益な情報をまとめています。
                                            スキルを磨いてキャリアアップしたい方はこちら

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