
転職活動にはどれくらいの期間がかかるのか目安を知りたい方へ、先に結論からお伝えすると、「転職を考え始めてから3〜4ヶ月以内に最終的な転職先からの内定を得ている」というケースが最も多いパターンと考えられます。
ただし、転職の期間は年代によっても違いがあります。一概には「これくらい」と言い切れないのが実情です。
自分に適した転職期間をあらかじめ知っておくことは、スムーズに理想の転職を決めることにつながります。あらかじめスケジュールを立てて、プラン通りに行動することが可能になるためです。
よってこの記事では、転職活動に取り組む前に把握しておくべき「転職の期間」について、調査データを交えて解説します。
この記事のポイント
- 20代・30代・40代の年代別の転職期間をデータで解説
- 短期間でスピーディに転職を決めるコツが身に付く
- 転職期間に関する注意点がわかる
この解説を最後までお読みいただければ、あなたは「転職にかかる期間」はもちろん、どうすれば自分の想定した期間内に転職を決められるのかまで理解できるようになります。
結果として、あなたは計画的に転職活動を進めることができ、自分が望むタイミングでの転職を実現できるはずです。では、さっそく解説を始めましょう。
目次
1. 年代別にみる転職活動の期間

転職活動には、どれくらいの期間がかかるのでしょうか。
一般的には、転職活動の期間の目安は3〜6ヶ月といわれていますが、より詳しくデータを見てみましょう。
以下はマイナビの調査による転職期間です。実際に転職した経験者500名を対象に、転職活動の期間を次の2つに分けて調査しています。
- 転職を考え始めてから現在勤めている会社に応募するまでの期間
- 現在勤めている会社に応募してから内定通知までの期間


出典:マイナビ『転職動向調査(2018年)』を元に作成
これらのデータからは、以下のことがわかります。
- 66%の人が転職活動をスタートして「3ヶ月以内」に最終的な転職先となる企業に応募している
- 最終的な転職先となる企業に応募した後は68%の人が「1ヶ月以内」に内定通知に到達している
以上から転職期間の平均値を予測すると「転職を考え始めてから3〜4ヶ月以内に最終的な転職先からの内定を得ている」と考えられます。
さらに詳しく年代別に見てみましょう。
1-1. 20代の転職期間


出典:マイナビ『転職動向調査(2018年)』を元に作成
20代の転職期間は、先ほど見た全体の転職期間と大きく変わりません。
転職活動をスタートして3ヶ月以内に最終的な転職先となる企業の求人に出会い、応募してから1ヶ月以内に内定を受ける人が大多数です。
転職市場では、若手の20代の人気は高く、未経験でも選考通貨しやすい状況にあります。比較的スムーズに短期間で転職を決める人が多い年代といえるでしょう。
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第二新卒とは?定義から転職市場の実態・転職活動まで網羅的に解説!
1-2. 30代の転職期間


出典:マイナビ『転職動向調査(2018年)』を元に作成
次に30代の転職期間について見てみましょう。
先ほどご紹介した20代と大きく異なるのは、最終的な転職先に応募するまでに1年以上かけている人の割合が14%と多い点です(20代では8%)。
20代に比較すると慎重派が増える30代では「良い転職先が見つかったら、転職したい(見つからなければ現在の会社を続ける)」というスタンスで、長期間かけてじっくりと転職先を探す人が多いことが、データから見てとれます。
転職期間にどれほどの時間をかけるかは、それぞれのキャリアプランや転職に対する考え方次第です。
「転職期間が短ければ短いほど良い」とは単純に言い切れないのが、30代の特徴として挙げられます。
1-3. 40代の転職期間


出典:マイナビ『転職動向調査(2018年)』を元に作成
打って変わって40代の転職では、最終的な転職先に応募するまで1年以上かけている人は、6%と減少します。これは30代の半分以下の数字です。
40代となると年齢的に余裕がなくなってくるため、長期間かけて転職活動をする人は減ることがわかります。
一方で、最終的な転職先に応募してから内定通知までのスピードが早い特徴があります。20代では、1週間未満の内定は24%でしたが、40代では33%に増加します。
40代では、一度相性の良い転職先が見つかると、トントン拍子で転職が決まっていく傾向があることを押さえておきましょう。
2. 転職したい時期から逆算したスケジュールの立て方

前章で確認した内容をまとめると、転職期間は3〜4ヶ月かけている人が最も多い状況であることがわかりました。
そこでスケジュールを立てるうえでおすすめなのは、以下のどちらかを選んで、転職したい時期から逆算する方法です。
- 転職期間が3ヶ月の場合
- 転職期間が6ヶ月の場合
3ヶ月の場合・6ヶ月の場合のスケジュールイメージは、以下のとおりです。

あなたが転職したい時期から逆算して、いつまでに事前準備を進めれば良いか、書き出してみましょう。
なお、それぞれのフェーズで具体的にすべきことは、以下のとおりです。
| フェーズ | やること |
| Step1:事前準備 |
|
| Step2:応募・選考 |
|
| Step3:内定・受諾 |
|
| Step4:退社準備 |
|
| Step5:入社準備 |
|
詳しくは以下の記事でご確認ください。
転職の流れを図解!スムーズに進めるコツやトラブル回避の注意点も解説
3. 短期間でスピーディに転職を決める成功のコツ

転職の期間をできるだけ縮めて、短期間でスピーディに転職を決めたいと考えている方も多いでしょう。
そこでスムーズに転職を成功させるためのコツを3つ、お伝えします。
- 転職の成功者の真似をして成功率を高める
- 転職がうまくいかなかった場合の対策を事前に考えておく
- 転職の専門家からアドバイスをもらう
3-1. 転職の成功者の真似をして成功率を高める
1つ目のコツは「転職の成功者の真似をして成功率を高める」ことです。
転職は、自分で何度も経験するうちに上手なやり方がわかってくるものですが、自分で経験しなくても経験者に学ぶことで成功率を格段に高めることができます。
例えば、転職の成功者には、次の特徴があります。
▼ 転職に成功する人の7つの共通点
- 自分は何のために転職するのか目的が明確
- 強みから弱みまで自分自身をよく知っている
- 現在の職場で結果を出している
- 転職活動への取り組み方が真剣
- 転職活動のマーケティング戦略を立てている
- ビジネスパーソンとしての常識とマナーを身に付けている
- 真のネゴシエーションスキルを持っている
転職の成功者の真似をすることで、あなたも成功者と同じ成果を手にすることができます。詳しくは以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
▼ あわせて読みたいおすすめ記事
転職に成功する人の7つの共通点と成功率を高めるコツを年代別に解説
3-2. 転職がうまくいかなかった場合の対策を事前に考えておく
2つ目のコツは「転職がうまくいかなかった場合の対策を事前に考えておく」ことです。
成功率を高める努力をする一方で「もしうまくいかなかったら、どうする?」というシミュレーションをあらかじめしておくことも大切です。
その理由は、事前に想定しておけば、焦らずに落ち着いて、スピーディに対策が取れるからです。
例えば、転職がうまくいかない人には、以下の共通点があります。
▼ 転職がうまくいかない人の5つの共通点
- 何をやってもうまくいかない“負のループ”に入っている
- 応募する企業を厳選し過ぎている
- 自己アピールが苦手
- 企業が求めるスキルを持っていない
- 転職活動の量が足りていない
自分が同じ失敗をしないように、あらかじめ失敗しやすい傾向と対策を学んでおきましょう。詳しくは以下の記事をご覧ください。
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3-3. 転職の専門家からアドバイスをもらう
3つ目のコツは「転職の専門家からアドバイスをもらう」ことです。
この記事では転職の期間について解説してきましたが、実際に必要な期間は、あなた自身の状況や業界・職種・その時点の転職市場の状況などによって変化します。
最短距離で転職を決めたいのであれば、一般的な目安や平均ではなく、「あなたの状況に合わせたあなた専用のアドバイス」を専門家から得る必要があります。
転職の相談相手としては、大きく以下の2つがあります。
- 無料:転職エージェント
- 有料:キャリアコンサルタント
無料の転職エージェントサービスを利用したうえで、さらに本格的なアドバイスが必要な場合には、キャリアコンサルタントへの相談を検討しましょう。
▼ 無料:転職エージェント
| 名称 | 特徴 |
| リクルートエージェント | 業界最大手の転職エージェントでキャリアアドバイザーから応募書類の書き方や面接対策などのアドバイスを受けられる |
| マイナビエージェント | 20代の支持率が高い転職エージェントで第二新卒の転職や初めての転職におすすめ |
| doda | 大手・優良企業を中心に豊富な求人情報から最適な求人を求人検索でき転職エージェントサービスも展開している |
▼ 有料:キャリアコンサルタント
「キャリアコンサルタント検索」からキャリアコンサルタントを検索できます。

4. 転職活動中に期間が長引いたときの巻き返し策

転職活動をスタートした後、転職期間が長引いてしまったら、どうすれば良いのでしょうか。そんなときの巻き返し策を3つ、お伝えしましょう。
4-1. 複数の転職エージェントを併用する
1つ目は「複数の転職エージェントを併用する」ことです。
前述のとおり転職の専門家からアドバイスを得られるという観点で転職エージェントの利用がおすすめですが、1社だけではなく複数の転職エージェントを併用することで転職期間の圧縮が期待できます。
なぜなら、転職エージェントを増やした分、求人情報を幅広く集めることができ、自分の理想とする転職先と出会えるまでのスピードが短縮できるからです。
加えて、転職エージェントとあなたとの間にも相性があります。1社の転職エージェントに依頼していてうまくいかない場合には、より相性の良い転職エージェントを探すという意味でも、ほかの転職エージェントとの併用を進めましょう。
4-2. 転職が決まらない原因を探って対策する
2つ目は「転職が決まらない原因を探って対策する」ことです。
もし転職が決まらない原因が「自分に合う企業がなかなか見つからない」という点にある場合は、前述の転職エージェントの併用によって対策できます。
しかし、それ以外にも原因があれば、早急に探って改善する必要があります。
転職が決まらない原因として多いのは、以下のケースです。
▼ 「書類選考」で落ちる場合
- 企業が求める経験やスキルが不足している
- 懸念を抱かれやすい経歴を持っている
- 年収や勤務地などの条件が合っていない
- 履歴書の写真の印象が悪い
- SNSなどで印象が良くない発信をしている
▼ 「1次面接」で落ちる場合
- 基本のビジネスマナーができていない
- 第一印象が良くない
- 短時間でのコミュニケーションに合わない話し方をしている
- 応募先企業に関して勉強していない
- 印象を下げる質問をしている
▼ 「2次面接以降」で落ちる場合
- 役員面接になると緊張してしまう
- キャリアプランを描けていない
- 熱意や志望動機を語るのが苦手
- 踏み込んだ質問・想定外の質問に対応できない
- 説得力と信頼性で競り負けている
それぞれの詳細と対策は以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。
転職が決まらない15の原因と対策!焦りや不安を感じたらすべきこと
4-3. 転職時期の見直しをする
3つ目は「転職時期の見直しをする」ことです。
あなた自身に何も改善点がないのに転職が決まらない場合には、時期が悪い可能性があります。
人生論のようになってしまいますが、自分の力だけではどうしようもない「縁・運・タイミング」といった要素の影響もあるのが、転職の難しいところです。
実際のところ転職は、計算どおりにはいかないことが往々にしてあるものです。
「スムーズに流れが進んでいかないな」と感じたときには、一度立ち止まって、転職時期の見直しをしてみることも一案といえます。
条件を妥協した転職で後悔するくらいなら、仕切り直して潮目が変わるのを待つ勇気も大切です。転職時期について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
ベストタイミングはいつ?転職に有利な時期を知る方法とやるべきこと
5. 転職期間に関する注意点

最後に転職期間に関する注意点を2つ、お伝えします。
5-1. 全体の流れを把握してシミュレーションしておく
1つ目の注意点は「全体の流れを把握してシミュレーションしておく」ことです。
転職活動には大きな流れがあります。流れに沿って、それぞれのフェーズで自分がどう行動するか、あらかじめシミュレーションしておきましょう。
シミュレーションができていないと、その場その場での確認作業や行動までのロスが発生してしまい、全体として転職期間が長引きやすくなってしまうためです。
▼ 転職活動の流れ
| フェーズ | やること |
| Step1:事前準備 |
|
| Step2:応募・選考 |
|
| Step3:内定・受諾 |
|
| Step4:退社準備 |
|
| Step5:入社準備 |
|
詳しくは以下の記事でご確認ください。
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転職の流れを図解!スムーズに進めるコツやトラブル回避の注意点も解説
5-2. 無職のブランク空白期間ができたら健康保険や年金の手続きをする
2つ目の注意点は「無職のブランク空白期間ができたら健康保険や年金の手続きをする」です。
本来であれば、前職の退職日の翌日が転職先の入社日になるように設定して、無職のブランク空白期間ができないようにするのが理想です。
なぜなら空白期間ができると、社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険)が途切れてしまうためです。
やむを得ず空白期間が発生する場合には、空白期間中の健康保険や年金の手続きを、自分で行政機関の窓口にて行う必要があります。
詳しくは以下の記事にて解説しているので、あわせてご覧ください。
6. まとめ
年代別にみる転職活動の期間は、以下のとおりです。


スケジュールを立てるうえでは、転職したい時期を決め、逆算してスケジュールを立てるとスムーズです。
短期間でスピーディに転職を決める成功のコツは以下のとおりです。
- 転職の成功者の真似をして成功率を高める
- 転職がうまくいかなかった場合の対策を事前に考えておく
- 転職の専門家からアドバイスをもらう
転職活動中に期間が長引いたときの巻き返し策としては次の3つを覚えておきましょう。
- 複数の転職エージェントを併用する
- 転職が決まらない原因を探って対策する
- 転職時期の見直しをする
転職期間については以下の2点に注意してください。
- 全体の流れを把握してシミュレーションしておく
- 無職のブランク空白期間ができたら健康保険や年金の手続きをする
期間を把握したら、あとは行動あるのみです。あなたの転職プランを立てて、実践していきましょう。
転職の時期についてもチェックしたい方は、続けて以下の記事をご覧ください。




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